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特集 寅さんが辿った路

寅さん映画にて登場の鉄道風景考察



昭和を代表する日本映画“男はつらいよ”。 正確には平成初期まで四十八作続いた人気シリーズ。 主演の渥美氏の死去によって惜しまれつつ終了となったものの、それが却って、未だに愛され続ける要因ともなっているのでしょう。
そのほとんどは山田洋次氏の監督。 練りに練られた脚本とは言い難いものの、哀愁や郷愁を誘う映像や音楽で、過ぎ去りし当時の思い出を脳裏に蘇らせてくれる存在です。
一番の見所は、何と言っても渥美清の演技とふんだんに織り込まれた当時の風景。 但し、撮影所でのセット撮影が案外多いのは、逆にこのシリーズの残念な所。
撮影地巡り等の興味はあまり無いのですが、鉄道風景撮影で知り得た知見等を活用して、なかなか紹介される事の無い鉄道関連撮影現場を調べてみました。
基本的にはほぼ全ての作品がお気に入りなのですが、その中での印象と鉄道関連映像の充実度を星で個人的に評価もしています。 前述の様に、細かな脚本の完成度よりも、哀愁や郷愁溢れる作品が好みの様です。

お気に入り度
5つ星.特にお気に入り :特にお気に入り
4つ星.お気に入り :お気に入り
3つ星.満足 :満足
2つ星.及第作 :及第作
1つ星.今一つ :今一つ

鉄道充実度
5つ星.特に充実 :特に充実
4つ星.充実 :充実
3つ星.楽しめる :楽しめる
2つ星.多くはない :多くはない
1つ星.殆ど無い 又は 皆無 :殆ど無い 又は 皆無



数年前から各テレビ局で放映中のハイビジョン編集版とは違い、鮮明ではない画質に大変苦労しましたが、ビデオ所有(売却済み:ストリーミング・オンデマンド利用に変更)の利点で何度も繰り返し画像を確認し、可能な限りのロケ地特定を致しました。 公式ホームページのロケーション表示には細かな明示の無い物や、脚本上のつじつま合わせか一部齟齬も判明、鉄道好きならではの正確な撮影場所を明記しています。
路線名等も明示している撮影地は、純粋に鉄道を主題に撮られたカットです。
なお、毎作登場する江戸川河川敷の撮影で、背景をさり気なく横切る汽車については、形式判別可能な近景の映像以外は割愛しています。



京成電鉄柴又駅 寅次郎銅像
京成電鉄柴又駅 寅次郎銅像

第 1作     第 2作     第 3作     第 4作     第 5作
第 6作     第 7作     第 8作     第  9作     第10作
第11作     第12作     第13作     第14作     第15作
第16作     第17作     第18作     第 19作     第20作
第21作     第22作     第23作     第24作     第25作
第26作     第27作     第28作     第 29作     第30作
第31作     第32作     第33作     第34作     第35作
第36作     第37作     第38作     第 39作     第40作
第41作     第42作     第43作     第44作     第45作
第46作     第47作     第48作     特別編     俳優渥美清

HDリマスター版 プレミアム全巻ボックス コンパクト仕様〈全53枚組〉DVD
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男はつらいよ

第1作《昭和44年8月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

記念すべき映画第一作。 自身が生まれた当時の素朴な原風景に感動。 まだまだやんちゃな風貌の渥美清、松竹看板女優の倍賞千恵子の美しさ。 当然出演者皆若い。



寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。 歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。 奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。 幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。 一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた・・・
フジテレビ版の結末に抗議が殺到したこともあり、寅さんをもう一度、ということで山田洋次監督自ら企画。 ワイドスクリーンいっぱいに、元気溌刺な寅のハチャメチャぶりが爆笑を誘う。 マドンナは新派のトップ女優で、これが映画初出演の光本幸子。 博の父には名優・志村喬。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第1作 男はつらいよ より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

しばまたえき
柴又駅
上機嫌の寅さんと落胆のさくら、ホテルニューオータニでのお見合いから帰る。

寅さんの時代
寅さんの時代 《平成30年1月上旬》

しばまたえき
柴又駅
翌朝、さくらの出勤風景。大勢の通勤通学客と。

けいせいでんてつ ひきふね
京成電鉄 曳舟
踏切を通過する西駒込行き急行電車。遮断機は懐かしのワイヤー式で、踏切番らしき建物も。

けいせいでんしゃ しゃない
京成電車 車内
都心へ向かう通勤客で満員の電車内で揺られるさくら。

しばまたえき
柴又駅
失意の博、乗車寸前さくらが駆け付け、見つめあう二人。共に乗り込む電車は去って・・・

うえのえき
上野駅
旅立ちを決意し上野駅へ、付いてくる腹積もりの登に切符を宛がい、説得するも口論となり・・・

上野駅
上野駅 《平成30年1月上旬》

懐かし風景番外編:瓶入り飲料
劇中の飲み物はすべて瓶入り。オレンジジュース・コーラ・ラムネ。瓶は返却すると保証金が還ってきました。


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続 男はつらいよ

第2作《昭和44年11月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :多くはない

バブル世代には“黄門様”の印象が強い東野英治郎。 当時は専ら脇役俳優も、今作では泣かせる役回り。 前作に引続き、当時の素朴で長閑な情景に魅入ってしまう。



一年ぶりに帰郷した寅さんは、葛飾商業の恩師・坪内散歩(東野英治郎)と、その娘・夏子(佐藤オリエ)と懐かしい再会を果たす。 酒を酌み交わしたものの、寅さんは胃けいれんを起こし入院してしまう。 しかし寅さんは病院を抜け出し、無銭飲食をして警察沙汰となり、さくらは心を痛める。 故郷を後にした寅さんは、京都で夏子らと偶然再会し、散歩先生の薦めで、“瞼の母”に会いに行くが…
散歩先生とその娘をめぐるエピソードの暖かさ、瞼の母に感動の再開と思いきや、実は…という悲喜こもごも。 爆笑のなかに、ミヤコ蝶々演じる、寅さんの産みの母・お菊が、重ねて来た苦労が偲ばれる細やかな監督の演出など、みどころタップリ。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第2作 続 男はつらいよ より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

つげえき
柘植駅
駅前旅館(小崎亭)、母と再会の夢を汽笛で覚まされる寅さん。駅では汽車(D51形)の入れ替え作業。/序章

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
旅に出た寅さん、江戸川橋梁を越えて散歩先生宅へ。背景の橋梁を横切る常磐線電車(103系)。

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
散歩先生の望みを叶えるべく鰻釣り。たこ社長に馬鹿にされるも・・・ 背景の橋梁(旧橋梁)は架け替え中。

懐かし風景番外編:白黒テレビ
昭和五十年台前半頃までは、まだまだ白黒テレビは残っていました。


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男はつらいよ フーテンの寅

第3作《昭和45年1月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

最終的に涙誘う「男はつらいよ」恒例脚本も、本当に寅さんに感情移入してしまう結末。 当時は「悠木千帆」の樹木希林が冒頭端役で、珍妙かつ軽妙な演技披露。



柴又に帰って来た寅さんを待ち受けていたのは、見合い話だった。 相手は川千屋の仲居・駒子(春川ますみ)。 彼女は寅さんの昔なじみで、亭主持ちということで、大騒動に。 それから暫くして、竜造とつね夫婦が、三重県の湯の山温泉へ旅行に行くと、なんと旅館で寅さんが番頭をしていた。 旅館の美人女将・志津(新珠三千代)に一目惚れして、居着いてしまったという・・・
『なつかしい風来坊』(66年)など山田洋次作品の脚本を手がけた森崎東監督による第三作。 旅先の寅さんの姿が、活き活きと描かれている。 宴会で余興を頼まれた寅さんが、又旅姿で「旅笠道中」に併せて、マドンナの名前「お志津!」と叫ぶ。 寅さんの純情がストレートに伝わってくる。 香山美子扮する芸者と、その父で元テキヤの花沢徳衛をめぐるエピソードは、森崎作品ならではの味。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第3作 男はつらいよ フーテンの寅 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

ちゅうおうほんせん おちあいがわ
中央本線 落合川
恵那山を背景に落合川橋梁を汽車(D51形)が驀進。/序章

恵那山《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
恵那山 《平成26年5月上旬》

ならい
奈良井
寅さん投宿の旅館(越後屋)の奥を、汽車が通過。戦災孤児らしき女中役は悠木千帆(樹木希林)。/序章

中山道 奈良井
中山道 奈良井 《平成25年11月中旬》

ちゅうおうほんせん さかした
中央本線 坂下
雪中驀進するD51。/オープニングロール:O.R.

ちゅうおうほんせん なぎそ
中央本線 南木曽
南木曽山を背景に、木曽川に沿って走る汽車。/O.R.

ちゅうおうほんせん えな
中央本線 恵那
恵那山を望む池のほとり、対岸を汽車が横切る。/O.R.

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
旅立つ寅さん、見送るさくらと博の背景に常磐線の貨物列車(EF80形)。

きんきにほんてつどう しゃそう
近畿日本鉄道 車窓
湯の山温泉への途中、四日市のコンビナート風景の車窓:実際は海山道付近。

きんきにほんてつどう こもの
近畿日本鉄道 菰野
湯の山温泉へ向けて走る葡萄色の電車。

ございしょろーぷうぇい
御在所ロープウェイ
寅さん、志津の娘・道子ちゃんと御在所山へ。

こもの
菰野
傷心の旅立ちの寅さん、線路脇の道路で志津と道子を乗せた吉井の自動車と・・・

懐かし風景番外編:金属製チューブの歯磨き粉
今は樹脂製のチューブ類。歯磨き粉以外も、絵の具や接着剤等、錫・アルミや鉛製で、粗雑に使うと後々苦労。


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新 男はつらいよ

第4作《昭和45年2月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :多くはない

初期作品としては前半も後半も、大筋の脚本が相当馬鹿馬鹿しい娯楽作。 幼稚園で知恵遅れの如く園児と戯れる場面等、ちょっと不愉快な過剰演出で嫌悪感も。



競馬で大儲けした寅さんが、名古屋からタクシーで帰郷。 竜造とつねをハワイ旅行に連れて行くことにするが、出発の朝、旅行会社が代金を持ち逃げしたことが判明。 メンツが大事な寅さんは、旅行に出かけたフリをして、おいちゃんたちと共に店で静かに潜む。 しかし、そこへ泥棒(財津一郎)が入って大騒動。 反省の旅に出た寅さんが、戻ってくると、二階には幼稚園の春子先生(栗原小巻)が下宿していた…
テレビ版を演出した小林俊一による第四作。 寅さん流のおいちゃん孝行である「ハワイ旅行」が仇となるエピソードの前半。 財津一郎の泥棒のユーモラスなキャラクター。 そして後半は、美しき幼稚園の先生に、一目惚れしてしまう寅さんの行状など、明るい笑いに満ちた一編。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第4作 新 男はつらいよ より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
さくらとおばちゃんが旅行中止の顛末話。背景にEF80牽引の常磐線旧客列車。

きゅうだいほんせん ゆふいん
久大本線 由布院
うっすらと雪化粧の由布岳を背に、汽車(D60形重連)が驀進。

きゅうきゃく しゃない
旧客 車内
#撮影線区予想付かず、詳細は不明。
寅さんの、とらやに泥棒が入った話で大いに盛り上がる車内。

昭和の客車
昭和の客車 《平成24年12月下旬》

かごしまほんせん ひごたのうら
鹿児島本線 肥後田浦
八代海望む町に向かって汽車(郵便車・荷物車連結)が走る。/終

懐かし風景番外編:ボンネットバスと車掌さん
車掌さんは他数作にも登場。主に女性の職業だったのでしょうか。


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男はつらいよ 望郷編

第5作《昭和45年8月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :特に充実

汽車好きには特別な一編。 豆腐屋へ話が移る後半も特に愛着のある今作。 今では遊園地と近郊住宅のつまらない町と化した浦安の、中世以来の原風景は圧巻です。



義理ある政吉親分(木田三千雄)危篤の報をうけ、寅さんと登は札幌へ向かう。 息子に逢いたいと懇願する親分のために、寅さんは機関手の息子・石田澄雄(松山省二)を説得するが、拒まれてしまう。 親分の死により、浮草家業に嫌気がさした寅さんは、一念発起、堅気を目指し、裏の工場の労働者となる。 しかし長続きはせずに、たどり着いたのは浦安の豆腐屋「三七十屋(みなとや)」。 その一人娘・節子(長山藍子)に惚れた寅さんは、大ハリキリで、労働にいそしむが…
山田洋次監督が『続・男はつらいよ』以来、久しぶりにメガホンをとった作品。 父子の確執のエピソード、蒸気機関車のダイナミックな描写など、前半の重厚なドラマが一転、寅さんが労働者を目指す狂想曲への転調の楽しさ。 浦安の豆腐屋の杉山とく子、長山藍子、その恋人・井川比佐志は、それぞれテレビ版でおばちゃん、さくら、博(テレビでは博士)を演じている。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第5作 男はつらいよ 望郷編 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

うえの
上野
寅さん、上野駅不忍口付近の赤電話からとらやへ電話。おいちゃん余命幾何と・・・ 背景に京浜東北線電車。

しばまたえき
柴又駅
政吉親分の危篤を知らせに、登がとらやへやって来る。

しばまた
柴又
寅さんと登、旅の資金を借りに金町線脇のさくらのアパート(コーポ江戸川)へ。上っ面の反省で旅に出る。

さっぽろ
札幌
登と寅さん、創成川通脇の交番で病院を尋ねる。一条線の電車(札幌市交通局600形:617)が到着。

おたる
小樽
登と寅さん、函館本線近くの住宅街で聞き込み。踏切を汽車(C57形)が通過。

おたるちっこうきかんく
小樽築港機関区
寅さんと登、親分の息子(澄夫)に逢いに機関区へ。蒸気全盛の情景満載も、DD51やED76-500番台の姿も。

はこだてほんせん
函館本線
D51(D51 27)の乗務風景や、寅さんらが乗ったタクシーとのカーチェイスが続く。

ぎんざんえき
銀山駅
銀山駅に先着した寅さんと登の目の前を、澄夫のD51(貨物列車)が定時通過。

じょうききかんしゃうんてんしつ
蒸気機関車運転室
投炭風景等。

こざわえき
小沢駅
運転停車中の汽車に疲労困憊の寅さんら追いつき、澄夫を説得。登はタクシー代の値切り。

すみおのかいそうじょうけい
澄夫の回想情景
子供の頃、こっそり父親に会いに行き、線路伝いに帰った記憶の情景。汽車に警笛を鳴らされハッとする。

こざわえき
小沢駅
寅さんの説得も物別れに終わる。澄夫の汽車は安全確認の車掌車を最後尾に、煙の彼方へ消え去る。

こざわ
小沢
駅前の赤電話から病院へ政吉親分の安否確認。死去を告げられ落胆の寅さん。

こざわ
小沢
二人は駅前旅館(末次旅館)に投宿。寅さん、登を諭し突き放すが最後は喧嘩に。捨て台詞で去って行く登。

しばまた
柴又
金町線脇のさくらのアパート(コーポ江戸川)に、消息の途絶えた寅さんからの油揚げの小包が届く。

あさり
朝里
駅前の海岸で寅さんと登が再会。仁義の挨拶の後はしゃぐ二人。背景で朝里駅を発車した汽車が遠ざかる。/終

懐かし風景番外編:青電話
個人的には、おぼろげな記憶しか残っていないのですが、百円硬貨も使える黄電話登場前の公衆電話の様です。


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男はつらいよ 純情編

第6作《昭和46年1月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :多くはない

個人的にはあまり好みではない、度を越した極端なコメディータッチの演出多用と、深みの無い感情変化の描き方等、あまり好感を抱ける脚本ではない。



赤ちゃんを連れた若い女・絹代(宮本信子)に、さくらの面影を見て、一夜の宿を世話する寅さん。 情にほだされ、寅さんは絹代と共に、彼女の父・千造(森繁久彌)の住む、五島列島の福江島へ。 望郷の念にかられた寅さんが柴又へ帰ると、つねの遠縁にあたる、美しき人妻・明石夕子(若尾文子)が、夫と別居して二階に間借りをしていた…
寅さんが美人の人妻に一目惚れをしてしまう。 大映のトップスターとして活躍した女優・若尾文子、日本映画界を代表する名優・森繁久彌などベテランと、渥美清の共演は圧巻。 妹さくらへの想い溢れる前半の描写が、ラスト近くの柴又駅でのさくらと寅さんの別れの場面の伏線となり、シリーズ屈指の名シーンとなった。 後においちゃんを演じる松村達雄が、スケベな医者をコミカルに好演。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第6作 男はつらいよ 純情編 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

よぎしゃ しゃない
夜汽車 車内
#撮影線区予想付かず、詳細は不明。
夜汽車の車窓に物思いにふける寅さん。おもむろに缶ビールを開け、泡を周りの乗客に撒き散らす。/序章

えきのあかでんわ
駅の赤電話
#実際の駅での撮影と思われるが、撮影地は不明。
皆が映されたテレビ放送を見て、寅さんが駅からとらやへ長距離電話。ドラマの設定では山口県。

ながさき
長崎
長崎にっしょうかん付近からの俯瞰映像。足元には当時の広大な長崎駅構内。

ながさきこう
長崎港
五島への船着き場で、浮かない表情の子連れの絹代に声をかける。背景には臨港線の貨物列車(C57形)。

けいせいでんてつ しばまた
京成電鉄 柴又
夜が暮れた柴又駅前からの情景。奥のホームから“赤電”が出て行く。

しばまたえき
柴又駅
傷心の寅さん、さくらとホームで昔の話。やって来た“赤電”に乗り込み心情吐露も、扉は閉まり涙の別れ。

懐かし風景番外編:火鉢と鉄瓶
座敷の火鉢。真っ赤な炭といっぱいに溜まった灰。幼い頃度々お世話になった病院の待合等にあった記憶。


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男はつらいよ 奮闘編

第7作《昭和46年4月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :充実

冒頭・中盤・終局と特にお気に入りの今作。 表面上の馬鹿馬鹿しい喧嘩や演出よりも、しみじみと感情に訴える場面が中心の、“泣かせる”脚本が好きな様です。



寅さんの母・お菊(ミヤコ蝶々)が、久しぶりに柴又を訪れる。 そこへ寅さんが帰郷し、さくらと共に、お菊の宿泊先の帝国ホテルに向かうが、子供のように愚行を重ねる寅さんに、お菊は愛想を尽かす。 旅に出た寅さんは、三島で東北なまりの少女、太田花子(榊原るみ)と出会い、知的障害を持つその身を案じるが・・・
天使のように純粋は花子と寅さんの楽しい日々。 青森県の岩木山の自然に抱かれて育った少女・花子に榊原るみ。 これまでの大人の女性や、若い女性のマドンナとは違う少女への、寅さんをはじめとする、柴又の人々の暖かい目線。 花子の身元引受人の朴訥な教師を田中邦衛が好演。 山田監督が落語を提供したこともある、柳家小さんが、ラーメン屋店主で出演。 その話芸が堪能できる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第7作 男はつらいよ 奮闘編 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

えちごひろせえき
越後広瀬駅
冒頭、早春の越後広瀬駅。集団就職の子供達と見送りの人々。待合で彼らと汽車を待つ寅さん。/序章

えちごひろせえき
越後広瀬駅
車中の子供達をホームで励まし手を振り見送り、乗り損なった事に気づいて汽車を追いかける寅さん。/序章

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
江戸川橋梁を快走する常磐線の汽車(EF80形牽引旧型客車)。/O.R.

ふじ
富士
駅南側から望む富士駅と街並み。寅さんは駅近く(本町)で啖呵売。

ぬまづ
沼津
ラーメン屋で出会った少女(花子)が、駅前交番で尋問されているのを見かね、やさしく対応する寅さん。

南駿暮情
南駿暮情 《平成31年2月上旬》

ぬまづえき
沼津駅
花子に切符を宛がい故郷の津軽へ向かわせるが、心配になり、とらやの住所を走り書きした紙を手渡す。

沼津駅
沼津駅 《平成31年2月上旬》

よぎしゃ しゃない
夜汽車 車内
死も予感させる寅さんからの手紙が届き、夜汽車で津軽へ向かうさくら。寅さんの安否に心配顔。

ひろさきえき
弘前駅
さくら、寝台列車(20系)の止まるホームから木造の跨線橋を渡って五能線へ。

ごのうせん かわべ
五能線 川辺
残雪の岩木山を望む林檎畑を抜けて汽車(キハ58形・他)は行く。

ごのうせん しゃない
五能線 車内
さくら、向かいに座る地元のおばあちゃんに、驫木駅の位置関係を尋ねる。車掌の車内放送あり。

ごのうせん あじがさわ
五能線 鰺ヶ沢
日本海を望む鉄路を行く汽車(キハ21形・キハ11形)。

ごのうせん しゃない
五能線 車内
さくら、持参した寅さんからの葉書に目を遣る。

とどろきえき
驫木駅
汽車(キハ22形・他)を降りたさくら。荒涼とした風景を見渡し、花子の家を探す。

五能線の旅
五能線の旅 《平成31年3月上旬》

懐かし風景番外編:森永・瓶入り乳飲料
コーヒー・イチゴ・フルーツ。高校の売店や駅のキオスク等で飲んでいました。同類に明治や雪印等。


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男はつらいよ 寅次郎恋歌

第8作《昭和46年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

適度な笑いが散りばめられた、志村喬らとの軽妙な高梁ロケ部分や、初期作品としては珍しい、寅さん自ら恋の幕を引く展開等、なかなかの好作と感じる。



「ハハキトク」の報を受け、備中高梁へと向かった博とさくらは、葬儀にやってきた旅先の寅さんとバッタリ再会。 博と父・飆一郎の関係はギクシャクしているが、寅さんは飈一郎と意気投合して高梁に残る。 そこで「本当の人の暮らし」についての説教を受け、反省の気持ちと共に柴又へ。 同じ頃、門前では、六波羅貴子(池内淳子)が喫茶店「ローク」を開店。 女手一つで、小学生の息子を育てる貴子に、寅さんの想いは募るばかり・・・
シリーズ好調のなか、洋画専門劇場・丸の内ピカデリーでロードショー公開された。 旅役者の坂東鶴八郎(吉田義夫)とその娘・大空小百合(岡本茉莉)の交流は、本作より始まった。 名優・志村喬演じる飈一郎が、寅さんに語る「庭先に咲いたりんどうの花」のエピソード。旅人である寅さんと、定住者である貴子の束の間のひととき。 丁寧な山田演出が堪能できる。 森川信のおいちゃんは本作が最後となった。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第8作 男はつらいよ 寅次郎恋歌 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

びっちゅうたかはしえき
備中高梁駅
諏訪夫妻の汽車(旧客)、駅に到着。タクシーに乗る。

たかはし
高梁
伯備線そばの飈一郎邸前での、喪主御礼の挨拶。背後を貨物列車(蒸気機関車)が横切る。

たかはし
高梁
高台のお墓で記念撮影、背後を汽車が横切り煙たなびく。寅さん、場を弁えぬ言葉で皆憤慨・・・

たかはし
高梁
寅さん、お酒が欲しくて飈一郎の買い物について行く。背景に貨物列車(D51形)。

かなまち
金町
貴子の窮状を察し、金町駅前(北口)で懸命の闇啖呵売も、警察に見つかり・・・

懐かし風景番外編:電報
携帯電話どころか、家庭に電話があるとは限らなかった時代の緊急の通信手段。次第に本来の目的を失い・・・


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男はつらいよ 柴又慕情

第9作《昭和47年8月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :充実

前半の下宿探しの可笑しさや、“登”との再会のドタバタ劇、豊富な鉄道風景、そして何と言っても吉永小百合の出演。 多々魅力はあるのだけれど、全体的には・・・



「貸間あり」の札に憤慨して店を飛び出した寅さんは、不動産屋で下宿を探すが、案内されたのは、なんととらやだった。 旅の空の寅さんは、福井でOL三人組と楽しいひとときを過ごし、柴又へ帰ってくる。 三人組の一人で、どこか寂しげな高見歌子(吉永小百合)は、小説家の父・高見修吉(宮口精二)とのぎこちない関係に悩んでいた。そんな歌子が柴又を訪ね、寅さんは色めき立つ…
吉永小百合を迎え、適齢期の娘と娘を手放すことができない男やもめの父のエピソードが展開される。 ベテラン俳優・宮口精二演じる修吉と寅さんのやりとりや、「本当の幸福」について真剣に悩むヒロインの姿が、さまざまな挿話のなかで描かれる。 本作より二代目おいちゃんとして、松村達雄が登場。 「貸間あり」騒動の不動産屋を、軽演劇のベテラン佐山俊二が好演。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第9作 男はつらいよ 柴又慕情 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

かなひらえき
金平駅
諏訪夫婦に大金を与え助ける夢から覚めた寅さん、駅員に促され汽車(キハ2)へ急ぎ足。/序章

おごやてつどう かなひら
尾小屋鉄道 金平
牛乳缶を積んだ軽便汽車(キハ2)が駅を出発。見送り後、駅員が転轍機を操作。/序章

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
緩行電車(103系)が横切る橋梁の袂、釣り糸を垂れる住民。飛び入りの寅さんが釣ったのは・・・/O.R.

かなまち
金町
とらやへ帰ってみたら、部屋が貸間にされていて憤慨の寅さんが、飛び込んだ一件目の不動産屋。

しばまた
柴又
持ち家論議で侮辱の持論をつい口走り、居場所をなくした寅さん。夜の駅へ、再び旅立つ。

けいふくでんきてつどう えいへいじせん
京福電気鉄道 永平寺線
北陸路を旅行中の歌子ら三人組、永平寺線(市野々付近)のレールで楽し気に平均台歩行。

きょうぜんえき
京善駅
三人組、駅前の田楽屋で寅さんと出会う。おごってもらった誼で駅で記念撮影。「バター!」で爆笑。

ひがしふるいちえき
東古市駅
駅(現:永平寺口駅)ホームでお礼を交わし歌子らを乗せた電車(18)は発車。いつまでも手を振り続ける。

永平寺口駅《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
「銀塩の小箱」ページより 永平寺口駅 《平成24年4月下旬》

ひがしふるいち
東古市
三人と別れた寅さん、古びた駅前の商店を抜けて・・・ 電鐘式踏切が鳴るなか電車が通り過ぎる。

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
故郷へ帰ってきた寅さん。花咲く堤の背後に走り抜ける電車(営団6000系)。

しばまたえき
柴又駅
とらやを訪ねて来た歌子を、寅さんとさくらが見送る。去り行く電車の窓から手を振る歌子。さくらは浮かぬ顔。

みずなみ
瑞浪
河原の叢で用足しの登と遭遇。通りがかりのトラックに便乗、旅を続ける。背景に貨物列車(EF64形)。/終

懐かし風景番外編:瓶入りペプシの自販機
とらやの飲み物冷蔵庫が自販機に。と言っても、硝子扉を開けて好みの瓶を引き出す懐かしい形式。


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男はつらいよ 寅次郎夢枕

第10作《昭和47年12月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :楽しめる

前作辺りから始まったO.R.前の寅次郎夢喜劇もエスカレートで、このパロディー路線が今後暫く続く。 寅さん意外な恋の結末も、不愉快な演出も過多で馴染めない。



旅先で弁当を使わせてもらった旧家の奥様(田中絹代)から、テキ屋仲間の哀れな末路を聞かされた寅さんは、柴又へ帰ってくる。 ところが寅さんの部屋は、御前様の親戚の大学助教授・岡倉金之助(米倉斉加年)が下宿中。 面白くない寅さんは、また旅に出ようとしたが、門前で美容院を始めた幼なじみの志村千代(八千草薫)と再会し、思いとどまることに…
寅さんの幼なじみに、宝塚出身のベテラン女優・八千草薫。 寅さんがマドンナに愛の告白をされてしまうという、意外や意外の物語。 離婚して、子供と離ればなれとなった千代の寂しさを、紛らわそうとする寅さんの奮闘努力。 恋のライバルとなるインテリに米倉斉加年。 日本映画を代表する大女優・田中絹代と渥美清のしんみりとしたやり取りは、旅人の孤独を見事に表現。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第10作 男はつらいよ 寅次郎夢枕 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

ひでしおえき
日出塩駅
待合で夢見心地の寅さん、背後から迫りくる汽車の汽笛で目覚める。/序章

ちゅうおうほんせん ひでしお
中央本線 日出塩
爆煙たなびかせ、貨物列車(D51重連)が駅を走り抜ける。/序章

ひでしおえき
日出塩駅
駅を出て背伸びした所に垂れていた柿をもいだ寅さん。おもむろに一口かじってみると・・・/序章

えどがわきょうりょう
江戸川橋梁
帰って来た寅さん、江戸川の景色を懐かしそうに見渡す。背景で走り去る電車(103系1000番台)。/O.R.

ならい
奈良井
置手紙で寅さんに置いてけぼりの登。眼下の駅を通過して行く貨物列車(D51形)を目で追い、涙。


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男はつらいよ 寅次郎忘れな草

第11作《昭和48年8月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :充実

計四作(特別編除く)の脚本となる、浅丘ルリ子の“リリー”。 初回の今作が哀愁漂い一番の出来。 特に錦糸町界隈の場面は好きです。 寅さんの酪農家も珍妙傑作。



満男のためにピアノが欲しいという、さくらの願いを叶えるべく、寅さんが奔走して手にいれてきたのは玩具のピアノだった。 結局、それが大騒動へと発展し、北海道へ旅立った寅さんは、旅回りの歌手・リリー(浅丘ルリ子)と出会う。 浮草家業のリリーは、寅さんと意気投合する。 寅さんは地道に生きようと、酪農家で働くが三日と持たずに柴又へ帰ってくる。 そこへリリーが訪ねて来て、寅さんとの再会を喜び合うが、何やら訳あり風の二人に周囲の目は…
寅さんと同じ境遇の旅回りの歌手・リリーこと松岡清子が初登場。 北海道の網走で出会った二人は、その後、何度も旅先でさまざまなドラマを展開していくとこになる。 寅さんが北海道の牧場で堅気になろうと開拓部落の酪農の手伝いを始めるが、それが果たして持続するかは別。 家庭に縁の薄いリリーが柴又で団らんを過ごす。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

よぎしゃ しゃない
夜汽車 車内
#セット撮影と思われる。
夜汽車に揺れる寅さん、奥の座席で涙を流している女性(リリー)に気付く。

あばしりえき
網走駅
跨線橋より俯瞰。客車を切り離し、入れ替えで遠ざかる蒸気機関車。

あばしりえき
網走駅
車内で見かけた泣いていた女が気になりつつ、続けて改札を出る寅さん。臨場感高める構内放送。

せんもうほんせん こしみず
釧網本線 小清水
原生花園のなかを横切る汽車。朝日に煙たなびく。

流氷に埋まる川《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
「銀塩の小箱」ページより 流氷に埋まる川 《平成23年3月中旬》

せきほくほんせん あばしりこ
石北本線 網走湖
湖畔を行く汽車。遠景と近景(C58形)。

せきほくほんせん しゃそう
石北本線 車窓
慣れぬ重労働で倒れた寅さんを迎えに来たさくら。網走湖の車窓に、懐かしの国鉄チャイムと車内放送。

ごたんだ
五反田
飲み屋街を憂鬱な表情で歩くリリー。通りの向こうで山手線の貨物列車が走る。

ごたんだ
五反田
何かと愚痴をこぼし無心する母親にお金を渡すリリー。背景には駅に到着する東急電車。

ごたんだ
五反田
川沿いのガード下で母に辛い台詞を吐き立ち去るリリー。頭上を横切る山手線電車。

きんしちょう
錦糸町
昨夜落胆して帰ったリリーを探して、錦糸町を訪ねる。運河も残る広々とした背景に横須賀線電車(113系)。

きんしちょう
錦糸町
探し当てたリリーの部屋の様子に、心痛める寅さん。窓越しに総武緩行線(101系)が走る。

うえのえき
上野駅
さくらが”かばん”を携え中央コンコースを抜け、旅立ちを決めた寅さんの元へ。ありったけのお金を渡す。

心象風景
心象風景 《平成30年1月上旬》

ごこう
五香
手紙を受け取ったさくら、駅を降り、リリーの嫁ぎ先の寿司屋(清寿し)を訪れる。


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男はつらいよ 私の寅さん

第12作《昭和48年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :殆ど無い

飛行機での観光地巡りのロケ・敢えて喧嘩ありきのマンネリ強引脚本、商業主義に傾いた前半が不愉快。 愛し方について悩む、岸恵子出演の後半はほぼセット撮影。



寅さんが久々に柴又に帰ってくると、折悪しくとらや一家は、九州旅行の準備中。 留守番を買って出たのは良かったが、連日の寅さんの電話にうんざりした一家は、旅行を切り上げることに。 小学校時代の親友・柳文彦(前田武彦)に再会した寅さんは、その妹・りつ子(岸恵子)と大げんか。 寅さんのことを「熊さん」と呼ぶりつ子に、「キリギリス」のあだ名をつける寅さんだったが…
いつも寅さんのことを心配しているさくら達が旅に出て、寅さんが留守番するという前半は、お馴染みのパターンを逆転させている。 何かにつけて寅さんに反発する画家のりつ子に岸恵子、その兄で、寅さんの無二の親友に前田武彦、さらに恋のライバル出現か? とハラハラさせる、キザな画廊経営者に津川雅彦と、ベテラン陣を配している。 果たして寅さんはりつ子のパトロンとなれるのか? 終盤に流れるショパンの「別れの曲」が深い印象を残す。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第12作 男はつらいよ 私の寅さん より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

いなむらがさき
稲村ガ崎
師匠宅で片思いの相手の結婚を知らされ、失意の帰宅のりつ子。重い足取りの階段の先を、江ノ電が横切る。


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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

第13作《昭和49年8月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :充実

前作に引き続き観光映画風かつ適度な笑いの前半と、毎度ながらの「男はつらいよ」らしさを強調したドタバタ劇。 過剰演出芸風の“二代目”松村達雄は今作まで。



島根県温泉津から寅さんがいそいそと帰って来た。 聞けば、土地の女性と結婚するかもしれないというので、タコ社長とさくらが同行して島根へ向かう。 ところが、相手の絹代(高田敏江)の行方不明の亭主が戻ってきていた。 失意の寅さんは、津和野で二年ぶりに歌子(吉永小百合)と再会するが、歌子の夫は他界していた。 しばらくして、柴又へ歌子がやってくる。 歌子を励まそうと懸命な寅さんだったが…
第9作『柴又慕情』で陶芸家と結婚、幸せに暮らしている筈の歌子は、夫の実家で肩身の狭い思いをしていた。 寅さんとの再会をきっかけに、自立を目指す歌子の女性としての生き方を描く。 二年ぶりに吉永小百合のマドンナ・歌子が登場し、寅さんは大ハリキリ。 歌子といまだにギクシャクしている小説家の父・高見修吉(宮口精二)との間を、寅さんが取り持つことが出来るのか?
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第13作 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

けいせいでんしゃ しゃない
京成電車 車内
江戸川で両脇のおじさんおばさんに鬱陶しがられ夢から覚めた寅さん。乗り過ごした事に気づく。/序章

えどがわきょうりょう けいせいでんてつ 
江戸川橋梁〈京成電鉄〉
菖蒲の花がちらほら咲く背後の鉄橋を、京成電車が通り過ぎる。/O.R.

さんいんほんせん まじ
山陰本線 馬路
山陰海岸望む馬路駅を通過する急行列車(キハ55形・キロ28形・キハ58形・他)。

鳴り砂の思い出
鳴り砂の思い出 《平成25年8月中旬》

さんいんほんせん しゃない
山陰本線 車内
ここの蟹弁は旨いと得意気に注文する寅さん。がしかし、いつもの如く財布の中身は・・・ タコ社長が払う。

ゆのつえき
温泉津駅
寅さん、「いつも世話になっている」と駅長を馴れ馴れしく紹介。タコ社長は仰々しく、さくらは恐縮。

夏の思い出〈温泉津〉
夏の思い出〈温泉津〉 《平成25年8月中旬》

ゆのつえき
温泉津駅
迷惑掛けたと、置手紙で先に旅立った寅さん。さくらとタコ社長が、駅ホームで骨折り損を慰めあう。

ゆのつ
温泉津
さくらがぼんやり眺めていた木造校舎の吹奏楽隊。背景で帰京の汽車が旅立って行く。

さんいんほんせん おおはま
山陰本線 大浜
大浜大日霊神社で寅さん、傘の啖呵売。集落を汽車が煙を吐きながら通り過ぎる。

山陰道 大浜《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
山陰道 大浜 《平成25年8月中旬》

つわの
津和野
津和野の街を城跡付近から俯瞰。足元を汽車(気動車)が走る。

つわの
津和野
青野山望む国道バス停に寅さんと歌子。眼下に駅を出て行く汽車(気動車)。別れのバスに手を振り合う。

とうきゅうでんてつ
東急電鉄
#多摩川園付近か?撮影場所特定出来ず。
歌子の近況を知らせに、彼女の実家を訪ねたさくら。駅までの帰り道を修吉(歌子の父)が付き添う。

えどがわきょうりょう けいせいでんてつ 
江戸川橋梁〈京成電鉄〉
高見父娘の涙の和解以降、物思いに耽る寅さん。京成電車が江戸川を渡る。


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男はつらいよ 寅次郎子守唄

第14作《昭和49年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

数作来の作品骨格は踏襲も、ドタバタ取っ組み合い等は控え目で、演出の方向性が変わった感。 全般、奇をてらったような脚色も減り、ほのぼのとした脚本は好感。



博が工場でケガをしたところへ、寅さんが戻って来てひと騒動となる。 やがて旅に出た寅さんは、佐賀県の呼子で、女房に逃げられた男・(月亭八方)から赤ん坊を押し付けられ、呑まず食わずのまま柴又へ帰る。 赤ちゃんが高熱を出すが、とらや一家が恐れていたのは、寅さんが美人看護士の木谷京子(十朱幸代)と会ってしまうことだった…
博のケガをきっかけに、中小企業に従事する人々の境遇や、看護士の労働問題の現実を描いている。 彼らと対照的なのは、雇用とは無縁の寅さんの自由さ。 赤ん坊を押し付けられた寅さんの戸惑いぶりと、マドンナと逢わせまいとする、人々のリアクション。 マドンナ、木谷京子に十朱幸代。 彼女が参加しているコーラスグループのリーダー、大川弥太郎に上條恒彦。 “労働者の代表”のような弥太郎と意気投合した寅さんが、京子との仲を取り持とうとするが、果たして…。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第14作 男はつらいよ 寅次郎子守唄 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

やなぎはら
柳原
労災で病院(吉田医院)に運ばれた博を、さくらが見舞う。脇を東武電車(7800系)が横切る。

えどがわえき
江戸川駅
夜勤明けにとらやに寄った京子が、自宅アパートへと江戸川駅を降りる。頭上を“赤電”が走る。

やなぎはら
柳原
無理矢理口実を付けて病院前まで来た寅さん。奥には京成電車。伊勢崎線のガードの陰から京子を見つめる。

やなぎはら
柳原
京子に心奪われた寅さん。彼女の真似で伸びをして帰る。頭上を東武電車。京子が屋上で洗濯物を干している。

けいせいせきや
京成関屋
さくらに促された謝罪で、駅脇の弥太郎のぼろアパートを訪ねた寅さん。彼の京子への想いを知り恋の指南。

けいせいでんてつ けいせいせきや
京成電鉄 京成関屋
瓦屋根の下町風景。高架の駅に到着する京成電車。

けいせいせきやえき
京成関屋駅
告白された京子、昼休みに弥太郎に会いに。振られたと思い吹っ切れた様子の弥太郎が階段を上って来て・・・


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男はつらいよ 寅次郎相合い傘

第15作《昭和50年8月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :充実

二度目登場のリリーこと浅丘ルリ子。 しかし今作の助演賞は誰が何と言おうと兵頭演じる船越英二! 息子さんの演技よりも断然好きです。 青函連絡船も懐かしい。



青森で知り合った中年男・兵頭謙次郎(船越英二)と旅を続ける寅さんは、函館のラーメン屋の屋台で、なんとリリー(浅丘ルリ子)と再会を果す。 初夏の北海道で、気ままな道中を楽しむ三人。 兵頭は、小樽で初恋の信子(岩崎加根子)に一目だけ逢おうとするが、それを“男の甘え”とリリーは寅さんに当たって、二人は大げんか。 そのままリリーと別れた寅さんは、リリーのことが気がかりな毎日。 そんなある日、リリーが柴又へとやってきて…
寅さんとリリーの再会。 結婚に失敗したリリーは、再び歌手となり旅暮らし。 寅さんは、船越英二扮する冴えない中年男・兵頭と旅をしている。 三人が揃って旅をする場面は幸福な気分に満ちあふれている。 パパさんこと兵頭が、持って来たメロンをめぐっての一悶着は「メロン騒動」と名高い。 リリーと喧嘩した寅さんが、雨の降る柴又駅へリリーを迎えに行く“相合い傘”シーンは、シリーズ屈指の名場面。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第15作 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

あおもり
青森
青函連絡船(八甲田丸)が出向して行く。善知鳥神社のお祭りで、易断本の啖呵売に励む寅さん。

せいかんれんらくせん
青函連絡船
夕暮れ時、青森港に停泊中の摩周丸。鴎が飛んで行く。

摩周丸
「青春18きっぷの旅 記録保管所」ページより 摩周丸 《昭和63年早春》

あおもり
青森
臨港の鄙びた街並を抜け、宿屋へ帰る寅さん。引込線踏切奥で、接岸体制に入る青函連絡船(大雪丸)。

とわだまる せんじょう
十和田丸 船上
謙次郎の挙動に心配顔の寅さんが、彼を甲板上で見つけるも、船上を舞う鴎を見て自由を羨む涼し気な対応。

十和田丸
「青春18きっぷの旅 記録保管所」ページより 十和田丸 《昭和63年早春》

はこだて
函館
有金は尽き、「駅での野宿もロマンチック」、と呑気な謙次郎に寅さん呆れ顔。対岸の港には八甲田丸。

坂の町
「青春18きっぷの旅 記録保管所」ページより 坂の町 《昭和61年夏》

はこだて
函館
青函連絡船航行時代の、函館山からの夜景。

函館の夜景
「青春18きっぷの旅 記録保管所」ページより 函館の夜景 《昭和61年夏》

はこだてほんせん しゃそう
函館本線 車窓
函館で偶然再会のリリーと寅さんたち、謙次郎との旅のいきさつで盛り上がる三人。車窓は長万部付近。

らんしまえき
蘭島駅
駅で野宿の三人。短靴にパジャマ姿で歯磨きの健次郎を、通学の高校生たちが訝しがる。

おたる
小樽
水天宮付近より見下ろす小樽の街並。長い編成の汽車(ED76形500番台)が走る。

しばまたえき
柴又駅
雨が降り出し、リリーが濡れるのを心配して駅までお迎えの寅さん。濡れた夜道を、二人相合い傘で帰る。


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男はつらいよ 葛飾立志篇

第16作《昭和50年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :殆ど無い 又は 皆無





寅さんを訪ねた女学生・最上順子(桜田淳子)は、もしや寅さんが実父ではないかと、さくらたちを困惑させる。 ひと騒動あって、寅さんはまたもや旅の人。 その間に、御前様の親戚の大学助手の筧礼子(樫山文枝)がとらやに下宿することになる。 柴又に戻ってきた寅さんは、俄然向学心に燃え、礼子が家庭教師となる。 伊達眼鏡をかけて猛勉強する寅さんは、やがて礼子の恩師・田所教授(小林桂樹)と意気投合する。 その田所は礼子に思慕を寄せていた…
寅さんが決然と「己を知るために」学問を志す。 その動機はなんと、美しきマドンナという不謹慎さ。 喫茶店で寅さんが初対面の礼子に「何のために学問をするのか?」と質問をするが、それは旅先で出会った僧侶(大滝秀治)の言葉を鵜呑みにしたもの。 マドンナに樫山文枝を迎え、映画やテレビの『日本沈没』で地震学者を演じていた小林桂樹が、役名も同じ田所先生として登場! 巻頭で寅さんを『瞼の父かも?』と、訪ねてくるのは、人気アイドルだった桜田淳子。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第16作 男はつらいよ 葛飾立志篇 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

かなまち
金町
寅さん、金町南口のすずらん通りで、源ちゃんをサクラに東大法学部・苦学生を装い、文房具の怪しい路上売。

しばまたえき
柴又駅
礼子が結婚すると思い込んだ寅さん。勘違いだと知らせに急いださくらだが、源ちゃんらに見送られ電車は発車。


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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

第17作《昭和51年7月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :殆ど無い





上野の飲み屋で、みすぼらしい老人と出会った寅さんは、気の毒に思いとらやに連れて来てしまう。 その老人は、日本画の大家・池ノ内青観(宇野重吉)だった。 世話になったお礼として青観が描いた絵をめぐり、とらやでは大騒動が巻き起こり、寅さんは旅に出ることに。 ところが兵庫県龍野で、寅さんは青観と再会、市長の接待を受け、芸者ぼたん(太地喜和子)と意気投合。 しばらくして、ぼたんが、客だった鬼頭(佐野浅夫)に貸した二百万円を踏み倒されそうになって、上京。 あまりにも理不尽な事態に、憤慨した寅さんは・・・
寅さんと日本画壇を代表する画家の友情は、シリーズの楽しさの一つである「寅さんとインテリ」のバリエーション。 さらに、気っぷの良い姉御肌の龍野芸者ぼたんは、太地喜和子の好演もあって、寅さんとピッタリの相性。 ゲストとマドンナのバランスが絶妙で、佳作となった。 青観の正体がわかっても、身分の隔てなく、自分のスタンスでつき合う寅さんの魅力。 青観のかつての恋人・志乃役で、岡田嘉子が久しぶりに日本映画に復帰した。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

うえのえき
上野駅
さくらと源ちゃん、かばんを届けに広小路口を抜けて、旅立ちを決めた寅さんのいる駅食堂へ。


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男はつらいよ 寅次郎純情詩集

第18作《昭和51年12月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :充実

前半の警察所での不謹慎極まりない軽妙なやり取りが一転、後半は健気な寅さんが涙を誘う重い展開。 。



長野県上田市の別所温泉で、馴染みの坂東鶴八郎一座に大判振る舞いをして、警察ホテルのご厄介となった寅さん。 あきれ顔のさくらの迎えに、猛反省をしてまともな人間になろうと決意したのも束の間、帰宅してすぐに、美しい柳生綾(京マチ子)に逢ってからは、おなじみのパターンとなる。 不幸な半生を送って来た綾は、不治の病で余命幾ばくもない。 そんな綾を寅さんは懸命に励ます。 周囲の心配をよそに、さくらだけは寅さんの味方をするが・・・
旅芝居「不如帰」の名台詞「人間は何故死ぬのでしょう?」に感じ入り、パトロンを気取る寅さんの前半の描写。 満男の産休教師・柳生雅子(檀ふみ)の母・綾と寅さんが心を通わす日々の美しさ。 人間にとって、生る希望とは何か? 寅さんとさくらの兄妹愛が、ヒロインのはかない人生に明るい灯をともす。 日本映画を代表する名女優・京マチ子が、薄幸のマドンナ綾を好演。 ラスト、柴又駅でのさくらと寅さんの会話が深い印象を残す。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第18作 男はつらいよ 寅次郎純情詩集 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

なかしおた
中塩田
床屋で熱タオルに驚き目覚める寅さん。「おにいちゃん」と連呼していたのは店の娘。上田交通の電車が発車。

うえだこうつう なかの
上田交通 中野
浅間連峰を背景に、脱穀最終盤の田園地帯(舞田駅付近)を走る、別所線の丸窓電車(モハ5250形)。

塩田平
塩田平 《平成30年1月下旬》

うえだこうつう しゃない
上田交通 車内
別所温泉へ向かう寅さん。隣席のおばさんに負ぶわれた赤ちゃんをあやしご満悦。

べっしょおんせんえき
別所温泉駅
発送待ちの林檎の小包で溢れかえるホームに電車は到着。改札を抜け、坂東一座の興行看板に目を遣る。

昭和の味
昭和の味 《平成30年1月下旬》

うえだこうつう しゃない
上田交通 車内
見栄張ってパトロン気取りも宿代支払えず、警察にご厄介の寅さんを迎えに来たさくら。背景に楕円窓。

丸窓電車
丸窓電車 《平成30年1月下旬》

べっしょおんせんえき
別所温泉駅
不慣れな土地に戸惑うさくら。道を尋ねた地元の人(クリーニング屋)に車で警察署まで送ってもらう。

別所温泉驛
別所温泉驛 《平成30年1月下旬》

べっしょおんせんえき
別所温泉駅
パトカーの送りで駅へ。すっかり懇意でため口の寅さんと警官ら。恥ずかしさのあまり窓口へ急ぐさくら。

昭和の味
昭和の味 《平成30年1月下旬》

しばまたえき
柴又駅
寅さん、気兼ねも消え、根津神社での鯨尺の啖呵売から帰って、再び綾を見舞うが・・・

しばまたえき
柴又駅
旅立ちの夕暮れ。綾との思い出話で、抱いていた夢を語る寅さん。涙ぐむさくら。手を振って別れる。


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男はつらいよ 寅次郎と殿様

第19作《昭和52年8月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :楽しめる

東宝の「社長シリーズ」そのままの三木のり平起用も手伝い、「男はつらいよ」シリーズ中でも特に、大衆喜劇寄りの馬鹿馬鹿しい演出・展開が顕著な家族観想劇。



旅先の寅さんは、伊予の国大洲で、わけありの若い女性・鞠子(真野響子)に親切にする。 その後、大洲の城跡で浮世離れした老人と知り合うが、その老人こそ、世が世なら伊予の殿様・藤堂久宗(嵐寛壽郎)であった。 饗応を受けた寅さんは、殿様の「次男の未亡人に一目会いたい」という願いを安請け合い。 しばらくして殿様は、とらやに「寅次郎君はおりますか」とやってくるが…
サイレント映画時代から昭和二十年代にかけての時代劇のヒーロー“鞍馬天狗”を演じ続けた剣劇スター・嵐寛寿郎をゲストに迎え、渥美清と珍妙かつ絶妙なやりとりを繰り広げる。 寅さんが大洲の旅館で出会う、美しきマドンナ鞠子に真野響子。 殿様の侍従を演じた三木のり平のおかしさは、まさしくベテラン喜劇人ならではの味。 夫に先立たれ、その想い出を胸に、懸命に働きながら、幸せを求めるヒロイン。 殿様をめぐるエピソードの微笑ましさの中に、父と息子の嫁の、血の繋がらないがゆえの心の交流の美しさが繰り広げられていく。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第19作 男はつらいよ 寅次郎と殿様 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

しもなだえき
下灘駅
駅ホームのベンチで鞍馬天狗の夢から覚めた寅さん。駅員から上り列車の到着を知らされる。/序章

下灘駅《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
「銀塩の小箱」ページより 下灘駅 《平成23年9月上旬》

いよおおずえき
伊予大洲駅
帰京の鞠子を乗せた松山行きの汽車(キハ52形:キハ52 45)が、駅を後に走り出す。

けいせいでんてつ あおと
京成電鉄 青戸
偶然を装い鞠子の住む青戸団地を訪ねる寅さん。路上で出会いお土産を渡し嘘発覚も和む。背景を電車が通過。


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男はつらいよ 寅次郎頑張れ!

第20作《昭和52年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :多くはない

寅さんが恋する“マドンナ”を差し置き、大竹しのぶが前面に出た異例作。 まぁ、当時の彼女にはそれだけの魅了があった事は確か。 全般的な演出自体は及第作。



とらやに下宿中のワット君こと良介(中村雅俊)が、初対面の寅さんを“押し売り”と間違えたことから大騒動となる。 結局、寅さんと意気投合した良介は、食堂「ふるさと亭」の幸子(大竹しのぶ)との恋愛を、寅さんの指南で成就させようとするが、振られたと勘違い。 良介はガス自殺を計ろうとして、とらやの二階は大爆発! 責任を感じ、長崎県平戸に帰った良介を、励まそうと寅さんがやってくるが、良介の姉・藤子(藤村志保)に一目惚れをして、そのまま居着いてしまう…
テレビドラマで人気絶頂の中村雅俊と、若手実力派ナンバーワンの大竹しのぶをゲストに迎えた、シリーズ二十本記念作品。 寅さんが“恋の指南”を買って出るパターンは、第14作『寅次郎子守唄』以来だが、本作を機に、寅さんの「恋のコーチ役」は定着していく。 寅さんが、良介の美しき姉・藤子にぞっこん惚れてしまう後半、藤子と二人きりになってしまう状況を“寅さんのアリア”で語るシーンは、シリーズの白眉。 平戸の船長を演じたベテラン・コメディアン、石井均の「惚れとるばい」の名台詞とともに、華やかな笑いに包まれた一編。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第20作 男はつらいよ 寅次郎頑張れ! より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

けいせいでんてつ あやせがわきょうりょう あらかわきょうりょう
京成電鉄 綾瀬川橋梁・荒川橋梁
鉄橋を走り抜ける“赤電”。

けいせいでんてつ しゃない
京成電鉄 車内
良介と幸子、約束のデートで映画館へ。扉脇、混み合う車内、目も合わせられずぎこちない二人。

しばまた
柴又
博のアパート前。恋に破れた寅さん、さくらから金を借り、藤子に知られぬ内に旅に出る。背景に“赤電”。


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男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

第21作《昭和53年8月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :楽しめる

この時代はちょっと大袈裟で娯楽志向の演出が目立つ。興行収益優先の上層部の意向か。 脚本も身内の宣伝も兼ねた内容で、全体的に「男はつらいよ」低迷期。



熊本県・田の原温泉で、やることなすこと裏目に出てしまう地元の青年・留吉(武田鉄矢)に、“人の道”を大真面目に説く寅さん。 ところが宿賃がなくて、さくらが迎えにやってきてオカンムリ。 今度こそはと反省の日々を送るが、さくらの同級生で幼なじみのSKDの踊り子・紅奈々子(木の実ナナ)に夢中になって、レビューに通う日々が始まる。 一方の奈々子は、このまま舞台を続けるべきか? 結婚して引退すべきか? で、真剣に悩んでいた…
戦前から戦後にかけて、浅草のランドマーク的存在だった、大劇場・浅草国際劇場の舞台で、絢爛豪華なSKD(松竹少女歌劇)のレビューが繰り広げられる。 国際劇場の取り壊しが決定し、それを惜しむかのように舞台に立つ踊り子たちの哀感を描いている。 マドンナには、下町育ちの“ショーガール”木の実ナナ。 彼女がとらやを大慌てで訪ねるシーンで、ユニークなキャラクターが印象づけられる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第21作 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

あそづるえき
麻生釣駅
駅のベンチ。高校生がラジカセで流す「UFO」で夢から覚めた寅さんが、おもむろに立ち上がり・・・/序章

あそしもだえき
阿蘇下田駅
旅に出た寅さん、牧草地広がる夜峰山臨む駅ホームに汽笛が響き、準急色の汽車(キハ55形・他)が到着。

しばまた
柴又
諏訪夫婦が暮らすコーボ江戸川脇の金町線風景。“赤電”が走る。

さんようほんせん おおばたけ
山陽本線 大畠
さくら、寅さん無心の宿賃届けに九州へ。大畠瀬戸を疾走する寝台特急「さくら」(EF65形500・14系)。

うちのまきえき
内牧駅
留吉の送りで、さくら・寅さん、駅に到着。寅さん、不相応な美論を語りかけるも、さくらは無視して窓口へ

しばまた
柴又
大急ぎの寅さんと奈々子。背景踏切を通過中の電車(青電)に乗ろうと駅へ急ぐ。

しばまたえき
柴又駅
進入して来た電車(赤電)に乗ろうと、切符を買う間も惜しみ、「後!」と二人続けて改札を抜ける・・・

にっぽり
日暮里
奈々子、芋坂跨線橋を渡って実家へ。背後を通過する京浜東北線電車(103系)。


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男はつらいよ 噂の寅次郎

第22作《昭和53年12月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :楽しめる

脚本と演出自体は及第作も、寡黙な存在感の志村喬、清純な魅力の大原麗子、ひょうきんな演技が光る泉ピン子、等々、それぞれの個性を堪能出来る作品。



旅の途中、静岡県の大井川にかかる蓬莱橋で雲水(大滝秀治)に、“女難の相”があると見立てられた寅さん。 早速、失恋した小泉瞳(泉ピン子)を慰める。 さらに、木曽路をゆくバスの中で、博の父・飈一郎(志村喬)と再会。 「今昔物語」を例えに“人生の儚さ”を教えられ、柴又へ戻ってくる。 ちょうどその頃、とらやには、美しい女店員・荒川早苗(大原麗子)がつとめていた。 美人の出現に「今昔物語」もなんのその、張り切る寅さんだったが…
離婚を決意して別居中の美しき人妻、荒川早苗に大原麗子。 早苗と二人きりのとらやでの寅さんのリアクションがおかしい。 第1作、第8作に続いて、これが三度目となる志村喬演じる、博の父と寅さんの絶妙のやりとり。 コミュニケーション不全の博よりも、飆一郎と寅さんとの関係は濃密である。 「今昔物語」が、いつしか「コンニャク物語」になってしまう寅さんにとって、やはり美女の出現は、人生そのもの、という展開の妙。 早苗のいとこで、彼女に密かな好意を寄せている高校教師・添田肇を、東映の室田日出男が好演している。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第22作 男はつらいよ 噂の寅次郎 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

しばまた
柴又
金町線脇のさくらのアパート前。住民が側溝掃除、奥の家では布団干し。“赤電”が通り過ぎる。

しばまたえき
柴又駅
朝の光の中、とらやで働く事になった早苗が、京成電車で初出勤。

けいせいたていしえき
京成立石駅
夫と別居中の早苗、仕事を終え、身を寄せている友達夫婦の家へ帰宅の為、跨線橋を降りる。

とおりのあかでんわ
通りの赤電話
#立石付近か?撮影場所特定出来ず。
商店軒の赤電話からとらやへ遅刻願を知らせる早苗。背後の踏切を通過する京成電車(3500形)。

しばまたえき
柴又駅
息子夫婦を訪ねた飈一郎、翌朝帰宅。さくらがホームまで見送り。土地を買ってある等立ち話。

しおごうえき
塩郷駅
寅さん、大井川を背に改札からホームへ。到着の汽車(C11 227)から下車の雲水とすれ違い、会釈を交わす。

おおいがわてつどう しゃない
大井川鉄道 車内
空いていた席に座った寅さん。偶然にも向かいには新婚旅行の瞳と旦那。途中走行映像を交え会話が続く。

かわね路号車掌さん
かわね路号車掌さん 《平成25年12月中旬》

おおいがわてつどう おおわだ
大井川鉄道 大和田
古民家の軒には干し柿と茸、背景は広大な河原の大井川。爆煙たなびかせ通り過ぎる汽車(C11)。

おおいがわてつどう しもいずみ
大井川鉄道 下泉
茶畑広がる大井川を、白煙を残し遡り遠ざかって行く汽車(C11)。/終

新茶畑
新茶畑 《平成26年5月上旬》


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男はつらいよ 翔んでる寅次郎

第23作《昭和54年8月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :皆無

第19作『寅次郎と殿様』同様の、何とも非現実的な“面白おかしく”最重視の娯楽作。 湯原昌幸・桃井かおり・布施明・等々、出演陣の個性生かした演技が見所か。



北海道で、支笏湖の旅館の若旦那(湯原昌幸)に、言い寄られていた入江ひとみ(桃井かおり)のピンチを助けた寅さん。 結局、若旦那の宿に泊まり、マリッジブルーのひとみの悩みを聞いてあげる。 それからしばらくしたある日、ひとみは、婚約者の小柳邦男(布施明)との披露宴の当日、ホテルからウエディングドレスのまま逃げ出し、とらやへとやってくるのだが…
田園調布のお嬢さんを田園地帯の貧しい娘と勘違いしてしまう寅さん。 ウエディングドレスを来たまま、若いマドンナがとらやに現れる。 『幸福の黄色いハンカチ』(77年)で、山田洋次監督と出会った桃井かおりの、ユニークなキャラクターをそのまま「男はつらいよ」の世界に登場させている。 何不自由なく育ってきたお嬢さんが、マリッジブルーに悩み、本当の幸せについて真剣に考える。 その婚約者に布施明。 二人がもう一度、お互いを意識し合う場面は、山本直純の音楽とともに、観客を幸福な気持ちへと誘う。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第23作 男はつらいよ 翔んでる寅次郎 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

今作では特に無し


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男はつらいよ 寅次郎春の夢

第24作《昭和54年12月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :殆ど無い

作り続ける事が至上命題になって、中期低迷ここに極まれり、と言った感の脚本。 元来滑稽な演出の「男はつらいよ」も、度が過ぎれば嫌悪感増すばかり・・・



アメリカから日本へ、ビタミン剤のセールスにやってきたものの、やることなすこと上手くいかないマイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)が、御前様の善意あるアイデアで、とらやに下宿する。 マイケルに親切にするとらや一家。 そこへ、アメリカ大嫌いの寅さんが帰って来て、対決か! と緊迫の一瞬を迎えるが、満男の英語塾の先生・めぐみ(林寛子)と、その美しき母・圭子(香川京子)が現れて、寅さんは方向転換してしまう・・・
ハリウッドのコメディー映画で活躍してきた名傍役・ハーブ・エデルマンをゲストに迎え、アリゾナロケを敢行した華やかな一編。 同じ旅人同士、言葉の壁もなんのその、心を通わせる寅さんとマイケル。 博とさくらの日本的な夫婦関係に疑問を感じたマイケルが、さくらに思慕を寄せる。 坂東鶴八郎一座の「蝶々夫人」とさくらをだぶらせるマイケル。 自分の気持ちをストレートに出すアメリカ人と、表には出さない日本人。 コミュニケーションをテーマに、寅さんとマイケルの友情が育まれる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第24作 男はつらいよ 寅次郎春の夢 より抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

しばまたえき
柴又駅
とらやに居候のマイケル、上手く行かないセールスから帰宅。

うえの
上野
共に失意の旅立ちとなった寅さんとマイケル。景気付けにアメ横界隈で飲み明かし、それぞれの居場所へ。


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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

第25作《昭和55年8月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :殆ど無い

特別編でも使われた今作。 吉永小百合・竹下景子同様、浅丘ルリ子も初回出演作が秀作であまり思い入れはないが、終局の寂れたバス停での再会場面は白眉。



懐かしいリリー(浅丘ルリ子)から、寅さんへ手紙が舞い込んでくる。 彼女は沖縄で仕事中に倒れて、入院しているという。 “寅さんに一目逢いたい”というリリーの願いを叶えるべく、寅さんは那覇へ向かう。 懸命の看病の甲斐あって、リリーは退院。 二人は小さな家を間借りして同棲を始める。 ある日、気を許し合っただけに、二人は大げんかをしてしまう…
寅さんとリリー、ついに沖縄で同棲! 毎回、お互いの心を通わせて来た二人の愛は果たして成就するのか? 灼熱の沖縄を舞台に大人のロマンスが展開する。 下宿先の息子・国頭高志(江藤潤)との間に、焼き餅を焼く寅さん。 「あんたと私が夫婦だったら」というリリーの女性としての想い。 情熱的なリリーと、売り言葉に買い言葉の寅さんの喧嘩は、お互いの愛情の発露のようでもある。 そんな二人に気をもむとらやの人々。 爽快なラストシーンも含めて、シリーズ屈指の傑作となった。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第25作 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

こいわ
小岩
小岩駅前商店街のキャバレーへ広告を配達の博が、偶然通りがかったリリーを呼び止め立ち話。

こいわ
小岩
夕暮れ時、総武線脇の店の前でボーイが呼び込み。ステージではリリーが出演中。

しばまたえき
柴又駅
お互いに寸でのところで結婚に踏み切れない寅さんとリリー。最後まで後悔の気持ちを抱きつつ別れる。


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男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

第26作《昭和55年12月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :殆ど無い

「男はつらいよ」では異例の、多くの時間が短調的雰囲気で構成された今作。 ドタバタ劇も控え目で、山田監督の後年作、『学校』を“寅さん”でひとまず具現化か。



北海道江差市でテキヤ仲間、シッピンの常の死を知った寅さんは、奥尻島へ墓参りに行く。 そこで常吉の娘・すみれ(伊藤蘭)と知り合い、定時制高校に通いたいという望みを叶えるために、柴又へ連れ帰る。 しかし、似顔絵の誘拐犯と間違えられて、青山巡査(米倉斉加年)が出動する大騒動に。 さくら、博の暖かい協力を得て、すみれは猛勉強をして無事入学を果すが、保護者気分の寅さんは、連日学校に付き添って出かける始末…
元キャンディーズの伊藤蘭が、自分の境遇を乗り越えて、懸命に勉強をして、幸せをつかもうと努力をするマドンナ・すみれを好演。 定時制高校の教員に、二代目おいちゃんを演じた松村達雄。 定時制高校に通う生徒たちと先生の交流と、その居心地の良さに入学願書を出す寅さんの向学心。 すみれの恋人に村田雄浩、朴訥とした演技が強い印象を残す。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第26作 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 より原文のまま抜粋(#江差市は江差町の誤記)




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

あやせ
綾瀬
すみれとのよりを戻そうと貞夫が上京。木材運搬船行き交う綾瀬川畔で落ち合う。背景を常磐線電車が横切る。

けいせいでんてつ しばまた
京成電鉄 柴又
柴又駅を発車する上野行きの京成電車(3200形:3224“新赤電”)。

しばまたえき
柴又駅
函館から探しにやって来た貞夫と一夜を共にしたすみれ。京成電車でとやらに朝帰り。背景に新旧“赤電”。

懐かし風景番外編:紙製レジ袋
いつの間にか目にする事が稀になってきた商店での紙袋。 当時は知名度も無かったセブンイレブンでも常用。


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男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

第27作《昭和56年8月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :多くはない

清純な顔立ちも当時は水商売役も多かった松坂慶子と、西の“寅さん”的役割の芦屋雁之助が共に好演。 二代目“満男”として吉岡秀隆が、台詞は少ないながら初登場。



瀬戸内海の小島で、墓参をしている美しい浜田ふみ(松坂慶子)と知り合った寅さん。 それからしばらくして、大阪で芸者をしているふみは、石切神社で寅さんと偶然再会する。 二人は生駒山の宝山寺でデートを楽しむが、ふみには幼くして別れた弟がおり、寅さんのすすめで一緒に逢いに行くが、弟は病死していた。 失意のふみに優しくする寅さんだったが、彼女の想いを受け止めることができずに、柴又へ帰る…
東京生まれの寅さんにとって、大阪は肌が合わない場所のはずだったが、居心地が良い場所となったのは、松坂慶子演じる美人芸者・ふみがいればこそ。 幼くして肉親と離ればなれになり、芸者をしているふみにとって、寅さんの純粋さと心意気は、自分自身をみつめるきっかけにもなる。 粋にチップを差し出す寅さんに「友達のつもりよ」と突き返す彼女の心意気。 これぞ大阪! というキャスティングの妙。 通天閣の安ホテルの主人に、芦屋雁之助。 先輩芸者にかしまし娘の正司照枝・花江。 そして、ホテルで飲んだくれているおっちゃんに笑福亭松鶴。 華やかさとはかなさ、男と女の機微、細やかな演出が堪能できる一本。 本作より満男役が吉岡秀隆にバトンタッチ。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第27作 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

きんきにほんてつどう ほうざんじせん
近畿日本鉄道 宝山寺線
生駒ケーブルの遠景と、宝山寺駅到着(4)の近景。

ほうざんじ
宝山寺
寅さんとふみ、駅を出て石段の参道へ。息を切りつつ冗談の会話が弾む。麓には奈良線の線路。

おおさかかんじょうせん べんてんちょう
大阪環状線 弁天町
工業地帯から見上げる安治川橋梁。オレンジ色の環状線電車が横切る。

あじがわきょうりょう
安治川橋梁
弟探しでタクシーを飛ばし、環状線電車横切る安治川橋梁下。再会に悩むふみを落ち着かせる寅さん。

えびすちょう
恵美須町
ふみに去られ、大阪を離れる決心の寅さん、地下鉄乗り場へ。喜介が付き添う。

懐かし風景番外編:水中翼船
子供の頃は近所の名鉄観光船でも就航していました。旅客船では見なくなりましたが、ヨットレースでは主流。


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男はつらいよ 寅次郎紙風船

第28作《昭和56年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :多くはない

長過ぎの冒頭の夢喜劇から同窓会までの展開は好みではないけれど、全般的にしっとりとした素直な脚本が心地良い。 家出中のおてんば娘を岸本加世子が熱演。



大分県の夜明けの旅館で、寅さんは相部屋になった家出娘・愛子(岸本加世子)と旅をする羽目に。 ある日、テキヤ仲間のカラスの常三郎(小沢昭一)の女房、光枝(音無美紀子)から縁日で声をかけられ、夫が病気であると告げられる。 寅さんが見舞うと、常は「万一俺が死んだら、あいつば女房にしてやってくれ」と意外なことを言いだす。 やがて常は亡くなり、光枝が上京してくる…
寅さんと同業の“テキヤ”の哀れな末路は、シリーズのモチーフの一つ。 ベテラン小沢昭一演じる常三郎が病床で「女房を頼む」と残した言葉が、寅さんの新たな悩みとなる。 上京してきた光枝が、本郷の旅館に勤めていると聞いた寅さんが訪ねるシーンに、関敬六が顔を見せている。 保険もままならぬテキヤ稼業では所帯も持てぬと、寅さんが一念発起、就職試験を受ける。 前半、寅さんと珍道中を繰り広げる愛子を岸本加世子が好演。 漁師の兄・地井武男とともに、もう一つの「あにいもうと」物語が展開される。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第28作 男はつらいよ 寅次郎紙風船 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

とす
鳥栖
鳥栖駅前の東京屋食堂で、とんかつの夢から覚めた寅さん。勘定を済ませ駅に向かう。/序章

よあけえき
夜明駅
旅に出た寅さん。夜明駅で下車。ホームを歩く寅さんの背景で、駅員が小走りに通表交換。

ちくごがわ
筑後川
筑後川に架かる沈下橋を渡る寅さん。背後の橋梁を汽車(荷物車連結の気動車)が通過。

夕暮れの筑後川《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
「銀塩の小箱」ページより 夕暮れの筑後川 《平成23年8月中旬》

しばまたえき
柴又駅
寅さんの招きで束の間の休日、光枝が京成電車でとらやに来訪。

しばまたえき
柴又駅
別れの時。光枝と寅さん、常三郎の遺言の真意について確認し合うが、お互い本音は語らず・・・

やいづ たかくさやま
焼津 高草山
高草山から焼津遠望。新幹線が走る。

懐かし風景番外編:塵紙交換回収車
「毎度お騒がせ致します、塵紙交換・・・」 最近はとんと聞かなくなりました・・・


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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

第29作《昭和57年8月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

いしだあゆみ演じる“かがり”は女性に不人気の様だけれど、個人的には好きな作品。 片岡仁左衛門・柄本明も良い。渥美清はこの頃から体調が悪化したらしい。



葵祭でにぎわう京都で、寅さんが鼻緒を直してあげた老人は、なんと人間国宝の陶芸家・加納作次郎(片岡仁左衛門)だった。 作次郎の家には、夫に先立たれ、娘を丹後の実家に預けて働いている、美しいかがり(いしだあゆみ)がいた。 彼女は心を寄せていた男性の結婚を知り、仕事を辞め帰郷する。 彼女をなぐさめようと寅さんが訪ねるが…
寅さんがマドンナに惚れられアタックされてしまう。 いしだあゆみ演じるかがりは、これまでシリーズにはなかった「男と女の関係」という具体的なモーションを寅さんに働きかける。 丹後半島の伊根のかがりの家で、寅さんの寝床にそっと彼女が忍びよるシーンは、寅さんならずともドギマギしてしまう。 清楚で内気な女性に秘められた情熱。 とらやを訪ねたかがりが、寅さんを鎌倉へのデートに誘う。 しかし、満男が付き添いでやってきて…。 歌舞伎俳優の片岡仁左衛門演じる加納作次郎は、誰しも尊敬する人間国宝、しかし、寅さんにとっては、ただの爺さんという感覚。 明るい笑いのなかに、ドキリとする描写を忍ばせる大人の物語。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第29作 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

おおいとせん きざきこ
大糸線 木崎湖
木崎湖畔を走り抜ける大糸線電車、近景(115系)と遠景(165系)。/O.R.

瑠璃色の湖
瑠璃色の湖 《平成25年5月下旬》

きょうと
京都
夕闇迫る京都の街並。東寺の奥を横切る東海道新幹線。

東寺 五重塔
東寺 五重塔 《平成26年7月下旬》

みやづせん しゃそう
宮津線 車窓
恋破れ傷心で帰郷のかがり、車窓を見つめる。視線の先には栗田の街並と若狭の美しい海岸。

色付く大地と輝く海《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
色付く大地と輝く海 《平成27年9月中旬》

よこすかせん きたかまくら
横須賀線 北鎌倉
北鎌倉付近を走る横須賀線電車(113系)。第一円覚寺踏切を横切る。

えのしまでんてつ こしごえ
江ノ島電鉄 腰越
相模湾に浮かぶ江ノ島を背景に、鎌倉高校前駅付近を走る300形電車(306-356)。

湘南黄昏《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
「銀塩の小箱」ページより 湘南黄昏 《平成23年11月下旬》

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
寅さんと別れたかがり、帰宅の決心。大阪行きの最終列車乗車前に、ホームの黄電話からとらやへお詫びの電話。

懐かし風景番外編:リヤカー
劇中に度々登場のリヤカー。子供時分は普通に見かけたけれど、いつの間にか目にする機会も激減しました。


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男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

第30作《昭和57年12月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :多くはない

沢田研二と田中裕子の恋の行方を応援したくなる、そんな爽やかな青春が描かれた作品。 渥美清の体調を考慮か、今作以後、恋の指南役に廻る脚本が増える。



大分県湯平温泉の馴染みの宿。 寅さんは、ここで母が女中をしていたという三郎(沢田研二)のために、彼女の法事をしてあげようと一肌脱ぐ。 たまたま同宿だったデパートガール・螢子(田中裕子)たちも焼香し、翌日、寅さん、三郎、螢子たちは皆でドライブを楽しむ。 二枚目だけどシャイな三郎は螢子に一目惚れして、寅さんはまたもや恋の指南役を買って出るが…
トップスター沢田研二と実力派女優の田中裕子を迎えたシリーズ第30本記念作。 ジュリー演じる三郎は、二枚目だが女性には縁のないチンパンジーの飼育係。 三郎のメッセンジャーとなった寅さんが、螢子に気持ちを聞くと「だって、二枚目なんだもん」と気後れしてしまう。 三郎の「男は顔ですか?」という台詞のおかしさ。 田中裕子の持ち味を活かした螢子のキャラクターは、これまでになかった新しいタイプ。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第30作 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

ゆのひらえき
湯平駅
湯平荘で同宿の螢子・ゆかりと寅さん。駅で他愛のない話をして互いに打ち解ける。

とうきょうえき
東京駅
夕暮れの東京駅・八重洲口。

東京駅
東京駅 《平成30年1月上旬》

しばまたえき
柴又駅
両親に見合い破談の訳を問いただされ憂鬱な螢子。とらやに誘われ、駅で寅さんに会い笑顔。

懐かし風景番外編:ホバークラフト
大分空港への連絡船。名鉄観光船でも就航していましたが、幼少時に退役して記憶はあまりありません。


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男はつらいよ 旅と女と寅次郎

第31作《昭和58年8月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :多くはない





寅さんが、満男の小学校生活最後の運動会に行く行かないで、大げんか。 そして旅先の佐渡島への港で出会ったのが、私生活と仕事の板挟みで何もかも投げ出したくなって、失踪中の演歌歌手・京はるみ(都はるみ)。 そうとは知らず寅さんは、彼女と佐渡への二人旅。 楽しい時を過ごし、やがて別れの時が。 彼女の正体にいつしか気づいた寅さんは、優しい言葉をかける。 そして柴又、「佐渡島の休日」に想いを馳せ、はるみの歌に聞き惚れていると、なんとはるみがとらやへやってくる・・・
都はるみの大ファンである渥美清の提案でマドンナ役が実現。 京はるみという役名は、彼女がデビュー時に名乗るはずだった芸名でもある。 恋に破れ、仕事一筋の生活をリフレッシュしたいと思った彼女にとって、寅さんはまさしく優しい救世主。 とらやで、はるみが唄うシーンは、華やかで歌謡映画的な楽しさに満ちている。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第31作 男はつらいよ 旅と女と寅次郎 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

せきしん
関新
越後線の関新ガード近くの食堂を出た寅さん。目の前の県道には新潟交通のモハ10形(11)が信号停車。

いぶりせん きょうごく
胆振線 京極
ジャガイモの花咲く丘の向こう。京極駅を汽車(キハ22形)が出発。

きょうごくえき
京極駅
はるみのコンサートを敢えて避け、旅に出た寅さん。京極駅に降り立つ。


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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

第32作《昭和58年12月》

お気に入り度:特にお気に入り

鉄道充実度 :充実

「クイズダービー」時代からの馴染みの芸能人、竹下景子がこんな魅力的な女優だとは知らなかった。 若かりし中井貴一と当時から演技力抜群の杉田かおるも好演。



博の父・飈一郎の墓参で、備中高梁にやってきた寅さん。 蓮台寺の住職・石橋泰道(松村達雄)の娘・朋子(竹下景子)に一目惚れした寅さんは、二日酔いの住職に変わって、見よう見まねで法事を勤め上げてしまう。 そんなある日、飈一郎三回忌で、さくら夫婦は満男とともに岡山へ。 相続をめぐる兄弟の対立もあり、すっきりしない博たち。 しかも法要で読経をしたのは、なんと寅さんだった・・・
第8作『寅次郎恋歌』で家庭の大切さを、第22作『噂の寅次郎』で人間のはかなさを、寅さんに教えてくれた飆一郎の法事で、岡山にやってきたさくらたちは、寅さんが坊さんになっているのでビックリ! という、もっともスリリングかつ喜劇的な展開となる。 啖呵売で鍛えた説法は、なによりもありがたい効力を発揮し、寅さんは水を得た魚のよう。 朋子の弟の中井貴一と、幼なじみの杉田かおるのエピソードを絡めつつ、朋子のために僧籍に入る決意までする寅さんの奮闘努力ぶりが描かれた、幸福感に満ちた一編。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

さがみせん しゃない
相模線 車内
寅さん、相模線の汽車(キハ35形)内で、ニセ寅の悪夢にうなされているところを起こされると・・・/序章

さがみせん たいま
相模線 当麻
当時はまだまだ農村風景の相模原。一の沢第一踏切付近を駆け抜ける相模線の三両編成(キハ35形)。/序章

たかはし
高梁
博の兄・毅、父・飈一郎の三回忌で、高梁での思い出の実家を訪れる。背景を過ぎ去るやくも号。

びっちゅうたかはしえき
備中高梁駅
博一家帰宅の汽車(やくも号)到着間際に、兄妹と知った朋子が寅さんと共に現る。和やかな会話弾む。

びっちゅうたかはしえき
備中高梁駅
家を追い出され上京の決心の一道、駅の赤電話からひろみに旅立ちの電話。改札奥に汽車(115系)到着。

たかはし
高梁
踏切まで駆けて来たひろみ。通り過ぎる汽車(143系・115系)に一道を見つけ、お互いに手を振り涙。

たかはし
高梁
帰ってしまった寅さんに物思いに耽る朋子。汽笛に目を遣ると駅を出て行く汽車(115系)。

しばまたえき
柴又駅
思案事意外上の空で帰郷の寅さん。集札の駅員にとがめられるも、渡した切符は岡山行きで・・・

やまのてせん しぶや
山手線 渋谷
喧噪の渋谷駅前スクランブル交差点。鶯色の山手線電車(103系)走る。俯瞰遠景・近景。

しぶや
渋谷
ひろみ上京。渋谷駅ハチ公口のハチ銅像前で喧噪を不安気に見渡す。

しぶや
渋谷
ひろみ、駅前の赤電話から一道の仕事場へ電話を掛ける。パン映像背景には東急渋谷駅も。

しばまた
柴又
仕事が長引き、夜の帳にやっと柴又に到着の一道。駅前で自販機に悪戯中の源ちゃん達にとらやへの道を聞く。

しばまたえき
柴又駅
朋子、別れ際に精一杯の告白も寅さん、いつもの如く心とは裏腹の受け答え。失意で涙のお別れ。


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男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

第33作《昭和59年8月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :充実

久々登場のお気に入りキャラクター“登”こと秋野太作は影が薄く残念。 終局のヒグマに襲われるシーンはあまりにも安っぽく興醒めで、それまでの雰囲気台無し。



初夏の釧路で、根無し草の風子(中原理恵)に、かつての自分の姿を見た寅さんは、彼女を道連れに旅をする。 根室で叔母の世話で理容室につとめることになり、落ち着いたかのように見えた風子だったが、旅回りのサーカス一座のオートバイ乗り・トニー(渡瀬恒彦)に惹かれてまた旅暮らしとなる。 柴又に帰って来た寅さんに届いた報せは、風子が病床についているという話だった…
寅さんが渡世人として、同じ渡世人のトニーと渡り合う。 これまでのシリーズでは描かれなかった、寅さんが生きる世界が垣間見える。 冒頭、盛岡で、かつての舎弟・登(秋野太作)と再会し、渡世人稼業のわびしさを知った寅さんが、風子だけには幸せになって欲しいと願うが、トニー、風子、寅さんの関係は、いずれも放浪者の孤独をにおわせている。 渡瀬恒彦の持つ不良性と、中原理恵演じる風子の危うさを、釧路の夏を象徴する霧笛のイメージが彩る。 風子と寅さんと共に、逃げた女房を訪ねる旅をする中年男・福田栄作に佐藤B作。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第33作 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

おおぶけ
大更
岩手山背景に花輪線汽車(キハ52形・キハ58形)が通過。牧草運搬のおばさんと挨拶する寅さん。/O.R.

くしろえき
釧路駅
釧路駅に到着する汽車(キハ40形100番台他)。構内にはDD51形・キハ56系・キハ183系等。

くしろえき
釧路駅
駅のコインロッカーに荷物を預け、就職先を探しに行く風子。

ちゃないえき
茶内駅
成り行き三人旅の寅さん・風子・栄作。妻探しで最寄りの茶内駅に到着。駅員が安全確認で転轍機切り替え。

ちゃないえき
茶内駅
現実を悟った栄作。帰郷の汽車(キハ40形100番台)を見送りながら「希望を持って生きろよ」と叫ぶ寅さん。

ちゃないえき
茶内駅
栄作が去ってご機嫌の二人。“矢切の渡し”を歌いつつ、次の列車までの時間つぶしで駅長室へ。

ねむろえき
根室駅
出発する汽車(キハ40 120)。構内には国鉄コンテナ並ぶ。

ねむろほんせん しゃない
根室本線 車内
風子の意味深な告白に、複雑な心境で旅立つ寅さん。根室駅を離れる。

ねむろほんせん あっけし
根室本線 厚岸
別寒辺牛湿原を走り行く汽車(キハ40形100番台)。

けねべつえき
計根別駅
風子の親類が“歓迎”札をかざし待ち受ける駅に、標津線の汽車(キハ22形)到着。

けねべつえき
計根別駅
到着の諏訪一家。駅前に待機していた車で養老牛の結婚式会場へ。

懐かし風景番外編:花嫁行列



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男はつらいよ 寅次郎真実一路

第34作《昭和59年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :充実

寅さん映画準常連の米倉斉加年。 あまり好きではなかった、前回までの奇をてらった様な役回りから一変。 この作品は好感が持て好きです。 大原麗子も魅力的!



上野の焼き鳥屋で、“懐が旅先”の寅さんに奢ってくれたのは、仕事に疲れた証券マン、富永健吉(米倉斉加年)。 律儀な寅さんは御礼にと今度は御馳走するが、結局、茨城県牛久沼の富永宅に泊まる。 富永夫人のふじ子(大原麗子)の美しさにドギマギする寅さんだったが、ある日、仕事に疲れた富永が失踪。 寅さんは哀しみに打ちひしがれるふじ子と共に、富永の故郷、九州へと捜索の旅に出るが・・・
第22作『噂の寅次郎』に次いで、二度目の登場となる大原麗子。 今回は、仕事一筋で心身ともに疲れ果ててしまう証券マンの美しい妻。 その夫・富永にはシリーズでお馴染みの米倉斉加年。 やっとの思いでマイホームを建てたものの、仕事に嫌気が差して失踪してしまう中年男を好演している。 寅さんは、ふじ子への思慕を抱きつつ、富永を必死に探す。 美しいふじ子に、不埒な気持ちを持つまいとする寅さんは懸命に。 富永の父に新国劇のベテラン、辰巳柳太郎、桜井センリのお人好しのタクシー運転手に、かつての銀幕の名花・風見章子、島津恵子など、キャスティングの妙も楽しい。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第34作 男はつらいよ 寅次郎真実一路 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

つうきんでんしゃ しゃない
通勤電車 車内
意気投合ではしご酒。すっかり出来上がってしまった寅さん。健吉の介抱で牛久沼の富永邸へ。

じょうばんせん あらかわきょうりょう
常磐線 荒川橋梁
荒川橋梁を渡る通勤電車(103系)。

つうきんでんしゃ しゃない
通勤電車 車内
新聞朝刊の株式市況を眺めながらの、健吉の満員電車での通勤風景。

とうきょうえき
東京駅
健吉、八重洲口を出て職場へ。浮かぬ表情。

つくばてつどう つくば
筑波鉄道 筑波
筑波山を背景に、田園を長閑に走る汽車(気動車)。

かごしましこうつうきょく かごしまえきまえでんてい
鹿児島市交通局 鹿児島駅前電停
桜島を背景の鹿児島駅、駅前。電停を出入りする交通局の電車。

かごしま
鹿児島
鹿児島駅に到着のふじ子と寅さん。駅前で辺りを見回す。

かごしまえきまえでんてい
鹿児島駅前電停
市電に乗り込むふじ子と寅さん。

かごしましでん しゃそう
鹿児島市電 車窓
マスターコントローラ―操作の運転席越しの前面車窓。山形屋付近。

山形屋
山形屋 《平成28年4月上旬》

かごしましでん しゃない
鹿児島市電 車内
鹿児島市内に脈無しと見切っているふじ子。振り向くと、寅さんが黙々と車内の高校生集団に聞き込み。

いぶすきまくらざきせん おおやま
指宿枕崎線 大山
開聞岳を背景に走る汽車(キハ47・キハ65形・他)。

指宿のそら豆畑
指宿のそら豆畑 《平成28年4月上旬》

いぶすきまくらざきせん しゃそう
指宿枕崎線 車窓
流れる車窓の奥には東シナ海。

いぶすきまくらざきせん しゃない
指宿枕崎線 車内
車内の聞き込みに精を出す寅さん。その人柄に惹かれ微笑むふじ子。

まくらざき
枕崎
枕崎駅に降り立つ寅さんとふじ子。タクシーを拾う。

つちうら
土浦
#撮影駅確証持てず。
役目を終えたと悟った寅さん。駅前の黄電話からとらやへ旅立ちを伝える。

かごしまこうつう いざくえきあと
鹿児島交通 伊作駅跡
汽車を待つ寅さんとポンシュウ。線路が無い事に気づき、笑い呆れ諦める。

かごしまこうつう はいせんあと
鹿児島交通 廃線跡
陽気に廃線跡を辿って移動の寅さんとポンシュウ。金峰山を背景に伊作川橋梁跡を渡る。/終

懐かし風景番外編:東京証券取引所
今ではコンピューター売買で無人の空間も、当時は証券マンでごった返した戦いの場。


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男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

第35作《昭和60年8月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる





ポンシュウ(関敬六)と五島列島にやってきた寅さんは、クリスチャンのお婆ちゃん(初井事榮)と知り合うが、あ婆ちゃんは急逝してしまう。 その葬儀に参列した東京で働く孫娘・若菜(樋口可南子)から、寅さんに礼状が届く。 若菜をたずねた寅さんは、写植オペレーターの技術を持つ彼女の再就職を、博にたのむ。 若菜のアパートには、気の良い管理人のおばさん(杉山とく子)や、司法試験に挑戦している坂田民夫(平田満)が暮らしており、若菜に夢中な民夫は勉強も手につかない。 そこで寅さんが恋の指南役を買って出るが…
風光明媚な長崎県五島列島。 そこで、懐の寂しい寅さんとポンシュウに、一夜の宿を提供してくれた老婆の優しさと、彼女の死。 人の出会いの美しさと、そこから始まる新しい運命。 今回はこうした“人の縁”がおりなす、温かい物語が微苦笑のなかに展開される。 樋口可南子と平田満。 二人が演じる若いカップルを取り持つ、恋のベテラン・寅さん。 都会で一人暮らしをする女性の孤独や、彼女をとりまく社会を、さりげなくリアルに描いている。 後半、秋田県鹿角を舞台に繰り広げられる騒動まで、明るい笑いが、幸福な気分に誘ってくれる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第35作 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

まいたえき
舞田駅
舞田駅で行商籠にもたれこんで居眠り。お婆ちゃんに「あんちゃん」と起こされ夢から覚める寅さん。/序章

うえだこうつう まいた
上田交通 舞田
夫神岳を背景に、塩田平を下って来る上田交通の電車。/序章

まいたえき
舞田駅
ホームの手摺で背骨を伸ばす寅さん。行商のお婆ちゃん達と到着の電車(クハ252・他)に。/序章

しばまたえき
柴又駅
とらやに誘った若菜をさくらと駅で見送り。民夫への気持ちを図らずも知り、微妙な心持で引き上げる寅さん。

けいせいうえのえき
京成上野駅
京成上野駅前で来るはずのない寅さんの到着を待つ若菜と民夫。背景に上野駅に入る山手線電車(103系)。

とうほくしんかんせん
東北新幹線
疾走する東北新幹線200系。ほぼ路盤と車両のみの画像で場所は特定不能。

りくちゅうはなわえき
陸中花輪駅
長旅の末、陸中花輪駅到着。民夫が心配で急かす若菜に対して、酔っぱらいで千鳥足の寅さんと牛山教授。


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男はつらいよ 柴又より愛をこめて

第36作《昭和60年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :多くはない





タコ社長の娘・あけみ(美保純)が夫婦喧嘩の果て、家出してしまう。 ワイドショーに出演して「戻ってこい」と訴えるタコ社長。 帰宅した寅さんの広い顔のつてで、あけみが下田にいることが判明する。 そこまでは良かったが、あけみの傷心を慰めるはずの寅さんは、式根島への連絡船で知り合った島の小学校の同窓生たちを迎えた、美しい真知子先生(栗原小巻)に一目惚れ。 あけみを放って、同窓会へ参加してしまう・・・
壺井栄原作、木下惠介監督作品『二十四の瞳』(54年)へのオマージュらしく、島の先生と同窓生たちのエピソードを軸に、第4作『新男はつらいよ』以来二度目のマドンナをつとめる栗原小巻と寅さんの物語が綴られる。 式根島から柴又に戻ってから、気が抜けてしまった寅さんの“恋やつれ”ぶりも楽しい。 個性派・川谷拓三や、下田の寅さんの仲間の渡世人を演じ、これがシリーズ初出演となった笹野高史など、名傍役たちの演技も光る一編。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第36作 男はつらいよ 柴又より愛をこめて より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

あいづたかだえき
会津高田駅
お漏らし寸前の夢から覚め、女子高生(松居直美)に驚きながらも駅のトイレに駆け込む寅さん。/序章

ただみせん たかだ
只見線 高田
冠雪の飯豊連峰を背景に、脱穀の終わった田園地帯を走る只見線の汽車(キハ58形・キハ28形)。/O.R.

ただみせん たきや
只見線 滝谷
錦秋の滝谷川橋梁を渡る只見線の汽車(キハ47形・キハ58形・キハ48形)。/O.R.

しばまたえき
柴又駅
真知子、病気の父の見舞いで帰京。ついでに寅さんを訪ね柴又へ。釣りに行く麒麟堂と越後屋が見惚れる。

ゆうらくちょう
有楽町
有楽町センタービル(マリオン)で買い物を楽しむ文人・千秋と真知子。背景を横切る新幹線(0系)。


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男はつらいよ 幸福の青い鳥

第37作《昭和61年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

“大空小百合”が岡本茉莉ではなく志穂美悦子は違和感があるものの、見慣れてしまえばどうでも良い。 長渕剛は画家なのか音楽家なのか、起用法に多少の違和感。



福岡県飯塚、かつて炭鉱で賑わった町も閑散とし、寅さんが贔屓にしていた旅役者の一座が活躍していた劇場も廃れてしまっていた。 今は亡き座長に線香をあげるために、一座の花形だった大空小百合こと美保(志穂美悦子)を訪ねる。 やがて美保は寅さんを訪ねて上京するが、寅さんが不在で、ひょんなことから看板職人の健吾(長渕剛)と知り合う。 その後無事、寅さんと再会した美保は、柴又のラーメン屋“上海軒”で働くようになり、健吾との交際も続けるが…
“幸せの青い鳥”を探して、青春をさまよう登場人物たちを寅さんは善導できるのか? 志穂美悦子が演じる美保は、第8作『寅次郎恋歌』以来、幾度となくエピソードを紡いできた、坂東鶴八郎一座の花形・大空小百合という設定。 美保が東京で知り合うジンマこと健吾は、同郷の九州出身で、かつて“天才”と呼ばれていた芸術家志望の青年。 芸大受験を挫折し、コンプレックスの塊のようなキャラクターは、長渕剛の個性とあいまって、シリーズのなかでも異色の存在。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第37作 男はつらいよ 幸福の青い鳥 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

さんいんほんせん しゃない
山陰本線 車内
検札で夢から覚めた寅さん。乗り越し料金のお釣りを車掌(イッセー尾形)にくれようと必死。/序章

さんいんほんせん あがわ
山陰本線 阿川
稲わら並ぶ田園、入り江を背景に走る山陰本線の新型客車列車(DD51形・50形)。/O.R.

いたせん やまべ
伊田線 山部
遠賀川に架かる橋梁を渡る単行気動車(キハ40形)。すぐ上流に架かる沈下橋シーンへ。

たがわいたえき
田川伊田駅
帰京の寅さん。駅ホームまで美保が見送り。青い鳥のエピソード。汽車(キハ58形・他)が到着。

たがわいたえき
田川伊田駅
汽車(キハ47形)に乗り込む寅さん。美保に、上京時にはとらやへと助言。

たがわいたえき
田川伊田駅
走り去る汽車(キハ58形・他)。寂し気にホームを後にする美保。

そうぶほんせん しんこいわ
総武本線 新小岩
上京の美保、体調不良に陥る。総武線ガード下でチンピラ二人組に絡まれるも、健吾が撃退し、彼の塒へ。

しばまた
柴又
美保がお世話になる事になった柴又駅脇のラーメン屋“上海軒”。出勤初日。

しばまたえき
柴又駅
傷心の健吾。美保、さくららに促され駆け付ける。お釣りを渡す手を取り仲直り。

懐かし風景番外編:元旦の獅子舞
幼少の頃は、我が家にも獅子舞や三河万歳等、訪問がありました。


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男はつらいよ 知床慕情

第38作《昭和62年8月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :多くはない

“りん子”なんて由来はいざ知らず、おかしな名前を付けたものだ。 前作で虜になった竹下景子も、今作では魅力散発のみ。 結局故郷を捨てる脚本も・・・



寅さんは北海道知床で、無骨だが誠実な老獣医・上野順吉(三船敏郎)と出会い、意気投合して居候することになる。 やもめ暮らしの順吉の面倒を見ているのが、スナックママ・悦子(淡路恵子)。 ある日、順吉のひとり娘、りん子(竹下景子)が、結婚に失敗して東京から帰ってくる。 近所の人々との楽しい日々が続くが、不器用な順吉とりん子は、寅さんがいないと上手くコミュニケーションがとれない…
日本映画を代表する名優・三船敏郎が、寅さんと意気投合。 初夏の知床の大自然を背景に、無骨な父と、結婚に失敗した娘のぎこちないコミュニケーションを寅さんが円滑にとりもつ。 マドンナ・りん子に、第32作『口笛を吹く寅次郎』以来、二作目となる竹下景子。 そんな父娘を温かく見守る、スナックの常連たちと、寅さんのやりとりがおかしい。 順吉が惚れるスナックママに、久々の映画出演となったベテラン淡路恵子。 黒澤明監督の『野良犬』で映画デビューを果たした淡路と、主演だった三船のカップル出演は、公開当時大きな話題となった。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第38作 男はつらいよ 知床慕情 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

たざわこせん かくのだて
田沢湖線 角館
桜咲く玉川に架かる橋梁を渡る汽車(キハ58形・キハ48形)。/序章

やなぎはら
柳原
肺炎のおいちゃんが入院中の医院前。伊勢崎線の電車(6050系)が横切る。

しばまたえき
柴又駅
旅立つ寅さん。源ちゃんとホームで待っているところに鞄を届けに満男到着。「反省しろよ」に寅さん立腹。

さっつるえき
札弦駅
寅さん、トイレを出たところへ通りがかった順吉のおんぼろ車でヒッチハイキング。

しゃりえき
斜里駅
駆け落ちの結婚も破綻し、単身帰郷のりん子。駅の黄電話から自宅の父へ、突然の帰宅連絡。

おだきゅうでんてつ ちとせだい
小田急電鉄 千歳台
小田急小田原線・千歳台付近の高架橋を走る電車(5000形)。

おだきゅうでんてつ しゃない
小田急電鉄 車内
離婚後一人暮らしをしていた東京のアパートを引き払いに、小田急電車で向かうりん子。

おだきゅうえんせんのあぱーと
小田急沿線のアパート
#上記ロケ地付近か?撮影場所特定出来ず。
引っ越し作業に忙殺されるりん子。窓の外で踏切が鳴り、電車(5000形)が通り過ぎる。

しゃりえき
斜里駅
用を済ませ再び郷里に戻ったりん子。ホームにはキハ54形500番台。マコトが“自然を守る会”の車でお出迎え。


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男はつらいよ 寅次郎物語

第39作《昭和62年12月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :楽しめる

ほのぼのとした雰囲気の秋吉久美子とのお話が突然終わって少し残念。 瞼の母の話題とどちらが本題なのか、二兎を追った感じでちょっぴり中途半端。



福島から寅さんを訪ねてきた秀吉少年。 父親である寅さんのテキヤ仲間の政吉が亡くなり、位牌を持って施設から逃げて来た秀吉には、産みの母がいるという。 寅さんは秀吉を連れて、大阪から和歌山へと、母を訪ねる旅を続ける。 ある夜、奈良県吉野の旅館で、秀吉は旅の疲れから高熱を出す。 隣の部屋の客・隆子(秋吉久美子)は協力を申し出て、寅さんと共に夜を徹しての看病をする。 いつしか「とうさん、かあさん」と呼び合うようになった寅さんと隆子だったが…
寅さんの生い立ちを思わせる秀吉少年が、小さなリュックに亡父の位牌を忍ばせている姿に、おばちゃんは涙を流す。 行きずりの旅の宿で、寅さんと秀吉に親切にしてくれる化粧品のセールスウーマン・隆子に秋吉久美子。 生死の境をさまよう子供を看病した二人は、いつしか本当の夫婦のような気持ちが芽生えてくる。 朴訥としながら存在感ある秀吉少年の、瞼の母に五月みどり、病床の彼女を手厚く看護している真珠店の主人に河内桃子。 そして、二代目おいちゃんだった松村達雄扮する老医者のユニークなキャラクター。 彼らの話芸が堪能できる、心温まる名篇。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第39作 男はつらいよ 寅次郎物語 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

なかつまえき
中妻駅
待合で夢から覚めた寅さん、駅舎前で背伸び。駅員が汽車の到着を告げる。ホームにキハ800形(803)が進入。

けいせいでんしゃ しゃない
京成電車 車内


しばまた
柴又


てんのうじ
天王寺


はんわせん しゃない
阪和線 車内


わかやま
和歌山


きんきにほんてつどう よしのがわきょうりょう
近畿日本鉄道 吉野川橋梁


青のシンフォニー
青のシンフォニー 《平成29年3月中旬》

やまとかみいちえき
大和上市駅


きんきにほんてつどう はいばら
近畿日本鉄道 榛原
榛原第八号踏切道付近を走り抜ける近鉄特急(ビスタカー・ミニスナックカー)。

行儀の悪い生徒たち
行儀の悪い生徒たち 《平成29年4月中旬》

しばまた
柴又
旅立つ寅さんを駅まで見送る満男。生きる意味を問いかける。


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男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

第40作《昭和63年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

当時話題になった「サラダ記念日」をそのまま劇中に組み込んだり、サザンオールスターズの歌が流れたり、新時代の「男はつらいよ」に向けて試行錯誤の異色作。



信州小諸、駅前で知り合ったお婆さん(鈴木光枝)の家に泊まり、昔語りを聞く寅さん。 翌朝、医師・原田真知子(三田佳子)が、お婆さんを病院に入院させるためにやってくる。 重病のお婆さんは、寅さんの説得でなんとか入院し、真知子は寅さんを御礼にと家に招待する。 くるまやに帰った寅さんは、満男の大学受験の下見ということで、真知子の姪・由紀(三田寛子)を早稲田大学に訪ねる。 さらに真知子も息子に会うために東京へ。 寅さんにとって幸福な日々となる。
俵万智のベストセラー短歌集「サラダ記念日」を原作にした、短歌文学の香り豊かな作品。 三田寛子扮する由紀が短歌に凝っているという設定で、随所に俵万智の句が引用される。 寅さんが夢中になる女医に三田佳子。 ドラマで医者の役が多かった三田のイメージをうまく使いつつ、いのちの現場で死と向き合うヒロインと、出会った人を幸福な気持ちにさせる寅さんの心の交流を描いている。 由紀のボーイフレンドの大学生に尾美としのり。 本作より、屋号が「くるま菓子舗」と改められた。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第40作 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

こうみせん さくひろせ
小海線 佐久広瀬
汽笛一声、唐松色付く佐久広瀬駅を気動車(キハ58形)が発車。竿を抱え歩む釣り客。/序章

すいぐんせん     しゃそう
水郡線(代用) 車窓
久慈川に架かる沈下橋(平山橋)が車窓を流れる。《水郡線代用映像》/序章

すいぐんせん     しゃない
水郡線(代用) 車内
#小海線ではなく水郡線と思われるが、詳細は不明。
ボックスシート(キハ20形か)で煎餅を肴に手酌酒の寅さん。/序章

こうみせん さくうみのくち
小海線 佐久海ノ口
唐松の錦秋の第四千曲川橋梁を渡る気動車(キハ58形)。手前に川釣りの二人/序章

こうみせん しなのかわかみ
小海線 信濃川上
第一千曲川橋梁を渡る気動車(キハ58形)。橋脚袂で竿を投げる釣り人。/序章

こうみせん どりゅうのたき
小海線 吐竜の滝
吐竜の滝の先、川俣川東沢を横切る気動車(キハ58形)。見上げる二人の観光客。/序章

吐竜の滝《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
吐竜の滝 《平成26年7月中旬》

すいぐんせん     しゃそう
水郡線(代用) 車窓
山間を走る汽車の前面展望。矢祭の第九久慈川橋梁に差し掛かる。《水郡線代用映像》/序章

すいぐんせん     しゃない
水郡線(代用) 車内
#小海線ではなく水郡線(全クロスシートデッキ無し車両:キハ20形か)と思われるが、詳細は不明。
ボックスシートで煎餅を肴に手酌酒の寅さん。車内検札中の車掌に勝手無理矢理にお酌で・・・/序章

こもろ
小諸
駅前でバス待ちのお婆さんと談笑、気に入られた寅さん、自宅に泊って行けと誘われ断るものの結局・・・

こもろ
小諸
お婆さん宅で偶然知り合った女医に自宅へ招かれる寅さん。駅前で帰郷の姪と合流。連れだって彼女らの家へ。

すいぐんせん     しゃない
水郡線(代用) 車内
#小諸から帰京の設定。水郡線と思われるが詳細は不明。
ボックスシート(キハ20形か)で一人物思いに耽る寅さん。虚ろな視線で車窓を追う。

とでんあらかわせん すがもしんでん
都電荒川線 巣鴨新田
黄色いチンチン電車7000系(7017)が専用軌道を、早稲田に向けて走る。

けいせいでんてつ しばまた
京成電鉄 柴又
柴又駅を発車した“新赤電”。構内踏切を渡る下車客の列。

しばまたえき
柴又駅
寅さんの小間使いで駅に真知子らを出迎えの源ちゃんと三平。彼女らを見つけ手製の横断幕掲げる。

しばまたえき
柴又駅
駅までお見送りの寅さんと満男。はしゃぐ子供たちの脇、真知子からさり気ない恋心を伝えられ戸惑う寅さん。

懐かし風景番外編:スパイクタイヤ
小諸市内に“脱スパイク”の啓発看板。当時は道路の損壊や粉塵・騒音等、社会問題になっていました。


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男はつらいよ 寅次郎心の旅路

第41作《平成元年8月》

お気に入り度:満足

鉄道充実度 :楽しめる

「男はつらいよ」も世界的認知度でシリーズ初の“海外遠征”でウィーンへ。 マドンナも通算三度目の竹下景子。 期待し過ぎか、内容はどうももう一つで印象薄。



東北を走るローカル線、栗原電鉄に寅さんが乗っていると、疲れ果てたサラリーマン・坂口兵馬(柄本明)が線路に寝転んで自殺未遂。 その夜、旅館で兵馬の胸の内を聞き優しく励ましているうちに、兵馬にウィーン旅行に誘われてしまう。 断るつもりが、結局オーストリアに同行してしまった寅さんは、絵画や文化に一切興味を示さない。 ところが、現地でガイドをしている久美子(竹下景子)と出会い、さらに金町出身のマダム(淡路恵子)と知り合い、すっかり日本にいる気分。 やがて久美子の悩みを聞くうち、寅さんは…
オーストリア ウィーン市の積極的な招聘を受け、ついに寅さんがヨーロッパへ。 寅さんが海外に出たのはシリーズ初。 ところが、ドナウ川を江戸川に見立て、神父を御前様と呼ぶ、マイペースぶりには国境はない。 マドンナにはこれが三作目となる竹下景子。 ヨーロッパに来たものの、そのまま居着いて帰国することもできなくなったヒロインを好演。 久美子の後見人的な存在のマダムに淡路恵子。 風光明媚なウィーンの初夏を背景に、寅さんの楽しい日々が描かれる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第41作 男はつらいよ 寅次郎心の旅路 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

ちゅうおうほんせん
中央本線
#撮影場所特定出来ず。
古い家屋も微かに残る中央線沿線。快速電車(201系)が走り抜ける。

ちゅうおうほんせん しゃない
中央本線 車内
混み合う通勤電車で出勤の兵馬。走行映像に戻り、同種のカットをもう一度繰り返し。

とうきょうえき
東京駅
通勤客でごった返す東京駅。皆、足早に仕事場へ。

よよぎ
代々木
駅を降り、人混みの中、友人と談笑しながら予備校へ通う満男。

くりはらでんてつ
栗原電鉄
仕事に疲れ、旅に出た兵馬。鶯沢付近の田園を横切る線路際に座り込み悲観に暮れる。

くりはらでんてつ しゃない
栗原電鉄 車内
寅さん、いつもの如く呑気に車掌に行先を仰ぎ談笑。と、突然急制動・・・

くりはらでんてつ
栗原電鉄
自殺を計った兵馬。間一髪で電車は止まり、車掌からお説教。車内へ連れられ無事発車。

くりはらでんてつ しゃない
栗原電鉄 車内
車掌の要請で警察へ付き添いの寅さん。「暇って顔してるだろう」で笑いの止まらない女子高生たち。

なるこ
鳴子
兵馬と宿を出た寅さん。ウィーンを由布院と思い込む。陸羽東線の架道橋下で流しの家具屋の軽バンに便乗。

しばまたえき
柴又駅
ビデオカメラを首に架け大きな旅行鞄を引きずり、意気揚々と寅さんを迎えに柴又を訪れる兵馬。

しゅとらーせんばーんうぃーん うんてれすべるべでーれ
Straßenbahn Wien Unteres Belvedere
ベルベデーレ宮殿付近の石畳(Rennweg:レン通り)を行くウィーンの路面電車。

ぶるくがるてん
Bruggarten
王宮庭園内、モーツァルト記念像前。日本恋しで駄々をこねる寅さん。一人見物に行く兵馬。背後を市電が横切る。

しょってんとーあ
Schottentor
成り行きで久美子が添乗のツアーバスに乗ってしまった寅さん。車窓の停留所には路面電車。

べーりんがーしゅとらーせ
Währinger Straße
ベーリンガー通りをフォーティフ教会(Votivkirche)方面へ左折するツアーバス。通りの彼方に路面電車。

どくたーかーるりゅーがーりんぐ
Dr. Karl Lueger Ring
バス車窓(現:Universitätsring:大学環状道)右手に老舗カフェ・ラントマン(Landtmann)。奥に路面電車。

うぃーんのかふぇ
ウィーンのカフェ
#撮影場所特定出来ず。探せそうで探せませんでした。
久美子の計らいで現地通のマダムと会う。日本人か分からず不安気だった寅さん、お茶漬けに惹かれ彼女の家へ。

はるてしゅてれ しゅばるつぇんべるくぷらっつ
Haltestelle Schwarzenbergplatz
マダムの家へ向かう為、西日のシュバルツェンベルク広場停留所で電車に乗る久美子。

しゅばるつぇんべるくぷらっつ
Schwarzenbergplatz
別れを甘受したはずのヘルマン。久美子旅立ちの日、通りを駆け抜けタクシーを捕まえ、空港へ急ぐ。

あむすてるだむ
Amsterdam
運河遊覧船のガイドでアムステルダム中央駅前に到着の久美子。背景に路面電車が走る。


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男はつらいよ ぼくの伯父さん

第42作《平成元年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

渥美清の体調を考慮して、今作より吉岡秀隆が実質的な主役になる。 準常連のマドンナで後藤久美子、挿入歌として徳永英明の楽曲が流れ始める平成シリーズ。



満男は浪人生となり、予備校通いの毎日。 勉強が身に入らず、さくらや博を心配させる。 そこで久しぶりに戻って来た寅さんが、その悩みを聞くために浅草のどぜう屋で酒を酌み交わす。 恋心を募らせる後輩の及川泉(後藤久美子)は両親の離婚で転校。 一目会いたさに名古屋から、佐賀県へバイクを飛ばす満男。 偶然にも寅さんと再会、二人で泉を訪ね、美しい叔母・寿子(檀ふみ)に迎えられるが、泉の叔父は教育者で…
第27作『浪速の恋の寅次郎』から吉岡秀隆が演じて来た、満男を主軸にすえた第42作。 浪人生にも関わらず満男は、高校の後輩の美少女・泉にぞっこん。 演じるのは“国民的美少女”後藤久美子。 家庭的に恵まれず、名古屋でミニクラブのママをする母・礼子(夏木マリ)に反発し、叔母を頼っての佐賀暮らし。 バイクで泉に会いに来た満男に、頑固な叔父・尾藤イサオは手厳しい。 しかし、寅さんは「満男をほめてやりたい」と意見する。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

すいぐんせん だいご
水郡線 大子
河原いっぱいにコスモス咲き乱れる押川を横切る三両編成の汽車(キハ47形・キハ40形)/序章

すいぐんせん しゃない
水郡線 車内
高校生を説教しお爺さんに席を譲らせる寅さん。がしかし、譲られた方は年寄扱いが気に入らず・・・/序章

すいぐんせん しゃない
水郡線 車内
殴り合いの喧嘩になって、高校生にたしなめられるも収まらず・・・ 踏切通過シーンを二度挟みながら。/序章

ふくろだえき
袋田駅
仲裁の高校生も巻き込み途中下車。ホームで争う二人に気付いた駅員により仲直で万歳三唱。次列車で去る。/O.R.

とうかいどうしんかんせん なごや
東海道新幹線 名古屋
巨大な観客席があった頃のナゴヤ球場を背景に、走り抜ける東海道新幹線(100系)。

おとうばし
尾頭橋
泉に会いにやって来た満男。隣人に所在を訪ねる。背景彼方に名鉄電車、すぐ先で火花を散らす新幹線(0系)。

かせがわ
嘉瀬川
遠路佐賀までやって来た満男。特急(485系)通過する長崎本線嘉瀬川橋梁付近で熱気球に視線を送る。

ながさきほんせん おぎ
長崎本線 小城
薄く朝霧のたなびく田園。彼岸花咲く祇園・嘉瀬川堤防彼方に、音もなく通り過ぎる汽車。

おぎえき
小城駅
駅の赤電話からくるま屋へ満男の安否確認の寅さん。電話の先に皆の喜びの声も、十円切れで寂しくホームへ。


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男はつらいよ 寅次郎の休日

第43作《平成2年12月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :楽しめる

前作は山陰本線、今作は新幹線。 短いながらも“満男篇”で恒例になった、徳永英明の楽曲に乗せた満男と泉、二人の汽車旅が、青春ドラマ調の後期作の白眉場面。



満男は無事に大学へ進学を果たす。 ある日、及川泉(後藤久美子)が離婚した父・一男(寺尾聰)を訪ねて名古屋から上京。 満男はともに、一男の勤め先である秋葉原の大型電気店を訪ねるが、すでに仕事を辞めて、大分県日田市に住んでいるという。 東京駅で泉を見送った満男は、泉が九州へ行くと聞いて、思わず新幹線に飛び乗る。 若い二人を追いかけて、寅さんと泉の母・礼子(夏木マリ)も寝台車で九州へ…
第42作『ぼくの伯父さん』から一年後、泉の父親の再婚を中心に“家族の幸せ”について描いている。 若い二人がかけおち同然に、九州へと向かう。 寅さんは、美人の母・礼子と寝台車に乗る。 大人の色香を漂わせた礼子と、寅さんの二人旅。 二組のカップルが大分県で再会、温泉宿で一夜を家族のようにむつまじく過ごす。 さくらと博の夫婦は、息子・満男のことで悩み、満男もまた大きな悩みを抱えている。 現代の家族が抱える問題が、さくら夫婦を通じて描かれる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第43作 男はつらいよ 寅次郎の休日 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
名古屋へ帰る泉をホームまで見送る満男。博多行きの乗車券を見せられ間誤付くが・・・ 車両は100系及び0系。

とうかいどうしんかんせん しゃない
東海道新幹線 車内
発車間際に飛び乗ってしまった満男。扉が閉まり、責任を感じた様な表情の泉。デッキの車窓には停車中の0系。

とうかいどうしんかんせん とうきょう
東海道新幹線 東京
東京駅を出発する100系新幹線。

とうかいどうしんかんせん しゃない
東海道新幹線 車内
泉にも笑顔が戻り、デッキで見つめ合う二人。停車中の0系が車窓を流れ、駅を離れ東京の風景が続く。

とうかいどうしんかんせん しゃそう
東海道新幹線 車窓
有楽町・新橋と、上記デッキ映像と交互に車窓が映る。最後は当時殺風景だった再開発前の汐留駅跡。

とうかいどうほんせん おおふな
東海道本線 大船
暗闇の下、疾走する寝台特急(EF66形・24系25形)。

しんだいれっしゃ しゃない
寝台列車 車内
#セット撮影と思われる。
若い二人を後追いの二段ベットB寝台。共に眠れない寅さん達。礼子がビールを買いに行く。

B寝台
B寝台

とうかいどうほんせん おおふな
東海道本線 大船
夜の駅を通過する寝台特急「みずほ」(EF66形・14系)。車体に映る湘南電車(113系)。

しんだいれっしゃ しゃない
寝台列車 車内
#セット撮影と思われる。
ビールに酔ってご機嫌の礼子の愚痴を聞いてあげる寅さん。眠れず苦情の上段客を逆説教で納得させる。

とうかいどうほんせん ねぶかわ
東海道本線 根府川
夜の駅を通過する寝台特急「出雲」(24系25形)。汽笛を残し闇に消える。上りホームには湘南電車(113系)。

寝台列車走り抜ける頃
寝台列車走り抜ける頃 《平成27年1月中旬》

けいせいでんてつ しばまた
京成電鉄 柴又
柴又駅を発車した“新赤電”。構内踏切を渡る下車客の列。

しばまたえき
柴又駅
構内踏切で寅さんとさくらを見つけた満男。買って来たセーターをプレゼントで奥さん談義も、見送りの後後悔。

しばまた
柴又
泉の来訪で、線路脇の道を自転車で家路を急ぐ満男。幸せ論についての満男思想場面。

懐かし風景番外編:次の停車駅は名古屋
今は全列車が品川と新横浜に止まる東海道新幹線。開業以来当時までは、「ひかり」は名古屋まで無停車でした。


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男はつらいよ 寅次郎の告白

第44作《平成3年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :充実





及川泉(後藤久美子)が、楽器店への就職を希望し、上京する。 しかし、父母の離婚や、母・礼子(夏木マリ)が水商売ということが障壁となる。 どうすることも出来ない満男は歯がゆい。 泉が名古屋へ帰ると、母の再婚問題が彼女を悩ませる。 家出をした泉が出した手紙をみて、あわてて満男は鳥取へ向かう。 その頃、泉はなんと寅さんと再会。 鳥取砂丘で満男と合流した三人は、寅さんの昔なじみの料亭“新茶寮”へ、女将・聖子(吉田日出子)を訪ねるが…
高校三年となった泉が、就職・母親の離婚と、身近だが深刻な問題に直面する。 家出をした泉は、鳥取で懐かしい寅さんの優しさに触れる。 一方の満男は、泉への想いだけは強いが、彼女の抱えている問題をどうすることもできない。 青春ドラマとしての「満男シリーズ」第三弾は、かつて訳ありだった艶っぽい女将・聖子と寅さんの微妙な関係が描かれている。 さくらと博の心配は、寅さんから満男へと大きくシフトしている。 危なっかしい甥っ子を寅さんは、温かく見守る。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第44作 男はつらいよ 寅次郎の告白 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

ちゅうおうほんせん
中央本線
#寝覚ノ床付近か?撮影場所特定出来ず。
冬枯れの風景の中、通り過ぎる白地にNを模った緑帯の汽車(165系)。/序章

ちゅうおうほんせん きそがわきょうりょう
中央本線 木曽川橋梁
晩秋の木曽川を渡る、白地に窓下に緑帯の汽車(165系)。/序章

思い出の眺め《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
思い出の眺め 《平成29年5月下旬》
ちゅうおうほんせん おちあいがわ
中央本線 落合川
落合川駅を出るステンレス製電車(211系)。/序章

おちあいがわえき
落合川駅
駅を降りた寅さん。丁度バスが到着、一升瓶抱え酔っぱらったポンシュウを急かすも、すんでの所で乗り逃す。/序章

なかつがわ
中津川
手間取る寅さんのせいで恵那峡への渡船も逃す。見上げる廃鉄橋下に夫婦の小舟を見つけ、乗せてもらう二人。/O.R.

北恵那鉄道廃線跡
北恵那鉄道廃線跡 《平成27年10月下旬》
とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
上京した泉を迎えに来た満男。“一番後ろ”を巡り勘違い。撮影の都合上、車両は0系だったり100系だったり。

ぎんざ
銀座
銀座の楽器店への就職面接の為、都会の雑踏を歩む泉と満男。

とっとりえき
鳥取駅
大阪行きの汽車(キハ58形)の窓を挟んで、満男と泉を見送る寅さん。走り出す汽車に手を振って別れる。

さんいんほんせん しゃそう
山陰本線 車窓
小浜(泊村:鳥取より西で本来ルート外)の美しい日本海。

さんいんほんせん しゃない
山陰本線 車内
泉と並んで座るボックスシート。感傷に浸る満男、自分の手を泉の手に重ねる。一瞬の間を置き泉も重ね返す。

さんいんほんせん しゃそう
山陰本線 車窓
泊(鳥取より西で本来ルート外)・切濱の美しい日本海。

あべえき
安部駅
駅の赤電話からくるま屋へ電話。だまされているとは知らず満男を褒める寅さん。ポンシュウの待つホームへ。

安部《ホームページ容量確保の為現在公開休止中》
安部 《平成27年3月中旬》

懐かし風景番外編:駄菓子屋
昭和の頃までは我が家の前にもありました。業種に関わらず、個人商店がまだまだ元気だった時代。


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男はつらいよ 寅次郎の青春

第45作《平成4年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :楽しめる

日南と東京駅ロケが見所も、人格的・感性的に不愉快な演出も多い。 出演者それぞれに、所々きらりと光る場面もあるのだけれど、全体を通しては及第作。



宮崎県油津、理髪店の女主人・蝶子(風吹ジュン)に、顔を当たってもらった寅さんは、雨宿りしているうちに、彼女の家に逗留することになる。 高校の同級生の婚礼に来た、及川泉(後藤久美子)が寅さんに声をかけた瞬間、寅さんが足をくじいてしまう。 その報せを聞いた満男は、泉に逢いたいがため、宮崎へ。 ところが泉と一緒に迎えに来たのが、蝶子の弟・竜介(永瀬正敏)だから面白くない…
風吹ジュン演じるヒロインの蝶子は、店のドアに鈴を付けて、その鈴を鳴らした客と結婚しようと密かに思っている。 その鈴を鳴らしてしまう寅さんは果たして彼女のジンクスの人なのか? ロマンチックな大人の恋。 満男と泉の青春物語も四年目を迎えて、今回は満男の“嫉妬”が描かれている。 蝶子の弟で漁師の竜介に、『息子』(91年)で山田洋次作品に出演した永瀬正敏。 南国、宮崎を舞台に、寅さんと蝶子、満男と泉、二組のドラマが賑やかに展開される。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第45作 男はつらいよ 寅次郎の青春 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

はちおうじえき
八王子駅
大学で泉帰郷の知らせを受け、バスを降り改札へ急ぐ満男。

ちゅうおうほんせん しゃない
中央本線 車内
#中央本線と思われるが、詳細は不明。
通勤型電車の扉際、吹き出す汗が顔面を流れるままの満男。遠くを見つめる虚ろな視線。

ちゅうおうほんせん たまがわきょうりょう
中央本線 多摩川橋梁
多摩川橋梁を渡る中央線快速電車(201系)。

ちゅうおうほんせん しゃない
中央本線 車内
再び途中、新宿付近の走行映像を交え、東京駅までの車窓(お茶の水等)の組み合わせで移動と不安の時を表現。

とうきょうえき
東京駅
中央線ホームに到着の満男。新幹線ホームへ急ぐ。

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
フラップ式発車案内に“ひかり 23 16:07 博多 自由席…”の表示とアナウンス。100系のドアが閉まる。

とうかいどうしんかんせん しゃない
東海道新幹線 車内
沈んだ表情でうつむいていた泉、車窓(0系)の先に満男を見つけホームへ駆け出す。

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
無力感に苛まれる満男に泉は別れ際に抱き合いキス。撮影の都合上、車両は100系だったり0系だったり。

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
扉が閉まり何か伝えた泉。聞き取れず去り行く新幹線(0系)を追い続け、見送る。徳永英明楽曲流れる。

しばまたえき
柴又駅
改札越しに今の心情を吐露する満男。ぶっきら棒に励ましの反論の寅さん、到着の電車に乗り込み旅立つ。

げろ
下呂
啖呵売の寅さん、新婚旅行の竜介と偶然の出会いで蝶子の結婚を知らされ・・・ 鉄橋を渡る特急ひだ。/終


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男はつらいよ 寅次郎の縁談

第46作《平成5年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :楽しめる

“満男篇”では好きな作品のひとつ。 ロケーションと言い脚本と言い、初中期の雰囲気にも似た「男はつらいよ」らしい話の展開が、やっぱり好きなんです。



就職活動中の満男は、博と大げんかして、夜汽車に飛び乗る。 一年ぶりに柴又へ帰って来た寅さんに、さくらが満男の悩みを告げていると、ちょうどそこへ、満男からの手紙が届く。 瀬戸内海に浮かぶ琴島に、満男を迎えに行く寅さんだったが、美しい葉子(松坂慶子)の存在を知り、島に残ることに。 一方、満男は看護士のあや(城山美佳子)とむつまじく過ごしていた・・・
第27作『浪速の恋の寅次郎』以来、松坂慶子が二度目のマドンナを演じて、寅さんとの楽しい日々が描かれる。 瀬戸内海に浮かぶ小さな琴島は、現代社会から隔絶されたユートピアのような雰囲気で、駐在さん(笹野高史)、住職さん(桜井センリ)、おばさん(松金よね子)たち、島の住民たちも、どこかのんびりとしている。 新国劇のベテラン、島田正吾が葉子の父でハイカラな老人、宮田善右衛門を好演。 宴会で葉子とタンゴを踊るシーンは幸福感に満ちている。 また第1作のマドンナを演じた光本幸子が、第7作『奮闘篇』以来久々に、冬子役で出演。 『釣りバカ日誌』のハマちゃん(西田敏行)も意外なかたちで登場する。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第46作 男はつらいよ 寅次郎の縁談 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

しばまたえき
柴又駅
就職試験に向かう満男。三平、反対ホームから他人事の呑気な励まし。

とうきょうえき
東京駅
発車する寝台特急瀬戸。隣の新幹線ホームには200系。

しんだいしゃ しゃない
寝台車 車内
行先も確認せずに乗り込んだ満男。車掌の巡回で高松行きと知る。懐かしの国鉄(JR)メロディー流れる。

しばまた
柴又
満男連れ戻しの旅に出る寅さんを、朝日印刷の車で東京駅へ送った博。京成線の踏切を通り帰って来る。

せとおおはし
瀬戸大橋
すっかり島の暮らしに溶け込んでしまった満男。瀬戸大橋を潜り小さな漁船での帰港風景。

瀬戸大橋
瀬戸大橋 《平成26年7月下旬》

たかまつことひらでんきてつどう あやかわ
高松琴平電気鉄道 綾川
綾川町新開付近を走る琴電の電車(1020形)。背景には十瓶山。

たかまつことひらでんきてつどう しゃない
高松琴平電気鉄道 車内
高松への移動の車中。お土産談議に盛り上がる葉子と寅さん。車内にはお遍路さん。

せとおおはし
瀬戸大橋
葉子と寅さん、仲睦まじく讃岐観光。帰りの海上タクシー。見上げる瀬戸大橋と小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」。

ごけんざん
五剣山
八栗寺参道の赤電話で、くるまやへ満男の所在確認の寅さん。連絡後の背景に、八栗ケーブルが下って行く。

同行二人
同行二人 《平成30年7月中旬》


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男はつらいよ 拝啓寅次郎様

第47作《平成6年12月》

お気に入り度:お気に入り

鉄道充実度 :多くはない

前作に引き続き、今作も後期作品では比較的お気に入りの部類。 “満男篇”の脚本も安定感を増して来たのだけれど、寅さん終焉まで既にカウントダウン・・・



大学を卒業し、靴メーカーの営業マンとなった満男が、滋賀県長浜市に住む大学の先輩・川井信夫(山田雅人)から祭りに誘われる。 休暇をとって、長浜にやってきた満男は、先輩の妹・菜穂(牧瀬里穂)と最悪の出会いをして、そうそうに揉めてしまう。 一方、寅さんは、琵琶湖畔で撮影旅行をしている主婦・典子(かたせ梨乃)と出会う。 典子がアクシデントで怪我をしてしまったこともあって、同じ宿に泊まる。 そこで典子から冷えきった夫婦の話を聞かされた寅さんは、彼女に同情するが…
旅の暮らしを続けている寅さんと、一年に一度だけの贅沢のためにパートをしてお金を貯め撮影旅行に来た典子が、出会いひととき語り合う「本当の幸福について」。 倦怠期を迎えた主婦をかたせ梨乃が好演。 そして就職し、単調な日々に埋没している自分に疑問を持つ満男が旅先で知り合う牧瀬里穂演じる勝ち気な女の子・菜穂とのロマンス。 寅さんと満男、それぞれの“淡い恋”が描かれる。 後半、満男と寅さんの江の電駅での別れの会話は、味わい深い名シーン。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第47作 男はつらいよ 拝啓寅次郎様 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

けいせいでんてつ しゃない
京成電鉄 車内
満員電車に揺られ出勤する満男。

しばまたえき
柴又駅
帰郷した寅さんからの誘いを受け、仕事帰りにくるまやへ向かう満男。

しぶや
渋谷
寅さんの旅立ちを知り残念がる満男。虚ろな表情で渋谷の雑踏を歩む。ガード上には山手線の電車(205系)。

とうかいどうしんかんせん ふじ
東海道新幹線 富士
愛鷹山・富士山を背景に快走する新幹線のぞみ(300系)。

富士と新幹線
富士と新幹線 《平成24年12月上旬》

ほくりくほんせん ながはま
北陸本線 長浜
田村山から琵琶湖を背景に、長浜の街へ走る北陸本線の電車(457系)。

かまくらこうこうまええき
鎌倉高校前駅
恋に区切りをつけた寅さん。満男に恋愛の説教の後、到着の電車(撮影の都合で数種)で旅立つ。


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男はつらいよ 寅次郎紅の花

第48作《平成7年12月》

お気に入り度:及第作

鉄道充実度 :多くはない

渥美清最後の作品、時折見せるやつれた表情が何とも痛々しい。 監督も覚悟はしていたのか、思い出を振り返る様な脚本もあるが、結果は及第点と言った程度か。



阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡があって以来、寅さんは音信不通。 さくらや、おいちゃん、おばちゃん達は心配していた。 一方満男は、久しぶりに訪ねて来た泉(後藤久美子)から、結婚の報告を受けてショックを隠せない。 ヤケをおこして、岡山県津山での泉の結婚式をメチャクチャにしてしまう。 失意の満男は、奄美大島の加計呂麻島で出会った女性の親切で、彼女の家の世話になることに。 その女性はリリー(浅丘ルリ子)で、なんと寅さんはそこで同棲していた…
26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となった『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。 しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。 かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか? そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は? シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆく。 阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最後の台詞となった。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

みまさかたきおえき
美作滝尾駅
新聞の尋ね人の話題をしている所に寅さんとポンシュウ来る。トンボを捕まえ損ない笑い寅さん。/序章

朝日射す木造駅舎
朝日射す木造駅舎 《平成27年3月中旬》

きしんせん ちゅうごくかつやま
姫新線 中国勝山
美作滝尾駅のままO.R.へ、続いて花咲く築堤を通過する気動車(キハ47形)、次カットで旭川橋梁へ。/O.R.

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
東京駅に到着する300系。結婚直前、決断の為、満男に会いに来た泉、ホームへ。

しばまたえき
柴又駅
失意の泉、見送りのさくらからお祝いの言葉も浮かぬ表情。「満男は振られちゃったのね」の台詞に・・・

とうきょうえき しんかんせんほーむ
東京駅 新幹線ホーム
フラップ式発車案内に“ひかり 235 13:31 新大阪 自由席…”の表示とアナウンス。100系のドアが閉まる。

とうかいどうしんかんせん しゃない
東海道新幹線 車内
発車する300系車内、虚ろな表情で帰路に就く泉。“満男篇”恒例の徳永英明の楽曲に乗せた甘美なイメージシーン。

しばまた
柴又
金町ではなく奄美大島と聞かされ憤慨のタクシー運転手、金町線脇に急停車で運行拒否も、羽田空港で合意納得。

しんながた
新長田
震災復興の神戸長田に再訪の寅さん。背景に山陽本線を通過する電車(205系と113系)。

鉄人参上
鉄人参上 《平成29年3月中旬》

しんながた
新長田
復興途上の長田地区。画面が徐々に引き遠方まで俯瞰、線路彼方から汽車が近付く。/終

懐かし風景番外編:フラップ式発車案内
年々その数を減らすフラップ式発車案内。液晶普及前のこの頃は、まだまだ日本全国に健在でした。


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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花[特別篇]

特別篇《平成9年11月》

お気に入り度:今一つ

鉄道充実度 :楽しめる

作品中では“寅さん”は存命の様で、満男の視点から回想へ。 映像は明らかに華やか鮮明だが、実態はほぼ第25作「寅次郎ハイビスカスの花」の再放映でがっかり。



「伯父さんはどうしているのだろう」
出張先の駅で、寅さんの幻影を見た満男は、まだ小学校だった頃のひと夏を思い出していた。 それは寅さんとリリー(浅丘ルリ子)の沖縄の灼熱の恋の日々だった。 今から20年前、柴又に届いたリリーからの手紙。 沖縄で病床にいるリリーを、嫌いな飛行機に無理に乗って、見舞いに行った寅次郎。 二人の同棲の日々・・・
渥美清の没後一年に作られた「特別編」は第25作のリマスター版。 音声をデジタル化し、映像を丹念にコンピューターで補正し、お色直しをしたバージョンに新撮影分を加えて完成した。 それは若い世代にも寅さんの楽しさを知ってほしいというスタッフの思いの具現化であった。 新撮影部分は、満男が出張先の静岡県の駅のホームで、通過する列車の向こうに寅さんを見るというシーン。 CGで合成された渥美清の姿は、西田敏行の『虹をつかむ男』にも登場している。 最新の技術で、スタンダードがよみがえる。
松竹映画『男はつらいよ』公式サイト:作品データベース 第作 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 より原文のまま抜粋




劇中鉄道風景・ロケ地関連風景等

こうづえき
国府津駅
満男、ぼんやりと眺めていた対面のホーム上に寅さんの幻影を見る。遮るように踊り子号が通過して・・・

しょうなんでんしゃ しゃない
湘南電車 車内
通路側の席で物思いに耽る満男。虚ろな視線が車窓へ移り、リリーの回想シーンへ。

しょうなんでんしゃ しゃない
湘南電車 車内
寅さんとリリーの思い出に浸りつつ、ボックスシートで駅弁を一人黙々と食べる満男。

しょうなんでんしゃ しゃない
湘南電車 車内
窓際で眠っている満男、“おじさん”へのナレーション。トンネルに入りオープニングロールへ。

でんえんのふみきり
田園の踏切
#吾妻線か?撮影場所特定出来ず。
独特の息継ぎの目立つ八代亜紀の「男はつらいよ」。田園の踏切を107系電車が横切る。/O.R.

改変されたオープニングロール以降の本編は、
第25作を参照して下さい。


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俳優渥美清

渥美清出演作

「男はつらいよ」の人気とシリーズ化で晩年は他作品への主演は殆どしなかった渥美清。 けれども“寅さん”以外にも好演作は沢山あり。 その中から、所有のビデオ並びに契約常時鑑賞可能なネットオンデマンド・ストリーミング作品をご紹介。 映画詳細は 所有DVD/BD映画・ドラマ ページをご覧下さい。



はいけいてんのうへいかさま
拝啓天皇陛下様
昭和38年:松竹
山田正助(主役の男)

ばかまるだし
馬鹿まるだし
昭和39年:松竹
萬やん(中盤の話題に登場の焼き餅夫)

うんがよけりゃ
運が良けりゃ
昭和41年:松竹
隠坊(《未完全鑑賞》)

きげき きゅうこうれっしゃ
喜劇 急行列車
昭和42年:東映
青木吾一(主役の車掌)

きげき だんたいれっしゃ
喜劇 団体列車
昭和42年:東映
山川彦一(主役の駅員)

きげき はつもうでれっしゃ
喜劇 初詣列車
昭和43年:東映
上田新作(主役の車掌)

はくちゅうどうどう
白昼堂々
昭和43年:松竹
渡辺勝次(主役のスリ)

すくらっぷしゅうだん
スクラップ集団
昭和43年:松竹
ホース(主役の衛生業者)

かぞく
家族
昭和45年:松竹
行きずりの旅人(青森駅・青函連絡船・函館でのみ出演)

こきょう
故郷
昭和47年:松竹
松下さん(主人公・石崎家に出入りもする、軽トラで行商の呉の魚屋)

すなのうつわ
砂の器
昭和49年:松竹
伊勢の映画館“ひかり座”の支配人(伊勢での聞き込みの状況説明場面のみの出演)

はらから
同胞
昭和50年:松竹
村の消防団長(劇団公演場面のみの出演)

ゆうじょう
友情
昭和50年:松竹
矢部源太郎(準主役の出稼ぎ労働者)

しあわせのきいろいはんかち
幸福の黄色いハンカチ
昭和52年:松竹
渡辺係長(主人公・島がかつて世話になった警察官 新得警察署での場面のみの出演)

こうていのいないはちがつ
皇帝のいない八月
昭和53年:松竹
「さくら」の乗客(喜劇的演出場面のみの出演)

おれたちのこうきょうがく
俺たちの交響楽
昭和54年:松竹
西本(私立病院大部屋入院患者 中盤二シーン出演)

はるかなるやまのよびごえ
遥かなる山の呼び声
昭和55年:松竹
近藤(家畜人工授精師若しくは獣医師 人工授精場面のみの出演)

きねまのてんち
キネマの天地
昭和61年:松竹
田中喜八(主人公・小春の父親)

だうんたうん・ひーろーず
ダウンタウン・ヒーローズ
昭和63年:松竹
春之助(寮食堂のオヤジ《未完全鑑賞》)

がっこう
学校
平成5年:松竹
八百屋の親父(主人公・黒井が暮らす借家の大屋で八百屋 ほぼワンシーン)


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男はつらいよ 最終章
男はつらいよ 永遠の旅立ち

渥美清(田所康雄) 平成八年八月四日 永眠


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