プラネかわら版・電子版(2023年)

 アイプラかわら版 師走(2023年12月)
 今月の特別投映
 クリスマススペシャル「冬の星空と星の一生」
 日時:12月17日(日) 午後2時半~ 予約受付期間 12月3日(日)~16日(土)
 語り:天文研究家 浅田英夫
 演奏:ボーカル&ピアノ 森谷ワカ ベース 出宮寛之
 今年もクリスマスがやってきました。星空も色とりどりの明るい星たちがイルミネーションのようにきらめいています。この美しく輝いている星たちにも、私たちによく似た一生があることをご存じでしょうか?
 今回は、クリスマスにぴったりのジャズの演奏を聴きながら、華やかな冬の星空の中で繰り広げられる、神秘的な星の誕生から、最期までをたどる旅に出かけます 。
  星とアロマのひととき「星のように、月のように」
 日時:12月22日(金)、23日(土) 午後7時~
   予約受付期間 12月8日(金)~21日(木)
 語り:アイ・プラネッツ
 古から人々は、宇宙への憧れと畏敬の念をもって夜空を見つめています。今宵は秋と冬が移ろう星空へ。世界各地に伝わる星月の神話やエピソードを紹介します。香しいアロマに包まれながら、天空の光に心を寄せてみませんか。

※中学生以上限定のリラクゼーションプログラムです。妊娠されている方や医師からアロマセラピーを禁止されている方はご注意下さい 。
 今月の生解説
       「星に願いを~ふたご座流星群~」
12月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  十二月初旬から中旬にかけて、今年最後の天文ショー、ふたご座流星群が巡ってきます。極大日は十二月十四日から十五日にかけて。そこで流星群の仕組みや見るコツをわかりやすくご紹介します。
       「オリオン大星雲の謎」
 12月16日(土)、23日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 オリオン座の三ツ星の南には、小三ツ星が縦に並んでいます。その中心は、少しぼんやりとにじんでいます。これがオリオン大星雲。大星雲の中では何が起こっているのでしょう。その謎に迫ります。
        「クリスマスの星空」
 12月24日(日)    午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  クリスマスの宵、西の空には夏の星座のはくちょう座が、見事な十字架に変身しています。そして夜が更けるにつれ、冬の華やかな星座たちが夜空を埋め尽くします。そんなクリスマスの夜の星空を、時間を追いながら、ご紹介します。
 カノープスを見よう
 全天で最も明るい恒星、おおいぬ座のシリウスに次いで2番目に明るい恒星、りゅうこつ座のカノープスが、南の地平線すれすれに、除夜の鐘が鳴り響くころに姿を見せる。 古代中国では南極老人星と呼んで、この星が地平線上に明るく見えたときは、天下泰平・国家安泰のしるしと慶ばれたという。ぜひこのおめでたい星を、大晦日に眺めましょう 。

 アイプラかわら版 霜月(2023年11月)
 今月の特別投映
 あんプラスペシャル「古代エチオピア王家の物語」
 日時:11月26日(日) 午後3時00~ 予約受付期間 11月2日(日)~25日(土)
 語り:天文研究家 浅田英夫
 秋の星空には明るい星が少ないため、しっとりとした面持ちです。ところがそんな星空とは裏腹に壮大なギリシャ神話が展開されています。
 多くの星座にはその星座にまつわるギリシャ神話がセットになっていますが、秋の主な六つの星座、アンドロメダ、カシオペヤ、ケフェウス、ペルセウス、ペガスス、くじらの各星座は、そろって一つの物語に登場します。それもスペクタクル巨編ともいうべき、「古代エチオピア王家の物語」。そこで、この物語を余すことなくお届けします 。
 今月の生解説
       「うお座の秘密」
11月3日(金祝)、4日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  晩秋の天頂近くに広がるうお座。二尾の魚がリボンで結ばれた姿が描かれています。また南の空にはみなみのうお座があります。これらの魚には、何か関係があるのでしょうか?その秘密を明かします。
       「くじら座と海獣ケートス」
 11月5日(日)、11日(土)、12日(日)、18日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 十一月の夜、南の空に巨大なくじら座が昇ります。くじらと言っても、ただのくじらではありません。伝説ではケートス、ティアマトと呼ばれる海獣なのです。この海獣の正体に迫ります。
        「星に願いを~ふたご座流星群~」
 11月19日(日)、23日(木祝)、25日(土)、26日(日)
    午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  十一月から十二月にかけては、しし座流星群、おうし座流星群、ふたご座流星群といったメジャーな流星群が登場します。そこで流星群の仕組みや見るコツをわかりやすくご紹介します。
 くじら座の変光星ミラ
 晩秋という響きがぴったりの十一月。みなみのうお座とおうし座の間にはこれといった星がない。ここには、ギリシャ神話「古代エチオピア王家の物語」で、アンドロメダ姫を襲おうとして、勇者ペルセウスに退治された化けくじらが灰色の岩となって横たわっているからだ。おかげで、くじら座は、全天第四位の大きさを誇る星座だが、明るい星はしっぽで光る2等星のデネブカイトスだけで、今ひとつぱっとしない。
それでも、このくじら座を有名にしている星がある。それは、胸元で光る長周期変光星ミラ。なんと、周期三三二日で二等から十等まで、星自身を縮めたり膨らませたりしながら変光するというのだから驚きだ。今年の極大は五月下旬だったので、現在は見えないが、化けくじらの心臓が鼓動するような星を想像しながら、くじら座を眺めてみよう。

 アイプラかわら版 神無月(2023年10月)
 今月の特別投映
 音楽の星空「きらめく天空のハーモニー2023」
 日時:10月22日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 10月8日(日)~21日(土)
 語り:アイプラネッツ
 演奏:フルート 妹尾寛子、ファゴット 竹内文香、ピアノ 近藤杏美
 
 晩秋の星空や宇宙をめぐりながら、お馴染みのディズニーソングや映画音楽、クラシックなどジャンルを超えた名曲の数々を生演奏でお楽しみいただくプログラムです。 第一部は、夜空に輝く星月の物語とともに。第二部は、フルート、ファゴット、ピアノによるミニコンサートを。まるで宇宙と地球をつなぐような美しいハーモニーをたっぷりお届けします 。
 今月の生解説
       「あわてんぼうのやぎ座」
 10月1日(日)、7日(土)、8日(日)、9日(月祝) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 秋の星座のトップとして登場するやぎ座。牧場の神パーンの姿だと言われていますが、星座絵を見ると、上半身は山羊なのに、下半身は魚!  なぜこんなおかしな姿で星座になってしまったのでしょう。その理由をご紹介します。
        「秋の星座を見つけよう」
 10月14日(土)、15日(日)、21日(土)  午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  少し寂し気な秋の夜空を彩る星座たち。星座をたどってみると、「水」に関係する星座や、エチオピア王家の物語に登場する星座で埋め尽くされていることに気が付きます。そんな秋の星座を探訪します。
       「うお座の秘密」
10月28日(土)、29日(日) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  秋の四辺形の東と西を取り囲むように連なるうお座は、一番明るい星でも四等星という寂しい星座ですが、満天の星空の下では見事に二匹の魚がリボンで結ばれた姿が浮かび上がります。今回は、このうお座にスポットを当てます。
 道しるべ 秋の四辺形
 本格的な秋が訪れる十月の宵。長い間天頂に君臨していた夏の大三角がようやく西へと傾き始める。そして今度は、「天高く馬肥える秋」の言葉どおりに、ちょっと太めのペガスス座が南中する。
 ペガススといえば秋の四辺形でおなじみだが、この四辺形が南中するのは、あと二時間ほど過ぎてからのことだ。  
 そのころ南から天頂に向けて首を曲げて、もう少しで天頂というところで、二等星三 個と三等星一個がつくる台形が目に入る。これが秋の四辺形である。正方形か長方形のほうがピタリ決まってカッコいいのかもしれないが、台形だったおかげで秋の星座のガイド役を勤めてくれる。
 ぜひプラネタリウムで探し方を覚えて、秋の夜長に、実際の星空で秋の四辺形を見つけて、周りの星を一つ一つ掘り起こしてみてはいかがだろう。

 アイプラかわら版 長月(2023年9月)
 今月の特別投映
 プラネタリウム誕生100周年スペシャル「プラネタリウムと星座の歴史」
  日時:9月24日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 9月10日(日)~23日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
  演奏 ピアノ 那須朝子、 二胡 竹内有希
 
 今年は、ドイツで近代的なプラネタリウムが誕生して百周年。そしてプラネタリウムで眺めている星座を整理整頓しようと国際天文学連合が活動を始めてから百一周年です。
 そこで、プラネタリウムの歴史と、五千年前に誕生して現代まで語り継がれてきた星座の歴史を、美しい音楽とともにご紹介します 。
 今月の生解説
       「夜空に羽ばたくはくちょう座」
 9月2日(土)、9日(土)、16日(土)、23日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 初秋の頭上を流れる天の川の中を、翼を広げて南へ向かうはくちょう座。とても優雅で美しい姿です。このはくちょう座にまつわる神話は、いくつかありますが、パエトンとキグナスの物語をお送りします。
        「南斗六星物語」
 9月3日(日)  午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 夏の星座のいて座の一部で六つの星がひしゃくを作る南斗六星と、北の空に見える北斗七星。この二つのひしゃくは、中国では白仙人・黒仙人とも呼ばれています。その関係は?
       「夜空にイルカは いるか!?」
9月10日(土)、17日(日)、18日(月祝)、30日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  わし座のアルタイルの東に埋もれる菱形の星座、いるか座。とてもかわいい星座で夏の人気者です。このいるか座の探し方と、このイルカにまつわる神話を紹介します。
 中秋の名月は仏滅?
 中秋の名月は、旧暦八月十五日の十五夜と決まっているが、この日は毎年必ず「仏滅」になる。「月をお祭りするめでたい日が仏滅だなんて」と思ってしまうが、このからくりは六曜つまり先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の決め方にある.六曜は、旧暦の一月と七月は先勝から始まるというように、月によってどの六曜から始まるかが定められているのだ。中秋の名月の旧暦八月は、友引から始まるので、友引-先負-仏滅-大安・・・と繰り返して行くと、十五日は、必ず仏滅になるというわけである。「なんだ。仏滅縁起が悪いというわけではないってこと?」と思ってしまう。  また、中秋の名月が必ず満月とは限らない。ただし今年の仲秋の名月九月二十九日は、ぴったり満月と重なっているので、文字通りお盆のようなまん丸の月を愛でることができる。

 アイプラかわら版 葉月(2023年8月)No.131
 今月の特別投映
  音楽の星空「歌とピアノとサウンドオブアース2023」
  日時:8月27日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 8月13日(日)~26日(土)
  語り アイ・プラネッツ
  演奏 歌:Yuko Matsushita、ピアノ:丹羽和代
     パーカッション:吉江晴則、豪州先住民の笛:三島ヒロキ
 
 夏休み最後の日曜日にお届けする、フレンドリーなプラネタリウムコンサート♪ 今夜の星空を楽しくご案内した後は、満天の星空の下でのコンサートタイムをごゆっくりとお楽しみ下さい。素敵な歌とピアノに打楽器や自然の音色を奏でるオーストラリア先住民の笛didgeridooの音を重ね、過ぎ行く夏の夜空と地球の音色をお届けします。
 今月の生解説
       「天の川ってどんな川?」
 8月11日(金祝)、12日(土)午前11時、午後1時、午後2時半、27日(日)午前11時
   語り:アイ・プラネッツ
 夏の天の川は、明るく川幅も広くて、郊外でもうっすらと見ることができます。この天の川の正体にプラネタリウムのデジタル機能を駆使して迫ります。
        「南斗六星物語」
 8月13日(日)、19日(土)、20日(日)  午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 夏の星座のいて座の一部で六つの星がひしゃくを作る南斗六星と、北の空に見える北斗七星。この二つのひしゃくは、中国では白仙人・黒仙人とも呼ばれています。その関係は?
       「夜空にイルカは いるか!?」
8月26日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  わし座のアルタイルの東に埋もれる菱形の星座、いるか座。とてもかわいい星座で夏の人気者です。このいるか座の探し方と、このイルカにまつわる神話を紹介します。
 夏はやっぱり天の川
 星空の中を南から北へと流れる天の川。特に夏の天の川はダイナミックで、美しい。
 西洋では天の川をミルキーウエイと呼んでいる。これは赤ん坊のヘラクレスが母親ヘラの乳房を力いっぱい吸ったときにほとばしり出た乳が、天まで届いて川になったというギリシャ神話から名付けられた。また北欧では、亡くなった人の魂が星になるため天に昇る道と考え、「魂の道」と呼んでいた。さらにフランスでは、ヤコブという神父が天国に行ったときに歩いた道ということで「聖ヤコブの道」と呼ばれていた。古代エジプトでは、ナイル川と天の川がつながっているように見えたため、「天のナイル川」と呼んでいたそうだ。
 そして、お隣の中国では天の川を銀色に輝く川ということで「銀河」と呼んでいた。これが七夕伝説とともに日本に伝わって、日本では天の川のことを「銀河」とも呼ぶようになった。 夏はやっぱり天の川だ。

 アイプラかわら版 文月(2023年7月)No.130
 今月の特別投映
  プラネタリウムスペシャル「流れ星を見よう」
  日時:7月16日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 7月2日(日)~15日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
  演奏 ピアノ 浅田有紀乃
 
 星空の中を、一本の銀の糸を引くように流れる神秘の星、流れ星(流星)。流星が光っている間に願い事を三度唱えれば、その願いが叶えられるという言い伝えがありますが、流星に願いを託そうと、ただやみくもに星空を眺めていても、よほど運がよくなければ流れてくれません。
 そこで、たくさんの流星を見るために、流星の正体や、流星群のこと、流星を 見るコツなどを ご紹介します 。
 今月の生解説
       「男は辛いよ~へびつかい座」
 7月1(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 さそり座の上で蛇をつかんで仁王立ちするへびつかい座。実はこの男は、ギリシャ一の名医でした。ところが目立ち過ぎたため、神々の怒りをかい、星座にさせられてしまいました。そんな蛇使いの顛末に迫ります。
        「インカの星空探訪」
 7月2日(日)、8日(土)、9日(日)、15日(土)  午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 現在、私たちが知っている星座のほとんどは、古代バビロニアで生まれ、ギリシャで育まれましたが、今回は、南米インカで生まれた星座をご紹介します。
       「幸せ思う さそり座」
7月17日(月祝)、22日(土)、23(日)、午前11時、午後1時、午後2時半
  16日(日)午前11時
   語り:アイ・プラネッツ
  夏を代表する星座の一つ、さそり座。その胸元には赤い一等星アンタレスが輝いています。宮沢賢治の銀河鉄道の夜にも登場するさそり。どんな思いで描かれたのでしょう。
       「天の川ってどんな川?」
 7月29日(土)、30日(日) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 夏の天の川は、明るく川幅 も広いので、郊外でもうっすらと見ることができます。この天の川の正体にプラネタリウムの機能を駆使して迫ります 。
 Sの字のさそり座
 灰色の雨雲が切れて梅雨が明けると、星空はすでに夏の装い。なかでも夏の代表さそり座は、熱帯地方の生き物らしく、まるで「夏は俺の季節だ」と言わんばかりに早々と南の空に駆け上がる。 さそり座の目印は、その胸元で輝く赤い一等星、アンタレスだが、そこから二~三等の明るい星が、見事なSの字カーブに並んでいる。この配列に星座誕生の地古代バビロニアでも気が付いたからこそ、ここにさそりの尾と先端の毒針を当てはめ、アンタレスと合わせて見事なさそり座を誕生させたのだろう。五千年もの前に生きた人々の想像力には驚かされる。

 アイプラかわら版 水無月(2023年6月)No.129
 今月の特別投映
  あんプラスペシャル「夏はやっぱり天の川」
  日時:6月25日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 6月11日(日)~24日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 梅雨明けの澄んだ夜空に広がる夏の星座たち。夏の星空と言えば七夕の織姫星と彦星の間に流れる天の川ですね。
 天の川は秋や冬にも見ることができますが、夏の天の川はよく目立ちます。とくにさそり座と東隣のいて座から、はくちょう座あたりは、明るく川幅も広いのです。
 そこで今回は、天の川の流れに散りばめられた星座を探訪しながら、七夕を始めとする天の川にちなんだ伝説や、天の川の正体に迫ります。
 今月の生解説
        「うしかい座の伝説」
 6月3日(土)  午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 北斗七星の柄の先でオレンジ色に輝く一等星アルクトウルスは、うしかい座の主星で、熊の番人という意味。うしかい座にはどんな物語が隠されているのでしょう。
       「北の空を回るこぐま座」
6月4日(日)、10日(土)、11(日)、17日(土)午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  北の空をゆっくり回るおおぐま座とこぐま座。二頭の熊はギリシャ神話では母と子。 また、こぐま座のしっぽの先の星は北極星。そこで、親子熊に秘められた物語と北極星についてお話しします。
       「男は辛いよ~へびつかい座」
 6月18日(日)、24日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
  25日(日)午前11時、午後1時
   語り:アイ・プラネッツ
 さそり座の上で蛇をつかんで仁王立ちするへびつかい座。実はこの男は、ギリシャ一の名医でした。ところが目立ち過ぎたため、神々の怒りをかって、星座にさせられてしまいました。そんな蛇使いのてん末に迫ります。
   ●お知らせ
 4月29日より、投映時間が変わりました。どうぞ、お間違いないようお願い致します。
 善悪を計る天秤
 六月の宵、梅雨の晴れ間にてんびん座が南中する。これは、正義の女神アストレイアが人の善悪を裁くときに使う天秤だ。アストレイアが、地上で人間と共に暮らしていた金の時代は、誰も平等で善と正義は同義語だった。ところが、時代とともに四季が生れると、人は物欲に走り、地位や名誉や財力のある者が正義となり、善とは別物になってしまった。
 おかげで、いくらアストレイアが善を解いても誰も聴く耳を持たない。人間の愚かさに落胆し嘆き悲しんだアストレイアは、天秤を投げ捨て天に帰ってしまった。やがてその天秤が天に掲げられ、てんびん座になった。その時から世の中は「鉄の時代」と呼ばれるようになり、ヘロドトスは、鉄の時代は、ずっと続くと予言しているが、再び金の時代が来ることを願いたい 。

 アイプラかわら版 皐月(2023年5月)No.128
 今月の特別投映
  音楽の星空「プラネタリウムで旅気分2023初夏」
  日時:5月28日(日) 午後2時30~ 予約受付期間 5月14日(日)~27日(土)
  語り アイ・プラネッツ
 旅にでかけると、新しい発見や気づきが、忘れかけていた感性を呼び覚ましてくれます。皆さん一緒にプラネタリウムで旅に出かけませんか⁉お座りになる座席は、どこにでも飛んで行く事ができる「特別なコックピット」です! 安城を離陸して大空を飛び、厳選された音楽と共に「満天の星」そして「美しい地球の風景」や「広大な宇宙」の旅にお連れ致します。  それでは皆様、快適な空の旅をお楽しみください。 (CD音源)
 今月の生解説
       「憧れの南十字星を見に行こう」
5月3日(水祝)、4日(木祝)、5日(金祝)、6日(土)午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  春の星座たちが夜空を埋め尽くすころ、おとめ座の下には、からす座が見えていますが、そのずっと南の地平線の下には、あの有名な南十字星が隠れています。今夜は常夏の南国に出かけ、南十字星や南天の星座たちを 満喫しましょう。
       「春爛漫のうみへび座」
 5月7日(日)、13日(土)、14日(日)、20日(土) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
 暦では立夏を迎え、夏へ移ろう頃。星空では、まだ春の星座たちが南の空を陣取るかのように輝きを放っています。春の大三角をはじめ、東西に長~い巨大なうみへび座をご紹介します。
       「うしかい座の伝説」
 5月21日(日)、27日(土)  午前11時、午後1時、午後2時半
  28日(日)  午前11時、午後1時

   語り:アイ・プラネッツ
 北斗七星の柄の先でオレンジ色に輝く一等星アルクトウルスは、うしかい座の主星で、熊の番人という意味。うしかい座にはどんな物語が隠されているのでしょう。
   ●お知らせ
 4月29日より、投映時間が変わります。どうぞ、お間違いないようお願い致します。
 二つの麦星
 さわやかな日差しがサンサンと降り注ぎ、あまりの心地よさに眠気を誘う五月。
 星空を眺めると、北斗七星の柄の曲がりに沿って、うしかい座のアルクトウルス、おとめ座のスピカを貫いて伸びる春の大曲線が南中している。
 アルクトウルスは全天で「熊の番人」という意味だ。これは放牧している牛を大熊から守るという意味合いからついた名前である。日本では黄金色の輝きから「麦星」と呼ばれる。一方スピカは「麦の穂」という意味。おとめが持っている麦の穂のところで輝くことからついた名前である。それにしても日本では色を見て直感的にアルクトウルスを麦にたとえ、西洋では、星座から論理的にスピカを麦にたとえる感性の違いがおもしろい 。

 アイプラかわら版 卯月(2023年4月)No.127
 今月の特別投映
  あんプラスペシャル「金星の謎に迫る」
  日時:4月23日(日) 午後3時~ 予約受付期間 4月10日(日)~22日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫

 一日のうちで最も私たちの心を魅了する黄昏時。青から黄色、オレンジ、赤、紫そして漆黒の闇へ。そんな自然の色が織りなす幻想的な空にアクセントのように美しく光り輝く「宵の明星」金星。
 金星は地球のすぐ内側を公転している惑星で、地球の双子星と言われました。ところが探査機が探査した結果、地球とは全く違う環境の惑星であることがわかったのです。
 今回はそんな金星の魅力や謎に迫ります。
 今月の生解説
       「北斗七星物語」
  4月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日) 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 桜の花が散る四月初旬の宵、北東の空高くに、北の空で七つの星がひしゃくの形を作る北斗七星が昇ります。このひしゃくの形は世界中でよほど目立ったらしく様々な物語が生まれました。今回はその物語を紹介します。
       「憧れの南十字星を見に行こう」
 4月15日(土)、16日(日)、22日(土) 午前11時半、午後1時半、午後3時
   23日(日) 午前11時半、午後1時半
   29日(土祝)、30日(日) 午前11時、午後1時、午後2時半
   語り:アイ・プラネッツ
  春の星座たちが夜空を埋め尽くすころ、おとめ座の下には、からす座が見えていますが、そのずっと南の地平線の下には、あの有名な南十字星が隠れています。今夜は常夏の南国に出かけ、南十字星や南天の星座たちを 満喫しましょう。
   ●お知らせ
 4月29日より、投映時間が変わります。どうぞ、お間違いなくお願い致します。
 春爛漫の星空
 4月。1月とはちがった意味で新しいスタートを切る月だ。心地よい暖かさに誘われて重いコートを脱ぎ捨てたときの新鮮な気分と、満開の桜のピンクと空のブルーのコントラストの気持ちよさが、縮こまった体と心をリフレッシュしてくれる。
 このポカポカ陽気で、夜空を賑わした冬の星座たちは、まるで雪解け水に流されるように西の地平線へと消えて行く。一方で春の星座たちは夜空を埋め尽くし、星空も春爛漫の装い。
 春の星空は、星数が少ないというが、実は十個もの一等星が夜空を飾っている。ただ、冬の凛とした輝きではなく、春霞のせいで滲んでどことなく寂しげ。そんな光が、新しいスタートを切る不安と希望を現しているようにも思える。
 日本は、四季折々の色彩と香りに満ち溢れた国。ちょっとした自然の変化を慈しむ感性をいつまでも大切にしたい 。

 アイプラかわら版 弥生(2023年3月)No.126
 今月の特別投映
  プラスネタリウムスペシャル「真面目な宇宙人探し」
  日時:3月26日(日) 午後3時~ 予約受付期間 3月12日(日)~3月25日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
  ピアノ演奏 玉澤昌子
 地球は、太陽系の中で唯一多種多様な生命が誕生し進化することができた惑星です。そこで生まれる素朴な疑問が、「宇宙には地球と似た星が他にあるのか?」「宇宙人はいるのか?」ということ。実はこれは天文学の永遠の研究テーマのひとつであり、太陽系の他の惑星を探査したり、他の恒星の周りを回る惑星を観測しています。そこで、地球外生命体の可能性と、天文学者のまじめな宇宙人探しの方法を、紹介します。
 今月の生解説
       「ネメアの森のしし退治」
  3月4日(土)、5日(日)、11日(土)  午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 3月の声とともに東の空に元気よく駆け上がって来るしし座。胸元には純白の一等星レグルスが輝き、かっこいい星座の代表です。 しし座にはどんなエピソードがあるのでしょう 。
       「春を告げるかに座の物語」
  3月12日(日)、18日(土)、19日(日)、21日(火祝)
 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
  冬のふたご座と春のしし座の間には、星がないように見えますが、ここには春を告げる星座、かに座が埋もれています。かに座のギリシャ神話は有名ですが、今回は一味違ったお話を紹介します。
       「北斗七星物語」
  3月25日(土) 午前11時半、午後1時半、午後3時
   26日(日) 午前11時半
   語り:アイ・プラネッツ
 春の代表的な星座のおおぐま座は、そのお尻からひしゃくの形をした北斗七星が伸びています。この形は世界中で認められていて、様々な物語が生まれています。そこで北斗七星にまつわる物語を紹介します。
 幽霊船 アルゴ座
 おおいぬ座が南中する宵、さらに南で幽霊船が登場する。
かつてここには、アルゴ座という船の星座があったのだが、あまりに大きすぎたので、1752年フランスの天文学者ラカイユが、りゅうこつ座、とも座、らしんばん座、ほ座に解体してしまった。
「りゅうこつ」は、背骨とあばら骨を合わせたような、船の骨格の部分。ここにはあの有名なカノープスが輝いている。「とも」は、船尾のことだ。「ほ」は、帆のことで昔は帆柱座と呼ばれていた。「らしんばん」は当然、羅針盤である。巨大なアルゴ船は残念ながら日本からはその全容を見ることはできないが、南半球に出かけた折には、南十字星とおおいぬ座の間に広がるアルゴ座の星々をたどって、幽霊船となったアルゴ船を見つけてみよう。

 アイプラかわら版 如月(2023年2月)No.125
 今月の特別投映
  あんプラスペシャル「今年注目の天文ショー」
  日時:2月26日(日) 午後3時~ 予約受付期間 2月12日(日)~2月25日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
 2023年の星空の世界では、私たちにどんな素晴らしい天文ショーを見せてくれるのでしょう。
 今年は国内では、4月20日に部分日食、5月6日に半影月食、10月29日に部分月食が起こります。そして月と惑星、惑星どうしの大接近も見られます。また、流星群は、ペルセウス群もふたご群も今年は最高の条件です。
 これら今年注目の天文ショーの楽しみ方を詳しくご案内します。
 今月の生解説 「シリウス輝くおおいぬ座」
  2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
  狩人オリオンの猟犬ともいわれるおおいぬ座が、2月の寒空に南中します。おおいぬ座の目印は、全天一の明るさを誇る恒星シリウス。 シリウスとはどんな星なのでしょう。おおいぬ座とシリウスの謎に迫ります 。
       「凍てつく空のこいぬ座物語」
  2月18日(土)、19日(日)、23日(木祝)、25日(土)
 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 おおいぬ座とともに、オリオンの猟犬とされるこいぬ座。一等星プロキオンと三等星のゴメイザを結んだだけの簡単な星座です。こいぬ座はどのようにして生まれたのでしょう?またどんな神話が語られているのでしょう?そんなこいぬ座を紹介します。
       「ネメアの森のしし退治」
  2月26日(日)  午前11時半、午後1時半
   語り:アイ・プラネッツ
 3月の声とともに東の空に元気よく駆け上がって来るしし座。胸元には純白の一等星レグルスが輝き、かっこいい星座の代表です。 しし座にはどんなエピソードがあるのでしょう 。
 今年は卯(うさぎ)年
 2月の宵、オリオン座が南中するころ、オリオンの下にうさぎ座も登場する。88星座のなかで最も愛らしい星座のひとつなのだが、周りの星座を眺めると、かわいそうな環境におかれている。
 オリオンに見つからないように息を殺していたのに、東から2頭の猟犬に吠えたてられ、思わず飛び出しては見たものの、前方にはエリダヌス川が流れていて前には進めない。万事休すかと思われたそのとき、うさぎの南から平和のシンボルの鳩が飛んできた。うさぎは鳩とともに大きく空にジャンプして、この窮地から脱することができた。
 コロナウイルスで疲弊しきった世界。今年はこのうさぎのように、大きくジャンプして、混沌から抜け出そう。

 アイプラかわら版 睦月(2023年1月)No.124
 今月の特別投映
  新春スペシャル「旧正月って何?」
  日時:1月22日(日) 午後3時~ 予約受付期間 1月8日(日)~1月21日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
 カレンダーを持たない人が、カレンダーとして使うのに都合がよいものはといえば、規則正しく運行する太陽か月。
 とくに月は昼も夜も見えるし、満ち欠けと見える位置で、共通の時を刻むことができます。そんなわけで多くの国で最初に生まれたカレンダーは、月の満ち欠けを利用した「太陰暦」でした。
 日本でも明治五年まで、太陰暦の精度を上げた「旧暦」を採用していました。旧暦とはどんなカレンダーだったのか、その謎に迫ります。
 今月の生解説 「長寿の星カノープスを見よう」
  1月7日(土)、8日(日)、15日(日) 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
  新年の凍てついた夜空には、色とりどりの星が光っていますが、おおいぬ座のシリウスが南中するころ、南の地平線スレスレにひときわ明るい星カノープスが数時間だけ姿を見せます。この星、どんな由来を持っているのでしょう。
       「冬の王者オリオン座のすべて」
  1月9日(月祝)、14日(土) 午前11時半、午後1時半、午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 冬の南の空に鎮座するオリオン座。一直線に並ぶ三つ星、その三つ星をはさむように左上で輝く赤い一等星ベテルギウスと右下で輝く白い一等星リゲル。まさに星座界のスーパースターです。
 このオリオン座のさまざまなエピソードを紹介します。
       「仲良し兄弟ふたご座の物語」
  1月21日(土)、28日(土)、29日(日)  午前11時半、午後1時半、午後3時
   22日(日) 午前11時半、午後1時半
   語り:アイ・プラネッツ
 真冬の空高く昇る二つの輝星。その色合いから日本では金星銀星と呼ばれていますが、西洋ではカストルとポルックス。仲良し兄弟ふたご座の頭で輝く星です。 今夜はカストルとポルックスの冒険物語にご案内します。
 一月二十日は大寒
 あけましておめでとうございます。一月五日は小寒、二十日は大寒。一年のうちで最も寒い時期だ。なのに新年のことを新春という。なぜ? それは、旧暦では一月から三月を春と決めていたからだ。
 夜空にはオリオン座を中心に冬の星座の色とりどりの星たちがキラキラキラと輝いて、真冬を演出している。けれど、大寒の次は立春とばかりに、東の空には春を代表するしし座やおおぐま座が姿を見せ始め、ほんの少しだけ新春の気配を感じさせてくれている。
  今年もへきしんギャラクシープラザプラネタリウムをよろしくお願いいたします。