プラネかわら版・電子版(2025年)

 アイプラかわら版 皐月(2025年5月)
 今月の特別投映
  音楽の星空「組曲"惑星"プラネットツアーズ」
  日時:5月25日(日) 午後2時30分~
 予約受付期間 5月11日(日)~24日(土)
  語り アイ・プラネッツ
 
 夜空を、人の心を惑わすように行き交う惑星たち。この惑星をモチーフに音楽を作曲した人がいます。二十世紀初頭のイギリスの作曲家、グスタヴ・ホルストです。その曲の名は、組曲「惑星」。 今回は、プラネタリウムに広がる雄大なオーケストラの演奏に耳を傾けながら、ドームいっぱいに映された太陽系惑星たちの神秘的な姿を眺め、ホルストが描いた惑星の世界をお楽しみください。 (CD音源使用)
 今月の生解説
   語り:アイ・プラネッツ
 ※投映日全日の午前11時の回のテーマは「今夜の星空のお話」です。
 風薫る五月の夜空に見える星座たちを紹介します 。
  「ひねもすうみへび座」
  5月3日(土)、4日(日) 午後1時、午後2時30分
 立夏を迎え夏へ移ろう頃。星空では、春の星座たちが南の空を陣取るかのように輝きを放っています。春の大三角をはじめ、東西に長い巨大な「うみへび座」などをご紹介します。
  「一人二役のおとめ座」
  5月5日(月祝)、6日(火休)、10日(土)、11日(日) 午後1時、午後2時30分
 春の夜空で横たわるおとめ座の目印は一等星スピカ。真珠星の和名を持っています。いかにも清楚なおとめ座らしいですが実は一人二役のスーパーレディでした。一緒に春の女神を探してみませんか。
  「古代エジプトの星々」
  5月17日(土)、18日(日)、24日(土)、31日(土) 午後1時、午後2時30分
 古代エジプトの人々が、星と星を繋いで作った星座は、どんな物だったのでしょう? その時代に思いを馳せ、デンデラ・ハトホル神殿に描かれている星座を紹介します。
       「初夏の星座探訪」
  5月25日(日) 午後1時
 宵空に夏の星座が姿を見せはじめました。空高くで存在感を放つオレンジ色に輝く星アルクトゥルスを起点に、春と夏の星座を探りましょう。
 星声人語
 貴方、春の星空に行きましょうよ。と老夫を畔に誘う。夜はまだ寒い。みの虫の如く寝袋に収まり頭を回す。
 春の星座探しの目安は北斗七星の柄からうしかい座の一等星アルクトゥルス、おとめ座のスピカと結んで春の大曲線を描く。実はアルクトゥルスとスピカは夫婦星。夫は愛妻に向かって猛スピードで走っている最中。約五万年後には逢えると云う。でも楽しい時間は短い。星独自の固有運動の所為で夫は直ぐに去っていく悲運な夫婦。一刻遅れて東から織姫星と彦星が昇る。一年に一度しか逢えないと言う有名な七夕物語の主人公。星空の、夫婦星の運命は悲しいわね。
 三組目は人間夫婦星。なぜ人間が星?星は元素から生まれ一生を終えると元素に戻る。元素の大循環だ。宇宙に漂う元素で私達の身体ができた。だから人間も星よ。私達は幸福な星でありたいですね。 李

 アイプラかわら版 卯月(2025年4月)
 今月の特別投映
  あんプラスペシャル「星座の履歴書」
  日時:4月20日(日) 午後2時30分~
 予約受付期間 4月6日(日)~19日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
 何気なく見上げた星空、そこには数千年の昔に先人が創造した星座たちが広がっています。それを私たちは星を結んで一つ一つ紡ぎ出す。なんてロマンチックでしょう。
 数千年前から物語と共に語り継がれてきた星座たち。こんな素敵な星座をいったい、いつどこでだれが創ったのでしょう?
  美しい星空を眺めながら、星座のルーツをたどる旅に出かけましょう。
 今月の生解説
   語り:アイ・プラネッツ
  「天翔けるしし座」
  4月5日(土)   午後1時、午後2時30分
 春の夜空を雄々しく駆ける「しし座」。その心臓に輝く一等星レグルスには、古来より各地で「王者」「偉大な者」を意味する名が付けられていました。しし座にはどんな物語が隠されているのでしょうか。
  「北斗七星の魅力」
  4月6日(日)、12日(土)  午後1時、午後2時30分
 春の星座探しは、北の空に ひしゃく形に並んでいる七つの星、北斗七星を見つけることから始まります。北斗七星の魅力を、天文学の視点、伝承や伝説などいろいろな角度からお伝えします。
       「かみのけ座って知ってる?」
  4月13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土) 午後1時、午後2時30分
 かみのけ座って知っていますか。髪の毛を描いた風変わりな星座ですが、ここには人間愛を感じさせる神話が隠されています。そこでこのかみのけ座に隠された様々な謎に迫ります。
  「ひねもすうみへび座」
  4月27日(日)、29日(火祝) 午後1時、午後2時30分
 暦では立夏を迎え夏へ移ろう頃。星空では、春の星座たちが南の空を陣取るかのように輝きを放っています。春の大三角をはじめ、東西に長~い巨大な「うみへび座」などをご紹介します。
 星声人語
 今から約半世紀前の1970年に開催された大阪万国博覧会のアメリカ館で展示されたアポロ12号が月から持ち帰った「月の石」を再度思いださせる報道があった。
 あれから55年経った今年開催される大阪万博の会場に「火星の石」が展示される。
 その「火星の石」は一千万年ほど前、火星と小天体との衝突で宇宙に飛び出した。地球に落下したのは数万年前。その後、南極の厚い氷に長く閉じ込められていた。今までに地球で見つかった隕石約7万個のうち0.6%の393個が火星由来と聞く。宇宙探査は月から火星へと挑戦が広がるが、「月の石」とは異なり、人類が火星から石を持ち帰ったことはまだない。地球上で採取した隕石こそが、火星を知る貴重な手がかりになる。
                             梅干し爺

 アイプラかわら版 弥生(2025年3月)
 今月の特別投映
  プラネタリウムスペシャル「宇宙人はいるか」
  日時:3月23日(日) 午後2時30分~
 予約受付期間 3月9日(日)~22日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
  演奏 テルミン 小泉広、豪州先住民の笛 三島ヒロキ
 地球は、太陽系の中で唯一生命が誕生し進化することができた惑星です。そこで生まれる素朴な疑問が、「宇宙には地球と似た星が他にあるのか?」「宇宙人はいるのか?」ということ。実はこれは天文学の永遠の研究テーマのひとつなのです。 そこで、地球外生命の可能性と、天文学者のまじめな宇宙人探しの方法を、 ご紹介します。
 今月の生解説
   語り:アイ・プラネッツ
 ※投映日全日の午前11時の回のテーマは「今夜の星空のお話」です。
 3月の声とともに冬の星座たちは西の空に傾き、東の空には、続々と春を告げる星座が昇ってきています。今回は、春の星空を探訪します 。
  「ふたご座の魅力」
  3月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)   午後1時、午後2時30分
 冬の夜空の少し高い所で金色と銀色に輝く二つの星。ふたご座のカストルとポルックスです。とても仲の良い双子の兄弟星。煌めく冬の星座達の中で輝くふたご座とギリシャ神話をご紹介します。
  「天翔けるしし座」
  3月15日(土)、16日(日)、20日(木祝)、22日(土)   午後1時、午後2時30分
 春の夜空を雄々しく駆ける「しし座」。その心臓に輝く一等星レグルスには、古来より各地で「王者」「偉大な者」を意味する名が付けられていました。しし座にはどんな物語が隠されているのでしょうか。
  「北斗七星の魅力」
  3月29日(土) 30日(日)  午後1時、午後2時30分
 春の星座探しは、北の空に ひしゃく形に並んでいる七つの星、北斗七星を見つけることから始まります。北斗七星の魅力を、天文学の視点、伝承や伝説などいろいろな角度からお伝えします 。
 ひな祭り星
 三月の和名は『弥生』。木や草がいよいよ生い茂る月という意味の『木草弥生(いやおい)月』が詰まったことばだとか。やっと待ちに待った春が来たという感じがひしひしと伝わってくるが、三月の気温はまだまだ低い。それでもポカポカと温かさを感じられるのは、春が来たという期待感からなのだろうか。
  星空も冬から春へと選手交代をしているところだ。凍りつくような夜空を賑わした冬の星座のしんがり、ふたご座のカストルとポルックスが、ほぼ天頂で南中している。日本では昔からこの二つの星にさまざまな名前を与えているが、三月の声を聞くと,「ひな祭り星」に変身して、おだいりさまとおひなさまになって輝く。またオレンジ色に見えるポルックスを金星,白く輝くカストルを銀星と呼ぶこともある。この感性には、感心せずにはいられない。

 アイプラかわら版 如月(2025年2月)
 今月の特別投映
  あんプラスペシャル「今年注目の天文ショー」
  日時:2月23日(日) 午後2時30分~
 予約受付期間 2月9日(日)~22日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
 2025年の星空の世界は、私たちにどんな素晴らしい天文ショーを見せてくれるのでしょう。
 今年は国内では、日食は見 られませんが、皆既月食が9月8日未明に起こります。惑 星では、土星のリングが見え なくなってしまうリングの消 失が、15年ぶりに起こります。
 また、流星群は、ふたご群が今年は最高の条件です。 これら今年注目の天文ショ ーの楽しみ方を詳しくご案内 します。
 今月の生解説
   語り:アイ・プラネッツ
 ※投映日全日の午前11時の回のテーマは「今夜の星空のお話」です。
 凍てついた夜空を、華やかな冬の星座が飾っています。さらに今年は木星や火星も輝いています。そんなにぎやかな冬の星空を案内します。
  「オリオン座のすべて」
  2月1日(土)、8日(土)、15日(土)、22日(土)   午後1時、午後2時30分
 冬の星空で、赤い一等星ベテルギウスと白い一等星リゲルを従えたオリオン座。オリオン座は、まさに星座界のスーパースター。そこで今回は、オリオン座にまつわるエピソードを紹介します。
  「すばる煌めくおうし座」
  2月2日(日)、9日(日)   午後1時、午後2時30分
 冬の夜空で光る二つの宝石。一つは六つの一等星からなる大きな冬のダイヤモンド。そしてもう一つは清少納言も美しさを絶賛した、おうし座で光るすばるです。 今回は、おうし座とともにすばるについて語ります。
  「冬のダイヤモンドをたどろう」
  2月11日(火祝) 16日(日)、24日(月休) 午後1時、午後2時30
    23日(日) 午後1時
 南の空高くに輝く大きな星のダイヤモンドは、冬の代表的な星座と一等星を繋ぐだけ。 そこには、“しあわせ” を願う仕掛けが⁉ 古より平和を祈り、しあわせを願う人々の想いに触れてみませんか 。
 星の色いろいろ
 冬のダイヤモンドを創る一等星を見ていると、ベテルギウスは赤、アルデバランは橙、カペラは黄、シリウスは白というように、輝く星にほんのり色がついていることに気がつく。星座を形作る星、恒星の色は、表面温度によって、色合いに差が生まれる。 身近な例では、炭に火をつけたとき、最初は赤黒い光を放っているが、良く燃やそうと空気を送ると、黄色い光を放ち、やがて白っぽく輝く。理由は、着火部分の温度が高くなるからだ。 恒星の見かけ上の色もこれと同じで、表面温度が低い恒星は赤く、高い恒星は青白っぽく見えるというわけだ。  さらに、明るい恒星の色は、その星の年齢も表していて、一般的に赤い星は、年老いた星、青白い星は若い星といえる。そんなことを考えながら星を眺めると、より宇宙に興味が沸いてくる。

 アイプラかわら版 睦月(2025年1月)
 今月の特別投映
  新春スペシャル「旧暦と暮らす」
  日時:1月26日(土) 午後2時30分~
 予約受付期間 1月12日(日)~1月25日(土)
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
  演奏 雅楽 おかげん雅楽会
 毎年何気なく使っているカレンダー。現在は太陽の運行を規準にした太陽暦を採用していますが、日本では明治五年まで、旧暦と呼ばれる月の満ち欠けを規準とした太陰太陽暦という、今とは違うカレンダーを使っていました。
 今回は、月や星の動きを眺めながら、旧暦の神秘や魅力を、宇宙と共鳴する日本古来の音楽、雅楽の調べと ともにお送りします。
 今月の生解説
 ※投映日全日の午前11時の回のテーマは「今夜の星空のお話」です。
   語り:アイ・プラネッツ
 新年を祝うように、凍てついた夜空を、華やかな冬の星座が飾っています。さらに今年は木星も輝いています。そんなにぎやかな冬の星空をご案内します。
        「ただいま火星接近中!」
  1月4日(土)、5日(日) 午後1時、午後2時30分
   語り:アイ・プラネッツ
  凛とした澄み切った夜空には、冬の星座とともに地球の兄弟星である惑星が四つも見えています。今回はその中のひとつ、二年二ヶ月ぶりに地球に接近している火星に焦点を当てます。
       「木星の謎に迫る」
  1月11日(土)、12日(日)、13日(月祝)、18日(土) 午後1時、午後2時30分
   語り:アイ・プラネッツ
 太陽系最大の惑星、木星が宵の空で見頃を迎えています。 ギリシャ神話では神々の王ゼウスに見立て崇められた星、木星。寒空に輝く季節の星と木星にまつわるギリシャ神話を紹介します 。
       「すばる煌めくおうし座」
  1月19日(日)、25日(土)  午後1時、午後2時30分
   語り:アイ・プラネッツ
 冬の夜空には二つの宝石があります。一つは六つの一等星からなる大きな冬のダイヤモンド。そしてもう一つは清少納言も美しさを絶賛した、 おうし座で光るすばるです。 今回は、おうし座とともにすばるについて語ります。
 犬の星シリウス
 おおいぬ座のシリウスは、全天一の輝星だけあって、世界中でたくさんの名で呼ばれている。星座を創ったとされるカルデア人は、この輝星のことをカク・シシャ(指導する犬星)と呼び、バビロニアでは、カッカブ・リク・ク(犬の星)、アッシリアでは、カル・ブ・サ・マス(太陽の犬)、中国では天狼(天のオオカミ)と呼ばれてきた。つまり、シリウスはおおいぬ座が生まれる前から、犬と関連付けられていたことがわかる。
 また、ヨーロッパでは、焼けるような暑さになる七月、八月は、この時期に太陽とともに昇るシリウスのせいだと信じていた。  今から五千年ほど昔の古代エジプトでは、シリウスのことを「ナイルの星」、「イシスの星」として崇拝していた。日の出直前にシリウスが昇るころになると、ナイル川が増水して上流から肥沃な土を運んでくれたからだ。古代エジプトでは、このときを新年と決めていたのだ。