ただ、今年は受講生が多すぎてうまく交通整理できませんでした。端的にはアンサンブルレッスンについて、各グループについて練習会場と時間を確保しきれない、と言う問題が発生しました。事前練習があまりできなければレッスンも進捗レベルがどうしても停滞する、ということになります。一発あわせでのレッスンというスタイルの限界に直面してしまったわけですね。ではどうしたらいいか、というと、これがあまり解決策が見当たらないのが困ったところ。日程を5日間にするとか、事前にアンサンブルメンバーと曲を完全に固めておくとかありますが、前者は僕のような普通の会社員にはかなり辛いですし、後者はドタキャンや土壇場参加(この人たちのおかげで赤黒の境界に来るので、とても拒めません)の多いこの合宿には余り向いていません。取りあえずは、来年は今年ほど欲張らないように人数制限(1コース6人程度)をつけようか、といったところでしょうか。そうすれば、少しは余裕が出来て、交通整理もできるでしょう

いやー、とにかく盛況でした、今年は。去年が歴史的な不入りだったのに比べて今年は、なんでここまで、と言うほどの大入り(総勢50人!!)で、正直いって大変だったっす。人数が多い分だけ新人の方も数多く、22人と全体の半数に迫る勢いでした。皆さん、来年も来て下さいね。
別に合宿担当者の心の中では去年と今年でそれほど大きな差をつけたつもりはないんですが、傍から見ると大きく違うんでしょうかね。先生の数が4人から6(リュートコース4名ヴァイオリンコース3)とか、ガンバ協会と日程が重ならない(ガンバコース3名から9名!)とか。うーん、確かに違うかもしれない。
で、例年ですとここでアンケートの紹介なぞを行なうのですが、今年はみんな「近藤さんたいへんですね」ばかりで、記事にならなかったりします。(別にねぎらいの言葉に文句をつけてるわけだはないですよ)あえて意見を探すと特定の方のものに偏ってしまうので、どうせ偏るなら今年は独り言でも言わせてもらおうかと。(いつもそうじゃないかって、確かにその通りで)
例年通り素晴らしかったのは講師演奏会。「イギリスのナイチンゲール」に始まり、テレマンのヴァイオリンとリコーダーのためのトリオソナタイ短調。バッハのリュート組曲ト短調(無伴奏チェロの5番ともいう)から抜粋をガンバソロで。カリッシミの「マリア・ストゥアルダのラメント」。佐野先生新調の巨大アーチリュートでザンポーニのプレリュードとパッサカリア。ルイ・クープランのプレリュードとパッサカリアハ長調。コレッリのフォリア。最後はパーセルの曲を全員で、と講師の数だけ盛りだくさんな内容でした。テレマンやコレッリはほとんど合わせの時間も無いはずなのに本当に素晴らしかった。そんな中で一番印象に残ったのは、というとコレッリのガンバですね。あれは神業です。
レッスンについても本当に評判が良かったです。一流の演奏家がこんなに親身になって手を取り足を取り教えてくれるというのは古楽ではアマチュアとプロの垣根がまだ低いからでしょうね。カルチャーショックを受けていた人も何人かいたようです(主に学生)。先生方には本当に感謝しています。至らぬことも多いのに本当に申し訳なく思っております。
クロージングコンサートから
宴会から 
大量の日本酒を前に
盛り上がる人たち
ミッチさんのレッスン
レッスン風景
99年セミナーのもよう