○平成15年・市政会等先進都市事例調査
私たちの会派であります市政会等で先進都市事例の調査をさせていただきました。
今回は、下記のとおり、札幌市の「市民防災センター」と、美瑛町の「住み良いまち美瑛をみんなでつくる条例」と、旭川市の「市民参加のまちづくりについて」です。
●日 時 :平成15年7月9日(水)から11日(金)
●調査市 :札幌市(市民防災センター)、美瑛町(住み良いまち美瑛をみんなでつくる条例)、旭川市(市民参加のまちづくりについて)
○札幌市(市民防災センター)について
災害の模擬体験をしながら、防火・防災に関する知識や、災害が発生したときの行動を学ぶ施設。
(1)実物のはしご車に乗ってサイレンを鳴らしたり、無線の交信を聞くことができる
(2)消防の様々な仕事や活動服、資機材などの紹介
(3)災害時の非常持ち出し品などの紹介
(4)地震災害をテーマとした立体映像により災害時における心構えなどを学ぶことができる
(5)地震体験コーナー
(6)消火体験コーナー
(7)煙避難コーナー
○美瑛町(住み良いまち美瑛をみんなでつくる条例)について
(1)美瑛町(ホームページ)の概要
@北海道のほぼ中央
A人口:約12,000人 面積:677.16ku
B財政:一般会計11,225,000千円(税収入864,109千円、交付税4,693,000千円)
(2)条例の概要
@町民の方がまちづくりに参加できるように行政情報を積極的に公開
・審議会等の公開と議事録の公表、行政情報の積極的提供
A重要な事項を決める際に町民の方の意見を聞く
・町民コメント制度
・まちづくり町民集会
・町長への手紙
・町政モニター制度
B町民の方の声が反映できない場合は、なぜできないかをしっかりと説明していく
C町の仕事について評価を行い、公表する
D町民の方の公益的活動を支援する。
○旭川市(市民参加のまちづくりについて)
(1)旭川市(ホームページ)の概要(東洋経済発行の都市データバンクより)
項 目 | 旭川市 | (670市の内) | 知立市 | (670市の内) |
面 積 | 747.60ku | (10位) | 16.34ku | (649位) |
人 口 | 361,372人 | (48位) | 61,240人 | (371位) |
財政力指数 | 0.52 | (473位) | 0.94 | (76位) |
公債費負担率 | 18.4% | (545位) | 10.0% | (50位) |
下水道普及率 | 93.7% | (75位) | 34.1% | (442位) |
ゴミ排出量1人あたり | 1,324g/日 | (599位) | 906g/日 | (168位) |
持ち家比率 | 58.2% | (540位) | 53.2% | (592位) |
乗用車保有台数1世帯あたり | 1.07台 | (502位) | 1.13台 | (238位) |
(2)旭川市市民参加推進条例の概要について
@条例の目指すもの
従来は、市民参加の市民参加のルールが無かったために、市民にとってまちづくりに参加したいと思っていても、そのタイミングが解らなかった。また、市にとっても、市民参加の方法が課によって濃淡があった。
今後は、この条例の施行により、市が今どんな施策を進めようとしていて、何に対していつ市民参加を求めようとしているのか、市民はどのような方法で意見を述べればいいのか、その結果はどう取り扱われるのかなど、ルールが定められたことを契機に、今まで以上に「市民主体」のまちづくり、市民参加によるまちづくりが徹底されていくことが期待される。
A条例で規定されていること
・市民参加の対象者
市民であればだれでも
・対象となる市の機関
市長、教育委員会、選挙管理委員会、などの執行機関が対象
・市民参加の対象事業
市の総合計画、市民の権利義務に係る条例の制定・改廃、市民生活に重大な影響を及ぼす制度の制定・改廃、大規 模施設施設の設置に係る計画の策定
・市民参加の方法・時期
意見提出、委員会方式、市民会議方式、アンケート、ワークショップなど施策に最も適した方法で、企画立案などのなるべく早い時期から市民参加を求める。
・情報公開、情報の公表
・結果の取り扱い(説明責任)
市民の声がどうなったかという結果について、迅速かつ的確に本人をはじめ皆さんに周知し、理解を得るよう努める。
・市民投票の実施
・市民参加推進会議