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   テクニック基本編「段差登り」
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モデルは私(いそし)です。 お恥ずかしい… MTB乗りならトライアルをかじっていなくても何となく段差登りをしてみた事があるのではないでしょうか? また、トライアルを意識し始めて練習を始めた最初の難関は挿絵のような30cm程の高さだったような気がします。 歩道の段差位なら何とかフロントさえ上げてしまえば、あとは勢いだけでリアも登ってしまったりしますが、この位になってくるとフロントギアが当たってしまったり、リアタイヤがドスっ!と当たってしまい登れなかったり… かれこれ10年以上も前の記憶です。


段差登り(低いステアケース)
1) アプローチ1) アプローチ

 ギア比をトライアル用に合わせ、サドルに座らずに立った状態でゆっくりと進入します。 また、利き足の逆側の足を前にして進入します。 利き足というのはサドルから立った時に自然に前に来ている方の足です。 気持ち悪いかもしれませんが、その逆の足を前にしてください。

2) 予備動作2) 予備動作

 フロントタイヤを持ち上げる動作をする時はほとんどの場合、予備動作として前方に腰を入れ、ハンドルに身体を被せます。 これはFサスやタイヤからの反発を得るためと、後で腰を引く時に勢いをつけるためです。 また、この動作は一瞬で済ませます。
この後すぐに逆足から利き足が前に回ってくるまでクランクを漕ぎます。

3) フロントアップ3) フロントアップ

 戻ってくるFサスやフロントタイヤの反発を感じながら一気に漕ぎ、前に入れた腰を後方に引きます。 ハンドルを持ち上げようとする気持ちは無くても持ち上がってきます。
また、上げ始めるタイミングは目標の高さ+αの位置に来た時が良いでしょう。

4) 前輪のせ4) 前輪のせ
 ちょうど段差の角辺りにフロントタイヤが乗るようにします。 この位置が奥になればなるほど失敗の確率が高くなりますし、さらに高い段差の場合は上がる事ができなくなります。 また、この時点に利き足が前に来ているようにすることも大事です。 逆足から漕ぐというのはこのときのためにそうしているのですから。
 引いた腰もフロントを置く頃にはまたハンドルに被せる方向に持っていきます。

5) 伸び上がり5) 伸び上がり
 フロントタイヤを段差に置いてからリアタイヤが壁にぶつかってしまう前に前上方に伸び上がり、リアタイヤを浮かせます。 挿絵ではあと10cm程しかありませんが、なんとか間に合っているようです。 また、リアタイヤを引き上げる時には逆足(後足)の靴底でペダルを引っ掛けるようにすると足も外れずに引き上げることができます。 相性の良い靴選びも大事なポイントになりますね。

6) 終了6) 終了

 最後はハンドルを持った腕を前方に投げ出せば身体の移動量よりも自転車自体の移動量を多くすることができ、登ることができるでしょう。
段差登り一つにしても身体の動作は忙しいですね。 腰を入れ、今度は引いて、また被せたと思えば伸び上がったり腕を投げ出したりと… 

GIFアニメ
上の説明を読んでるうちに表示されるはずです 他の項のGIFアニメよりも前と後ろを1コマづつ多くしまして作ってみました。 その方が何となく走ってくる様子が解るような気がして…
 ちなみに「1)アプローチ」の「トライアル用のギア比」ですが、「前22T×後19T」か「前20×後17T」が一般的のようです。 私(いそし)は「前22T×後18T」で少しだけ重めをチョイスしています。 これも個人の好みでこの辺りのギア比なら大丈夫だと思います。 



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