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「虫」という漢字はどんな生き物から生まれたの?
竹中洋子氏実践の修正追試



池田 義和(TOSS豊橋)

漢字の成り立ちをクイズ形式で学習し、漢字文化に興味を持たせたいと考えた。
竹中洋子氏の実践の修正追試である。「土」の成り立ちは、向山洋一氏が原実践である。
学級の子ども(2年生)の実態に合わせ、漢字クイズの問題を作り変えた。


スマートボードに「土」と表示する。

発問1 「土」の下の棒は、何を表しているのでしょう。

・一 ・地面 ・地球 などが出た。

説明1 これは、地面を表しています。

発問2 上の+は、何を表しているでしょう。

・木 ・人間 ・草 ・花 などが出た。

説明2 これは、植物の葉と芽を表しています。
     「土」という字は、地面から植物が生えている様子からできた漢字なのです。

スマートボードに「虫」と表示する。

発問3 何と読むでしょう。

指示1 みんなの知っている虫の名前をノートに書きなさい。
     時間は2分です。

列指名で発表する。

・カブトムシ ・モンシロチョウ ・クワガタムシ ・カマキリ などが出た。

発問3 「虫」という字は、ある生き物の形からできました。

指示2 ノートに、その生き物の絵を描いてください。
     描けた子は、先生のところに持っていらっしゃい。

早く持ってきた子7名に黒板に描かせる。
描けない子は、黒板の絵を写してもよいと告げる。

・テントウムシ ・カブトムシ ・セミが木にとまっているところ などが出た。

説明4 実は、みんなが描いてくれた中に、正解はありません。

スマートボードで虫の元になった絵を見せる。

発問4 虫という字は、こんな形をしていました。
     何という生き物でしょう。

・ヘビ ・ミミズ ・ムカデ が出た。

説明5 実は、ヘビなんです。
     ヘビは昔は「ながむし」と言われていました。
     マムシというヘビもいますね。
     「虫」という字は、足のない生き物を表していました。
     それが、だんだんと虫を表す字になっていったのです。

・ナガ「ムシ」だからかあ。 ・マ「ムシ」かあ。 と納得した様子。

指示3 これから、虫のつく漢字のクイズを出します。
     何と読むか分かった子は、手を挙げなさい。

スマートボードに表示しながら、問題を出す。

第1問
「蚊」  ヒント1 字の右は「文」という字だね。飛ぶときに、ブーンという音がします。
     ヒント2 さされると、とってもかゆくなります。
第2問
「蛍」  ヒント1 この虫を見たら、「わー、きれい。」と言うでしょう。
     ヒント2 おしりが光ります。
第3問
「蚓」  ヒント1 土の中にいます。
     ヒント2 学校のカメのエサになっています。

・「蚊」の問題では、一発で正解した子がいた。「文がついてるから、ブ〜ンって飛ぶんだよ。」と、教師が言う よりも早く説明をしていた。

発問5 最後の問題です。
     何と読むでしょう。

スマートボードに「蟹(かに)」と表示する。

指示4 答えをノートに書きましょう。
     書けた子は、先生のところに持っていらっしゃい。
     正解した子は、座って待っています。

ヒント1 川や海に住んでいます。
ヒント2 大きさは、消しゴムぐらいのものから、GくんやAちゃんぐらいのものもいます。

・正解した子に「大正解。」「すごい。漢字の天才だ。」と言うと、飛び上がって喜んでいた。

○を7人もらったところで、最後のヒントを出した。

指示5 大ヒントです。
     正解した子は、その生き物の動きをまねしてみましょう。

・正解した子は、指をハサミにしたり、横にちょこちょこ歩いたりした。
 すると、「わかったあ。カニかあ。」と言って、ノートを持ってきた。
・このヒントで、全員正解することができた。


《出  典》  竹中洋子:「虫」という漢字はどんな生き物から生まれたの?,TOSSランド1117139
          http://www.tos-land.net/


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