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川澄さんのアンコールワット旅日記 −1

今年の年末年始の海外旅行は、半年前からカンボジアのアンコールワットと
決めていた私たち。
会社の仕事を調整して12月26日(火)に中部国際空港から出発です。
神奈川県のYさんや、石川県のOさんは前泊となるので
参加者全員が前泊を決め込み25日(月)の夜は
常滑市の「Jホテルりんくう」で前夜祭。
翌日、安い海外旅行保険に加入後、全員搭乗手通続きを済ませた。
空港へは病み上がりの藤澤氏と奥様のリエさんが見送りに来てくれた。
Yさんが「保険にしっかり入ったから何があっても大丈夫」と言えば、
「津波に襲われても無事に帰ってきた皆さんだから、何が起こっても無事に
帰って来るわヨッ!」とリエさん。結論を言うと、この言葉通りバンコクで
2名の死者と多数の重軽傷者を出した連続爆弾テロ事件に遭遇しても
今年も無傷で5名は帰国したのである。

12月26日午前10時30分。予定通りTG645便はセントレアを
飛び立つ。
現地時間15時05分乗り換え空港の新バンコック空港に到着。
判りにくい案内板に悩まされながらも、搭乗手続きカウンターに到着し
搭乗チケットに換え、シェムリアップに予定を30分遅れて20時05分に到着。
観光ビザを申請しバッグを受け取り、現地観光旅行ガイドとご対面。
宿泊先の高級ホテル「アンコール・センチュリー・リゾート&スパ」に直行した。
到着するとドアボーイではなく可愛らしいドアガールのタルちゃん(18歳)
が笑顔で私達を迎えてくれた。さっそくタルちゃんと全員で記念撮影。
その日はモーニングコールを7時にセットしすぐにベッドイン。

12月27日。
Tさんがニワトリも迷惑顔になるくらいの早起きをしたため
Y氏も付き合って早起き。
モーニングコールがなる前に我々も起こされ、しかたなく早目の朝食。
内心この先が思いやられた。

9時に鼻のテッペンが赤いガイドのルッティーが迎えに来る。
いよいよアンコール遺跡群観光の開始である。
今日は午前中にバンテアイ・スレイ、午後からアンコールワットである。
写真でしか見た事が無い彼女と、実物として対面する時の心境と同じであろうか?
少し胸がドキドキ、ワクワクした。

まずバンテアイ・スレイだが、ホテルから専用車で行くこと約1時間。
この遺跡は規模は小さいが、ヒンドウ―神話を描いた彫刻は
ほとんどが赤褐色の砂岩で造られており、彫りも深く
その造形美は洗練され優美であった。
特に「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバター像は大変魅力的であった。
10世紀後半に建立された「女の砦」を意味する小さな寺院とのこと。
赤い色の砂岩と紅土を使って造られているため寺院全体がエンジ色をしていた。
アンコールワットはこの何十倍も有ると言う。
今日からの3日間の旅を有意義な旅にしたいので、米山氏からガイドに
鼻薬を利かせたらどうかと相談され、私が代表でガイドを口説き鼻薬を渡した。

バンテアイ・スレイから昼食会場のシェムリアップ市街に向かう途中で
鼻薬の効果を確かめるべく、「車を止めてくれ。あの高床式の民家に立ち寄り
写真を撮りたい」と、我ままなリクエストをした。薬がよく効いていたので即OK。
私とTさんは写真だけでなくハンモックにも試乗?電灯も冷蔵庫もテレビも
洗濯機も掃除機もない、石を組み合わせたカマドで飯を炊き
床下に家畜を飼っている。
ナイナイずくしではあったが、自然がいっぱいの生活を垣間見て、Tさんはお礼に
汚い大きな釜でヤシ汁を煮込んで作った砂糖を購入。
皆でこわごわ?試食しその民家を後にした。
昼食はブッフェスタイルのカンボジア料理。
ビールの大瓶3本を注文し、全員がホロ酔いのいい気分となる。
昼食後はこの国の習慣で2時半までお昼寝タイム。

全員まじめに昼寝しなかったのか、時間前にホテルのロビーに集合し
いよいよ憧れのアンコールワットへ。



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