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○平成16年・市政会先進都市事例調査
私たちの会派であります市政会で、先進都市事例の調査をさせていただきました。様々な取り組みを調査させていただき知立市においても採用できるものがあれば、積極的に採り入れるように働きかけをしていきます。今回は、下記のとおり実施いたしました。
●日 時 :平成16年2月2日(月)から3日(火)
●調査市 :福岡県春日市、山口県下関市
●●●春日市の学童保育事業と行政改革について●●●
●春日市の概要(東洋経済発行の都市データパックより)
| 項 目 | 春日市 | (670市の内) | 知立市 | (670市の内) |
| 住みやすさ総合 | (581位) | (253位) | ||
| 面 積 | 14.15ku | (654位) | 16.34ku | (649位) |
| 人 口 | 106,490人 | (212位) | 61,240人 | (371位) |
| 財政力指数 | 0.57 | (422位) | 0.93 | (76位) |
| 公債費負担率 | 19.4% | (597位) | 10.0% | (50位) |
| 下水道普及率 | 100% | (1位) | 37.7% | (442位) |
| ゴミ排出量1人あたり | 897g/日 | (140位) | 906g/日 | (168位) |
| 持ち家比率 | 49.2% | (632位) | 53.2% | (592位) |
| 乗用車保有台数1世帯あたり | 1.03台 | (527位) | 1.39台 | (238位) |
●●●学童保育事業について●●●
春日市における学童保育事業の特徴は、市内11の小学校全てにおいて、学校の隣地に建設されたログハウスで、NPO法人運営のもとで行なわれていることです。
保育料は、月におやつ代を入れて7500円、そのほか、高校生までの子どもなら無料で利用できる「児童センター」とは、場所的にも完全に分離させるなど、学童保育事業に対し、独自のスタイルを確立しているように感じます。
子どもの放課後対策(学童保育事業)については、保育園・幼稚園施策や義務教育施策のように、国としての統一した考えは無く、現在のところ、各自治体において様々な取り組みがなされているようで、ある意味では、地方分権時代の腕の見せ所かも知れません。
(1)目的
共働きなどで、保護者が昼間家庭にいない子どもたちは、放課後や学校休業日には、自分たちだけの不安定な生活を送ることになる。しかし、子どもたちにとっては、保護者が家庭にいない間、自分たちを受け止め一緒に生活する大人の援助と、毎日安心して生活できる場所が必要。学童保育では、保護者が安心して働けるように、常勤の指導員が子どもたちの生活を守り、様々な「あそび」を通じてその健やかな成長を援助することを目的とする。
(2)利用できる人
留守家庭の児童 原則として小学校1年生から3年生まで
(3)費用
月7500円(おやつ代含む)
(4)内容
集団遊び、自由遊び、手作りおやつ、おもちゃつくり、読み聞かせなど
(5)行事
ドッチボール大会、映画会、遠足、お楽しみ会、もちつき会など
(6)保育時間
・通常の日
月曜日から金曜日:放課後から午後6時まで
土曜日 :放課後から午後4時まで
・学校の休業日
月曜日から金曜日:午前8時から午後6時まで
土曜日 :午前8時から午後4時まで
(7)事業主体
春日市
(8)運営主体
NPO法人「子ども未来ネットワーク春日」
(9)運営委託料
年間約6200万円(総額)
(10)建物
ログハウス(総事業費約3500万円)
●●●行政改革の推進について●●●
根底の思想「1円でも多く、市民の方々に還元する」
(1)行革の手段
@事務の委託
新規事業にも職員を増やすことなく対応
A共同処理
同規模の団体等との事務の共同処理
BOA化の推進
OA化で採用抑制、定員増を抑制
(2)外部委託の状況
| 時期 | 外部委託事務 | 方法 |
| 昭和45年 | 庁舎清掃 | 直営から切替 |
| 昭和47年 | 火葬 | 直営から切替 |
| 昭和50年 | 学童保育 | 補助 |
| 昭和52年 | 可燃ゴミ処理 | 直営から切替 |
| 昭和55年 | 学校夜間警備 | 直営から切替 |
| 昭和56年 | 庁内電話交換 | 直営から切替 |
| 昭和57年 | 住民基本データ入力 | 直営から切替 |
| 昭和58年 | 庁内窓口案内、道路維持 | 直営から切替 |
| 昭和61年 | スポーツセンター管理 | 直営から切替 |
| 昭和62年 | 街路樹管理、保育所運営(1ヶ所目) | 直営から切替 |
| 平成3年 | 学校給食調理(1校目) 老人福祉センター管理運営 西スポーツセンター管理 |
直営から切替 |
| 平成4年 | 学校給食調理(2、3校目) 公用車(市長車、議長車、バス)運行管理 システムエンジニア、オペレータ |
直営から切替 |
| 平成5年 | 市営自動車、自転車駐車場管理 配食サービス(福祉給食) |
直営から切替 |
| 平成6年 | デイサービス(高齢者、障害者) | 直営から切替 |
| 平成7年 | 文化センター管理 図書館管理(一部) |
直営から切替 |
| 平成8年 | 野外活動管理 保育所運営(2ヶ所目) 学校給食調理(4、5校目) |
直営から切替 |
| 平成11年 | 学校給食調理(6校目) | 直営から切替 |
| 平成13年 | 学校給食調理(7校目) 保育所運営(3ヶ所目) |
直営から切替 |
(3)保育所運営委託の状況
@設置、運営状況
4保育所が公設公営(市が設置、市が運営)(昭和45年から48年建設分)
3保育園が公設民営(市が設置、民間が運営)(昭和47年から49年建設分:随時、民間委託してきている)
4保育園が民設民営(民間が設置、民間が運営)(昭和51年以降建設分)
A職員数
委託開始前(昭和61年度):76人
委託開始後(平成15年度):40人
B園児1人当りの市負担額(年間)
直営:746千円
委託:293千円
(4)その他
@外部活用(委託と共同処理)で、サービスの質を維持しつつコストを抑える。
A春日市は市民一人当りの自治体人件費が全国で最も少ない。財政難を背景に1950年代後半から公民館、庁舎管理、ごみ収集、保育運営などで進めた民間企業への委託や複数自治体での共同処理が効果を上げている。
B福岡市の南に隣接し、20〜30代の転入者が多いベッドタウン。
C1987年から保育所の公設民営に着手。市立保育園のうち3箇所の運営を福祉法人に委ねた。
D小学校の給食調理も11校中7校で委託している。人件費を含めた1食あたりの費用は、市直営より100円安い。
E上下水道や消防、不燃ごみ処理、介護保険の審査・認定なのでは隣接市と共同処理で取り組んでいる。
●●●下関市の電子入札システムについて●●●
●下関市の概要(東洋経済発行の都市データパックより)
| 項 目 | 下関市 | (670市の内) | 知立市 | (670市の内) |
| 住みやすさ総合 | (359位) | (253位) | ||
| 面 積 | 224.11ku | (155位) | 16.34ku | (649位) |
| 人 口 | 246,924人 | (85位) | 61,240人 | (371位) |
| 財政力指数 | 0.65 | (343位) | 0.93 | (76位) |
| 公債費負担率 | 15.0% | (320位) | 10.0% | (50位) |
| 下水道普及率 | 59.8% | (269位) | 37.7% | (442位) |
| ゴミ排出量1人あたり | 1,278g/日 | (567位) | 906g/日 | (168位) |
| 持ち家比率 | 56.7% | (552位) | 53.2% | (592位) |
| 乗用車保有台数1世帯あたり | 1.04台 | (520位) | 1.39台 | (238位) |
(1)目的
入札事務をコンピューター化することにより、競争入札の透明性の確保と競争性の向上を図る。
(2)期待される効果
@入札事務の透明性の確保
A落札価格の低減
B入札事務の軽減
(3)下関市のシステムの特色
@導入については、神奈川県横須賀市のシステムを基本とした為、安価、かつ短期間で電子入札への移行が可能となった。
A操作が容易。
B横須賀市に続き、全国で2番目の導入。
(4)システム
認証システム、公証システム、入札システムという3つのサブシステムに分かれており、認証システム、公証システムは横須賀市のコンピューターを使用し、入札システムは下関市のオリジナル。
@認証システム
入札希望事業者が本人であるかどうかを確認するシステム。
A公証システム
入札資格データ、入札データ、開札テータなど、一連の入札資格申請から開札までを管理するシステム。
B入札システム
公証システムから生じたデータを使用して入札・落札状況などを市民や関係者に開示するシステム。
(5)システム費用
初期投資:約4000万円(横須賀市へ)
ランニングコスト(経常経費):認証システム・公証システムは約300万円(横須賀市)、入札システム約1000万円(業者)
(6)その他
@横須賀市は5年の開発期間、下関市は1年。
A現在、下関市と同様に横須賀市のシステムを使用しているところは5市有り(下関市含)、横須賀市のサーバー(コンピューター)容量は、他に5市までなら可能。
B落札率は、電子入札導入前より数%下がった。
C認証システムについては、国や県が汎用的なもの考えている。
D物品購入については、1件80万円以上のものに関し、電子入札としている。
E横須賀市は、全くの一般競争入札ということで、担当職員の事務軽減も図られたが、下関市は、条件付一般競争入札ということで、この条件判定にひじょうに神経を使うようになり、現在のところ事務軽減にはなっていない。
(7)所感
電子入札はあくまでも手段で目的ではありません。
本来の目的である「競争入札の透明性の確保と競争性の向上」については、従来の指名競争入札でなく、一般競争入札を採り入れる事で、電子入札を導入しなくても概ね目的は達成されます。
そこで、今、肝要なことは、電子入札導入の議論の前に、一般競争入札導入の必要性をみんなで共有することであると思います。
今回視察させていただいた下関市は、「条件付一般競争入札」とし、その条件をある意味で、複雑かつ不透明なものにしてしまっているため、電子入札導入前より、かえって事務量が増えてしまったと仰られていましたが、条件付のその条件を無くし、完全一般競争入札にしてこそ、始めて、その効果である
@入札事務の透明性の確保A落札価格の低減B入札事務の軽減、が達成されるように思われます。