すべてがFになる(森博嗣)・・・推理小説  98.12.31読了  

パズルとしては面白い。が、小説としてハラハラ・ドキドキは今ひとつ。そこそこ面白いが、小説内の説明が邪魔をしている。西之園 萌絵が人物的には良い。
犀川&西之園コンビの長編第1作です。

<メフィスト賞受賞作> 

 

有限と微小のパン(森博嗣)・・・推理小説  99.1.2読了   

犀川&西之園コンビの完結編(長編第10作)です。
(「すべてがFになる」が登場編でした)
かなりの分量で読むのに気合いを要します。後半はなかなかスリリングだが、中盤はつらい。
インパクトがあると言う人もいるが私にとってはそれほどでもなかった。

 

隠された帝(みかど)(井沢元彦)・・・歴史推理小説  99.1.7読了*   
これは面白い。但し、歴史が好きな人(それも通史を信じていない人)に限りますが・・・。天智天皇は暗殺されたのか?ここがポイントです。

 

秘密(東野圭吾)・・・推理小説  99.2.7読了*   

バス転落事故で、妻の意識が同時に事故に遭った娘に転移した。これによって起こるいろいろな出来事を伏線に最後に最も大きな秘密に行き当たるという物語です。
一気に読了しました。この本は純粋なミステリからは外れるかもしれませんが、彼の代表作としても良いと思います。
ひとことで言って「せつない」物語(ミステリの形をしたラブ・ストーリ?)です。根底に流れる相手(主人公の平介と妻の直子)への愛が心にしみました。
男としての平介の苦悩はよく伝わりました。直子は、もう少しひとりよがりでも良いのでは・・・と感じました。ラストは私にとっては想像していた結末でしたがそれを抜いても余りある作品だと思います。おすすめです。

P.S.作者とは、サラリーマン時代に同期入社した間柄です。その当時から個性の強い人物でした。むこうは憶えていないと思いますが、本が出るごとに「がんばれよ」と思ってしまいます。

 

はちまん(内田康夫)・・・推理小説  99.3.6読了*   

上下巻構成の内田康夫さんの最新作です。いつもながら読みやすく読後感がさわやかです。今回は、一言で言うと「愛国心」とは・・・の話です。そういえば、日常の忙しさにかまけ「国」というものに無関心になった今は何なのか?という気がします。
誇るべきものが明確に言えない現状、価値観が多様化したといいながら実は、価値観がないための言い訳にそれを使っているにすぎないのでは・・・と考えてしまいました。

 

どちらかが彼女を殺した(東野圭吾)・・・推理小説  99.3.15読了*   

読後、どちらが犯人なんだぁと悩みます。というのも、作者は犯人を教えてはくれないからです。文中のささいな部分が伏線になっていて犯人が特定できるようになっています。<読者に対する挑戦状みたいなもの・・・明確にはうたっていませんが>謎にチャレンジしたい方にはこたえられない作品です。
「東野、なかなかやるな」という感じですね。

 

私が彼を殺した(東野圭吾)・・・推理小説  99.3.20読了*   

読後、誰が犯人なんだぁと悩みます。というのも、作者は前作同様犯人を教えてはくれないからです。文中のささいな部分が伏線になっていて犯人が特定できるようになっています。被害者が非常に悪人になっていますが、それを慕う婚約者の心理がよくわかりません。(それが、この小説の最大の(?)ミステリ(?))
前作にも登場した、加賀刑事が私には案外お気に入りです。
これもおすすめですが個人的には前作のほうが好きです。

 

塔の断章(乾くるみ)・・・推理小説  99.3.21読了   

場面が、次から次へと切り替わるためなかなか没頭できません。それらの場面がなぜ断片のように出てくるかはラストシーンで明らかになります。
構成としてはおもしろいですが、人物(特に、天童)には感情移入ができにくいです。犯人も今ひとつ、自分の中では違和感があります。<感情的に>

 

QED 〜百人一首の呪〜(高田崇史)・・・推理小説  99.4.2読了*   

百人一首の秘密にはなかなか説得力があり楽しめる。殺人事件にはややリアリティが薄く、殺人事件より百人一首の秘密を作者は書きたかったのではと思わせる。
この路線は、私にとっては弱いところでいつもはまってしまう。
作中の人物は、なかなか魅力的に描けているように思えます。

<メフィスト賞受賞作>

 

封印再度(森博嗣)・・・推理小説  99.4.10読了  

理科系推理小説(?)作品。トリックはなかなかおもしろいがどちらかというと犀川と西之園 萌絵の掛け合いが楽しい作品。理系出身の私ですが、トリックにはのめり込めない。題名の封印再度(Who Inside)の面白さとか、犀川・萌絵との会話に面白さを感じるあたり自分は本当は文系人間ではないかと思ってしまいました。犀川&西之園コンビの長編第5作です。

 

桜闇<建築探偵桜井京介の事件簿>(篠田真由美)・・・推理小説  99.4.16読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ作品。このシリーズは今まで長編しかなく今回が初めての短編集です。長編間の間を埋めるエピソードが多くあり、登場人物もその特性がよく出て魅力的です。桜井京介シリーズは全て読んでいますが、初期の人物の固さが今はなくなり非常に読んでいて楽しいです。
ただ、建築に関する描写については斜め読みしてしまいますが・・・(笑)
<すみません>

 

(文庫版)姑獲鳥(うぶめ)の夏(京極夏彦)・・・推理小説  99.5.1読了

京極堂のシリーズ作品。今や京極さんは超有名になってしまいました。
遅まきながら一つ読んでみようかと思い手に取ったのがこれでした。
(文庫本でないと、この人の本は高くて手が出せない)
感想としては、まず、とにかく長い。(文庫で600ページ越えます。)
少しずつ読んで半月かかってます。つぎに、うんちく話が多い。ここらへんの話はあとで繋がってくるので冗長ということはないのですが、人によっては、これは耐えられないだろうなぁと思いますね。わりと、おどろおどろしいのは好みなので私は好きですが、今までにないパターンの作風で好みは分かれるかもしれません。
作品としては、中盤からスピード感があり小説として非常に楽しめます。
(250ページまでは、つきあう努力をすればですが・・・)

 

慟哭(貫井徳郎)・・・推理小説  99.5.2読了*  

これは、いいですね。私は、途中であることに気が付いたので感動が今ひとつになってしまいましたが、これはお奨めです。ぜひどうぞ。
この作者は、人物描写が天才的にうまいです。これが、この小説に深みを与えています。読後は、やるせなさを感じます。
世の中の理不尽さと人間の弱さとそして強さをこの小説は教えてくれます。
推理小説というジャンルから離れても良い作品です。

 

冷たい密室と博士たち(森博嗣)・・・推理小説  99.5.9読了  

一作目の「すべてがFになる」より読みやすい。
犀川&西之園コンビの長編第2作です。
「F」と比較してしまうと普通の推理小説ですが私は楽しく読みました。
なんだかんだ言いながらこのシリーズ、時間かけて読んでしまいそうです。
金欠につき文庫待ちになるかと思いますが・・・

 

怒りをこめてふりかえれ(栗本薫)・・・推理小説  99.5.15読了  

栗本薫クンが主人公のシリーズ。薫クンも苦労を重ね年代を感じます。
(自分と重ねてしまいますね)
伊集院さんも最後に登場し、懐かしさを感じます。
題材は、家族の絆とマスコミと人の有り様です。個々の立場で言い分はありますが、力を持っているのがどちらかで決まってしまいます。
推理小説というより弱者に対するマスコミの所業への作者の憤り(怒り)のメッセージを受け取りました。
このシリーズをすでに読んでいる人にはおすすめですが、未読の人には今ひとつでしょう。

  

Q.E.D. 第1〜3巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  99.5.19読了* 

こっ、これはなかなか本格的な推理コミックスだ。どんでんがえしもあるし、たかがコミックと侮れない内容です。金田一少年 や 名探偵コナン と比較しても全く遜色ない出来です。こんな作品が埋もれているとは世間は広い。
現在、3巻まで出ています。おすすめです。

 

QED 〜六歌仙の暗号〜(高田崇史)・・・推理小説  99.5.23読了*   

六歌仙と七福神の話がメインで今回も説得力があり楽しめる。
殺人事件にはややリアリティが薄いところは前回通り。
小説の内容はよく調べてあって中身は濃いです。

スターウォーズ (テリー・ブルックス)・・・SF小説  99.5.30読了  
   エピソード1 ファントム・メナス   

今、米国で公開され話題の映画の原作です。アナキン・スカイウォーカーの登場編という感じで進みます。将来ダースベーダーになる伏線なんかも張られており、楽しませていただきました。こりゃ映画で見たらたまらんだろうなという感じです。公開日に見に行かなくては・・・

 

笑わない数学者(森博嗣)・・・推理小説  99.6.6読了  

犀川&西之園コンビの長編第3作です。
なんだかんだ言いながらこのシリーズ、全部買ってしまいました。
今は積読(つんどく)状態ですが・・・
>>金欠につき文庫待ちになるかと思いますが・・・ は撤回です。
三重県で起こった事件です。むかしの懐かしい地名(津市)や近鉄特急が出てきてうれしかったですね。内容的には、一番のトリックはわかりましたが、小さな配慮が全然わかっていませんでした。博士ははたして誰なのか?も謎です。

 

詩的私的ジャック(森博嗣)・・・推理小説  99.6.13読了  

犀川&萌絵シリーズ長編第4作目です。
施設内で起こる密室殺人。トリックとしてはそうたいしたところはありません。
犯人の考え方が、トリックと言えばトリックでしょうか?
なかなか人物に感情移入しにくいところがあります。「篠崎」が多少入れたかなというところです。このシリーズには最近なじんできたため違和感が少なくなりました。

 

黄金の石橋(内田康夫)・・・推理小説  99.6.20読了*  

浅見光彦シリーズです。今回は、榎木孝明が依頼者という設定になっています。
いつもながら読みやすい文体で進んで行きます。今回は、浅見の一人称で進んで行くところが珍しいところ。少し今までより広がりがないかなという感想です。
軽井沢のセンセが出てくるところはなかなかですが・・・

  

まどろみ消去(森博嗣)・・・推理小説  99.6.21読了  

犀川&萌絵関係の短編集(第1作)です。
と、言っても2編くらいしか出てきません。やはり森さんは長編の方が面白いと私は思いました。

 

幻惑の死と使途(森博嗣)・・・推理小説  99.6.27読了  

犀川&萌絵シリーズ(長編第6作)です。
この作品、実は奇数章しかありません。次の作品「夏のレプリカ」と対になっています。(こちらは、偶数章のみ)
なかなか斬新な試みですね。さて、今回の作品ですが、理系ミステリと言われている作者の作品としては、きわめてシンプルではありますが(文系?)そこが私にはお気に入りでした。自身としてはこのシリーズ中ではお奨めです。

 

夏のレプリカ(森博嗣)・・・推理小説  99.7.2読了 

犀川&萌絵シリーズ(長編第7作)です。
今回の作品は、前作と対になっているのは以前書いたとおりですが、前作を「陽」とすれば、本作は「陰」でしょうか?より文系ミステリになっています。
前作同様、萌絵が活躍します。犀川先生は、特に今回はサブキャラ的になっています。
こういった作品は、割と好きです。萌絵の行動が、珍しく(?)納得できる作品でした。前作と今作で合わせ技1.5本というところですか。

 

今はもうない(森博嗣)・・・推理小説  99.7.4読了  

犀川&萌絵シリーズ(長編第8作)です。
今回の作品は、「う〜ん。そう来たか。」という感じです。
「西之園」嬢の活劇がテーマですが、もっと大きな謎が出てきます。
今回の犀川&萌絵の登場も(2人同時の)そう多くなくちょっとさびしい気もします。
途中の「嵐の山荘」部分はちょっと感情移入がしにくくつらいところもありました。
落ちとしては、いい出来とは思います。

 

数奇にして模型(森博嗣)・・・推理小説  99.7.11読了  

犀川&萌絵シリーズ(長編第9作)です。
今回の作品は、人物の行動と論理が割と自分なりに納得でき、ハラハラ度もいつにも増して多かったので楽しめました。シリーズ第9作でかなりこなれた感じがします。
このシリーズは、次の「有限と微少のパン」にて完結しますがちょっと惜しい気がします。このシリーズでは、気に入った作品です。

 

地球儀のスライス(森博嗣)・・・推理小説  99.7.11読了  

犀川&萌絵シリーズ(短編第2作)です。
今回も犀川&西之園コンビは2作しか出てきません。
今回の短編は、ちょっと感心しました。ですが、長編のほうがいいですね。

 

黒猫の三角(森博嗣)・・・推理小説  99.7.18読了  

漢字で読みにくい登場人物がうようよ出てきます。最初から中盤は感情移入がしにくいです。謎自体に新味はありませんが、キャラクタは後半、味が出てきます。
古アパートに住む人物たちの物語。これが、最初の登場です。
まあ、今回はお披露目というところでしょうか?

 

金田一少年の事件簿(天樹征丸)・・・推理小説  99.8.9読了  
 
 <殺戮のディープブルー>  

映画版金田一少年の事件簿の原作ということになっていますが内容は映画と小説ではずいぶん違うようです。(あとがきにはそうありました)
上下2巻の長編ですがわりとスムーズに読めます。こてこての推理物というよりアクション的小説です。中にMacや通信の話が登場します。

 

ハサミ男(殊能将之)・・・推理小説  99.8.12読了  

いろいろな推理サイトで評価の高い一作です。読んでみるとその文章力に感心します。
ハサミ男の2重人格、刑事とハサミ男のやりとり、その描写が上手い。構成的に非常に巧く、また表現力が豊かであるため、大枠のトリック(うすうす私はわかってしまいましたが・・・)より物語自体に惹かれて最後まで読まされてしまう。秀逸な一品、おすすすめです。
ただ、題名の「ハサミ男」にのみ私は違和感を感じます。<ハエ男みたいでちょっと>

 

星降り山荘の殺人(倉知淳)・・・推理小説  99.8.13読了*  

いわゆる孤島物です。数人が別荘に閉じこめられその中で2つの殺人事件が起こります。読者は、主人公の立場で物語に参加します。その中で探偵役とともに推理し、犯人を指摘してゆきます。作者によるガイドが各章に付いており楽しめます。
しかしながら、一番の楽しみは最後の数章です。いままで張られていた伏線が全てつながって行く様は壮観ですらあります。これもお奨めの一品。

 

むかし僕が死んだ家(東野圭吾)・・・推理小説  99.8.14読了*  

元恋人の「昔」を一緒に探しに行く物語です。登場人物は少なく、ほぼこの2人で物語が進んで行きます。過去を探るための家にたどり着きそこからのアイテムから推理する様はロールプレイングゲームの感があります。しかし、ここは「東野」、それだけで終わるはずもなく・・・。全てを受け入れた主人公が新しい道へ踏み出す最後の数行が忘れがたい作品です。

 

宿命(東野圭吾)・・・推理小説  99.8.15読了*  

実は、これ今回文庫で読みましたが、すでに新書版で1回読んでいたようです。全然気づかず読んでいました。(物忘れが激しいのもこんなところでは役立つ)妻に指摘され再読に気づきました。そこでラストシーンまで説明してくれたもので一瞬、絶句。しかし、それを知っても全然読む気を失うことがなかった作品でした。ラストシーンはやはりいい。これもお奨めしてしまいます。

 

白夜行(東野圭吾)・・・推理小説  99.8.24読了*  

新作です。2人の男女の物語です。人を不幸にすることにより自分が生きる、明るいが決して太陽の下では歩けない2人の物語です。2人の幼少から別離まで詳細に書かれています。読者だけが登場人物の知らないことがらを把握し全体像が見えています。
最後に、全ての糸がつながるある意味では非常に東野作品らしい作品です。
秘密とは全く違った切なさが迫ってくるそんな作品です。
これはぜひ読んで欲しい作品です。(かなりボリュームはありますが・・・)

         

人形式モナリザ(森博嗣)・・・推理小説  99.9.12読了  

今回は、長野のペンションに居候に行った先でおこる殺人事件に巻き込まれます。
前回と同様、保呂草探偵にちょっとした秘密があることがわかります。
あやつりつられの人形に対するトリックが意表を衝かれます。
本には「ラストの一行で、読者を襲う衝撃の真実!」とありますが、いまだ何かわかっておりません。

 

Q.E.D. 第4巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  99.9.17読了* 

今回、殺人事件は出てきません。知的事件で勝負といったところでしょうか?
謎自身は、前作までの方が大きさを感じますが、今回は小技が効いているという感想です。

 

氷雪の殺人(内田康夫)・・・推理小説  99.9.17読了*  

防衛調本の不祥事、テポドン 等を題材にして広がりのある話になっています。
なかなか読み応えのある枚数ですがどんどん読み進めます。
今回は、兄の浅見刑事局長の出番も多く楽しめます。

 

ななつのこ(加納朋子)・・・推理小説  99.9.25読了*  

「ななつのこ」という本をもとに主人公と作者のやりとり(ファンレター)が内容です。殺人事件は起こりませんが小粋な謎が主人公の生活にアクセントを与えてくれています。短編集という体裁を取りながら実は長編小説という面白さもあり(連作長編小説?)、最後に今までの短編が伏線になっていたというどんでん返しもあります。ページが少なくなることが寂しく感じる作品でした。
読んだ後、暖かくなるそんな感じを受けました。

 

沈黙の教室(折原一)・・・推理小説  99.9.26読了*  

学校のおけるいじめと怪談を舞台にしたサイコサスペンスです。最初から中盤までの展開は手に汗握ります。この作家は叙述小説(刑事コロンボみたいに犯人側から描くもの)が得意な人ですがその手法がこの作品でも活きています。
サスペンスの盛り上がりが圧巻な分、最終の結びが少し弱いような気がしました。
<実はこの作者の作品はわりと好きなんです。しかし、凝っている分、負けないよう全身全霊で読むため疲れるのが難点でしょうか?>

 

暗闇の教室(折原一)・・・推理小説  99.10.1読了*  

前作の「沈黙の教室」に続くシリーズ作です。前作は、買ってあったのですがなかなか読めなくて(1994年に購入・・・ずいぶん昔ですねぇ(笑))今回、この本が出たことによりケツをたたかれた格好で読みました。前作の登場人物が出てきますが、前作の主人公はチラッと姿を見せるだけです。構成は非常に凝っていて細かなところにも気が行き届いています。しかしながら、メイントリックは賛否が分かれると思います。
非常に臨場感があり、サスペンス満点ですがこのトリックは「うそだろぉ?」という感じです。このシリーズ、3部作とのことなのでペースからいうと2004年に完結作が読めるということでしょうか?どう締めくくるか今から楽しみです。

  

(文庫版)魍魎の匣(もうりょうのはこ)(京極夏彦)・・・推理小説  99.10.24読了  

京極堂のシリーズ作品 第2作。前作が600ページを超えてました。が、今回は文庫で1000ページ超えていました。
少しずつ読んでひと月かかりました。うんちく話が多いのはあいかわらず。
中盤以降スピード感が増し、一気に読ませる筆力は圧巻です。
しかし、これ映画化したらおぞましい話になってしまうでしょうね。
小説としては、非常に面白いんですが・・・。

   

催眠(松岡圭祐)・・・推理小説  99.10.27読了  

映画化されて話題になった作品です。映画のイメージではサイコ・ホラーの感じかと思っていましたがそうではありませんでした。なかなか、まじめな内容の小説で読み物として楽しめます。推理小説と書いていますがその要素はあまり大きくありません。誤解の多い精神病理への認識を正しくしたいという作者の思い入れが伝わる作品です。

   

ユタが愛した探偵(内田康夫)・・・推理小説  99.11.7読了* 

沖縄を舞台にした浅見光彦シリーズ作品です。今回は、保険を題材にした作品です。
女性2人に囲まれ事件を解明して行くストーリです。殺人としては1回しか起きません。今までの作品とは少し違ったスタンスで取り組んでおりより淡泊な仕上がりに思えます。

   

どんどん橋、落ちた(綾辻行人)・・・推理小説  99.11.26読了*  

何かひさびさにこの人の作品を読んだ気がします。最近、作品を出してないのと、出ている作品がホラー系なので敬遠していたことがあります。今回のこの作品は純粋(?)な本格推理なので読む気になりました。感想としては、面白いんだけどパズル的かなという感じです。ある意味、純粋に推理小説しています。謎解きとしては合格点、小説としては普通というところでしょうか?(読むだけの人間が偉そうに・・・すみません)
しかしひさびさに出してくれた作品、作者本人も言っているようにリハビリと考えて次の「館」シリーズ(「暗黒館」?)を期待する次第です。

   

Q.E.D. 第5巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  99.12.16読了* 

期待の第5巻です。いつもながら場面のちょっとしたところに伏線が張ってあります。
2番目の話のほうが時間的な広がりや情感があって好きです。1番目は、犯人の性格・挙動に違和感があります。(豹変に納得できる理由が付いていないのが原因か?)
もう少し、石黒さんを人物的に作り込んで欲しかったです。

  

月は幽咽(ゆうえつ)のデバイス(森博嗣)・・・推理小説  2000.1.22読了 

シリーズ第3弾です。トリックとしては、そうだなぁという感じです。思わず、テーマパークのあるアトラクションを思い出してしまいました。この作者については文章が巧くなってきた分、驚愕のトリックというものがなくなってきたような気がします。(まあ、毎回そんなのは無理か・・・)
今回はそのせいもあってわりとスムーズに読めました。

   

QED 〜ベイカー街の問題〜(高田崇史)・・・推理小説  2000.1.22読了*   

今回はシャーロックホームズの話題です。登場人物の性格がハッキリ出てきており以前は行きつ戻りつの読み方を余儀なくされましたが、今回は安心して読み進められます。シャーロックホームズの検証と作中の事件とを微妙に絡めて進行します。
成功しているか否かは読み手の視点によります。個人的には、わりと好きなパターンです。
 

       

Q.E.D. 第6巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2000.4.14読了* 

今回は、塔馬の妹が出てきます。塔馬の生き方・考え方がちょっと語られる前半です。
後半は、腕章がちょっとしたキーになっています。途中で犯人は想像がつきましたが、なかなかおもしろかったです。

  

仮面の島(篠田真由美)・・・推理小説  2000.5.4読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ作品。ひさびさの長編です。(2年ぶり?)
登場人物も小説の中で成長しており推理ものとしてより自らの存在について語る人間ドラマ的なところが今回の特徴です。
トリックについても考えられてはいますが、どうしても登場人物に感情移入したためいまひとつ感を持ちました。
こういった小説もきらいではないのでいいのですが、次回はもう少し軽めでも良いのかなと思っています。

 

美濃牛(殊能将之)・・・推理小説  2000.5.7読了  

「ハサミ男」に続く第2作です。今回は500ページを越える長編で読み応えがあります。章の区切りが小さいため読みやすくトリックも意外性があります。
一点はわかりましたが、もう一点は思いつきませんでした。やられたという感じ。
しかし、前作のようなサスペンス感は減少しています。しかしながら、文章が巧みなためすっと読んで行けます。今回は、新たに探偵役が登場しています。これからシリーズ化されるのか?楽しみではあります。しかし、題名は前作もそうでしたが何とかならんのかなぁ〜?

 

夢・出逢い・魔性(森博嗣)・・・推理小説  2000.5.14読了 

シリーズ第4弾です。語呂合わせは今回、「夢で逢いましょう」。中の各章の題名は「マジカルバナナ」のようになっています。一般的な推理小説という感じ。新味はありません。シリーズものだから読んだという感じです。今回、探偵が2人出てきますが、その片割れの稲沢さんについては表現が反則すれすれというところです。正直言ってあまり好きではない騙され方です。本筋に関係ないところですけれど・・・。

   

ウェディング・ドレス(黒田研二)・・・推理小説  2000.6.9読了 

名探偵コナン関係のHPでよく訪れる通称「くろけん」さんの作品です。
読んでいる途中は、騙されないぞ・・・と言い聞かせてでストーリを追っていたので過去と現在とが錯綜する そんな感覚でしたが終盤に近づくにつれいろいろな出来事が集まって終幕を迎える。登場人物への感情移入は完全にはできませんでしたが、その展開は心地よかったです。最後の場面での3人で話す場面は緊迫感があり魅せますが、お気に入りはやはり最後のエピローグでしょう。花嫁だけが話す演出にはぐっと来ました。

   

Q.E.D. 第7巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2000.8.11読了* 

「Serial John Doe」はなかなか面白いです。推理一辺倒でないところがいいですね。
「憂鬱な午後」はBreakTimeという感じでしょうか?あまりびっくりするような謎はないですがたまにこういった話で閑話休題してもらうと次への期待が高まります。

  

秋田殺人事件(内田康夫)・・・推理小説  2000.8.15読了*  

今回は、秋田を舞台にした浅見光彦シリーズ作品です。官民癒着で自治体を食い物にする輩に新任女性副知事と浅見が挑むという物語です。従来と少し違うのはあまり浅見は動きません。秋田でひたすら秘書として活躍します。ヒロインとの別離は浅見の勘違いで少し違和感がありますがこういったラストもいいかもしれません。

   

密室は眠れないパズル(氷川透)・・・推理小説  2000.8.16読了  

登場人物が少なく純粋にパズルとして楽しめる一品です。展開が2転3転して大変面白く読めます。常務が次長を殺害する動機が不透明で気になりますがそれ以外は秀逸です。
登場人物への感情移入はできませんがおすすめできる作品だと思います。
ちなみにこの本は書店になく初めてインターネット通販を利用し購入しました。
翌日発送で今はサービス期間で送料無料でした。参考までにURLは以下です。
http://www.bk1.co.jp/

   

和時計の館の殺人(芦辺拓)・・・推理小説  2000.8.18読了  

昔懐かしい雰囲気を感じさせる一品です。ちょっと横溝正史的香りが漂います。
旧家、和時計、包帯男・・・。主人公は和服で頭をボリボリ とパロディのようですがしっかり本格推理です。時間トリックに和時計を使ったのは斬新です。
余談ですが刑事に「つぼいのりお」、女性監察官の「小高」というのは舞台が愛知だけにサービスでしょうか?(つボイノリオの聞けば聞くほど?)

   

彼は残業だったので(松尾詩朗)・・・推理小説  2000.8.19読了  

島田荘司のあの名作を彷彿とさせる作品です。トリックはそれほどとは思いませんでしたが、人物の描き方が気に入りました。特にプログラマの登場人物の彼は、探偵役をキャラクタ的に凌いでいると思います。個人的には割と好きな作品です。ただし、たぶん一般受けはしないような気がします。(笑)

 

真っ暗な夜明け(氷川透)・・・推理小説  2000.8.19読了  

第15回メフィスト賞受賞作です。作中に登場する人物はよく描かれているように思います。少し探偵役の「氷川透」の話が鼻につく感じもありますが作品としての謎も面白く楽しく読めました。限られた登場人物の中での展開ですが小さくならずうまく読まされてしまった気がします。

 

魔剣天翔(森博嗣)・・・推理小説  2000.10.15読了 

随分久しぶりに本を読みました。最近、なかなか読めていなくて「つん読」になってしまっています。
シリーズ第5弾です。今回は「形」がテーマ。題名の語呂は、魔界転生をもじったもの?でしょうか。近頃、森作品は以前のワクワク感がなくなってきました。
トリックも大きなものひとつという感じでちょっと消化不良です。

 

貴賓室の怪人(内田康夫)・・・推理小説  2000.10.20読了* 

浅見光彦が世界一周の豪華客船「飛鳥」内で起こった殺人事件を解決するというものです。物語の進み方からみてシリーズ化されると思われます。まだ、浅見は船の上で1/4くらいの航路までしか来ていません。どう展開するのか興味があります。

 

火蛾(古泉迦十)・・・推理小説  2000.11.12読了 

メフィスト賞受賞作です。宗教的な色合いの中に推理を持ち込んだ不思議な雰囲気を持った作品です。が、個人的にはあまり好みではありません。何か読んでいて納得ができない感じで今ひとつに思えてしまいます。書評では評価が高いので良い作品なのだとは思います。きっと好みの問題なのでしょう。

 

ペルソナ探偵(黒田研二)・・・推理小説  2000.11.26読了 

「くろけん」さん第2作です。個人的には前作の「ウェディング・ドレス」よりこちらのほうが良い作品のように思います。作家志望の男女が集う同人誌のグループのそれぞれの周りで起こる事件が短編となっており、それが最後に結合され今までの伏線がすべてつながります。最後の章で、本当のメンバー・本当の犯人・本当の探偵は誰なのかそれを求めて一気に読ませてくれます。ひさしぶりに面白く読みました。
(余談)ペルソナって仮面のことのようです。

 

不知火海(内田康夫)・・・推理小説  2000.12.11読了* 

訳ありの登場人物から預かり物をするところから始まります。なかなか引き取りに来ない預かり物の対応に困って浅見に相談することから密輸・青白い光・不知火とつながって行きます。ちょっとヒロインと訳ありの人物とのロマンスに不自然さを感じますがテレビで放射能汚染の話を見たところでもあり興味を引かれて読み進みました。

 

Q.E.D. 第8巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2000.12.15読了* 

バンジーにからめた「フォーリング・ダウン」はちょっとせつない一品です。
殺人は出てきませんがなかなかほのぼの感のある「学園祭狂騒曲」はトーマの成長(?)を意識させてくれます。結局痛み分けの結果がなかなか良かった作品です。

 

 

日曜日の沈黙(石崎幸二)・・・推理小説  2000.12.21読了 

メフィスト賞受賞作です。主人公と女の子2人とのかけあいのなかで物語が進みます。殺人は正確な意味では起こりません。すでに他界した推理作家のメッセージを探すのがテーマとなっています。可もなく不可もなく一般の人にも受ける作品です。私はもう少しくせのある方が好きです。

  

黒い仏(殊能将之)・・・推理小説  2001.1.25読了 

「美濃牛」に続く第3作です。今回はちょっと推理というよりは伝奇的ですね。ただ、ちょっと消化不良の感があります。本格と伝奇の融合を狙っているようですがちょっと乖離している感じ。どちらか1本のほうが良い様に思いますが・・・。私としてはあまり好きなパターンではないです。期待していた分、かなり物足りない感触でした。次回作に期待しています。

 

QED東照宮の怨(高田崇史)・・・推理小説  2001.1.28読了*  

三十六歌仙、日光東照宮の謎に殺人事件をからめた物語です。いつもながら殺人事件は添え物のように感じさせる歴史の謎解きです。井沢元彦の「猿丸幻視行」大好きの私としては、このジャンルの推理物は魅力的です。正直一般受けはしないと思いますが私はお気に入りです。

 

六番目の小夜子(恩田陸)・・・推理小説  2001.2.9読了  

ついこの間NHKにてドラマ化された物語です。サイコでもなく推理からは多少外れ、どちらかと言えば青春小説の雰囲気です。昔から学校に伝わるサヨコの伝統、そのサヨコを受け継いだ六番目の小夜子の前に現れる転校生。主人公たちの生き生きした生活とサヨコの謎がうまく溶け合って面白い物語となっています。

 

最後から二番めの真実(氷川透)・・・推理小説  2001.2.14読了  

今回の作品は小技が冴えています。被害者は何故吊されたのか、どうやって犯人は密室から脱出したのか?聞けばああという感じですが気が付かないトリック炸裂です。今回は主人公に対抗する(?)探偵候補が登場します。この作家は一作ごとに巧くなりますね。割とおすすめです。

 

存在の果てしなき幻(司城志朗)・・・推理小説  2001.2.18読了  

この作者の作品は初めて読みますが、巧いです。主人公が我を取り戻すとそこにあった人、会社、物がすべてない。まわりの人間は敵か味方かわからない。その謎は、本の途中で明らかになります。こんなところでばらして良いのかなぁという気がしましたが2重3重の「?」でひっぱります。犯人の謎については私自身としてはインパクトはそう大きくなかったです。オススメです。

 

あなたがいない島(石崎幸二)・・・推理小説  2001.3.11読了  

この作家の第2作めです。先回と同様に主人公と女高生2名のトリオが孤島での殺人事件に挑みます。全体の軽い雰囲気はいい感じです。そのせいか最後のエピソードはあまり重く感じません。ここで決めたかっただろうになぁと思いましたが十分ではありません。肩の凝らないのがお好みの方にはおすすめしましょう。

 

Q.E.D. 第9巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2001.3.16読了* 

今回は力入っています。第一巻のインパクトが戻ってきた感じです。特に「凍てつく鉄槌」は謎といいストーリーといいすばらしい出来です。勝鬨橋とケーニヒスベルクの橋を絡めたところが絶妙です。

 

片想い(東野圭吾)・・・推理小説  2001.3.31読了*  

「秘密」でせつなさを、「白夜行」でむなしさを、そして今回の「片想い」でやるせなさを味あわせてくれた東野作品です。今回は性同一性障害がひとつのテーマになっていますが私個人の意見としては青春小説の香りがします。

 

遠い約束(光原百合)・・・推理小説  2001.4.16読了*  

短編連作の青春推理小説です。読んだ後、暖かな気持ちにさせてくれる物語です。キャララクター的にも分業化されており感情移入もしやすい感じ。新入生の主人公がミステリー研究会に入りいろんな事件に遭遇しながら子供の時の約束へ回帰してゆきます。

  

金田一少年の事件簿(天樹征丸)・・・推理小説  2001.4.25読了
 <邪宗館殺人事件>  

邪宗門がキーになって物語が進みます。数年ぶりに会う別荘に住む天才たち。過去に起こった事故を背景に新たな殺人事件が起こります。物語としては読みやすく違和感もありません。トリックは小技が効いているかなという感じです。電車内で読むのに最適な肩の凝らない作品です。

  

チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン)・・・評論  2001.5.5読了 

最近、話題になっていた本なので以前買ってありました。休みの間にと思い取ってあったものを読みました。一言で言うと勇気を与えてくれる本です。特に新たな物へ取り組む勇気を。ある日、突然無くなったチーズ。それを前にしていろいろな動きをする登場人物(&ネズミ)。さて、あなたはどうします?。物事は、単純である(と考えるべきである)ことをこの本は教えてくれました。

  

ガルシアへの手紙(エルバート・ハバート)・・・評論  2001.5.5読了  

チーズはどこへ消えた?が勇気を与えてくれる書ならこちらは物事に向かう姿勢についての本です。与えられた任務に一言も発せずそれを遂行する者への賞賛が強調されています。これはこれで納得出来る姿勢なのですが小さくひっかかるところもあります。それはその人のアイデンティティが見えないこと。遂行にあたってはそれぞれの人の個性がにじむはずであると思うのですが・・・(まあ、あるべき姿勢を言っているだけなのでそこには言及してないだけかも知れません)。

 

鯨の哭く海(内田康夫)・・・推理小説  2001.5.6読了*  

今回は捕鯨解禁がテーマです。それに過去の心中と太馳から流転した母子が絡みます。いつもながら内面に肉薄する浅見光彦の活躍が光ります。

 

恋恋蓮歩の演習(森博嗣)・・・推理小説  2001.5.13読了  

今回の謎(人&絵の消失)については割と興味深く読ませてもらいました。最初にふとそんなトリックかなと思いましたが読み進めるうちにそれはなさそうだと感じるようになりました。ところが、最後のエピローグでそれが大当たり。ちょっと、やられたかなという感じです。

 

ぼくのミステリな日常(若竹七海)・・・推理小説  2001.6.2読了*  

「遠い約束」や「ななつのこ」のような連作推理です。今回は社内報で編集長を務めることになった主人公が連作小説を匿名作家に依頼するところからスタートします。個々の小説は面白くかつ全体としての謎がありそのどんでん返しもあります。今回、この小説を読んで連作推理がかなり好きなことがわかりました。それを差し引いても十分以上に楽しめるはずです。オススメします。

 

魔法飛行(加納朋子)・・・推理小説  2001.6.3読了*  

「ななつのこ」に続く短編集です。登場人物も前作と同様です。しかし、ストーリー展開はかなり違います。主人公の駒子が瀬尾さんに励まされて自分の身近なところで起こる出来事を物語りをまとめます。その一つ一つの不思議が解きほぐされ最後に全体を通す物語に集結します。作者の暖かさが伝わる一品です。

 

掌の中の小鳥(加納朋子)・・・推理小説  2001.6.8読了*  

バー「エッグ・スタンド」を舞台に主人公と恋人の出逢いからスタートします。その登場人物のまわりで起こった出来事について話が進みます。何気ない出来事に潜むいろいろな理由、それを明らかにしながら最後は主人公と恋人のほほえましいエピソードで集結します。

 

ガラスの麒麟(加納朋子)・・・推理小説  2001.6.13読了*  

女子高生殺人事件がきっかけとなりガラスのように繊細な人々の物語が語られます。養護教員の神野先生が探偵役になり連作は進みます。最後で神野先生も物語内の一員となり全体を通す骨格が姿を現します。いつもながら暖かな結末はほっと一息つけます。

 

星を継ぐもの(J・P・ホーガン)・・・SF小説  2001.6.17読了  

これはジャンルはSFですが推理小説の趣があります。謎の解明にはワクワクさせられます。月で見つかった深紅の宇宙服をまとった5万年前の遺体。これが意味する物は何か?何段階もの謎解きがグイグイ引っ張っていきます。余談ですが本自体は少し読みづらい・・・訳はもう少し平易だと良いのに と感じます。

 

いちばん初めにあった海(加納朋子)・・・推理小説  2001.6.23読了*  
連作ですが今回は2作です。毎日に埋没していた主人公がある本とそこに挟んであった手紙をきっかけに不思議な感覚に見舞われます。過去の思い出と現実の出来事が交錯し小さな謎が徐々に集まり形になって行き感動的な結末を迎えます。もう一作は、前の作品に関係がなさそうですが物語が進行するにつれ密接に関わりあってきます。前作の主人公と後作のかくれた主人公、ふたりが最後に救われるとても暖まる一品です。とてもオススメします。

 

船上にて(若竹七海)・・・推理小説  2001.7.1読了*  

短編集です。それぞれの短編は大業はないですが、その分ピリッと効いたいい味が出ています。表題作の「船上にて」のみが趣が異なります。この種の分野をもっと読みたい気がします。

 

Q.E.D. 第10巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2001.7.12読了* 

先回に継ぐ1話/刊ですが今回も良いです。各自の心の部分の描写と推理をうまくからめています。しかし、10歳でこんな重い思いをする主人公も大変です。老成している理由も何となく分かる気が・・・。

 

硝子細工のマトリョーシカ(黒田研二)・・・推理小説  2001.8.25読了  

ひさしぶりに本を読みました。生放送のテレビ推理ドラマの中の劇中劇の構成になっていて非常に凝った作りになっています。今までのこの作者の作品では最高の出来と私は思いました。トリック的には驚くところはないですがストーリ構成が巧くできています。おすすめ出来ます。

 

箸墓幻想(内田康夫)・・・推理小説  2001.9.10読了*  

邪馬台国にまつわる古墳から発掘された歴史上の遺物。それと過去の女性の情念とが巻き起こす新たな事件。被害者と旧知の浅見光彦が真相に迫ります。登場人物の魅力と大きな謎で物語が進んでいきます。読み応えのある一品です。

 

長く短い呪文(石崎幸二)・・・推理小説  2001.9.16読了  

この作家の第3作めです。先回、先々回と同様に主人公と女高生2名のトリオが孤島での呪いの解明に挑みます。今回も軽い感じはそのままですが謎がなかなか面白く読ませてくれます。3作の中では一番好きなプロットです。ここにきて登場人物の性格がはっきりしてきたように思います。この路線、続けて欲しいと思います。

     

試験に出るパズル千葉千波の事件日記(高田崇史)・・・推理小説  2001.11.8読了*  

QEDシリーズの作者による短編集です。パズルが中心の推理集ですがそのパズルの出来はなかなかのものです。主人公のニックネームは「八丁堀」と呼ばれたまま最後まで明かされませんがこれもパズルなのでしょうか?。

 

Q.E.D. 第11巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2001.11.16読了* 

今回は夏と冬の話。過去の水難事故を解明する「寄る辺の海」とミステリのアイディアを胸に抱いて死んでしまった男の話である「冬の動物園」。「冬の動物園」は10巻の「魔女の手の中に」よりも前の話ですが単行本収録時に入れ替わっています。

 

六人の超音波科学者(森博嗣)・・・推理小説  2001.11.22読了  

6人の科学者が住む土井超音波研究所が陸の孤島になる中、仮面の博士が主催する所内パーティの最中に死体が発見されます。少し、すべてがFになる を思い出させる雰囲気で物語が進みます。謎自体は普通ですが人物描写がいつもより良く思います

 

月蝕の窓(篠田真由美)・・・推理小説  2001.12.10読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ作品。長編はひさびさです。今回は、2重人格等心理的な味付けが濃くさらに格闘場面もありいままでとかなり異なっています。今回は主人公に感情移入でき後半部は展開も早く面白く読みました。(ただ、その分前半部はややもどかしい)このシリーズも主人公たちの人間模様が中心になってきました。

 

鏡の中は日曜日(殊能将之)・・・推理小説  2001.12.15読了  

館シリーズのようでそうではない。本格ではないようで本格。過去の推理小説で描かれた実在の事件の真相を探るという2重構造と2人の過去・現在の名探偵の競演という何とも魅力的な物語です。冒頭のモノローグ(読んでもよくわからないような)に小説のフレーズが重なり最初は「何じゃこれは」なのですがそのうちに引き込まれる展開になります。最後の騙され感はなかなかのもので快感です。

 

センティメンタル・ブルー(篠田真由美)・・・推理小説  2001.12.23読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズに登場する蒼の物語です。短編4編ですが、継続性があり最初の1編を除くと3つで中編と言った方がよいのかも知れません。蒼が人々とふれあいながら自身を見つめ成長する、そういった佳作です。最後の編は、時間的には月蝕の窓と同じ時期になります。

 

超・殺人事件(東野圭吾)・・・推理小説  2001.12.31読了*  

現在の推理小説界を皮肉った感のある作品です。こういったのは東野しか書けないだろうなぁと思います。特にミステリとして面白くはないのでそういった期待を持っている人は読まない方が良いかも。

    

QED式の密室(高田崇史)・・・推理小説  2002.1.20読了*  

今回は安倍晴明が出てきます。昔の殺人事件での解決を思い出すという形式になっています。陰陽師の解釈等、殺人事件以外でも内容は面白いです。密室についても小技が効いていて本の厚さは薄いですが内容は濃いです。最近の本はあまりに分厚くなりすぎ(上記、超・殺人事件でも東野が皮肉っていましたが)なのでこの薄さは新鮮でした。

 

捩れ屋敷の利鈍(森博嗣)・・・推理小説  2002.1.26読了  

西之園萌絵と保呂草潤平、夢の(?)競演です。2つの殺人事件と1つの盗難事件が起こります。どちらかというと殺人事件より秘宝「エンジェル・マヌーバ」の盗難のほうが印象に残ります。トリックよりも登場人物の競演のほうが楽しい作品です

 

今日を忘れた明日の僕へ(黒田研二)・・・推理小説  2002.1.30読了  

交通事故で瀕死の重傷を負い目覚めたときには記憶を失っていた。それだけでなく目覚めている間しか記憶を保持できない記憶障害になった被害者が自らが犯したかもしれない殺人のなぞに挑みます。なぞを解くカギは自らが目覚めている間に書いた日記。主人公の妻の設定には少し違和感を感じましたがどんどん読み進めてしまいました。謎の構築が凝っていて面白いです。ひさしぶりに時間を忘れた作品でした。

 

人魚とミノタウロス(氷川透)・・・推理小説  2002.2.9読了  

論理的な応酬が知的な遊び心を与えてくれます。今回はストーリがなかなか面白く探偵役の「氷川透」のキャラクタがはっきり出ています。理屈っぽいのがきらいな人には向いていませんが面白いのは確かですのでオススメしておきます。

 

探偵ガリレオ(東野圭吾)・・・推理小説  2002.2.15読了*  

理系ミステリという感じ。科学現象を題材にしています。不可思議現象とミステリとの相性は不思議と合っています。

 

邪馬台国の殺人(中津文彦)・・・推理小説  2002.3.3読了  

純粋な推理小説ではなく歴史推理の趣が強い作品です。ヤマトとクマソの対立の図式を歴史に持ってきたところはなかなか面白いです。が、その代わり現在起こる殺人事件については謎も薄く今ひとつの感があります。

 

レイクサイド(東野圭吾)・・・推理小説  2002.3.23読了*  

湖畔に集まる受験小学生を持つ4組の家族。その中で主人公の愛人が殺されます。その犯人に主人公の妻が名乗りを上げます。その殺人を隠匿しようとする4組の家族。そのあまりに献身的な行動に不審を抱く主人公。何重にもからまる秘密。一気に呼んでしまう作品です。

 

悪意(東野圭吾)・・・推理小説  2002.3.31読了*  

幼なじみの作家が殺害されその容疑者になった友人。その容疑が深まるにつれ徐々に明らかになってゆく動機。しかし東野ですから平凡では終わりません。過去のできごとを調査するにつれ明確になってゆく罠。「人間を描く」ことをトリックとする作品。

 

四月は霧の00(ラブラブ)密室(霧舎巧)・・・推理小説  2002.4.28読了  

青春ミステリっぽいが本格です。今後学園シリーズとなりそうです。学園の始業式に霧のたちこめる中、転校してきたヒロインが事件に巻き込まれます。ラブコメ+本格ミステリという新境地をメフィスト賞受賞作家が描いた作品。表紙が青春コミックス感覚なので人によっては引いてしまうかも。

 

朽ちる散る落ちる(森博嗣)・・・推理小説  2002.5.19読了  

ひとことで言うと巨大密室で事件が起こります。宇宙船で起こった密室殺人事件と何らかの関係がありそうなその事件を瀬在丸紅子が解き明かして行きます。ちょっと、というか、かなり大業かなという感じがしますがトリックより今回はストーリで何とか読ませてくれました

 

嘘つきパズル(黒田研二)・・・推理小説  2002.6.1読了  

作者のハチャメチャな真の姿で描いた変本格ミステリです。かなりある意味おふざけ度の高い作品なのでまじめな読者は怒ってしまうかも・・・。しかしながら中身は本格で楽しめます。嘘つきパズルを題材に面白い作品に仕上げたと思います

 

ふたり探偵(黒田研二)・・・推理小説  2002.6.8読了  

昏睡中の恋人の思念が侵入して2人の思考をもつ探偵という意味で名付けられた題名だと途中で気がつきます。新たなパターンの探偵の出現はワクワクさせられます。トリック・犯人の意外性、作中の伏線、素材のおもしろさと今までで一番いいできかもしれません。最近、なかなか面白い作品をたくさん出してくれるのでうれしいです。しかし、そのためか作者のHPは滞り気味になっているようです

 

(しきみ)/榁(むろ)(殊能将之)・・・推理小説  2002.6.9読了  

いつも驚きの一太刀をくれる作者が今回は密室本にトライです。題名は密室に木へんをつけたものですがこんな字があったとは初めて知りました。前作の「鏡の中は日曜日」を読んでおくことをお奨めしますが短編集としても楽しめます。少し軽めのノリですがしっかり押さえるところは押さえています

 

袋綴じ事件(石崎幸二)・・・推理小説  2002.6.9読了  

いわゆる密室本です。あいかわらず女子高生2人に振り回される主人公。今回は「嵐の山荘」状態で傷害事件が起こります。何度も起こるドンデン返しが面白く円熟の境地です。

     

笑殺魔(黒田研二)・・・推理小説  2002.6.13読了  

笑顔が不幸を呼ぶと考え封印した保母に再度、不幸が訪れます。ハーフリース保育園を舞台に過去の夢を捨てきれない幼児図書の営業マン次郎丸が巻き込まれ保育園のみんなと謎を解きます。軽いギャグ連発の作者のいい味が出ていて楽しめます。作者初のシリーズ作品ということで今後も期待が持てそうです

試験に敗けない密室千葉千波の事件日記夏休み編(高田崇史)・・・推理小説  2002.6.15読了*  

密室のような村の閉じこめられた千波くんをはじめとする3人組。そこで発生する密室の謎をいかに解くか?大業が多いですがそこそこ楽しめます。今回もパズルがいろいろなところに出てきます。作者自身による最初で最後の(?)あとがきもいけます。

 

春信殺人事件(高橋克彦)・・・推理小説  2002.6.20読了  

浮世絵の肉筆の真贋にからんで殺人事件が起きます。視点がなかなか面白く引きつけられます。乱歩賞の「写楽殺人事件」の後日談という趣もあり楽しめます。

 

Jの神話(乾くるみ)・・・推理小説  2002.6.23読了  

メフィスト賞受賞作です。前半は閉鎖的な女学園を舞台に女探偵が活躍か?という感じで進みますが後半はホラー色が濃い展開になります。強烈な印象が残るラストが待っていますがここらあたりは好みが分かれます。私自身としてはそれほど好きなパターンではありません。

 

鬼流殺生祭(貫井徳郎)・・・推理小説  2002.6.30読了  

以前読んだ「慟哭」がすばらしい出来だったのでそれを越えるものはできないだろうと思ってあまり期待せず読みましたがちょっと冗長なところがありますが物語の構成・奥行きはさすがこの作者ならではの出来です。舞台は明治初期であることも最後の真相につながっています。エピソード的に有名人の子供時代が出てきてちょうど良い合いの手になっています。

 

化野学園の犯罪(姉小路祐)・・・推理小説  2002.7.13読了  

高校内で起こる連続殺人事件を熱い教育実習生が解いてゆきます。現在の高校生の実態が物語の中に出ており臨場感があります。少し教育問題への提起もあるのは作者が現役高校教師であるためか?謎については大きなワザは使ってありませんが納得できる形になっています。

 

五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し(霧舎巧)・・・推理小説  2002.8.13読了  

私立霧舎学園ミステリ白書の第二弾です。案外本格のこのシリーズ、割と楽しみになってきました。軽い感じで読み進めることができるのでコテコテのはちょっとという人にもオススメできます。ラブコメ的な表紙にはもう慣れました。

 

僕の推理とあの子の理屈(村瀬継弥)・・・推理小説  2002.8.15読了  

角川スニーカー文庫の一品なので中高生向きの位置づけですが読後の爽快感は侮れません。夏休みを田舎で過ごしそこで会った仲間と過去の事件の真相を探るという内容ですが毒々しさがなく楽しく読めました。

 

綺羅の柩(篠田真由美)・・・推理小説  2002.8.25読了*  

おなじみ建築探偵桜井京介のシリーズです。今回は日本・タイ・マレーシアの3国にまたがる話です。過去の失踪事件と現在の殺人事件が絡み合う話です。少しトラベルミステリ的要素も今回はあります。

赤緑黒白(森博嗣)・・・推理小説  2002.9.15読了  

今回でこのシリーズも完結(?)。一面ペンキで塗られて殺害される被害者たち。それと並行して動く絵画の盗難事件。それらを瀬在丸紅子が解き明かして行きます。ラストは銃撃戦も出てきて今までとは違う雰囲気。エピローグには、前シリーズのキャラも少し出てきて作者のサービスもあります。さて、次はどんなシリーズでしょうか?「虚空の逆マトリクス」が次作予定となっていますが・・・。

 

試験に出ないパズル千葉千波の事件日記九月〜一月(高田崇史)・・・推理小説  2002.11.24読了*  

試験に出るパズルの続編です。パズルを中心に置いた推理小説で肩がこらずに楽しめます。

 

闇匣(やみばこ)(黒田研二)・・・推理小説  2002.12.14読了  

暗闇に仕掛けられる殺人トリック。仕掛けた本人が仕掛けられる側に回ってしまい続々と判明する過去のそして現在の事件。聴覚による仮想の恐怖、そこからの主客逆転の構図はなかなか醍醐味があります。アクション物よりストーリテラー物が好きな人におすすめです。

 

六月はイニシャルトークDE連続誘拐(霧舎巧)・・・推理小説  2002.12.24読了  

私立霧舎学園ミステリ白書の第三弾です。今回は誘拐です。主人公の2人が誘拐されそれを皆で助け出すというストーリ。主人公の恋も多少進展しています。今回は、主人公のパパが登場しているところが新味です。

 

中央構造帯(内田康夫)・・・推理小説  2002.12.28読了*  

大型銀行の不良債権問題に平将門を関連付けた物語です。かなり長編ですがわりとスムーズに読めました。過去の終戦時の粛正も物語にうまくからんでいます。

 

しまなみ幻想(内田康夫)・・・推理小説  2002.12.31読了*  

読めなくてたまりに溜まった単行本が山積みになっており年末にはけるかと期待していましたが無理でした。また、仕事が始まるともっと溜まりそう。今回は四国を舞台にした殺人事件に挑みます。登場人物では15歳の天才ピアニストの少女がみずみずしく良いインパクトになっています。

 

虚空の逆マトリクス(森博嗣)・・・推理小説  2003.1.13読了  

短編集です。最後の話で犀川&萌絵が出てきます。
2人の恋の行方が最後で一つの決着をみます。ハッピーエンドと言っていいかな。

 

QED竹取物語(高田崇史)・・・推理小説  2003.2.19読了*  

最近、集中力欠如で一ヶ月以上読了にかかってしまいました。このシリーズはいつもながら面白いです。今回はかぐや姫に絡む話ですがそれをうまく現在・過去の事件に結びつけています。シリースの中でも出色の出来ですね。

 

Q.E.D. 第12巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2003.2.21読了* 

UFOからもらった絵の盗難事件を扱う「銀河の片隅にて」と、「魔女の手の中に」の後日談である「虹の鏡」の2編です。特に「虹の鏡」は前後編でアニーのエピソードがわかって来ますがなかなか良い話です。

 

Q.E.D. 第13巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2003.2.21読了* 

「災厄の男」はビル・ゲイツがモデルじゃないの?とかんぐってしまうようなお話で燈馬との知恵比べが楽しい作品です。「クラインの塔」は村おこしと不思議な塔をからめたお話です。

 

Q.E.D. 第14巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2003.2.21読了* 

「夏休み事件」は閑話休題的な学園のエピソード、「イレギュラーバウンド」は草野球が舞台です。

 

追いし追われし者(氷川透)・・・推理小説  2003.2.26読了 

劇中劇あるいは作中作の形で進みます。話の展開はなかなか面白いですがもうひとひねり欲しい感じもします。珍しく購入せずに図書館で読みました。

 

プリズム(貫井徳郎)・・・推理小説  2003.3.1読了* 

作中で事件が起こりますが殺人か事故か、容疑者も不透明で話が進みます。各章でストーリーテラーが変わり被害者に対する視点がプリズムのように変わります。最後に犯人らしき人物像が出てきますが結論は読者にゆだねられます。珍しい手法の推理小説です。

 

予知夢(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.3読了* 

「探偵ガリレオ」の続編にあたる短編集です。不可思議現象を伴う犯罪を理系学者があばくというシリーズです。先回の「探偵ガリレオ」も面白かったですが今度のこの作品も面白かったです。続編が出ないかなぁという感じです。

 

天使の耳(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.6読了* 

以前「交通警察の夜」として単行本で発行されたものが改題されて文庫化されました。交通事故に絡むできごとを推理の味付けをして良い味を出しています(短編集です)。多才だなあという感想です。

 

名探偵の掟(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.6読了* 

天下一なる探偵が活躍(?)するパロディ的な短編集です。いろいろな推理小説のネタをややシニカルな目で処理しています。登場人物がストーリと作者にひとことふたこと言いながら進みます。面白いですよ。

 

トキオ(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.9読了* 

余命いくばくもない息子がどうしようもない親父のもとへタイムスリップし親父を成長させるという物語です。厳密には推理小説ではありませんが面白いです。400ページ以上を一気に読ませてしまいます。「秘密」もそうですがSFチックな切ない物語に良い味を出します。最後の一言が泣かせます。これは読んで損はありません。

 

蜜の森の凍える女神(関田涙)・・・推理小説  2003.3.13読了 

女子高生探偵ヴィッキーが活躍する物語です。読者への挑戦があります。途中で読めたところもありますが謎はそこそこ面白いと思います。ただ、文章が読みづらく(特に会話以外の部分)なかなか読み進めることができませんでした。メフィスト賞受賞作です。今後に期待でしょうか?

 

十八の夏(光原百合)・・・推理小説  2003.3.16読了* 

花をモチーフにした短編集です。人生も捨てたもんじゃないねという気持ちにさせてくれる作品集です。今はやりの言葉で言うと癒し系です。題名になっている「十八の夏」はそのプロットに意表をつかれました。読後感が爽快ですのでオススメです。

 

贄門島(内田康夫)・・・推理小説  2003.3.20読了* 

上下巻の大作です。今回は孤島で行われる「送り」と北朝鮮を絡めた話になっています。いつもながら読みやすい文体で長さをあまり感じさせません。題名は「にえもんじま」と読みます。

 

手紙(東野圭吾)・・・小説  2003.3.20読了* 

感動しました。強盗殺人犯を兄に持つ主人公がそれを引きずり翻弄されながらも何かを見つけ生きていくという物語です。この作品は推理小説ではありません。主人公と兄との手紙を中心にすえた物語に魂は揺さぶられます。ストーリーに引き込まれ一気に読破してしまいました。一度、読んでみて下さい。



嘘をもうひとつだけ(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.21読了* 

加賀恭一郎が日常にある事件を解決する短編集です。犯人もしくは犯人に近い人の視点から加賀を第三者として書かれています。ピリッときいた各作品は読み応えありです。


ゲームの名は誘拐(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.23読了* 

狂言誘拐を計画する主人公。それに協力する被害者の娘。それをゲームする感覚で遂行していきます。ワクワク感でページをめくるのがもったいない感覚がありました。最後に、どんでん返しが出てきます。これにはだまされました。


分身(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.23読了* 

2人の主人公が自分の出生の秘密を探りに旅に出ます。そのうちに2人が非常に酷似していることがわかってきます。体外受精、クローン、それらを下敷きにして物語が進みます。心理描写も巧みで最後に2人が出会う場面は見所です。

 

ささらさや(加納朋子)・・・推理小説  2003.3.25読了*  

突然の交通事故で亡くなった夫が魂だけ現世に残ります。残した妻子がピンチになったときだけ魂が見える人に乗り移り解決を図る夫。はかなげな妻さやと彼女を囲む優しい人たち、そのふれあいが心をいやしてくれます。チョットした不思議を題材に心温まる物語になっています。

 

月曜日の水玉模様(加納朋子)・・・推理小説  2003.3.27読了*  

日常の何故を解き明かす連作ミステリです。いつもながらの冴えには感服物です。今回はOLとひょんなところから知り合いになる探偵社社員が主人公です。最後の話でそれまでに出てきた登場人物が集合します。うきうきする一品です。

 

名探偵の呪縛(東野圭吾)・・・推理小説  2003.3.28読了* 

推理作家である「私」がいつのまにか名探偵天下一になってしまっていた。なぜ、そうなったのか?なぜ、本格推理というもののない世界にまぎれこんだのか?本格推理への郷愁を感じてしまう作品です。

 

螺旋階段のアリス(加納朋子)・・・推理小説  2003.4.2読了*  

ある日、脱サラ(死語?)して探偵になった主人公のもとに螺旋階段を歩いてやってきた助手志願の美少女「安梨沙」。2人が繰り広げるささいなでも不思議な謎の解明。思わず引き込まれます。主人公の妻との絆も暖かい作品です。

 

虹の家のアリス(加納朋子)・・・推理小説  2003.4.6読了*  

螺旋階段のアリスに続く物語です。今回は家族の絆がテーマになっています。主人公の娘・息子のエピソードが描かれ身近な気にさせてくれます。

 

密室ロジック(氷川透)・・・推理小説  2003.4.13読了  

その名の通り、謎解きに終始した作品です。人物についてはその性格が多少紹介されるのみ。純粋にそのロジックを楽しむ人向きです。人間的な部分を求める人には全然つまらないという評価になりそうです。私の場合は、そこまで極端ではないですがあまり面白いとは感じませんでした。

 

沙羅は和子の名を呼ぶ(加納朋子)・・・推理小説  2003.4.16読了*  

全体に摩訶不思議な世界で繰り広げられる幻想的な短編集です。表題の作品はもしもあの時そうなっていたらという思いから引き起こされるもうひとつのパラレルワールドのお話です。推理色は少なめです。

 

Q.E.D. 第15巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2003.5.17読了* 

ひさしぶりに数学チックな話が出てきます。また、真空管の話は昔懐かしい感じで読ませて貰いました。

被害者は誰?(貫井徳郎)・・・推理小説  2003.6.28読了  

忙しさにかまけてここ最近本を読んでいませんでしたがひさしぶりに読んでみました。いつもひとひねりきかせてくれるこの作家の小説を楽しみに読んでみました。期待に違わず構成は面白かったです。被害者は誰?目撃者は誰?探偵は誰?名探偵は誰?と4部構成になっていますがそれぞれで趣向を凝らしています。態度がやたら大きい名探偵役の吉祥院慶彦が少し鼻につきますが読み続けるうちに馴染んできます。

 

七人の迷える騎士(関田涙)・・・推理小説  2003.8.24読了 

女子高生探偵ヴィッキーが活躍する第2弾です。今回も読者への挑戦があります。今回は学園内で連続殺人が起きるというストーリーですがちょっと現実感が希薄な部分があり、キャラクターもイメージが掴みにくく主人公以外は感情移入ができません。前回指摘しましたが文章が読みづらいのは変化なくやはり読破までにかなり時間がかかってしまいました。

 

麿の酩酊事件簿花に舞(高田崇史)・・・推理小説  2003.9.3読了*  

お酒に弱い勧修寺家の跡取り息子、家訓に基づきお嫁さん探しをする中で事件にぶつかります。飲めないくせに飲み続けると急にしゃきっとなり名探偵に変身します。マンガチックだなあと思っていたらすでにコミックスが出ている物を加筆修正したとのこと。短編的でとても読みやすいこともありますがキャラクターが良く一気に読んでしまいました。

 

 

四季 春(森博嗣)・・・推理小説  2003.9.18読了  

「すべてがFになる」の真賀田四季の少女時代が描かれます。トリックよりも四季の生きざまに重点が置かれた作品です。ある意味おもしろくある意味つまらない作品と言えます。その名の通り、「夏」、「秋」、「冬」が控えています。結局、そうは言っても読んでしまうんでしょうね。この微妙にギリギリのところで読ませるのが森作品です。

 

Q.E.D. 第16巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2003.9.19読了* 

今までそこにあるのに名前の付いていないもの、形になっていないがたしかにあるもの それを求める燈馬、オフィスでなくなった失せもの探しにからめた「サクラサクラ」、いつも冷静な燈馬がそれに応えて思わぬ行動をとる「死者の涙」。最近、物語にさらに余韻が残るようになってきました。

阿弥陀ヶ滝の雪密室(黒田研二)・・・推理小説  2003.9.28読了  

ふたり探偵シリーズの第2弾です。シリアルキラーJとの対決を背景に誘拐事件と新興宗教の教祖殺人事件が起こります。新たな隣の住人が登場人物に加わり面白く仕上がっています。ただし、犯人については納得しづらいところがあります。

 

龍神の女(内田康夫)・・・推理小説  2003.11.2読了*  

内田康夫作品で活躍する5人の探偵が競演するという趣向の短編集です。著者本人が短編が苦手と言ってあまりない短編ですがこの中の作品は悪くありません。「龍神の女」は主人公の女性が哀しい作品です。

 

四季 夏(森博嗣)・・・推理小説  2003.11.9読了 

「春」に続く第二弾です。あいかわらず禅問答のような展開が続きます。森作品の2つのシリーズが微妙に絡み今までそのシリーズを読んできた人にとってはニヤリとする場面がいくつかあります。しかし「すべてがFになる」への流れは解ってきましたが次の「秋」はどうするつもりなんだろう。

 

麿の酩酊事件簿月に酔(高田崇史)・・・推理小説  2003.11.16読了*  

酩酊探偵第二弾です。すでに出ているコミックス原作に新たに2編を書き下ろしたものです。あいかわらず酔うとスーパー探偵に変身し女性の悩みを救います。しかし自身の嫁取りはさっぱり。そんな文麿にも最後にほのかな恋の予感が・・・。花鳥風月ならあと「鳥」と「風」がありそうですが続編は出るのでしょうか。

 

七月は織姫と彦星の交換殺人(霧舎巧)・・・推理小説  2003.11.23読了  

私立霧舎学園ミステリ白書の第四弾です。今回は交換殺人です。すでに題名である意味ネタバレさせていますのでどうするのかな?という思いで読み進めました。なかなか新味な処理がされていて面白く読みました。主人公二人も良い感じ進行中、次回は琴葉がアイドルデビュー?チョット楽しみかな。

 

八月は一夜限りの心霊探偵(霧舎巧)・・・推理小説  2003.11.25読了  

私立霧舎学園ミステリ白書の第五弾です。夏休みに別荘に行く主人公達。そこで肝試しを行い、殺人事件が起こります。アイドルデビューを飾った琴葉を追いかけるストーカーもからみ面白く展開します。トリックに工夫も見られあっという間に読んでしまいました。

 

葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)・・・推理小説  2003.12.14読了*  

2003年のこのミス1位ということで読んでみました。読んでいるうちにどんどん引き込まれます。400ページ以上あるのにイッキ読みでした。物語といいトリックといい面白いです。これって映画化できるかなあと考えてみましたがこのトリックだとちょっと無理な気がします。ですから皆さん、本で読んで下さい。期待は裏切らないと想いますよ。

 

四季 秋(森博嗣)・・・推理小説  2004.1.11読了 

「夏」に続く第三弾です。今回は真賀田四季が一時姿を見せたあとのことが描かれています。犀川&萌絵シリーズと瀬在丸紅子&保呂草シリーズをつなぐ話です。そのふたつの時系列も今回でハッキリしてきました。しかしながら、瀬在丸と林、祖父江の関係、そしてさらに儀同と犀川との関係、そして各務、保呂草・・・なんとそうだったんだという驚き、今回は面白かったです。そして犀川と萌絵の関係も一歩進歩し良かったねという感じです。さて、最終話の「冬」はどうなるのでしょうか?期待しています。

 

QED 龍馬暗殺(高田崇史)・・・推理小説  2004.1.17読了* 

いつも楽しみにしているこのシリーズですが今回は坂本龍馬の暗殺について迫ります。主人公達は暴風雨で「嵐の山荘」状態になった村に閉じこめられ、そこで殺人が起こります。その村に龍馬暗殺に関わる文書があることがわかり両方の話が交錯し物語が進みます。果たして暗殺の黒幕は誰か?そして閉鎖された村の風習にまつわる殺人の真相は?なかなか面白かったです。

 

化生の海(内田康夫)・・・推理小説  2004.1.22読了* 

事件の被害者が自分のルーツを探る中、殺害されます。その娘と友人の紹介で知り合い真相究明に当たる浅見光彦。今回は、北海道から山口まで縦横無尽に活躍します。かなりボリュームのある物語でしたが気にならず面白く読ませてもらいました。

 

十三の冥府(内田康夫)・・・推理小説  2004.1.25読了* 

今回は津軽が舞台です。ある古代史と古代信仰を巡って論争や事件が起こる中、浅見が被害者のたどったあとを訪れ次々に判明する事実。そこに隠された過去の事件が明るみになるにつれ悲しい展開になっていきます。後半からは展開も速く読み応えがあります。

 

重力ピエロ(伊坂幸太郎)・・・推理小説  2004.2.7読了* 

ミステリーというより青春小説的です。内容は人間のあり方みたいなところがあり内容も重苦しいはずですが主人公兄弟の両親のスタンスが非常に魅力的に描かれ救われます。作者の筆力によるところが大きいと思いますが、父親が区切りで話す一言がとても効いていて素敵です。読む価値、非常に高いです。

 

鬼神伝 鬼の巻(高田崇史)・・・推理小説  2004.2.7読了* 

少年少女のためのミステリーランドというシリーズです。過去にタイムスリップする主人公がそこで人と鬼の戦いに巻き込まれる話です。ミステリー要素より冒険活劇要素が高いですがなぜ鬼は退治されるのかという主題を最大のミステリーとして捉えている作品です。今後、シリーズ化されそうな感じですが是非今後も読んでみたいと思います。中身は少し少年少女というより一般の人には多少難しいような気がします。この作者の作品を読んでいる人にはとても馴染みやすいですが。

 

Q.E.D. 第17巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2004.2.17読了* 

映画撮影中に俳優が殺害されます。衆人環視の中、いかに殺人は行われたのか。過去にさかのぼる中での悲しい結末。またもや燈馬を巻き込もうとする彼の返り討ちに合うエピソード「災厄の男の災厄」もあります。

刹那の魔女の冒険(関田涙)・・・推理小説  2004.2.22読了 

女子高生探偵ヴィッキーが活躍する第3弾です。今回は読者への挑戦はありません。今回は、殺人事件が複数件発生し、それが物語「ヴィッキーの物語」中の事件と複雑にからみあい正直言って何が何だか分かりません(苦笑)。今回も文章が読みづらい+量もかなりあるので読破までかなり時間がかかってしまいました。今回は最後にヴィッキーの本名と思われる記述があります。しかしこのシリーズ、次はどんな展開にするつもりでしょうか?今回で完結という風にも思えますが。

 

四季 冬(森博嗣)・・・推理小説  2004.3.7読了 

締めくくりの物語は、抽象表現で今までのシリーズの集大成を実施しています。読む側から言わせてもらうとあまり好きな表現形態ではありません。もっとはっきりしろよ〜という感じ。しかしこれで今までの2つのシリーズは完結したことになり次はどこに行くのでしょうか。

 

イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II(内田康夫)・・・推理小説  2004.3.28読了* 

豪華客船「飛鳥」から出てイタリアで起こる殺人事件を浅見光彦が解決するというものです。今回は赤軍の話、キリストの話等がいろいろ重なり合い大きな話になっています。イタリアの風景も楽しめる一品です。

 

極限推理コロシアム(矢野龍王)・・・推理小説  2004.4.18読了 

2つの館にそれぞれ集められた7人ずつの登場人物。そこで行われる殺人ゲーム。登場人物は自分が閉じこめられた館の殺人者ともうひとつの館で起こる殺人の犯人を特定しなければならない。それが果たせないとき訪れるのは死。館に閉じこめられた本来仲間であるはずの人物達はお互い信用出来ない。もう一つの館とは通信手段はあるものの片方の館の人間が犯人を特定した場合、他の館の面々は全て抹殺される。そのため、他の館の人物も信用出来ない。極限の中、導き出した結論とは?第30回メフィスト賞受賞作。リアリティのかけらもない(?)設定ながら内容的には面白く読めます。なぜ彼らが館に閉じこめられなくてはならなかったのかがはっきりしていないためイマイチ、リアルさに欠けているようです。まあ、たまにはこういったシュチュエーションのものも楽しめて良いような気がします。リアリティを求めずパズル的な要素が好きな人にオススメの作品です。

 

鬼神伝 神の巻(高田崇史)・・・推理小説  2004.4.30読了* 

少年少女のためのミステリーランドというシリーズの続編です。再度、過去にタイムスリップした主人公が人と戦います。あいかわらず冒険活劇要素は高く一気に読んでしまいます。最後のシーンがなかなか効いています。

 

イニシエーション・ラブ(乾くるみ)・・・推理小説  2004.5.9読了* 

これはなかなか評価が難しい。私としてはこういった仕掛けは割と好きです。あるコンパで出会ったふたりが恋に落ち「木綿のハンカチーフ」ばりに遠距離恋愛になり別れが訪れる。最後の1行まではそう言う進行ですが最後の1行で激変します。「えっ、どういうことそれ?」とまた初めから読むハメになります。目次の付け方、徐々に明らかになる微妙なズレ、考え込まれただまし絵に感動すら覚えます。

 

届かぬ想い(蘇部健一)・・・推理小説  2004.5.12読了 

幸せに暮らしていた家族を襲う娘の行方不明、妻の自殺、再婚後の2人めの娘の重病。重病の娘を救うため未来へ行き薬を手に入れようとする父。それから起こるできごと。それらが最後に繋がったとき訪れる驚愕の事実。うなっちゃいました。

 

霧舎巧傑作短編集(霧舎巧)・・・推理小説  2004.5.15読了 

なかなか良くできています。この作者の2つのシリーズがうまく盛り込まれておりそのエピソードにはにやりとする人も多いと思います。

 

angels 天使たちの長い夜(篠田真由美)・・・推理小説  2004.5.22読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズに登場する蒼の物語。薬師寺香澄の高校時代のエピソードが語られます。そこで起こった殺人事件が作中作で語られ一応の解決をみますがその後の後日談で隠された真相が明らかになります。

 

Ave Maria(アヴェマリア) (篠田真由美)・・・推理小説  2004.5.23読了*  

またもや建築探偵桜井京介のシリーズに登場する蒼の物語。薬師寺香澄の大学時代でのエピソードが語られます。過去の薬師寺家殺人事件「原罪の庭」のサイドストーリー的なこの物語は蒼=香澄の魂の物語になっています。高校時代からの友人翳(カゲリ)(angelsにも出てきます)がいい味を出しています。

 

木乃伊男 (蘇部健一)・・・推理小説  2004.5.23読了  

漫画家の里中満智子さんがイラストを担当し、章の切り替わり目にどーんと場面のイラストが入り臨場感を盛り上げています。文章自体は淡々としていてちょっと物足りないところもありますが新たな試みということで目をつぶりましょう。最後のイラストはある面、衝撃的ですがちょっと自然さでは違和感があります。

 

各務原氏の逆説 (氷川透)・・・推理小説  2004.5.25読了  

う〜ん、パズルとしては面白いかな。人物描写がちょっと違和感があります。もう少し実際は違うだろう、それ!と言う箇所が割とあります。そのため感情移入がなかなか出来ません。何かシリーズ化しそうな気配ですが、人物の作り込みは次回に期待というところでしょう。

 

林真紅郎と五つの謎 (乾くるみ)・・・推理小説  2004.5.27読了*  

妻と死別した法医学医師が遭遇する5つの不思議な謎。いろいろな出会いから出てくる謎。短編のせいか少し物足りなさが残りました。

 

動かぬ証拠 (蘇部健一)・・・推理小説  2004.5.29読了  

解決の最後のページがイラストで衝撃的な短編集です。賛否が分かれるところとは思いますが私にとってはセーフです。割と面白く読ませてもらいました。

 

六枚のとんかつ(蘇部健一)・・・推理小説  2004.6.1読了  

第三回メフィスト賞で、受賞に当たっては賛否両論を巻き起こしたという問題作?全体としては短編集の構成ですが連作イメージです。作品自体は確かに好き嫌いがあるだろうなぁと思います。トリック自体は割と好きですね。じっくり笑って許せる人向きです。

 

スペース(加納朋子)・・・推理小説  2004.6.2読了*  

「ななつのこ」「魔法飛行」に続く物語です。登場人物も同様です。今回は、「スペース」と「バックスペース」の2話です。駒ちゃんと友人との手紙のやりとりに潜む謎に瀬尾さんが答える「スペース」、独り暮らしをする主人公がひょんなきっかけで運命の出会いをする「バックスペース」。人と人の「スペース」は必ず埋まり、今までのことは必ず「バックスペース」のようにやり直しがきく。今回もとても暖かな気持ちになる作品でした。順番に読んでいくともっと楽しめるのでできればそうして下さい。

 

上海幻想(内田康夫)・・・推理小説  2004.6.6読了*  

日本と上海で起こるそれぞれの殺人事件に浅見光彦が挑みます。今回は中心舞台が上海ということで今までとちょっと趣が違います。しかし、いつものように人物が活き活きと描かれ安心して読み進めることが出来ます。新本格を読んでいる中でそれをつくづく感じる今日この頃。

 

失楽の街(篠田真由美)・・・推理小説  2004.6.14読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ第2部完結編です。今回は、爆弾魔の悲しい心の物語。その中で桜井京介が果たす役割とは?京介の恩師の視点でかかれた作品。深春の劇団の話も出てきます。

 

Q.E.D. 第18巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2004.6.19読了* 

咲坂高校名物・探偵同好会の間で事件が起きます。はたしてチーズケーキを食べたのは誰か?この笑撃の珍事件は、謎が謎を呼び幽霊騒動まで起こります。その他、ちょっとせつない「3羽の鳥」もあります。

 

ドッペンベルガー宮(霧舎巧)・・・推理小説  2004.7.4読了 

この作者のデビュー作です。そしてメフィスト賞受賞作です。この作品には色々な評価があって(漫画チックだとか現実味が無いだとか)読むのを迷いましたが読んでみるとそれほど違和感なく面白く読めました。ただ、2転3転がはたして必要かというとちょっと疑問ではあります。ただ、ココは作者のサービス精神の表れでもあり良しとしましょう。

 

カレイドスコープ島(霧舎巧)・・・推理小説  2004.7.29読了 

孤島で起きる殺人事件。因習に縛られた一族の住む島にあかずの扉研究会が訪れたとき悲劇が訪れます。あいかわらずマンガチックですが色々な遊びがあって良い感じですが人によっては許せないかも。

 

ラグナロク洞(霧舎巧)・・・推理小説  2004.8.2読了 

今度はいわゆる「嵐の山荘」ものです。その中でダイイングメッセージ論が展開されます。前2作よりこなれてきたかなという感じです。ただ、作中の「非難はしご」なる言葉が出てきますがこれって「避難ばしご」じゃないんでしょうか?作中では両方出てきて混乱してしまいました。何か意味あるんでしょうか。

 

QED 〜ventus〜鎌倉の闇(高田崇史)・・・推理小説  2004.8.8読了* 

今回は鎌倉の話。トラベルミステリーっぽく鎌倉の名所をまわり歴史の謎を解いていきます。現世でも殺人事件が起こりますがこちらはおまけ的役割です。やはり鎌倉幕府にまつわる色々な謎が魅力的です。今回も楽しませてもらいました。

 

キマイラの新しい城(殊能将之)・・・推理小説  2004.8.10読了

今回はあるテーマパークの社長に亡霊が取り憑き亡霊を殺害した犯人を推理しつつ現代の殺人事件も推理するというもの。相変わらず一筋縄ではいかない展開になります。評価が難しいですが私には面白い作品でした。

 

マリオネット園(ランド)(霧舎巧)・・・推理小説  2004.8.11読了 

今度は斜塔のなかで起こる殺人事件です。殺害方法はおどろおどろしいのですが作者の描写のせいか凄惨な感じはしません。作者の好きな言葉遊びが今回も健在です。駅のコインロッカーを探しまくる・・・その結果、最後に明らかになるもう一つの見立て。自殺するマリオネットが位置づけとしてなかなか面白いです。今までの仲では最も面白いというのが実感です。

 

冷たい校舎の時は止まる(辻村深月)・・・推理小説  2004.8.14読了 

はたしてこれは推理小説なのか?少なくとも探偵小説ではありません。しかしながら異常な精神世界で起きる出来事と現実が過去・現在・未来でからみあい最後に明確になる謎、伏線の張り方もなかなか良く、やはりジャンルとしては「ミステリー」でしょう。第31回メフィスト賞受賞作。この作品は3部作になっており総ページ約850ページとかなりボリュームがありますがイッキ読みが良いでしょう。

 

陽だまりの迷宮(青井夏海)・・・推理小説  2004.8.28読了* 

大家族の末っ子が体験する不思議な出来事。それを解決してくれるヨモギさんという下宿人。その後数年経った家族が再会する前の思い出話からスタートします。はたしてヨモギさんとは誰?ほのぼのとした物語でオススメの一品です。

 

本格推理委員会(日向まさみち)・・・推理小説  2004.9.12読了 

少年少女向けのライトノベルズという体裁を取っていますがなかなか面白かったです。新たに委員会にひきずりこまれた(?)主人公の過去の重荷を委員会の面々が救う場面はなかなか良いです。小さな謎と最後に分かる大きな謎がありますがストーリーにあった大きさになっており違和感はありません。ただ、会話については「おいおい」と言って付いて来れない方がみえるかもしれません。

 

φは壊れたね(森博嗣)・・・推理小説  2004.10.11読了 

新しいシリーズは西之園萌絵が学生たちと推理する物語。海月及介なる人物が犀川助教授的な探偵役を引き受けています。しかしストーリー自体はあまり新味がなくいまひとつでした。かつてのシリーズの登場人物が出てくるためその魅力で読めたという気がします。

 

ふたたびの虹(柴田よしき)・・・推理小説  2004.10.27読了* 

小料理屋のおかみのまわりで起こるいろいろな出来事。それをいろいろな形で皆と解決していきます。最後はおかみの謎もクリアになり読後感がさわやかな一品です。

 

推理小説(秦建日子)・・・推理小説  2005.1.3読了* 

なにかと忙しく特に長編は読めずにいましたが正月のお休みを利用してようやく一つ読了しました。「無駄に美人」な女性刑事が小説通りに進行する殺人事件の犯人を追います。現在の推理小説のある意味タブーについて問題提議しています。そういった意味でもなかなか興味深い作品です。好みによって評価が分かれる作品だと思います。私にとっては「あり」でしたが。

 

凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI(北森鴻)・・・推理小説  2005.1.8読了* 

民俗学の助教授である蓮丈那智が民俗と事件を紐解く短編集です。民俗学ということでQEDのような感じかと想像していましたが短編ですっきりまとまっています。シリーズ化されているので次が楽しみです。

 

花の下にて春死なむ(北森鴻)・・・推理小説  2005.1.9読了* 

ビアバーのマスターが謎を解き明かす短編集です。蓮丈那智とは別のシリーズですがこちらも面白い。特に色々な料理が出てくる場面はなかなか食欲をそそります。この作品は「第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作」とのこと。

 

QED 鬼の城伝説(高田崇史)・・・推理小説  2005.1.16読了* 

今回は桃太郎伝説です。桃太郎の中の鬼とは誰か?そこと絡む現在の殺人事件。伝説の解釈についてはいつも通り楽しませてもらいましたが今回は現在の事件についてもストーリがなかなか面白くバランスもうまく取れていました。

 

触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII(北森鴻)・・・推理小説  2005.1.27読了* 

民俗学の助教授である蓮丈那智が民俗と事件を紐解く短編集第二弾です。今回もまた、読み応えがありました。作中の人物の関係が先回より明確になってきています。また、人物が身近になった気がします。ますます、お気に入りになったこのシリーズです。

 

桜宵(北森鴻)・・・推理小説  2005.1.30読了* 

ビアバーのマスターが謎を解き明かす短編集第二弾です。今回は、カクテルバーのマスターも新登場する中、前作よりもキャラクターの性格がはっきりしたようで物語に没頭できます。短編でありながらこの人の作品はコクがあり長編並みに楽しませてくれます。

 

蛍坂(北森鴻)・・・推理小説  2005.1.30読了* 

ビアバーのマスターが謎を解き明かす短編集第三弾です。いっそう美味しげな肴と酒が披露され物語も濃密さを増しています。各人の思いが語られる中、そこでの謎も深くそれを解き明かしたのちは暖かな気持ちになれる。一言で言うとそんなシリーズです。「ふたたびの虹」「陽だまりの迷宮」や加納朋子さんの作品に雰囲気的に近い、そんな感じでしょうか。今後、ますます楽しみなシリーズです。近くにこんなお店があればなぁ。

 

メイン・ディッシュ(北森鴻)・・・推理小説  2005.2.6読了* 

ある女優のところに転がり込んだ通称ミケさん。料理の腕は抜群、推理の切れも抜群で数々の事件を解決します。が、ミケさん自身にも大きな秘密が。個々の短編の謎と全編を流れる大きな謎、それが絡み合ってほどけたとき「おぉー」と思わず納得します。色々な仕掛けがあるこの作品一度味わってみてください。

 

見えない人影 各務原氏の逆説 (氷川透)・・・推理小説  2005.2.13読了  

各務原氏の逆説に続く第二弾です。あいかわらず感情移入がなかなか出来ませんが先回よりは各務原氏のキャラがはっきりした気がします。各人物の考え方や行動には違和感が多々あります。

 

孔雀狂想曲(北森鴻)・・・推理小説  2005.2.15読了* 

骨董屋雅蘭堂が織りなす骨董品にまつわる謎解き。これも連作ですが他のものとはまた違った味わいがあります。質的にもレベルが高く期待を裏切りませんでした。

 

狐罠(北森鴻)・・・推理小説  2005.2.20読了* 

骨董に関する目利きの宇佐見陶子。自身の店を持たずに売買を行う旗師である。巧妙な贋作により罠にはまった主人公が逆襲に出ると同じタイミングで殺人事件が起こりそれに巻き込まれていく。スリルとワクワク感はなかなかのものです。どんでん返しもあり「そう来たか!」というだまされ感も爽快です。事件を捜査する刑事コンビもいい味が出ており満足させてもらいました。

 

屋上物語(北森鴻)・・・推理小説  2005.3.13読了* 

屋上にある立ち食いうどん屋のさくら婆さんとそれを囲む人たちが織りなす物語です。短編が集まり長編になっている構成です。最後に登場人物の謎が解き明かされるのはメイン・ディッシュに似ています。ちょっと救われない話もありますがさすがに読ませてくれます。

 

パズル自由自在千葉千波の事件日記(高田崇史)・・・推理小説  2005.3.20読了* 

千波くんシリーズです。今回もパズルは健在です。ぴいくんの名前はまだ明らかになっていませんがヒントは徐々に出ています。

 

メビウス・レター(北森鴻)・・・推理小説  2005.3.28読了* 

これはすごいです。ある作家がストーカにあったり身近に殺人事件があったりします。その間には、いずこともなく届く過去からの手紙が。それらの謎をいつもの刑事コンビが探る中、驚愕の事実が明らかになっていきます。中盤から圧倒的な展開で読ませてくれます。途中あるトリックには気が付きましたがまさかこういう展開とは・・・。ひさしぶりに唸ってしまうものに出会いました。オススメします。

 

Q.E.D. 第19巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2005.4.3読了* 

舞台で起こる殺人・・・倒叙型で進む「マクベスの亡霊」と可奈が過去にタイムスリップする「賢者の遺産」。新たな試みですね。

 

Q.E.D. 第20巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2005.4.3読了* 

またもや登場、咲坂高校名物・探偵同好会。今度は江成さんが主役です。江成さんのおばあさんが命を狙われている?謎が解けたときそこには・・・。もう一編は殺人の輪廻が起き、犯人がすでに殺されていた?この謎は?。

 

狐闇(北森鴻)・・・推理小説  2005.4.10読了* 

旗師宇佐見陶子第二弾です。今回は、ふとした市で手に入れた鏡がとんでもない魔境であったところから事件に巻き込まれます。陰謀から資格もなくし死の危機にも直面します。今回は孔雀狂想曲の雅蘭堂、凶笑面の蓮丈那智も出てきます。特に、蓮丈那智とのからみでは凶笑面での記述と併せて読むと非常に面白いです。今回も最後まで読ませてくれました。非常に質の高いものに仕上がっていると思います。

 

緋友禅 旗師・冬狐堂(北森鴻)・・・推理小説  2005.4.12読了* 

旗師宇佐見陶子(冬狐堂)第三弾です。今回は、短編集の形態を取っています。しかしながらおもしろさは変わりません。やはり短編の名手です。連作にはなっていませんが個々の作品としての質は高いです。特に、「奇縁円空」は民俗学っぽいところもあり面白かったです。いつもの刑事2人組も登場しています。

 

瑠璃の契り 旗師・冬狐堂(北森鴻)・・・推理小説  2005.4.17読了*

旗師宇佐見陶子(冬狐堂)第四弾です。今回も、短編集の形式です。生き人形の謎に巻き込まれる「黒髪のクピド」など読み進めるのがもったいなくなる作品集です。

 

胡蝶の鏡(篠田真由美)・・・推理小説  2005.4.24読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ第3部開始編です。今回は、ヴェトナムでのお話。90年前の事件と現代の事件が桜井京介によって紐解かれます。しかしながらこのシリーズ、最近はトリックそのものよりも人間模様の謎が中心になっています。人間ドラマの様相と言っても良いかもしれません。作者も述べていますが大河推理小説の様相を呈してきました。

 

「本能寺」の真相(姉小路祐)・・・推理小説  2005.5.1読了  

本能寺の変で悪役の明智光秀、本当にそれだけだったのか?その謎を解き明かそうとしていた人物が殺害され現在の殺人事件の謎と歴史の謎、それが明らかになったとき、もう一つの疑問が・・・。現在の殺人事件よりも歴史の謎に大きく惹かれる物語です。三英傑と明智光秀の関係、それは意外なものでした。歴史ミステリ好きな方にはかなりオススメの本です。

 

最後の願い(光原百合)・・・推理小説  2005.5.4読了*  

劇団を結成しようとする2人が自分たちの眼鏡にかなった人間の持っている過去の、または心の謎を解き明かし一人一人、仲間に加えていくという物語です。一つの現実の中にやさしさから隠されたいろいろな謎。劇団員になるメンツの個性がいろいろで面白く読まさせてもらいました。そして最後に迎える開幕の時、そこにも過去の謎の種明かしが・・・。

 

小説 名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説(谷豊)・・・推理小説  2005.5.6読了  

小説版のコナンです。コミックスの雰囲気をうまく持ち込んで構成されています。いわゆるトレジャーハンターものですが大きな謎はあまりありません。冒険ものとして楽しんでください。

 

θは遊んでくれたよ(森博嗣)・・・推理小説  2005.5.15読了  

新シリーズになって2作目です。前作より読めたという感じです。謎はそこそこ面白いと思いますが犀川&萌絵&国枝・・・など今までのシリーズ登場人物の存在感が大きく新シリーズ人物の陰が極端に薄い感じです。

 

スター・ウォーズ シスの復讐(マシュー・ストーヴァー)・・・SF小説  2005.5.20読了  

アナキンがダースヴェーダーに変わっていく過程が描かれています。スターウォーズ語がたくさん出てきて読みづらかったですが中盤から後半にかけてはスピード感も上がり一気に読みました。そうか、こうしてエピソード4につながるのか・・・というのが明らかになりすっきりしました。

 

蚊取湖殺人事件(泡坂妻夫)・・・推理小説  2005.5.21読了  

ひさびさにこの人の作品を読みました。いろんな形の物語が入っています。推理小説と言えないものも正直ありますがなかなか味があって安心して読めます。昔風のほんわりという感覚で読める短編作品集です。

 

共犯マジック(北森鴻)・・・推理小説  2005.5.22読了*  

不幸を呼ぶ予言書フォーチュンブックが巻き起こすそれぞれを手にした者が起こす犯罪。まったくバラバラに見えたそれぞれが最後に結実します。物語が終わった後もその後に続く未来を暗示するようです。なかなか壮大な構想で面白い一品です。

 

支那そば館の謎(北森鴻)・・・推理小説  2005.5.28読了*  

もと裏家業の寺男、すっ飛んだ女性記者、意外な冴えを見せる住職、そしてそこに加わるおバカなミステリ作家。彼らが織りなす裏京都ミステリです。今回も短編連作になっていて楽しめます。京都の美味しい味もそこでは出てきてなかなかいい感じ。

 

てるてるあした(加納朋子)・・・推理小説  2005.5.28読了*  

「ささらさや」の続編です。優しい仲間と日々暮らすサヤのもとへ夜逃げしたテルヨがやってきます。不思議が起こるササラの街で色々な経験をしてテルヨは成長していきます。厳密な意味では推理小説ではないですが読み進めるにつれ暖かな気持ちになっていきます。作中で胸を打つ言葉が数多くあります。オススメです。

 

模倣の殺意(中町信)・・・推理小説  2005.5.30読了  

自殺とされた推理作家の死因に不審を抱き恋人と作家の友人がそれぞれのアプローチでそこに迫ります。そこに絡む盗作疑惑。真因にたどり着いたとき、そこには恐るべき真相が明らかになりそこで読者は見事にだまされたと気が付きます。

 

天啓の殺意(中町信)・・・推理小説  2005.6.5読了  

新作に悩む推理作家が残した作品の問題編、そこにあったのは現実の事件をもとにしたストーリ。現実のそれを追う女性編集者。事件のたびに現れてくる新たな事実と犯人像が読者のこころをくすぐります。そして最後に明らかになる作者の罠。気持ちよくだまされてください。

 

邪馬台国はどこですか?(鯨統一郎)・・・推理小説  2005.6.5読了  

歴史上の謎に迫る連作歴史ミステリーです。新たな視点での論理展開はなかなか読み応えがあります。論理バトルに出てくる女性学者がヒステリックであまり好きではありませんが謎解きとしては面白いです。

 

新・世界の七不思議(鯨統一郎)・・・推理小説  2005.6.12読了  

今回は、日本史ならぬ世界の歴史上の謎に迫る連作歴史ミステリーとなっています。今回も論理展開は面白く楽しめる作品となっています。女性学者のヒステリック度は今回若干おとなしめになっています。

 

扉は閉ざされたまま(石持浅海)・・・推理小説  2005.7.24読了*  

約1.5か月ぶりに本を読みました。今回は新たな収穫です。この作家はあなどれない。倒叙型ミステリー(犯人側の視点から見る物語)は久々に読みましたが面白かったです。人物のキャラクターもはっきりしているし犯人と探偵役のやりとりも(その関係も含めて)秀逸です。ただ、探偵役はなぜそんなに頭が回るの?という感じはありますが。この人の他の作品も読んでみたくなりました。

 

BG、あるいは死せるカイニス(石持浅海)・・・推理小説  2005.7.24読了*  

読み出すと一気に行ってしまいます。先回予告したように書店でこの作家の本を探し求めGetしてきました。ということで当分は楽しめそうな感じです。今回は、SFミステリです。女性が男性化するという世界で起こる殺人事件が題材です。設定は異様ですが主人公の心の動きや登場人物の性格は自然で違和感がありません。最後の主人公のたくらみも面白く一気読みしてしまいました。

 

月の扉(石持浅海)・・・推理小説  2005.7.29読了*  

師匠とよばれるカリスマをある時間開放するために集いハイジャックする犯人たち。閉鎖する空間で起こる不可能殺人。題材がちょっとギリギリじゃないかなあと言うところもありますが人物像がはっきりしていて感情移入して読めました。

 

水の迷宮(石持浅海)・・・推理小説  2005.7.31読了*  

水族館を舞台にして起こる脅迫事件と殺人事件。水族館再興に人生をかけた男が亡くなって3年、それに合わせるようにおこる展示魚を人質に取った脅迫事件とその対応に奔走する館員を尻目に起こる館員殺人事件。はたしてその繋がりは何か?亡くなった男の夢が明らかになるラストが印象的な作品です。館員の色々な対応に若干の疑問が残る部分もありますが良い作品と思います。

 

アイルランドの薔薇(石持浅海)・・・推理小説  2005.7.31読了*  

アイルランドを舞台にレイクサイドで起こる殺人事件です。国際謀略ものではなくそれを下敷きにした物語です。登場人物の動きも良くプロットも面白いです。一読の価値があります。

 

QED 〜ventus〜熊野の残照(高田崇史)・・・推理小説  2004.8.10読了* 

今回は熊野の話。今度もトラベルミステリーっぽく熊野の名所をまわり歴史の謎を解いていきます。熊野の闇の謎が大きな魅力ですが、現世の殺人事件もおまけ的役割ではありながらちょっとした仕掛けがしてあります。今回はこちらも意外性があって楽しめました。

 

Q.E.D. 第21巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2005.8.10読了* 

火サス刑事、登場です。現場に混乱をまき散らす彼が最後にたどり着いた犯人と対決します。サスペンスドラマ好きの刑事、生き残ることができるか。

 

生首に聞いてみろ(法月綸太郎)・・・推理小説  2005.8.14読了

彫像の首が無くなる事件と実際の殺人事件の謎が複雑に絡み合い、さらに人間関係もさらに複雑に関係してきます。個々の謎と大きな謎が意表を突くため驚きがありますが登場人物への感情移入がしづらく一気読みには至りませんでした。しかしながら作品の完成度としては高く一読の価値があります。

 

顔のない男(北森鴻)・・・推理小説  2005.8.15読了* 

被害者として発見された男には痕跡が全くなく2人の刑事がそれを追いかけます。コンビを組んだ2人ではあったが暴走する先輩刑事に不信感を抱きながら残されたノートをもとに新たな各種事件の真相に迫っていきます。そしてたどり着いた真相は・・・。意外性におどかされる作品です。

 

容疑者xの献身(東野圭吾)・・・推理小説  2005.8.27読了* 

探偵ガリレオとあだ名される助教授湯川が事件にあたる作品です。今までは短編登場かつ理系不可思議事件専門でしたが今回は長編および魂に触れるものになっています。ある薄幸な親娘に降りかかる新たな災厄に助け船を出す隣人の数学教師。なぜ犯罪に荷担するのかからスタートして謎はどんどん深まっていきます。深まると同時に現れてくる深い愛情。他の作者が描くと絵空事になってしまうと思われるその動機や心理も東野が描くととても納得性の高い話になります。さすがに秘密や白夜行で読者の琴線に触れる作品を描いてきた作者です。作者自ら自信作の一つと言うだけあって期待は裏切りません。一気読みしてしまいました。

 

死神の精度(伊坂幸太郎)・・・推理小説  2005.8.27読了 

死ぬ一週間前に対象となる人物に合いそのまま死か見送りかを判定する死神。その中で起こる色々な出来事・事件を不思議なタッチで描く推理小説(正確には違うかも)です。形態としては短編集の形態で最後にそれまでの話のうちのいくつかが集約される形となっています。最後の話がちょっといい話で暖かくなります。

 

写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII(北森鴻)・・・推理小説  2005.8.28読了* 

民俗学の助教授である蓮丈那智が民俗と事件を紐解く短編集第三弾です。今回はある旧家で起こる殺人事件の容疑者にされる主人公が旧家に残された品物の謎を仲間とともに解決・解明していきます。冬狐堂も登場し花を添えます。また、今回狐目の担当者の名前などが明らかになり彼も民俗学に復帰します。それが今回の事件の発端になります。ページをめくるのが惜しくなりました。

 

猫の舌に釘をうて(都筑道夫)・・・推理小説  2005.9.4読了 

ちょっと古めかしい気はしますが「私は犯人で探偵で被害者」+「読者への挑戦」と来られるとやっぱり読まなくちゃと言う気になります。トリックとしての斬新さについてはあまりない気がしますが本全体に仕掛けられたトリックについては思わずにやりとさせられました。ネタばれさせるわけにはいきませんのでとにかく読んでみてと言うしかないです。

 

九月は謎X謎修学旅行で暗号解読(霧舎巧)・・・推理小説  2005.9.11読了  

私立霧舎学園ミステリ白書の第六弾です。修学旅行先でなぜかお屋敷のお宝暗号解読に巻き込まれることになった主人公たち。今回は本来なら2冊分の謎が1冊に凝縮されており密度が高いです。なかなか暗号が好きな私には面白く読めた作品でした。

 

τになるまで待って(森博嗣)・・・推理小説  2005.9.22読了  

新シリーズ第3作目です。ようやく新シリーズ人物の特徴が出てきた感じです。謎はちょっと意外なところですが物語的には消化不良な感じ。さてシリーズ全体で大きな謎がありそうな予感がしますが本当のところはどうなんでしょうか。

 

風の盆幻想(内田康夫)・・・推理小説  2005.10.2読了*  

今回は浅見光彦が軽井沢のセンセとともに「越中おわら節」にまつわる殺人事件のなぞに迫ります。今回は、殺人事件の謎よりもっとなぞめいた項目があり面白く読むことができました。いつも思いますが、劇中の人物が生き生きしており読んでいてついつい引き込まれます。推理の前に小説であることを認識させてくれます。

 

女王様と私(歌野晶午)・・・推理小説  2005.10.10読了*  

「葉桜の季節に君を想うということ」を書いた作者の最新作ということで読んでみました。本の表紙が「Ena」というイラストレータの方の作品であったことも後押しされました。内容的には、引きこもりのオタク(電車男っぽくはないですよ)とあるきっかけで知り合う女王様(実は小学6年生)が繰り広げる推理劇です。最初は、オタクと女王様の遭遇・交流とやや謎を残しながら進行しますが、その後連続殺人が発生。その中で、逮捕・取り調べと過酷な運命が主人公を襲います。これは女王様の裏切りかと話が展開したと思ったら・・・さすがそんなに単純には終わらせてくれません。それを包む大きな謎とさらなるどんでん返し、ちょっとやられたかなって感じですが最終的な(ここがミソ)女王様のキャラクターの造形(はっきり言ってこんなヤツ)は好きになれません。まあ、それくらい感情移入できたと言うことなので作者を褒めるべきなんでしょうけど。

 

六とん2(蘇部健一)・・・推理小説  2005.10.16読了  

第三回メフィスト賞の六枚のとんかつの第二弾です。今回の短編集も反則ギリギリのような気がしますが気楽に読めばなかなか面白いです。中の作品はバリエーションに富んでいて楽しめます。ただ、前作と同様、許せない人にはホントに許せないでしょうね(笑)。

 

Q.E.D. 第22巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2005.10.21読了* 

記憶喪失の男とふと出会いその過去の謎に迫る「春の小川」はちょっと不思議な物語、そしてアランが巻き込まれた誘拐事件の謎を解く「ベネチアン迷宮」。ここでアランは秘書のエリーとの関係に決着を付けます。

 

すべてのものをひとつの夜が待つ(篠田真由美)・・・推理小説  2005.11.5読了  

ひさしぶりに本を読みました。建築探偵桜井京介で有名な作者ですが、今回はゴシック・ロマンスの手法で書かれたらしいです。が、あまり私には違いがわかっていません。物語としては絶海の孤島+密室状態の城ものですが、人物への感情移入が今ひとつできないまま終わってしまった感があります。舞台としては魅力的ですが謎の部分がやや薄いというか、びっくりするような意外性はありません。人物の感情の移り変わりもちょっと違和感がありそれが払拭できなかったのもあるかもしれません。

 

逃げろ光彦(内田康夫)・・・推理小説  2005.11.5読了*  

珍しい浅見光彦の短編ものが入っていたので読んでみました。携帯電話を偶然手に入れる羽目になった浅見が軽井沢のセンセと謎の女性の足跡を追いかけるという話です。短編ながら面白く読むことができました。

 

セリヌンティウスの舟(石持浅海)・・・推理小説  2005.11.6読了*  

走れメロスの物語になぞらえた人の絆を掘り下げた作品です。ある日、ダイビングで死と隣り合わせの環境から脱出したそれまでにはほとんど交流がなかった仲間。そのうちの一人が自殺と思われる死に方をします。本当に自殺なのか?残りのメンバーは議論を始めそこから導き出された結論は・・・。感動と嫌悪と無力感を読後に持ってしまいました。しかし、今までに読んだことのない新鮮さがそこにはあります。

 

悪魔の種子(内田康夫)・・・推理小説  2005.11.27読了*  

花粉症緩和米を中心に各地で起きる殺人事件を浅見が解きほぐします。今回は、浅見家のお手伝いさんである須美ちゃんが依頼主です。いつもながら論理の展開と人物の描き方には感心させられます。面白かったです。

 

ななつのこ ものがたり(加納朋子)・・・推理小説  2005.12.21読了*  

ななつのこ の中で出てくる作中作です。絵本ですが読んでいるうちに暖かくなる作品で、単独でもいいですが「ななつのこ」と合わせて読むともっと味わい深くなると思います。

 

親と離れて暮らす長男長女のための本(舛添要一責任監修)・・・情報提供本  2006.1.5読了*  

帰省したときに父親に「読んでおいてくれ」と言われて読んでみました。副題が「誰も教えてくれない親孝行・介護の知恵と儀礼の常識」とあるように色々なことを再認識させてくれました。親も老齢になりいずれは面と向かう必要があることですが、ある意味避けて通りたいことでもあります。そういったことに目を向けてくれる良著であると思います。同居する場合でのリフォーム関係等にも触れており従来のものとは一線を画しています。ただ、少し刊行年(97年)が古く現在の公的なしくみが変わっているかも知れません。参考のために目次をあげておきます。 序章 「親と離れて暮らす」ということ 第1章 悔いる前にきちんと親孝行をしよう 第2章 離れて暮らす親の現実をよく知る 第3章 親の身の回りの安全と親戚との付き合い方 第4章 親が病気になったときの気配りと介護の仕方 第5章 親の住まいとお墓の考え方 第6章 「親の死」の迎え方と葬儀の手順 第7章 相続の手順と後始末の仕方 終章 子供の教育と自分の老後を考える

 

暁の密使(北森鴻)・・・推理小説  2006.1.8読了*  

たぶん正確には推理小説ではないと思います。日英同盟前の日露戦争の危険が高まる時代の歴史ミステリーと言ったところでしょうか。作風的には今までのパターンにはなかったのもだと思います。前半部は読み進めるのが多少つらいですが中盤から後半にかけてはサスペンス度も上がり一気に読みました。ストーリとしてはチベットの聖地に向かう僧侶が巻き込まれる密使の役割、そこに絡む列強他の国々 というところでしょうか。

 

レタス・フライ(森博嗣)・・・推理小説  2006.1.14読了  

ショートショートを含む短編集です。「刀之津診療所の怪」は萌絵のおば睦子の過去が最後に謎っぽく出てきます。気になる。

QED 神器封殺(高田崇史)・・・推理小説  2006.1.19読了* 

前回に続いて熊野のあたり、和歌山での話です。やはり、民族学的な謎が魅力的です。現実の殺人事件は付録的なのでそちらについては魅力薄ですが、歴史上の謎が私にとってはとても面白く読ませてもらいました。次回作を今から期待して待っています。

 

Q.E.D. 第23巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2006.3.19読了* 

舟の中で起きる殺人事件で誰が一体ウソをついているのかが焦点になる「ライアー」、そして数学的なQ.E.D.っぽい謎に迫る「アナザーワールド」。今回、ちょっとだけ別コミックスのCMBに出ている燈馬のイトコの話題が出ています。

 

女子大生会計士の事件簿巻1〜4(山田真哉)・・・会計もの  2006.5.3読了* 

4/30にDX1を読みました。今後2〜4を順次読んでいくつもり。文体が平易でとても読みやすいです。著者は、話題になっていた「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を書いている人です。( 5/1に2、5/2に3を、5/3に4を読みました。)

 

チーム・バチスタの栄光(海堂尊)・・・推理小説  2006.5.1読了 

今回は借りた本で読みました。心臓手術失敗による患者の死。その原因を個性豊かな登場人物がさぐります。登場人物は許せるぎりぎりのところですが手術の緊迫感や面談時のサスペンス度はなかなかのもの。

 

ダヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)・・・推理小説  2006.5.6読了 

文庫でも上・中・下に分かれる大作です。最初の方はカタカナの地名・人物名になじまず、上は2日がかりでしたが中・下は1日で読みきりました。いろいろな暗号(ダ・ヴィンチだけではないですが)が出てきてわくわくしながら読むことができました。展開も早く映画的です。これなら今度公開される映画も期待できそうです。

 

εに誓って(森博嗣)・・・推理小説  2006.5.6読了 

Gシリーズ第4作です。やっとこのシリーズのつながりがわかって来たような気がします。しかし、トリックから行くと小粒一個という感じ。まあ、それでここまで読ませるということは筆力が上がったっていうことでしょうか?

 

匣の中(乾くるみ)・・・推理小節  2006.5.21読了 

全体的には着想が面白く楽しく読めましたが途中が多少間伸びしている感もあります。かなりボリュームもあります。

 

名探偵はどこにいる(霧舎巧)・・・推理小説  2006.5.24読了 

今回の作品はなかなか構成も良く人物も性格や心情がよくわかります。今までの作品では感情移入ができないものが多かったこの作者ですが今回は良いです。ちょっと腕が上がりましたね。正直、本を買うとき後悔しないかなとちょっと躊躇しましたが買って良かったというのが本音です。

 

棄霊島(内田康夫)・・・推理小説  2006.6.7読了* 

上下巻でかなりボリュームがありましたが少しずつ読み進めました。軍艦島を舞台に、軍艦島でのできごと、靖国神社や拉致についての話をからめなかなかの読みごたえです。浅見光彦も縦横無尽の働きを見せテンポ良く読むことができ面白かったです。

 

京都七ふしぎの真実(姉小路祐)・・・推理小説  2006.6.10読了 

娘にずっと貸していて読めませんでしたがようやく戻ってきました。京都のふしぎを民俗学的にとらえていて面白かったです。

 

空白の殺意(中町信)・・・推理小説  2006.6.18読了 

ずっと「つん読」になっていましたがようやく読みました。数回のどんでん返しが魅力的な作品です。最後はそう来たかって言う感じ。

 

時計を忘れて森へいこう(光原百合)・・・推理小説  2006.7.2読了* 

つながらない色々なできごとを織り込むように結び付け、その人の苦しみを把握して癒してくれる森の番人。そこにはやさしすぎる人たちを温かい目で見守る作者の目があります。この作品の3つの物語はとてもやさしい。

 

月舘の殺人(佐々木倫子・綾辻行人)・・・推理コミックス  2006.8.10読了 

綾辻行人原作の推理コミックスです。天涯孤独になった女子高生の空海(そらみ)。まだ見ぬ祖父に会うために「月舘」行きの列車に乗ることになりますがそこで殺人事件が起こります。そのシチュエーションと犯人の意外性に心惹かれるものがあります。鉄道ファンの話を主軸に面白く読ませてもらいました。余談ですが、小野不由美さん(推理小説家)は綾辻さんの奥さんだったんですね。知らなかった。

 

Q.E.D. 第24巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2006.8.12読了* 

一年間がんばった人に訪れるちょっとした不思議「クリスマスイブイブ」、表面だけではわからない謎に挑む「罪と罰」。今回も良い出来です。

 

深淵のガランス(北森鴻)・・・推理小説  2006.8.13読了* 

ひさしぶりの絵画・骨董ものです。今回は新たなキャラクタが登場しました。花師と絵画修復師の佐月恭壱。今回は例の冬狐堂と思われる女性も登場し引き込まれる内容になっています。面白かったです。

 

三年坂 火の夢(早瀬乱)・・・推理小説  2006.9.13読了 

今年度の江戸川乱歩賞です。「三年坂でころぶと三年以内に死ぬ」、その言い伝えと失踪した父・誰かに刺されてなくなった兄。その謎を明治時代を舞台に東京に出て探る主人公。最初はなかなか読みづらく時間がかかりましたが最後は一気読みでした。今までと違った視点での作品でそういった点では楽しめました。

 

Q.E.D. 第25巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2006.9.16読了* 

乗っ取られた探偵同好会の困ったちゃんたちを助ける「宇宙大戦争」、見えないから信じられると言う言葉が印象的な「パラレル」。色々な趣向で楽しめます。

 

λに歯がない(森博嗣)・・・推理小説  2006.9.17読了 

密室で歯を抜かれた射殺された4人の被害者。うーん、各キャラクターの魅力で読ませたところはありますがトリック的にはこれで良いのかなぁというのが正直なところ。どちらかというと西之園萌絵の過去の封印を解くところにのみ魅力を感じるところでしょうか。

 

ぶぶ漬け伝説の謎(北森鴻)・・・推理小説  2006.9.22読了*  

もと裏家業の寺男、すっ飛んだ女性記者、意外な冴えを見せる住職、そしてまたまたおバカなミステリ作家。彼らが織りなす支那そば館の謎に続く第二弾裏京都ミステリです。今回も楽しめます。京都の美味しい味も出てきて相変わらずいい感じ。

 

親不孝通りディテクティブ(北森鴻)・・・推理小説  2006.9.29読了*  

ちょっとハードボイルドでカクテルが美味しそうな作品です。屋台を引くテッキと結婚相談所で働くキュータが織りなす博多で起こる事件。短編でスピーディな展開が心地よいです。

 

アンフェアな月(秦建日子)・・・推理小説  2006.10.1読了* 

TVでも放映された「アンフェア」の原作である刑事雪平夏見シリーズの第二弾です。「無駄に美人」度がアップした刑事が女児誘拐事件を追います。しかしそこに絡む別の殺人事件。今回の物語についてはその展開の円滑さもあって面白かったです。本の中がTV的な作りがしてあって少しニヤッとさせてくれます。しかしTVのせいか読んでいて雪平刑事の造形が篠原涼子になってしまうのは参りました。

アインシュタイン・ゲーム(佐飛通俊)・・・推理小説  2006.10.5読了 

うーん、評価が分かれる作品ですねぇ。トリックは普通。登場人物の会話は少しいらだつ、コミカルさもちょっと中途半端で自分的にはイマイチでした。

QED 〜ventus〜御霊将門(高田崇史)・・・推理小説  2006.10.13読了* 

今回は平将門の話。果たして将門は怨霊なのか?それを一つ一つ解き明かしています。今回は終わりに次への余韻を残しており、今から次の作品を期待させてくれます。

 

ナイチンゲールの沈黙(海堂尊)・・・推理小説  2006.10.23読了 

チーム・バチスタの栄光に続くメディカル推理の第二弾です。今回は歌声の視覚化ですか、そう来たかという良い裏切りがありました。一気読みできる作品です。

 

還らざる道(内田康夫)・・・推理小説  2006.11.5読了* 

過去の過ちを精算しようとする一人の人物の死がきっかけとなり木曽檜にからむ不正に浅見光彦が立ち向かいます。

 

親不孝通りラプソディー(北森鴻)・・・推理小説  2006.11.24読了*  

今回は長編です。高校生時代のテッキとキュータが銀行強盗に巻き込まれいろいろな登場人物との絡みの中でどんでん返しが繰り返されます。人物のキャラとスピーディさに一気読みしてしまいました。

 

使命と魂のリミット(東野圭吾)・・・推理小説  2006.12.17読了* 

病院を舞台にした物語です。過去に父親を手術によって亡くした研修医がその執刀医のもとでその真相を見極めようとします。それに過去に恋人を亡くした男が復讐の事件を起こし絡み合います。使命とは何か?とかく忘れがちな日常の中でそれを考え直させてくれる作品です。

 

数学的にありえない(アダム・ファウアー)・・・サスペンス小説  2007.1.6読了 

2007年初読破小説は海外物でした。上下2巻と長い物語ですが面白く読めます。上巻中盤までは伏線や登場人物の説明やらで退屈な場面もありますがそれ以降は一気読みになります。確率論のうんちくや「24」もどきの刻々と変化する手に汗にぎるアクションはなかなかのもの。数学的知識はあったほうが理解が深まる程度で必要ありません。じっくり読んで楽しんでください。

 

赤い指(東野圭吾)・・・推理小説  2007.1.6読了* 

名探偵加賀と父親との確執と息子を守るために犯罪に手を染め踏み入れてはならない偽造を行ってしまう犯罪者。ある意味倒叙小説的な展開で進み最後に来るカタルシス。家族というものを考えさせてくれる佳作です。ラストシーンが特に印象的でした。

 

顔のない敵(石持浅海)・・・推理小説  2007.1.7読了* 

「対人地雷」をテーマにした短編集です。それぞれの短編は色々な味付けがしてあり地雷に対しての問題も理解が深まります。デビュー作も収録されており読み応えのある作品集です。

 

ジュリエットXプレス(上甲 宣之)・・・推理小説  2007.1.14読了 

ジェットコースター推理という感じ。展開も早く読みやすいです。バラバラに見える3つの事件が最後で一つにつながります。展開が早い分、人物の説明が薄くなっておりその点が残念。しかしながら、どんでんがえしが多く面白いです。

 

螺鈿迷宮(海堂尊)・・・推理小説  2007.1.19読了 

「ナイチンゲールの沈黙」のラストで出てきた「氷姫」が登場です。白鳥も相変わらず健在で中盤からラストのかけては医療の闇を背景に一気に読ませてくれます。このシリーズは非常に面白いです。ラストシーンも次回に続く予感をさせるような終わり方をしていて今後が楽しみです。

 

ηなのに夢のよう(森博嗣)・・・推理小説  2007.1.22読了 

作中のトリックには正直言って不満です。なぜそうなったかという部分が禅問答のように続きます。このシリーズは大きなシリーズ中の謎で読ませるようになってきました。何か読後感が薄くなってきた気がします。

 

モノレールねこ(加納朋子)・・・推理小説  2007.1.28読了* 

ちょっと不思議だけど心温まる短編集です。表面には現れないやさしさ、それが最後になってわかったときにホンワリした気持ちになれます。日頃やさしさゆえに苦労している人たちへ優しいメッセージをくれる作品です。

 

QED河童伝説(高田崇史)・・・推理小説  2007.2.16読了* 

いつも楽しみにシリーズですが今回は河童の謎に迫ります。今回も連続殺人事件は出てきますがそちらより歴史の謎に心ひかれます。

 

Q.E.D. 第26巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2007.2.17読了* 

今回はタイプカプセルに封印された子供の頃の謎に迫ります。

 

聖女の塔(篠田真由美)・・・推理小説  2007.2.18読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズです。この作品を入れてあと4作で完結です。今回は、蒼が罠にはまり京介も巻き込まれ絶体絶命のところまで追い込まれます。明確に敵の姿も明らかになり(宿敵のような位置付け)まるで金田一少年の事件簿の「地獄の傀儡師」のようです。

 

春期限定いちごタルト事件(米澤穂信)・・・推理小説  2007.2.25読了*  

小市民をめざす小鳩くんと小佐内さんの物語。できるだけ目立たないようにしている小鳩くんがやはり巻き込まれて推理をしてしまう、そんなストーリです。小佐内さんの過去が気になる連作集。

 

夏期限定トロピカルパフェ事件(米澤穂信)・・・推理小説  2007.2.27読了*  

またもや小市民をめざす小鳩くんと小佐内さんの物語。小佐内さんが誘拐事件に巻き込まれますがその裏には思いも寄らぬ仕掛けがありました。コンビ解消を思わせる場面もありますがやはり秋・冬版も出して欲しい。

 

橋を渡るとき(光原百合)・・・推理小説  2007.2.28読了*  

3編収録されていますが2編は他の作品集で読んだものでした。「橋を渡るとき」はその中で読んだことがなかった1編ですが面白かったです。何故か大きな橋を渡るときに怖さを覚える、その理由は?なかなか深い推理です。

 

シャドウ(道尾秀介)・・・推理小説  2007.3.5読了  

家族ぐるみのつきあいの2家族が片方の妻が亡くなった後に起こる各種の災い。そこで必死に闘い謎を解こうとする小5の少年。不思議な謎に引きこまれついついページをめくってしまう、そんな作品です。意外な真相と各種の伏線が見事に結実するのが秀逸です。

 

あなたに不利な証拠として(ローリー・リン ドラモンド)・・・推理小説  2007.3.10読了  

女性警官の色々な物語。描写はかなりリアルで閉口する人もいるとは思いますがその生き様には物語としてひかれます。ただ推理小説として読むにはストレスが溜まります。謎解きを主に考える人は読まない方がいいでしょう。それにこだわらない人にはオススメです。

 

向日葵の咲かない夏(道尾秀介)・・・推理小説  2007.3.11読了  

小学生のミチオは休んだ級友のうちへ届け物を持って行くとそこには級友の自殺した姿が・・・。しかし先生に連絡し警察と共に現場へ行くとそこには遺体はなく謎が深まります。そしてその級友の生まれ変わりが現れてそこから始まる冒険。描写的にザラザラするところが多くあり気持ちよい作品ではないですが伏線の張り方、物語の意外性については高レベルです。

 

配達あかずきん(大崎梢)・・・推理小説  2007.3.18読了  

書店で起きる謎に迫るという作品です。殺人は起きませんが謎は深い。日常の謎を解くという私には超守備範囲の部分+昔から書店か図書館に勤める(本の中で暮らす)のが夢だったところでとてもうれしい小説でした。

 

夜市(恒川光太郎)・・・推理小説  2007.3.19読了  

第12回日本ホラー小説大賞受賞作です。ホラーというよりも不思議さを感じさせちょっとはかなげで哀しい、そんな物語です。「夜市」だけでなくもう一編の「風の古道」も良い出来だと思います。読みやすくオススメできる本です。

 

晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編) (大崎梢)・・・推理小説  2007.3.28読了  

配達あかずきん」に続く第二弾。今回は、地方の書店で起こる幽霊騒ぎと過去に起こった殺人事件の謎に迫ります。日常の謎を解くというスタンスはそのままで今回も気持ちよく読みました。何段階にもひねった謎はないけれどそこでのやりとりが微笑ましくステキです。現在準備中との第3弾も楽しみです。

 

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ! (深水黎一郎)・・・推理小説  2007.4.11読了 

メフィスト賞受賞作です。読者が犯人という衝撃的な物語です。ある条件下ではあるものの確かに読者が犯人と納得しました。文体自体は読みやすく面白かったです。

 

ブレイクスルー・トライアル(伊園旬)・・・推理小説  2007.4.22読了 

堅牢なセキュリティシステムに挑戦する各チーム。色々な事情があるチームがトライしその過程で交錯する各チーム。各種の防護ロボットや頑固な管理人、紛れた強盗チームなどが入り乱れます。前半部は紹介部が多くペースが今ひとつですが侵入後からの展開はスピード感があって面白かったです。「このミス」大賞受賞作です。

 

パーフェクト・プラン(柳原慧)・・・推理小説  2007.4.25読了 

誘拐罪にならずに大金をせしめる計画を実行するあぶれもの達のチーム。そこに虐待をする母親、ハッカーなどが絡み展開していきます。最後はチームを追いかける関係者が集まり大団円を迎えます。「このミス」大賞受賞作です。

 

青空の卵(坂木司)・・・推理小説  2007.4.28読了* 

日常の謎解明+主人公2人の成長+料理+ひきこもり探偵の設定は私には外せない作品です。実はこのシリーズは3部作なのです。その第一作目。傷つきやすい登場人物たちを見つめる作者の視点が暖かく、事件を通して広がる輪が心地よいです。

 

仔羊の巣(坂木司)・・・推理小説  2007.4.30読了* 

さらに友人の枠は広がり主人公2人にも成長の機会が訪れます。そこでのぶつかりあいも色々な意味で糧となります。ちょっとだけ人に優しくなれそうな読後感が心地よいです。

 

動物園の鳥(坂木司)・・・推理小説  2007.4.30読了* 

完結編でもあり長編でもある作品です。引きこもりの原因となったいじめの当事者とのぶつかりあいが基軸となります。そこで出てくる考察は確かにそうだなぁと思わせてくれます。最後に出てくるエピソードが微笑ましい一品です。

 

ジェネラル・ルージュの凱旋(海堂尊)・・・推理小説  2007.5.2読了 

救急センターで収賄の疑いが大学病院を駆けめぐりリスクマネジメント委員会の田口が巻き込まれます。そこにうさんくさいエシックスコミュニティなる倫理委が絡んできます。さらに姫宮・白鳥が絡むものだから話がややこしくなりますが役に立たない倫理委をぐうの根も出ないくらいにたたきつぶす場面が爽快です。ナイチンゲールの沈黙と同時進行の設定のようでそれを読んだ人だとさらに楽しめます。螺鈿迷宮への前振りにもなっていて思わずにやりとさせられます。

 

サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ(大崎梢)・・・推理小説  2007.5.3読了  

成風堂書店シリーズ待望の第3弾です。今回も「本屋限定」名探偵多絵ちゃんは健在です。本屋の裏側がわかり日常の謎解明・・・やはり面白い。長編も良いですがこのシリーズだと短編の方が話が締まって良いと思います。

 

切れない糸(坂木司)・・・推理小説  2007.5.4読了*  

今回の舞台はクリーニング店です。父親の急逝で家業を継ぐことになった新井と喫茶店のマスターから一時店を預かった沢田がアライクリーニングに持ち込まれる衣類にまつわる、あるいは関連する謎を解く物語です。最初は腰の引けていた主人公が商店街の人たちとのふれあいを通じて前向きになっていくところがすがすがしいです。糸の切れた凧のようだった名探偵の沢田も新井との生活の中で成長を遂げます。商店街も捨てたモンじゃないねと思える作品。

 

シンデレラ・ティース(坂木司)・・・推理小説  2007.5.4読了*  

今回の舞台は歯医者さん。幼いときに歯医者で怖い目に遭いそれ以来歯医者が大の苦手の主人公が母親からバイト先の提案を受けます。それが、歯医者の受付だったものだからもう大変です。しかし、受付で色々な人と遭遇することでひとつひとつ克服していき恋もします。デンタルクリニックで働く人たちの厳しさと優しさが染みます。歯医者さんも侮れないねと思える作品。

 

風信子(ヒアシンス)の家  神代教授の日常と謎(篠田真由美)・・・推理小説  2007.5.5読了*  

建築探偵桜井京介の番外編です。神代教授が中心の今で言うスピンオフというやつですね。短編集なのでさらっと読めますがちょっと物足りない感じもします。

 

Sweet Blue Age(坂木司 他)・・・推理小説  2007.5.6読了  

坂木司の「ホテル・ジューシー」を読みたくて購入しました。シンデレラ・ティースのヒロちゃんの物語。「動物園の鳥」に出ていた「松谷明子」も登場し思わずニヤリとしてしまいます。

 

レインレイン・ボウ(加納朋子)・・・推理小説  2007.5.7読了*  

「月曜日の水玉模様」の片桐陶子が紡ぐ物語。学生時代のソフトボール部のメンバーに起こる色々な日常の謎を解きほぐしながら進行してゆきます。

 

毒草師(高田崇史)・・・推理小説  2007.5.13読了*  

QEDシリーズの今で言うスピンオフものでしょうか。「毒草師」を名乗る御名形史紋が過去から連なる旧家のおどろおどろしい謎を解いてゆきます。密室・和歌・貴族・毒草などなどが繋がりとても面白く読めました。これもQEDと並ぶシリーズとなるのでしょうか。

 

イナイXイナイ(森博嗣)・・・推理小説  2007.5.15読了 

先回のシリーズは終わったのか?わからないうちに新シリーズとは納得ができません。過去のシリーズと繋がりはあるようです。西之園萌絵がちょっと姿を見せるので・・・。先回のシリーズのような禅問答はなくミステリに形的にはなっているのでそうストレスなく読めました。が、謎が薄い気がしてしようがないです。殺人の起こる必然性などまったく記述されていないためパズル的で没頭できません。今回は先回ほどの不満度ではないですが不満は残ります。

 

六とん3(蘇部健一)・・・推理小説  2007.5.17読了 

バカミス作家と呼ばれている筆者の短編集「六とん」パート3です。この作家の作品ではタイムマシンものが好きで今回もいくつか入っています。短編の中には正直好きな作品とイマイチの作品が混在していますが全体的な印象は悪くないです。肩が凝らずに読めますよ。

 

片眼の猿(道尾秀介)・・・推理小説  2007.5.26読了 

探偵事務所を営む主人公が現在の調査案件を手伝ってもらうためにちょっと謎めいた女性を雇い入れたところから事件が起こります。殺人事件、過去の自殺事件、ライバル探偵事務所との確執などが都度発生するなかで徐々に真相が明らかになります。探偵事務所があるアパート ローズ・フラットの面々がいいキャラぞろいで大団円ちょっと前での登場のしかたがとてもかっこいい。片眼の猿ということばの意味が最後に明らかになりますが「ああ、そういうことか」と思うと同時に主人公の言葉に熱い思いを感じます。

 

人柱はミイラと出会う(石持浅海)・・・推理小説  2007.5.27読了* 

今までのこの作者の作風とは随分異なるある意味ユーモア的なミステリです。舞台は過去のしきたりがそのまま残った日本。そんな中で「人柱」を職業とする主人公が謎解きをする短編集です。肩が凝らずさらっと読める点が一番でこれもまたありかなという感じ。

 

長野殺人事件(内田康夫)・・・推理小説  2007.6.3読了* 

今回は長野の知事選を舞台にした事件です。過去のオリンピックの不透明な金の行方を記した書類が中心に連続殺人事件が起こります。信州のコロンボ竹村警部と名探偵浅見光彦がタッグを組んで事件を解決します。面白かったです。

 

十月は二人三脚の消去法推理(霧舎巧)・・・推理小説  2007.6.9読了 

今回は消去法です。体育祭前に起こる火事騒ぎ。そこに隠れた殺人計画。それに実行委員である主人公二人が挑みます。軽いライトノベルズのノリは相変わらずで楽しく読めます。

 

ワーキング・ホリデー(坂木司)・・・推理小説  2007.6.30読了* 

急に現れた息子と元ヤン・元ホストの宅急便オヤジの物語です。推理小説色はあまりないですがハートフル度は強まっている。そんな感じです。特にラストシーンはオヤジの気持ちがよくわかって泣けます。

 

夜明けの街で(東野圭吾)・・・推理小説  2007.7.8読了* 

不倫とミステリを絡めると東野流だとこうなるのか。今回はミステリ度より恋愛度が高くなっています。とは言っても、やはり東野圭吾。最後にはサプライズを用意してくれています。

 

治療島(セバスチャン・フィツェック)・・・推理小説  2007.7.13読了 

精神世界を舞台にしたサイコスリラー。物語はサラッと読めますが謎の解明という点では今ひとつ。この分野の怖さもあまり感じられず消化不良という感じです。

 

時をかける少女(筒井康隆)・・・SF小説  2007.7.16読了* 

最新のアニメ映画版を借りて観ましたが、それに触発されて原作を読んでみました。原作は1965年で随分前です。その頃、私は浅野真弓主演でのNHKの番組をリアルタイムで観ていましたがそれとは若干違うような気がします。たぶん再読なんだろうけど内容はかなり忘れていて新鮮に読めました。

 

一角獣の繭(篠田真由美)・・・推理小説  2007.7.22読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズです。この作品で京介に劇的な変化が訪れます。次回作で神代教授と京介の出会いが描かれますがその後がラスト。最近、このシリーズの密度が高く気合いを入れて読まないといけないほどになって来ていますが今作はそれに輪をかけてハードでした。しかしながらその分面白く最終の対決の場面は一気読みでした。今までの謎が全て明確になる最終作、早く読みたいものです・・・2年後でしょうか。

 

エンド・クレジットに最適な夏(福田栄一)・・・推理小説  2007.7.26読了  

学生3人組が色々な事件に巻き込まれます。特に主人公はよくも次から次へと事件を引き受けるなぁというくらい活躍します。殺人は出てきませんがバラバラな事件が最後につながっている様はなかなか気持ちよいです。最後に別れがありますがそれも爽快です。読みやすくテンポも良いのでオススメです。

 

ぐるぐる猿と歌う鳥(加納朋子)・・・推理小説  2007.7.29読了*  

小学生の目から見た日常の謎解き物語です。一応、子供向けを考慮して書かれたものですができばえは大人の鑑賞に堪えうるものでした。過去の誘拐未遂や消えた友達の話が最後につながっていくところはこの作者の真骨頂で面白かったです。

 

A HAPPY LUCKY MAN(福田栄一)・・・推理小説  2007.8.4読了  

学生寮の責任者をひょんなことから引き受けざるを得なくなった主人公が〆切の迫ったレポート提出を横目に皆から持ち込まれる面倒ごとをひとつひとつ片付けていきます。しかし持ち込まれるトラブルの数のハンパじゃないこと。これだけ来られた日にゃもーだめだぁってのが普通なのに何だかんだと言いながらやっつけてゆく姿とボロボロになってゆく過程が魅力的に映ります。

 

首挽村の殺人(大村友貴美)・・・推理小説  2007.8.5読了  

第27回横溝正史ミステリ大賞受賞作です。「これが、21世紀の横溝正史だ」という綾辻行人の帯の言葉に惹かれて手に取りました。確かに21 世紀の横溝正史なので良いかもしれませんが横溝正史の後継と言う意味だとすればちょっと納得できない感じです。第一におどろおどろしい点が全くない、第二に人物に妖しさがない。人物描写も一貫性がなく各人物の性格上の区別が不十分なのでかなり読みづらいです。終盤からの流れは良いためちょっとその点が惜しいところ。これからの成長に期待でしょうか。

 

幻香(内田康夫)・・・推理小説  2007.8.9読了*  

今回は香水に関わるお話です。この作品はもともと「浅見ジャーナル」という会員誌のリレー小説でした。大幅改稿と言うことでだいぶ元の話とは変わっているようです。調香師という職業の話もあり楽しく読むことが出来ました。

 

QED 〜flumen〜 九段坂の春(高田崇史)・・・推理小説  2007.8.12読了*  

今回は各登場人物の過去の物語。春夏秋冬をテーマにした連作短編集です。色々な出来事・事件がそれぞれに絡み合うのは興味深くじっくり楽しめました。WEB上では評価が分かれているようですが私は面白いと思います。

 

ロスト・チャイルド(桂美人)・・・推理小説  2007.8.15読了  

今年度の横溝正史ミステリ大賞受賞作です。劇画的なストーリと一言で言えばそうなります。クローンが絡む謀略モノとも言えますがうんちく部分が読みづらくなかなか読み進めれなかったところもあります。総じては面白いのですが登場人物レディの造形にはちょっと納得できないところもありました。

 

朝顔はまだ咲かない 小夏と秋の絵日記(柴田よしき)・・・推理小説  2007.8.16読了*  

ひきこもりの小夏と親友の秋が日常の謎を解き、登場人物が成長する姿を描いています。この路線は坂木司さんの小説に通じるところがありますがやはりこの路線は好きです。この作品も読後感がさわやかでお薦めします。

 

Q.E.D. 第27巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2007.8.17読了* 

今回は裁判員制度に関する話。これはとても面白かった。

 

首鳴き鬼の島(石崎幸二)・・・推理小説  2007.8.17読了*  

ひさしぶりに石崎幸二の作品を読んだ気がします。今回は孤島の連続殺人とDNA鑑定がカギです。なかなか面白い作品で最後の最後にどんでん返しもありとても満足しました。たまに新本格もので良い本を読むと満足度が高いです。

 

天才たちの値段(門井慶喜)・・・推理小説  2007.8.17読了  

美術関係の謎を解く主人公。本物を前にすると舌に甘さを感じるという特異体質の持ち主が各種の謎を解いてゆく短編集です。ちょっと言葉が固くて読みづらい点もありますが我慢できる範囲。殺人は出て来ません。美術的うんちくに耐えられる人にはおすすめです。

 

ルピナス探偵団の当惑(津原泰水)・・・推理小説  2007.8.19読了 

うっかり過去に密室の謎を解いたばかりに刑事の姉から事件解決のための謎解きに引っ張り出される主人公と友人たち。これがルピナス探偵団(単純にルピナス学園高等部所属なのでこの名があります)。ちょっと変わった学園モノですが文体がなじまないせいかちょっと読みづらかったです。

 

氷菓(米澤穂信)・・・推理小説  2007.8.22読了*  

古典部シリーズ。作者のデビュー作です。ちょっと固い感じがありますがまあまあ楽しめました。日常の謎はやはり良い。

 

愚者のエンドロール(米澤穂信)・・・推理小説  2007.8.26読了*  

古典部シリーズ。第2作です。前作よりずいぶん良くなっており成長を感じさせてくれます。今回は、未完成の殺人劇ビデオから結末を推理するものです。ある意味ではメタ・ミステリと言えるこの作品、結末の処理が良く楽しめます。

 

監禁(福田栄一)・・・推理小説  2007.8.29読了  

3つの事件がだんだん収束していく過程が面白いです。ただ、犯人の動機の描写がちょっと弱いかもしれません。最後に一ひねりありますがさらにもう一ひねりを期待するのは欲張りすぎでしょうか。それだけの期待をしてしまう作者ではあります。

 

片耳うさぎ(大崎梢)・・・推理小説  2007.9.1読了  

ある事情で旧家である実家で暮らすことになった小学生のナツ。その屋敷がきらいなナツは同級生のおねえさんのさゆりを屋敷に招き母親の不在の4日間を一緒に過ごします。その間、屋敷の探検や大昔の謎を解きほぐします。そして全てが明らかになったあと暖かな読後感が広がります。オススメです。

 

玉響荘のユーウツ(福田栄一)・・・推理小説  2007.9.2読了  

この作者の得意技である「わずかな期間にいっぱいやるべきことをしょってしまい体をボロボロにしながらもがんばってしまう」物語です。さすがに面白い。ストーリは借金を返すためにひょんなことからアパートの大家になった主人公が住人たちの退居届を集めるというもの。ちょっとハートフルさもあって良かったです。

 

あかね雲の夏(福田栄一)・・・推理小説  2007.9.3読了  

推理小説とはちょっと言えない内容ですが日常の謎的ということであえて推理小説に分類します。ある理由から田舎暮らしをする主人公が人々とのふれあいの中で少し成長する。そんな話です。あとでよくよく考えてみるとこの作品って映画に出来そうな感じです。印象的な風景・季節感などもあるので良いと思うのですが。

 

Rのつく月には気をつけよう(石持浅海)・・・推理小説  2007.9.6読了*  

3人の仲間がひとりゲストを誘って飲み会を開きます。そこで語られる話を肴に飲むわけですが一見おかしくない話の中に日常の謎が潜みます。それが明らかになったときの爽快感はなかなかです。1話完結の連作推理ですがなかなか良いですよ。最後のひねりも効いていて楽しい短編集でした。

 

インシテミル(米澤穂信)・・・推理小説  2007.9.12読了*  

面白かったです。日常の謎ではなく殺人もいっぱい出てきますが。閉鎖空間のなかでの殺人で嵐の山荘的な進行です。謎の部分もひねりが効いていて満足。

 

東京バンドワゴン(小路幸也)・・・推理小説  2007.9.20読了  

古本屋の大家族を舞台にした日常の謎満載です。なんだかホームドラマ(寺内貫太郎一家的)の感覚があります。家族って良いなあと思わせてくれるハートフルミステリです。ラストの結婚式の場面はホロリとさせられます。

 

Q.E.D. 第28巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2007.9.21読了* 

今回はC.M.B.とのコラボレーションです。2つの作品が上手く融合していてよかったです。

 

心臓と左手 座間味くんの推理(石持浅海)・・・推理小説  2007.9.23読了*  

月の扉でハイジャック犯と渡り合った通称座間味くんが活躍する短編集です。と言ってもその時に知り合った大迫警視と過去の事件について話し合う中でそこに隠された真実を暴き出すと言うものです。その真相がなかなか意外性があって面白いです。最後にハイジャック事件での関係者と遭遇する話がありますが優しい視点での展開が気持ちいい一品です。

 

シー・ラブズ・ユー(小路幸也)・・・推理小説  2007.9.23読了  

東京バンドワゴン第2作です。今回もホームドラマ的で面白かった。前作で家族構成も頭に入り性格設定も明確になったためとても読みやすくなりました。家族の輪が大きく広がり色々な謎がはっきりして満足です。世間も捨てたモンじゃないなあと思わせてくれます。今回は2人の女児誕生で締めます。

 

メメントモリ(福田栄一)・・・推理小説  2007.9.26読了  

ひょんなことから場末のスナックで働くことになったバーテンダーが一筋縄ではいかない面々と過ごす物語。色々な問題に巻き込まれ解決していく路線は踏襲しているものの人物造形に注力したせいかミステリ度は薄くなっています。さらっと読めて読後感は良いです。

 

ソロモンの犬(道尾秀介)・・・推理小説  2007.9.28読了  

この作家にしては軽めのミステリ。ちょっと青春小説的な要素もありさらっと読めます。しかしながらこの作家のこと、タダでは終わらせてくれません。犬の習性なんかもちょっと勉強できる作品です。

 

ホテルジューシー(坂木司)・・・推理小説  2007.9.29読了* 

シンデレラ・ティースの姉妹編のヒロちゃんの物語。夏休みに沖縄のホテルでアルバイトをすることになったヒロちゃんがホテルやお客さんとのふれあいの中でちょっと大人になる。やはりこの作品でもハートフルで暖かい気持ちにさせてくれます。

 

ブラックペアン1988(海堂尊)・・・推理小説  2007.9.30読了 

高階病院長の若き時代の物語。田口や速見も学生役で出てきます。手術の描写は非常に臨場感があり人物も活き活きしており読み応えがあります。今回は医師に成り立ての世良が主人公ですが今までのシリーズ中には出てきていません。後日談で再登場するのでしょうか。

 

クドリャフカの順番 「十文字」事件(米澤穂信)・・・推理小説  2007.10.4読了* 

古典部シリーズ第3弾。随分、人物設定も確定してきて読みやすくなりました。それにつれてミステリ度も上がった感じ。学園祭に連続盗難がからみ面白いです。ホータロー、今回もやってくれます。

 

キラレXキラレ(森博嗣)・・・推理小説  2007.10.6読了 

このシリーズは推理小説としては読まない方が良いと思います。事件の動機も良くわからない。登場人物が他のGシリーズなどの誰に相当するんだろうかというようなところに力点を置いて読んだほうが良さそうです。西之園萌絵と最後に探偵事務所の女性探偵が話す場面があります。が・・・萌絵ではなく西之園先生と言っているので別人というオチかもしれません。

 

遠まわりする雛(米澤穂信)・・・推理小説  2007.10.7読了* 

古典部シリーズ第4弾。今回は短編集です。色々なエピソードが古典部の4人の繋がりを深めて行く様子が描かれています。ちょっとした淡い恋模様もからみ面白く読みました。シリーズとして確立した感のある出来映えです。

 

さよなら妖精(米澤穂信)・・・推理小説  2007.10.19読了* 

不思議な物語。外国からやってきた不思議な女性マーヤ。わずかな期間のふれあいの中、日常の謎を解いていきますが、最大の謎であるマーヤの出身国を探る時、ほろ苦い結果が訪れます。

 

犬はどこだ(米澤穂信)・・・推理小説  2007.10.23読了* 

体質変化で都会の生活からのリタイアを余儀なくされた主人公は「犬探し」専門の探偵になることにして事務所を開設。しかしながら早速入った仕事はホントの探偵仕事。押しかけ助手も加わり進んでいきますが終盤の疾走感はなかなかでした。シリーズものになりそうなので期待したいところ。

 

田舎の刑事の趣味とお仕事(滝田務雄)・・・推理小説  2007.11.4読了 

田舎に住む刑事の日常の謎解明物語。キャラ性格が破綻気味ですがギリギリ許せるかな?特に主人公の妻のキャラはあまりに黒くちょっと引き気味です。

 

夢見る黄金地球儀(海堂尊)・・・推理小説  2007.11.17読了 

桜宮市に「ふるさと創生基金」で突如舞い込んだ1億円。そのお金で黄金をはめ込んだ地球儀が作られ名物になります。それを盗む計画を立てる主人公チーム、しかしながら色々なトラブルが発生し最後には・・・。ここでは「ナイチンゲールの沈黙」の小夜があの事件から数年後と言うことで歌姫になっています。

 

天才探偵SEN 公園七不思議(大崎梢)・・・推理小説  2007.11.20読了 

大崎さん初の児童書です。文章にひらがなのルビがふってあるのと挿絵がマンガであるのにはちょっと照れますが物語的にはしっかりミステリしています。シリーズものになりそうな気配なのでどういう展開になっていくのかが楽しみです。

タルト・タタンの夢(近藤史恵)・・・推理小説  2007.11.21読了 

美味しい料理があり日常の謎を解く。これははまります。小さなフランス料理店に持ち込まれる謎・・・それをシェフが解き明かします。いいなあ、この物語。続編を希望したいところです。

クリスマス緊急指令 〜きよしこの夜、事件は起こる!〜(高田崇史)・・・推理小説  2007.11.25読了* 

クリスマスにちなんだ短編集です。K's BARの物語はちょっとだけ優しくなれそうな気がしますし、オルゴールの恋唄はもう少し人生がんばってみようかなと思ってもみたりする物語。小品ながら心地よい作品たちです。

 

香菜里屋を知っていますか(北森鴻)・・・推理小説  2007.12.2読了* 

香菜里屋シリーズ完結編です。今回も美味しい料理と日常の謎、その中の最大の謎 店主工藤の生い立ちが明らかにされます。最終話で他のシリーズの主人公たちが続々登場しますが、その会話を読むと思わずニヤッとしてしまいました。完結編を飾るに十分な舞台設定でした。

 

舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵(歌野晶午)・・・推理小説  2007.12.5読了 

刑事と兄、その娘が繰り広げる連作推理です。娘(刑事にとっては姪)の言動をヒントにして事件を解決していきます。この姪がいかにもキョービの小学生という感じでなかなか良いです。最後には登場人物の関係でちょっとしたサプライズが用意されています。

とっても不幸な幸運(畠中恵)・・・推理小説  2007.12.13読了 

100円ショップで売っている「とっても不幸な幸運」という缶。その缶を開くと開いた人にとって「とっても不幸な幸運」が訪れる、常連客ばかりの呑みどころ「酒場」の面々が直面する不思議な謎・事件。その結果起こる意外な・せつない結末が読み手にとっては心地良いです。

温かな手(石持浅海)・・・推理小説  2007.12.16読了* 

人間以外の生命体のギンちゃんとムーちゃん。そのそれぞれのパートナーに起こる事件を解決していきます。不思議な中に温かな気持ちを持てる物語です。

ナナフシの恋(黒田研二)・・・推理小説  2007.12.26読了 

学校の屋上から飛び降り意識不明で入院中のクラスメートから届いたメール。そこで語られるクラスメートの思い出と飛び降りた原因の推理。謎的には軽めです。青春小説的なイメージが強いですが今ひとつ感情移入できませんでした。個々の人物の言動に若干の違和感があるせいだと思います。

ルピナス探偵団の憂愁(津原泰水)・・・推理小説  2008.1.6読了  

ルピナス探偵団の当惑の続編であり完結編と思われます。探偵団のなかの一名が亡くなりそれにまつわる謎を解くところから始まり過去へさかのぼる形で書かれています。最後は卒業式にて永遠の友情を誓い合う場面がありますがなかなか良かったです。

 

QED 諏訪の神霊(高田崇史)・・・推理小説  2008.1.26読了* 

今回は御柱祭の謎に挑みます。今回も読み応えがありますがいつも発生する現在の殺人事件も過去の出来事としっくりつながる感じでより良い気がします。

タカイXタカイ(森博嗣)・・・推理小説  2008.2.12読了 

ストーリはそこそこ面白いもののトリックは「?」。これで良いのかなぁ。全体を流れる謎がどこかにあるかな?と期待しながら読んでいます。今は全く読めません。

 

医学のたまご(海堂尊)・・・推理小説  2008.2.16読了 

スーパー中学生の曾根崎くんを巡る物語。「ナイチンゲールの沈黙」で出ていた佐々木アツシが登場したり他の人もカメオで出たりしています。終盤はとても盛り上がるので楽しめました。

 

官能的 四つの狂気(鳥居否宇)・・・推理小説  2008.2.23読了 

人物的なところは特徴があって(ありすぎて?)わかりやすくストーリは面白い。トリックについては賛否があるとは思いますがこういったスタンスは嫌いではありません。

 

ラットマン(道尾秀介)・・・推理小説  2008.2.29読了  

バンドマンのグループで起こる殺人事件。倒叙形式のミステリかと思っていると痛い目に遭います。真相と思われたものが視点を変えることにより2転3転します。テンポも良く面白いです。

もう誘拐なんてしない(東川篤哉)・・・推理小説  2008.3.6読了  

まるでコメディを見ているような展開で狂言誘拐が展開されると思ったら意外にも殺人事件が起こります。身代金の受取方法などはなかなか面白かったです。軽く読める一品です。

 

リピート(乾くるみ)・・・推理小説  2008.3.12読了*  

10か月前にタイプスリップしもう一度人生をやり直す主人公を含む10人。過去に戻って次々と仲間が亡くなっていきます。犯人は?その動機は?とても面白く読めました。

 

君の望む死に方(石持浅海)・・・推理小説  2008.3.16読了*  

今までにないパターンの物語で面白く読めました。犯人役と被害者役が決まっている状況の中で終章に向けて進んでいくところがサスペンスいっぱいです。

 

アコギなのかリッパなのか(畠中恵)・・・推理小説  2008.3.23読了*  

現代物は今ひとつというような風評があったので心配しつつ読みました。出来は悪くないと思います。面白かったです。政治家のまわりの日常の謎という一風変わった舞台もなかなか良かったと思います。

 

モザイク事件帳(小林泰三)・・・推理小説  2008.3.30読了  

色々なバリエーションで楽しませてくれます。作風には多少癖はありますがまだ我慢できるレベル。短編なのでというところもあるでしょうが舞台がコロコロ変わる点にちょっととまどいます。

 

少女ノイズ(三雲岳斗)・・・推理小説  2008.4.3読了*  

登場人物の性格が際だっています。それぞれに特徴があってわかりやすい。塾関係で起こる謎を解いていくわけですが非日常的なところもまあまあ許せます。気楽に楽しめる作品です。

 

ジーン・ワルツ(海堂尊)・・・推理小説  2008.4.6読了  

産婦人科に舞い降りたクール・ウィッチ、曾根崎理恵。代理出産を題材に物語が進みます。主人公は颯爽としていて魅力的。終盤の盛り上がりもなかなかのモノでした。

 

賢者の贈り物(石持浅海)・・・推理小説  2008.4.10読了*  

昔からの有名どころの物語にひっかけて何故?の物語を集めた短編集です。物語には必ず「磯風さん」という女性が共通に登場します。日常の謎なんですがちょっと趣の違う謎10コあげます・・・というような感じです。個人的には「玉手箱」は結末がぼかしてあるのでちょっとすっきりしませんでした。しかし、面白いです。

毒草師 白蛇の洗礼(高田崇史)・・・推理小説  2008.4.13読了*  

「毒草師」シリーズ第二弾です。御名形史紋が今度は千利休が関係する連続殺人事件を解決に導きます。あいかわらず西田君(史紋の隣に住むいつも事件に巻き込まれる語りべ)はちょっとかわいそうです、ラストシーンから本格的にシリーズ化されそうな予感がします。

 

ボトルネック(米澤穂信)・・・推理小説  2008.4.17読了* 

さわやかでもなければミステリともSFとも言い難い。端的に言えば暗いとも言える。でも不思議な魅力がある。主人公がイヤと言うほどパラレルワールドで味わう無力感、その結果主人公が選んだ道は・・・。

 

パンドラ's ボックス(北森鴻)・・・推理小説  2008.4.24読了* 

作者の歴史を下書きにした短編集です。今までの足跡がわかってなかなか興味深いです。

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り(歌野晶午)・・・推理小説  2008.4.29読了* 

ネットに集まった5人が繰り広げる殺人ゲーム。短編集の形態を取りながら全体に流れを持つ連作集です。最近、謎解きで重量級のものを読んでなかったため読み応えがありました。最後の展開も一部予想はしていましたが決着の付け方が工夫されていて面白かったです。

 

留美のために(倉阪鬼一郎)・・・推理小説  2008.5.1読了 

うーん、これは読み手を選びそうですね。私はここくらいだと許せる部類ですが・・・。作中作にちりばめられた何重もの伏線。それが解かれている部分はある意味快感のはずなのに何か後味が悪い、そんな感じがあります。

 

靖国への帰還(内田康夫)・・・推理小説  2008.5.4読了* 

戦争時の交戦中にタイムスリップしてしまった主人公が現代に現れ靖国問題などに関わっていきます。純粋には今回推理小説の枠からは外れると思います。現在を生きるものとして考えさせられる内容でした。

 

犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題(法月綸太郎)・・・推理小説  2008.5.17読了 

星座に関わる短編集です。個々の物語は全て星座にまつわるもので目新しさがありました。内容も割と軽めでさらっと読めます。今回は前半6話が入っています。

平台がおまちかね(大崎梢)・・・推理小説  2008.5.18読了 

今回は書店ではなく出版社の営業である主人公が本にまつわる日常の謎を解きます。今回はミステーリーズ!に連載されていた4話分を一気読みしました。4話ともハートフルでなかなか面白かったです。

インディゴの夜(加藤実秋)・・・推理小説  2008.6.1読了* 

ちょっと変わったホストクラブが舞台の日常(?)の謎4作品の短編集です。ホストが活き活きと動き回り面白いです。謎はシンプルですが登場人物の魅力で読まされてしまいます。

Q.E.D. 第29巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2008.6.22読了* 

絵の先生が殺人の容疑をかけられた。その犯人は・・・。

 

Q.E.D. 第30巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2008.6.22読了* 

人形はなぜ殺されるのか、そこから広がる推理劇。面白かったです。

 

クラリネット症候群(乾くるみ)・・・推理小説  2008.6.25読了* 

マリオネット症候群と表題のクラリネット症候群の2編で構成されています。この作者のことですからタダじゃすまないと思っていましたが案の定でした。設定的にはギリギリのところなので賛否両論と思いますが私的には許せる範囲です。

 

耳をふさいで夜を走る(石持浅海)・・・推理小説  2008.6.29読了* 

今までとちょっと作風が違う感じです。ある理由でシリアルキラーの道を歩まざるを得なかった男の物語です。心理描写が中心になっておりサスペンス度が高いです。

 

なぜ絵版師に頼まなかったのか(北森鴻)・・・推理小説  2008.7.3読了* 

明治の変化の中で生きる葛城冬馬が次々遭遇するいろいろな事件。そこにくせのある共演者と師匠がからんで何とも言えない雰囲気を醸し出します。ユーモア推理の一面もある短編集です。

 

裁判員法廷(芦辺拓)・・・推理小説  2008.7.12読了 

裁判員制度をテーマにした中編集です。裁判の場面が、臨場感もあり解説もありで興味深く読めます。実際、こんな感じになるんだろうなぁと想像できました。もちろん推理要素も入っており楽しめます。

 

聖域(大倉崇裕)・・・推理小説  2008.7.19読了 

一言で言えば山岳ミステリです。山登りには興味がないので面白く読めるかな?と心配していましたが杞憂でした。とにかく臨場感があって面白い。後半部はどんでん返しになっていますがこれは自分的には読めていました。しかし、それで作品の面白さが減るわけではありません。山岳ミステリの認識が変わりました。

 

天才探偵SEN オルゴール屋敷の罠(大崎梢)・・・推理小説  2008.7.27読了 

大崎さん児童書第2作です。今回は古いお屋敷とオルゴールがテーマ。いつもながら読みやすくあっという間に読了。からくりも交えた物語はちょっとワクワクしてしまいます。

ヴァン・ショーをあなたに(近藤史恵)・・・推理小説  2008.7.27読了 

ビストロ・パ・マルで起こる日常の謎、第2作です。やはり今回も面白い。一気読みでした。今回は三舟シェフの修業時代の話なども入っていてより楽しめるようになっています。

 

パズル(蒔田光治 他)・・・推理小説  2008.8.2読了 

TVドラマのノベライズです。全10話が納められています。TVシリーズだけあってお約束ネタなどは満載です。ミステリ度は高くないですが暗号中心で軽く読むことが出来るので電車で読むのに最適です。

 

ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)・・・推理小説  2008.8.12読了* 

かなりの長編ですが一気に読めてしまいます。世間の評判はホントでした。会話が印象的で各場面は目に浮かぶくらい鮮明です。交錯する過去とのつながりやスピーディな展開につい引き込まれワクワクします。とても面白い。映画化されても十分耐えられるパワーを秘めています。

 

復讐者の棺(石崎幸二)・・・推理小説  2008.8.14読了 

久しぶりのサラリーマン&女子高生シリーズです。相変わらずギャグのやりとりはちょっと寒いところもありますが内容は本格。トリックについては面白かったです。

 

館島(東川篤哉)・・・推理小説  2008.8.17読了* 

うーむ。トリックも大きくて面白いのですが登場人物の会話にちょっと引き気味になります。ギャグが自分の感覚に合わない・・・という感じ。

ガラス張りの誘拐(歌野晶午)・・・推理小説  2008.8.20読了* 

誘拐殺人を解決したのち自身の娘が誘拐される刑事。誘拐の経緯がドキドキさせます。が、最後に明かされる意外な真相はインパクト大でした。

ひかりの剣(海堂尊)・・・青春小説  2008.8.22読了 

ジーンワルツの清川とジェネラルルージュの速水が剣道にて雌雄を決する青春小説です。登場人物に中では朝比奈ひかりが存在感があります。

ガーディアン(石持浅海)・・・推理小説  2008.8.24読了* 

この人の作風はホントに多彩です。今回は、悪意の攻撃からガーディアンという超自然的な力に守られた主人公の物語。悪意が殺意になったときどうなるのか、人間模様も取り込みその行方にドキドキします。

弥勒の掌(我孫子武丸)・・・推理小説  2008.8.31読了* 

最後の最後でわかる犯人。そう言う手もあったんだ・・・。謎が最後に腑に落ちる快感を十分味わいました。

闇色のソプラノ(北森鴻)・・・推理小説  2008.9.7読了* 

かなり内容も分量も濃い作品です。伏線の張り方の複雑さ、二転三転する真相。ミステリ度はかなり高いですが全体的に暗い印象があります。読む人を選ぶかもしれません。

目薬αで殺菌します(森博嗣)・・・推理小説  2008.9.13読了 

うーん、わからなくなってきたなぁ。シリーズの繋がりもそうですがミステリ度の低下が気になります。禅問答にも少し食傷気味です。

せせらぎの迷宮(青井夏海)・・・推理小説  2008.9.14読了* 

小学生の時のある意味残酷な、ある意味ピュアな時期の完成を過去の謎という形で表した作品です。その頃のほろ苦い後悔と今日の再生がさわやかです。

 

流星の絆(東野圭吾)・・・推理小説  2008.9.24読了* 

ひさしぶりに東野本を読んだ気がします。今まで積ん読になっていましたが今度テレビ放映されるとのことで読んでみました。かなりの長編ですが割とスムーズに読めます。兄弟の絆を軸に時効になりそうな父母の殺人事件の真相に迫るというものですがそこに妹の恋が重なり面白いです。読後感もさわやかでなかなか良いです。

 

カラット探偵事務所の事件簿1(乾くるみ)・・・推理小説  2008.9.28読了* 

日常の謎の解決、昔の友人で探偵事務所を作る、専門は調査より謎解き、・・・と好みの要素ばかりなのでこれは外すわけにはいきません。ということで読み始めました。小技がいろいろあり好きなパターンなので満足感いっぱいで終わろうとしたところ最後に大技が。さすがにこの作者、普通では終わらせてくれません。今から2が楽しみです。

 

虚栄の肖像(北森鴻)・・・推理小説  2008.10.1読了* 

花師と絵画修復師の佐月恭壱モノ第2弾です。今回はちょっと暗めの話の中で恭壱の過去が少しわかります。昔の恋人との再会から始まる情念の話はちょっと重いです。

 

カラスの親指(道尾秀介)・・・推理小説  2008.10.11読了 

うーん、やられた。最後の最後で裏切られた。しかしとても爽快。ドキドキ感満載でテンポも良く、最後に伏線が収束するところはとても快感です。

 

青春俳句講座 初桜(水原佐保)・・・推理小説  2008.10.13読了* 

俳句を軸にしたミステリを味付けた青春小説という感じ。日常の謎が小技が効いていて面白く読みました。ミステリ度は低いですが俳句について色々わかって楽しいです。

 

Q.E.D. 第31巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2008.10.19読了* 

ねつ造に関わる謎と科学者の心の闇、奥深い話でした。雪山での殺人の約束、果たしてそれは誰から誰への約束だったのか・・・。

 

れんげ野原のまんなかで(森谷明子)・・・推理小説  2008.10.19読了* 

図書館で巻き起こる日常の謎。それに取り組む図書館員。なかなか魅力的な設定です。読後感が良くすっきり読めますがキャラはもう少し濃くても良いかなと思いました。

 

スタジアム虹の事件簿(青井夏海)・・・推理小説  2008.10.24読了* 

野球場で巻き起こる日常の謎。それに取り組む球団の女性オーナー。そこに万年最下位チームの優勝が絡みなかなか面白い短編集です。読後感も良くて良い感じでした。

 

夜の光(坂木司)・・・推理小説  2008.11.2読了* 

今までとは違った路線ですが今回もハートフル。傷つきやすい高校生4人組のそれぞれの視点での日常の戦いが描かれます。ラストシーンは元気が出る終わり方です。

 

ガリレオの苦悩(東野圭吾)・・・推理小説  2008.11.9読了* 

ガリレオシリーズ短編集です。すでに『ガリレオΦ』で披露された話もありますが面白かったです。特に「指標す」はちょっと「容疑者Xの献身」に絡めた雰囲気もあり良かったと思います。

 

聖女の救済(東野圭吾)・・・推理小説  2008.11.15読了* 

ガリレオシリーズ長編第2弾です。確かにこの犯罪は今までないパターンです。ある意味真相は虚数解であるのにも納得させられました。最後に題名の意味がわかりました。

カンナ 飛鳥の光臨(高田崇史)・・・推理小説  2008.11.18読了*  

新シリーズです。今回は聖徳太子にまつわる謎でした。忍者がらみと歴史の謎の融合で面白く読むことが出来ました。逆転の発想での聖徳太子・蘇我氏・大化の改新の検証がとても良かった。

イノセント・ゲリラの祝祭(海堂尊)・・・推理小説  2008.11.27読了  

今回は田口医師を媒体として医療行政の問題をあぶり出します。厚生労働省をバッサリ切るところが爽快な田口・白鳥シリーズです。

儚い羊たちの祝宴(米澤穂信)・・・推理小説  2008.11.29読了*  

かなりダークな感じ。これがバベルの会シリーズですか・・・。最後の一行がかなりインパクトが高いのでお見逃しなく。

びっくり館の殺人(綾辻行人)・・・推理小説  2008.12.2読了*  

ひさしぶりにこの作者の作品を読みました。少年少女用に書き下ろされた作品ですが十分大人の鑑賞にも堪えます。でも少しびっくり度は低いかな。

乱鴉の島(有栖川有栖)・・・推理小説  2008.12.20読了  

孤島で起こる殺人事件です。全体を貫く謎は途中で予想が付いたしトリックも驚愕するものではありませんでした。少し文体自体が読みづらいところもありなかなか集中できませんでしたが最終部のテンポはなかなか良かった。

 

短劇(坂木司)・・・推理小説  2008.12.21読了*  

ショート・ショート集です。不思議な感じのモノからホンワカしたモノまで種々あり楽しめます。

退出ゲーム(初野晴)・・・推理小説  2008.12.28読了*  

青春推理日常の謎って感じの作品です。軽めですがしっかり作り込んだ感じの短編集は読み応えがあります。今回は高校一年の風景という感じでしたが続編が出るのかな。

ハートブレイク・レストラン(松尾由美)・・・推理小説  2008.12.31読了*  

日常の謎をフリーライターの主人公と曰くありげなおばあちゃんが解いてゆく物語です。連作になっていて面白く読みました。続編が出て欲しいなぁと思った作品です。

告白(湊かなえ)・・・推理小説  2009.1.3読了*  

導入部から引き込まれ一気に読めます。犯人の一人である秀才の少年の造形にはちょっと違和感を感じますがそれを補ってあまりある物語の面白さです。後味は正直良くありませんが小説の完成度はかなり高いです。

完全恋愛(牧薩次)・・・推理小説  2009.1.9読了*  

主人公の子ども時代から亡くなるまでの生涯が綴られます。その中での誰にも知られない秘めた恋愛と不可能犯罪。それが最後の最後でバラバラだった話が一気に繋がりとても面白いです。

カンナ 天草の神兵(高田崇史)・・・推理小説  2009.1.10読了*  

今回は島原の乱と天草四郎に関する物語です。天草四郎はなぜ四郎なのか、その謎に迫ります。一気に読んでしまいました。

 

Q.E.D. 第32巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2009.1.16読了* 

燈馬くんが逆に「証明終了」される「マジック&マジック」、フライヤが巻き込まれた謎を解く「レッド・ファイル」。「謎」の面白さを教えてくれます。

 

黒影(かげ)の館(篠田真由美)・・・推理小説  2009.1.17読了*  

あとこのシリーズも次回で完結となりました。大河状態になっているところをどう決着させるかにも心引かれますがいよいよ大団円と思うと少し寂しくもあります。 さて展開は神代教授と京介の出会いが描かれミステリ度は低いものの舞台が非日常的で引き込まれます。最終回に向け盛り上がりは最高潮になっており完結が待ち遠しいです。

 

ジョーカー・ゲーム(柳広司)・・・推理小説  2009.1.21読了*  

スパイ養成学校D機関を舞台に起こる各種の事件を解決してゆきます。謎もその真相も意外性があって面白かったです。続編も出るような気配ですので楽しみです。

 

壺霊(内田康夫)・・・推理小説  2009.1.24読了*  

ひさびさの浅見光彦シリーズです。今回の舞台は京都。古刹の火事、流麗な壺、京女が絡む殺人事件を解決します。今回は京都の町並みが印象的でそこが最も楽しめました。

黒百合(多島斗志之)・・・推理小説  2009.2.2読了*  

戦後の少年少女のふれあいに過去の風景が差し込まれどこでどう絡むかなと思って読んでいましたが、最後で全てが明らかになります。このインパクトはかなりのもので満足感が高かったです。黒百合の意味は最後で何となくわかった気がします。

毒殺魔の教室(塔山郁)・・・推理小説  2009.2.12読了*  

過去に起こった小学校での毒殺事件。そののち数年を経て真相に迫ろうとするその時の当事者。動機にはちょっと首をひねるしキャラ設定と多少違和感があるところもありますがストーリとしては面白い。

冥府神の産声(北森鴻)・・・推理小説  2009.2.20読了*  

珍しく医療もので脳死と臓器移植を扱っています。ちょっと暗めのストーリーですが新鮮な感じで読むことができました。

九杯目には早すぎる(蒼井上鷹)・・・推理小説  2009.2.26読了*  

短編集ですが短編とショートショートが交互に出てくる感じです。主人公が何の因果か不幸に陥るというパターンで物語が進みますが特に「キリングタイム」は面白かったです。

思い出探偵(鏑木蓮)・・・推理小説  2009.3.2読了*  

思い出に関わるものを探す「思い出探偵」。連作短編でハートフルミステリと言われれば読むしかない。短編と言ってもそれぞれの物語が他の物語にかぶる格好になっていてすべてがつながるため長編として読んだ方が良いと思います。人のふれあいの中で思い出を探るところは泣かせます。オススメです。

天才探偵SEN 呪いだらけの礼拝堂(大崎梢)・・・推理小説  2009.3.8読了 

大崎さん児童書第3作です。今回は隣町にある私立学園の怪談話がテーマ。テンポも速く読みやすいのは相変わらず。今回は行動的な千クンです。

ジェネラルルージュの伝説(海堂尊)・・・推理小説  2009.3.9読了 

若い速水の修羅場での活躍を描く事件が描かれます。ジェネラルルージュのいわれもそこで語られます。他の登場人物との関係も色々出てくるため思わずうれしくなります。水落冴子との関係も描かれていますよ。

秋期限定栗きんとん事件(米澤穂信)・・・推理小説  2009.3.14読了* 

久しぶりのこのシリーズ。楽しみにしてました。いったん先回の事件で袂を分かった小鳩と小佐内、2人の関係がどうなるかも気になるところでした。今回は上下巻に分かれていますが下巻の中盤以降はスピード感があります。最後の展開もやはり一筋縄ではいかないような終わり方。さて最終巻である第4作はどうなるんでしょうか。

カンナ 吉野の暗闘(高田崇史)・・・推理小説  2009.3.19読了*  

今回は役小角と吉野の黄金伝説がからみます。テンポも速く読みやすい。火遁の術(?)が出てきます。

 

チョコレートビースト(加藤実秋)・・・推理小説  2009.3.27読了*  

ホスト探偵団第2弾です。「真夜中のダーリン」は総力結集みたいな話で好きですね。最後に良い感じでほろっとします。

織姫パズルブレイク(矢野龍王)・・・推理小説  2009.3.29読了*  

全面パズルです。これより軽い形では高田崇史さんの作品でありましたがここまでパズルなのは初めてです。パズル以外の物語部が少ないのでサクサク読み進めることができますが、小説というよりパズル本としてあたった方が良いと思います。

鬼の跫音(道尾秀介)・・・推理小説  2009.3.31読了  

初の短編集です。今回の作品はホラー色がかなり強くなっている気がします。現実と幻想の境がないような感覚で読み進めることになりました。でもやっぱりこの人の作品は一筋縄ではいきませんね。

ギフト(日明恩)・・・推理小説  2009.4.4読了*  

霊が見える少年と心に悔恨を抱える男が出会いそのふれあいの中で少年、男性、そして霊が再生してゆきます。一編だけモヤモヤが残るところがありますがそれにより他のエピソードが際だつのかもしれません。最後の物語とエピソードはほろ苦くも暖かなエンディングだったのでホントに良かった。

砂冥宮(内田康夫)・・・推理小説  2009.4.10読了*  

金沢と三浦半島を結ぶ殺人事件を浅見光彦が解決に奔走します。過去の学生運動がカギになり解決に向かいますがいつもながら筆力のせいか読みやすいです。あっという間に読んでしまいました。

カンニング少女(黒田研二)・・・推理小説  2009.4.12読了*  

姉の死の原因を探るために志望校をめざす少女に仲間が協力してカンニング作戦を練ります。コンゲームでありながら青春小説の傾向が強いです。読後はさわやかですのでホッと一息入れたい人向けですね。

二枚舌は極楽へ行く(蒼井上鷹)・・・推理小説  2009.4.25読了*  

先回の「九杯目には早すぎる」の路線であいかわらず面白いです。特に表題作の「二枚舌は極楽へ行く」はちょっと後味の悪さもほどほどで面白かったです。

極北クレーマー(海堂尊)・・・青春小説  2009.4.30読了 

医療事故に対する件と地域医療の難しさに焦点を当てています。終盤からの疾走感は相変わらず冴えていて面白く読みました。

スノーフレーク(大崎梢)・・・推理小説  2009.4.30読了 

青春推理小説という感じ。昔に亡くなった幼なじみが生きているのではないか?と追跡する主人公。少し甘さの過ぎた恋バナという指摘もありそうですが謎もありストレスなく読み進めることができました。

桜の園  神代教授の日常と謎(篠田真由美)・・・推理小説  2009.4.30読了*  

建築探偵桜井京介の番外編Part2です。大部分は「ミステリーズ!」を買っていたときに読んでいました。番外編だけあって軽めですがそれもまた良しです。

 

そして名探偵は生まれた(歌野晶午)・・・推理小説  2009.5.4読了*  

なかなか読み応えがありました。特に「生存者、1名」は色々ギリギリのトリックだったような気がしますが面白かったです。作品の構成として面白かったのは「館のいう名の楽園で」。作中作のような感じで割とこのパターンは好きです。

 

叔父殺人事件(折原一)・・・推理小説  2009.5.6読了*  

自殺サイトを題材にひとひねりもふたひねりもしてあります。読後、前に戻ると色々伏線があったことがわかります。やられる快感を得られますよ。

 

叔母殺人事件(折原一)・・・推理小説  2009.5.9読了*  

叔父殺人事件の姉妹編です。こちらのほうがスリラー度は高いです。あらすじは倒叙ミステリなのであまりコメントできませんが二転三転するどんでん返しを楽しめます。

パラドックス13(東野圭吾)・・・推理小説  2009.5.10読了*  

推理小説というよりSF推理というようなジャンルの作品です。謎という点でパラドックスを捉え、不条理な世界に住むことになった場合の生き様を読者に突き詰めています。物語はパニック映画のような部分もありどんどん読み進めることができます。エンディングについては予想通りでしたが面白かったです。

少年少女飛行倶楽部(加納朋子)・・・青春小説  2009.5.16読了*  

空を飛びたいという面々がクラブを作り色々な紆余曲折を経ながら空を飛ぶところまでを描きます。登場人物のキャラがはっきりしていて読みやすく、カラッと明るい青春小説で気持ち良いです。

六つの手掛かり(乾くるみ)・・・推理小説  2009.5.25読了  

色々な謎が楽しめる作品です。短編6作品が納められていますが共通の探偵は林サブ。じっくり読まさせて頂きました。

消失!(中西智明)・・・推理小説  2009.5.30読了*  

90年10月刊行のノベルズの復刻版です。トリックが掟破りギリギリのところですが面白く読ませてもらったのでヨシとしましょう。どんでん返しが3パターンあり楽しめます。3つの事件が最後で収束しますが手品を見ているような鮮やかさで真相に導いてくれます。

 

まっすぐ進め(石持浅海)・・・推理小説  2009.5.30読了*  

今までとちょっと違った感のある作品です。これは「メフィスト」を買っていたときに読んでいました。訳ありの2人が色々な経験を詰んで幸せを掴むところが良いですね。

龍神の雨(道尾秀介)・・・推理小説  2009.6.3読了  

雨の日に2組の兄弟(兄妹)を巻き込む事件。ちょっと東野圭吾の流星の絆を何故かしら思い出しました。道尾流に兄弟ものをアレンジするとこうなるのかと思いました。内容はとても面白いです。

学ばない探偵たちの学園(東川篤哉)・・・推理小説  2009.6.6読了  

体裁はユーモアミステリ。トリックはちょっと無理があるところも。しかし、物語の流れが良いのでさほど気にはなりません。

 

モップガール(加藤実秋)・・・推理小説  2009.6.9読了*  

特殊な能力を持った主人公が清掃業で働き出します。そこで起こる不思議な出来事、それを清掃チームで解決する物語です。「インディゴの夜」と同じような感覚で読み進めることができます。

放浪探偵と七つの殺人(歌野晶午)・・・推理小説  2009.6.14読了*  

さすらいの名探偵「信濃譲二」が七つの殺人の謎を解きます。短編集ですがそれぞれに工夫が凝らされ楽しめます。

Q.E.D. 第33巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2009.6.18読了* 

全てが食い違っているようなところから真実が見えてくる「パラドックスの部屋」、トリックにまつわる話の「推理小説家殺人事件」。面白かったです。

 

症例A(多島斗志之)・・・推理小説  2009.6.24読了* 

多重人格を題材にした物語です。推理よりも精神世界についての部分に重きが置かれています。膨大な調査に基づいて書かれているようで引き込まれます。渾身の力作という感じです。

踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿(北山猛邦)・・・推理小説  2009.7.11読了 

ひきこもり寸前の名探偵、その設定だけでそそられます。謎自体は小ネタですが上手く処理されていて作品全体の雰囲気に良く合っています。

 

カンナ 奥州の覇者(高田崇史)・・・推理小説  2009.7.11読了*  

今回はアテルイの謎です。現代の物語のほうに大きな変化があり今後の動向が気になります。

 

セイギのチカラ(上村佑)・・・推理小説  2009.7.16読了 

少しだけ変わった超能力を持ったキャラの濃い面々が連続殺人の謎を追ううちに大事件にたどり着きます。最後へなだれ込むスピード感が心地よいです。読後感も良くトリックの出来などを意識することなく楽しく読めます。

 

ぼくが探偵だった夏(内田康夫)・・・推理小説  2009.8.4読了* 

少年ものながら楽しく読めました。謎よりも浅見少年の冒険が楽しい作品です。登場人物も他の作品に登場する面々が色々出てきて思わずニヤリとしてしまいます。

 

シルバー村の恋(青井夏海)・・・推理小説  2009.8.6読了* 

日常の謎ものです。一見したことと実が違っている展開が面白い。最後はちょっと暖かくなるこの作者らしい作品です。

 

密室殺人ゲーム2.0(歌野晶午)・・・推理小説  2009.8.13読了* 

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」の続編です。重量級ミステリであるのは前作と同様です。前作で消失したメンバーのあとを引き継ぐ面々が新たに出てきて事件を起こします。トリックは反則すれすれなるもこういった小説があってもいいかと思わせてくれます。

 

三幕の殺意(中町信)・・・推理小説  2009.8.14読了 

中編を大幅改稿した犯人当て小説になっています。淡々と進む雪密室。今までのパターンのように見えて新たな趣向が入っています。最後の最後での驚きが楽しい作品です。

 

象と耳鳴り(恩田陸)・・・推理小説  2009.8.20読了* 

日常の謎モノの短編集です。退職判事が主人公で色々な事件が起こります。ちょっと幻想的なものもあり色々なテイストが楽しめます。

 

強運の持ち主(瀬尾まいこ)・・・推理小説  2009.8.24読了* 

元営業のOLが占い師に転職。色々な人との出会いやつながりで自分の進む道を見つけていきます。日常の謎的な短編集ですがほわっとした後味でとても心地よいです。

 

少女探偵は帝都を駆ける(芦辺拓)・・・推理小説  2009.8.27読了 

昭和10年当時を舞台とした推理モノです。レトロ感いっぱいですが個人的にはあまり好みではありませんでした。 ただストーリーとしては面白いのでレトロが好きな人ならかなり楽しめると思います。

 

追想五断章(米澤穂信)・・・推理小説  2009.8.30読了* 

亡くなった父親の遺稿を探す娘に協力する古本屋アルバイトの主人公。ちょっと難解で自分的には今一歩。もう少しシンプルな方が好きです。

 

トワイライト・ミュージアム(初野晴)・・・推理小説  2009.9.2読了* 

交通事故に遭い精神を過去に飛ばしてしまった幼女を救うため過去に飛ぶSFミステリです。舞台が中世ヨーロッパで馴染みにくいところはありましたが臨場感があり読みごたえがあります。

 

サマーウォーズ(岩井恭平)・・・SF小説  2009.9.3読了* 

数学オリンピック代表まであとわずかだった主人公がにせフィアンセとして田舎に行きそこで親戚たちと交流します。そこで仮想世界の崩壊を人知れず手伝ってしまうことになり苦悩は頂点に。
親戚たちと力を合わせ立ち向かう姿がすがすがしく、ちょっとほろりとさせてくれます。ストーリはとても面白く映画が観たくなりました。

ダブル・ジョーカー(柳広司)・・・推理小説  2009.9.6読了* 

ジョーカー・ゲームの続編です。今回もおぉ、そう来たかという感じ。細かなところまでよく考えられており読み進めるのが楽しみな短編集です。

弁護側の証人(小泉喜美子)・・・推理小説  2009.9.9読了* 

ある幕間を境に180度舞台反転する手際は見事です。昔の作品であるため表現などに多少古さを感じさせるもののそれに打ち勝つ驚きを与えてくれました。

二島縁起(多島斗志之)・・・推理小説  2009.9.10読了* 

海上タクシー運転手が過去の犯罪の精算に巻き込まれます。ボートチェイスも緊迫感がありあっと言う間に読んでしまいました。面白かった。

海上タクシー<ガル3号>備忘録(多島斗志之)・・・推理小説  2009.9.12読了* 

二島縁起の姉妹編。こちらは短編集です。ボートチェイスの短編などもありこちらも楽しめます。

おれは非常勤(東野圭吾)・・・推理小説  2009.9.14読了* 

小学校の学習雑誌に連載されたものを中心とした短編集です。しかしながら子供向けと言って侮れない出来です。表現が平易なのでサクサク読み進められます。

怪しい人びと(東野圭吾)・・・推理小説  2009.9.15読了* 

短編ながら切れ味の冴える作品集です。なので途中で中だるみすることもなく快調に読み進めることができました。

 

パラレルワールド・ラブストーリー(東野圭吾)・・・推理小説  2009.9.16読了* 

記憶研究の中で三角関係になる主人公。自分の記憶を探るうちに次々明らかになる事実。全てが明らかになった時にあっそうだったんだと納得します。

新参者(東野圭吾)・・・推理小説  2009.9.21読了* 

一つの殺人事件にからむ色々な小さな謎。人情の町人形町で新参者加賀恭一郎が人々とふれあいその謎の解決と個々の人がもつ葛藤をも解決して行きます。ある意味日常の謎的な連作集で最後に真相が明らかになったときはスッキリさせてくれます。暖かな作品でとても気に入りました。

 

天空の蜂(東野圭吾)・・・推理小説  2009.9.29読了* 

かなりの長編でした。面白かったです。東野作品はやはり多彩ですね。 これって95年の作品なんですが古さを感じさせません。

 

花と流れ星(道尾秀介)・・・推理小説  2009.10.1読了

探偵役・真備庄介とその助手北見凛、旧友のホラー作家・道尾が活躍する短編集です。不思議な感じの物語。

密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿(北山猛邦)・・・推理小説  2009.10.2読了

踊るジョーカーに続く第二弾です。登場人物のキャラが前回よりクリアになった感じ。ライバル探偵も登場して一工夫されています。軽く読めるところが良いです。

 

ねずみ石(大崎梢)・・・推理小説  2009.10.6読了

4年前の記憶を失った主人公が最後に記憶を取り戻し真実にたどり着きます。 友人たちの触れあいが泣かせます。ラストシーンは爽やかで良いですね。

 

狩眼(福田栄一)・・・推理小説  2009.10.9読了

刑事がシリアルキラーを追うという警察小説です。トリック自体は途中でわかりましたが登場人物の性格がはっきり出ていて分かりやすくストーリーも面白いです。

虹を操る少年(東野圭吾)・・・推理小説  2009.10.12読了*

光でコミュニケーションを取る天才高校生光瑠。人類の進化をからめたSFミステリです。

 

初恋ソムリエ(初野晴)・・・推理小説  2009.10.12読了*

退出ゲームの続編です。今回も軽妙な会話とちょっとほろりとさせる物語に仕上がっています。吹奏楽がそれぞれでポイントになっていますがそれが良い感じ。続編もありそうな感じで期待してます。

怪笑小説(東野圭吾)・・・推理小説  2009.10.14読了*

何とも不可思議(?)な短編集です。ちょっと黒い感じでそれぞれで趣が違います。

午前零時のサンドリヨン(相沢沙呼)・・・推理小説  2009.10.16読了*

マジックをしている時のみ豹変する謎めいた女の子と主人公が織り成す学園内でおこる幽霊さわぎの中で日常の謎を解きます。物語的には恋愛要素が入ってライトノベル的なところもありますが謎にも意外性があり最後に主人公も救われる結末は爽快さもありオススメです。

Q.E.D. 第34巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2009.10.18読了* 

今回はアランが結婚します。しかしながらすんなりとは行かず。もう一点は今は田舎に住む可奈の中学時代の友達の家に高飛び込みの応援に行って巻き込まれる事件です。

 

月光亭事件(太田忠司)・・・推理小説  2009.10.21読了* 

狩野俊介シリーズ第1作。安心して読める感じです。ライトノベルより本格であなどれないです。

 

幻竜苑事件(太田忠司)・・・推理小説  2009.10.23読了* 

狩野俊介シリーズ第2弾です。今回は老舗旅館の10年前の焼死事件に挑みます。しかしながらこのシリーズ、サクサク読み進めることができます。程よい軽さを持っています。

 

QED 出雲神伝説(高田崇史)・・・推理小説  2009.10.28読了* 

今回は出雲はどこにあるかという謎です。忍者の影も見え隠れし、カンナに若干触れしつつ進行します。最後に数年後の後日談もあり今回も面白く読ませてもらいました。

天才探偵SEN 神かくしドール(大崎梢)・・・推理小説  2009.10.28読了 

大崎さん児童書第4作です。今回はアンティークドールと神かくしがテーマ。あいかわらずサクサク読みやすく安心して読み進めることができます。今回はちょっと怪しげ感ありです。

少年たちのおだやかな日々(多島斗志之)・・・推理小説  2009.10.29読了* 

ダークです。後味最悪の短編集です。でもどんどん読み進めてしまうのは怖いもの見たさからでしょうか。

 

毒笑小説(東野圭吾)・・・推理小説  2009.11.1読了*

笑い満載の短編集です。今回も多彩な面を見せてくれます。

 

夜叉沼事件(太田忠司)・・・推理小説  2009.11.3読了* 

いよいよ俊介も中学生になり美樹とのつながりもできて友人もできる雰囲気です。そんな中、担任の先生が探偵事務所を訪ねてくるところから始まります。過去の事件と現在の事件がマッチしたとき驚きの真相が明らかに。シリーズ第3弾も安心して楽しめます。

 

黒笑小説(東野圭吾)・・・推理小説  2009.11.4読了*

いよいよ脂が乗ってきた感じ。ユーモアをトコトン楽しめる作品群です。

天使が開けた密室(谷原秋桜子)・・・推理小説  2009.11.10読了*

ライトノベルと紹介されていたと思いますが推理もしっかりしていて面白かったです。登場人物の性格もはっきりしており文体も読みやすかったので好印象。次回作にも期待が持てるかも。

龍の館の秘密(谷原秋桜子)・・・推理小説  2009.11.12読了*

ちょっと今回は館っぽくていい感じ。どんでん返しも程よく意表をついてくれます。キャラも前作よりさらにはっきり出ていて楽しめました。

砂の城の殺人(谷原秋桜子)・・・推理小説  2009.11.15読了*

ミステリ度が今までの中で一番濃厚な作品です。廃墟巡りをする中でまたまた殺人事件に巻き込まれてしまう主人公。失踪中のお父さんの件もはっきりして今後が気になります。

手焼き煎餅の密室(谷原秋桜子)・・・推理小説  2009.11.18読了*

今回は短編集。長編の時代設定の前日譚で、登場人物のみんなの初々しい感じが出ています。

フリッツと満月の夜(松尾由美)・・・推理小説  2009.11.22読了*

満月の夜だけしゃべれる猫フリッツと休みの間事件解決に挑む主人公の物語。実際はフリッツとの交流はあまり紙面が割かれているわけではなく、休みの間に友達になった友人との交流が中心です。少年少女用ですがさわやかな読後感でなかなか良いです。

少女(湊かなえ)・・・推理小説  2009.11.24読了*

告白に次ぐ第二作です。気持ちが微妙にすれ違っている二人の少女。物語が進むにつれてバラバラと思われたピースがはまって行きます。二人の誤解が解ける爽やかさと関係者の転落の後味悪さが絶妙です。一気に読んでしまいました。

贖罪(湊かなえ)・・・推理小説  2009.11.27読了*

少女に次ぐ第三作です。幼い時に遭遇した殺人事件が四人の少女の人生を大きく狂わせ、その贖罪がテーマになっています。今回もバラバラと思われた事件や出来事が最後につながり隠れていた過去が現れると「おぉ」と思わせてくれます。後味は相変わらず良くないですが上手く仕上がっており面白かったです。。

球体の蛇(道尾秀介)・・・推理小説  2009.11.29読了  

全体的に暗い感じの青春小説という感じです。段々明らかになる過去の事件の真相。しかし、それはことによっては嘘から類推した真相かも知れない。そんな危うい確認作業を実施しながら最後は収束します。不安定な余韻を残す作品です。

 

プラスマイナスゼロ(若竹七海)・・・推理小説  2009.12.2読了*  

葉崎シリーズです。突拍子もなく規格外の正反対のふたりとしごく普通で平凡な主人公が繰り広げる青春推理です。この作家にしては珍しく毒がなくさらっと読めます(細かい毒は少しはありますが)。 このキャラでの続編を期待しています。

 

死んでも治らない 大道寺圭の事件簿(若竹七海)・・・推理小説  2009.12.6読了*  

これも葉崎シリーズです。警察官をやめた主人公が経験するお馬鹿な犯人たち、そこから発生する事件を題材にする短編集・・・と思ったら・・・。幕間に警察官だった時の最後の事件が少しずつ挟み込まれそれが最後につながります。こういうやり方もあるんだ という感じですね。してやられました。

 

田舎の刑事の闘病記(滝田務雄)・・・推理小説  2009.12.11読了  

このシリーズも2作目になりキャラがしっかりしてきた印象です。バカミスと侮ると後悔します。小技が効いて面白かったです。

 

十一月は天使が舞い降りた見立て殺人(霧舎巧)・・・推理小説  2009.12.18読了  

今回は見立てがテーマです。今までの物語の伏線が徐々に明らかにされてきました。さて犯人とおぼしき事務長はどこに行ったのでしょうか。

 

十二月は聖なる夜の予告殺人(霧舎巧)・・・推理小説  2009.12.21読了  

11月とセットのような進行です。よって11月を読んでからの方がわかりやすいと思います。しかしながら10月以前の話題には忘れのせいでちょっとついて行けませんでした。

 

君がいなくても平気(石持浅海)・・・推理小説  2009.12.26読了*  

登場人物が少ない中、5人中2人が殺害されます。自分の恋人が殺人者なのか・・・納得できる動機はあるのか・・・謎は徐々にほぐれて最後はちょっとせつない。そんな作品です。

 

玄武塔事件(太田忠司)・・・推理小説  2010.1.1読了* 

狩野俊介シリーズ第4弾です。今回は塔の謎と登場人物の過去のなぞが絶妙にからんでとても面白かった。今回はアキが最初に話をつむぎ野上があとを引き取るという今までにはないパターンになっています。

 

≠の殺人(石崎幸二)・・・推理小説  2010.1.8読了 

今回のサラリーマン&女子高生シリーズは、着眼が面白く満足しました。双子のDNA鑑定とドーピングがカギです。

造花の蜜(連城三紀彦)・・・推理小説  2010.1.20読了* 

「ミステリが読みたい2010年版」第1位です。題材は誘拐事件ですが奥底に隠された謎が徐々に明らかになるところは思わず読みふけってしまいます。緻密な計画と意外な展開、楽しめます

 

Nのために(湊かなえ)・・・推理小説  2010.1.31読了* 

殺人事件の謎を追っていく中で登場人物の過去が段々明らかになっていきます。それぞれの登場人物が誰かのために行動します。しかしながら今回は感情移入が難しかったです。好き嫌いが分かれそうです。

カッコウの卵は誰のもの(東野圭吾)・・・推理小説  2010.2.1読了* 

スポーツの能力は遺伝するのか、親子というものの血のつながりとは?などが絡み合う物語です。そのつながりを求めることによって隠していた過去が明らかになります。皆が幸せを願いながら思うに任せない。そんな切なさがあります。

武家屋敷の殺人(小島正樹)・・・推理小説  2010.2.8読了 

武家屋敷で起こる殺人。過去の殺人とつながったとき、次から次へ変容する真相。何回も繰り返されるどんでん返しに翻弄される感じです。

カンナ 戸隠の殺皆(高田崇史)・・・推理小説  2010.2.13読了*  

天照大神と戸隠の関係が描かれていて今まで気づいていなかったことがハッキリした感じ。色々なことがつながってきて展開がとても楽しみです。

 

Q.E.D. 第35巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2010.2.17読了* 

今回は運送会社に強盗に入った人間は?推理劇に対する妨害者は誰か?今回も意外な結末が待っています。

 

身の上話(佐藤正午)・・・推理小説  2010.2.21読了 

最初は文体に慣れないせいか進みも遅かったですが殺人事件が起こったあたりから加速度的に読み進みました。しかし、登場人物は初山さんを除いて身勝手たっぷりでちょっとムカつきます。最後は「あぁ、こう落とすわけね」と納得です。

 

蝦蟇倉市事件1(伊坂幸太郎・大山誠一郎・伯方雪日・福田栄一・道尾秀介)・・・推理小説  2010.3.2読了 

オムニバスの短編集です。ある街を舞台にした多様な事件が起こりますがそれぞれの作家の色があって楽しめます。ちょっと得した気分になれます。

 

リスの窒息(石持浅海)・・・推理小説  2010.3.6読了* 

あることがきっかけで事件に巻き込まれる女子高生。新聞社とのやり取りには臨場感がありました。うーん、今回はそう来たか。

 

うさぎ幻化行(北森鴻)・・・推理小説  2010.3.13読了* 

義兄の死により残された音の集まり。それをたどっていく中で自分以外の「うさぎ」と呼ばれる女性がいることを知りその人を探す旅に変わっていきます。最後では意外な真相が明かされ波乱を予想させる終わり方をします。

 

蝦蟇倉市事件2(秋月涼介・北山猛邦・越谷オサム・桜坂洋・村崎友・米澤穂信)・・・推理小説  2010.3.21読了 

オムニバスの短編集第二弾です。蝦蟇倉市を舞台にした多様な事件についてそれぞれの作家が今回も工夫を凝らしてくれています。1・2に共通して真知博士がお気に入りです。

 

ホワイトクロウ(加藤実秋)・・・推理小説  2010.3.27読了* 

あいかわらずホストたちは元気いっぱい。それぞれのホスト目線で物語が進みます。何かドタバタが過ぎるかなぁと思いながら読むことが心地よくなってきました。

 

天霧家事件(太田忠司)・・・推理小説  2010.3.27読了* 

今回は俊介は出番なしです。野上さんが活躍しますが色々なドロドロがありちょっとアダルト的です。今までの作風とはちょっと違っている感じ。

 

竜の涙 ばんざい屋の夜(柴田よしき)・・・推理小説  2010.3.29読了* 

「ばんざい屋」2作目です。美味しい料理と日常の謎、これはなかなか美味しいパターン。今回もちょっとほっと楽しませてもらいました。

 

マドンナ・ヴェルデ (海堂尊)・・・推理小説  2010.4.4読了 

ジーン・ワルツの裏編です。クール・ウィッチと母親の戦いの物語。代理母の問題を考えさせてくれる作品ですが、理恵先生の考え方・行動には違和感があります。ユミちゃんの考え方が最も自然なのかこちらも疑問。

 

甘栗と金貨とエルム(太田忠司)・・・推理小説  2010.4.4読了* 

探偵である父親が不慮の事故で亡くなり、父親が生前引き受けていた依頼を引き継ぐことになった高校生甘栗晃。殺人は出てきませんが場面設定や人物設定が魅力的でなかなか面白い。同時に父親の過去に触れる中で新たな発見とほろ苦い余韻もあり良い感じでした。

 

光媒の花(道尾秀介)・・・推理小説  2010.4.6読了 

それぞれの短編が少しずつ交差しあう短編集です。若干のミステリ色を持った少し暖かくてかなり切ない不思議な感じの作品です。

 

甘栗と戦車とシロノワール(太田忠司)・・・推理小説  2010.4.11読了* 

甘栗シリーズ第2作です。今回は割とハードボイルドしています。このシリーズ、なかなかキャラが立っていて面白いです。

 

教室の亡霊(内田康夫)・・・推理小説  2010.5.2読了*  

教育問題と閉塞的な教員採用にからむ殺人事件です。大変読みやすくドンドンページが進みました。

 

堂場警部補の挑戦(蒼井上鷹)・・・推理小説  2010.4.18読了*  

一話一話が連作のようで連作でない作品集です。いずれの物語も最後の一ひねりが良い味を出しています。かなり皮肉っぽい感じの作品集です。

和菓子のアン(坂木司)・・・推理小説  2010.4.18読了*  

デパチカの和菓子屋さんにパートで働くことになった主人公が個性の強い店の仲間たちと和菓子に関する日常の謎に取り組みます。美味しそうな和菓子とほんのりとした謎の解明が上手くマッチしていて良い感じ。主人公の個性も作品に良く合っていて思わず応援したくなります。ちなみにあまりに和菓子が魅力的だったので解説本を注文してしまいました。

神苦楽島(内田康夫)・・・推理小説  2010.5.8読了*  

淡路島が舞台です。宗教と人の心に潜む闇が主テーマになっています。上下巻でかなりボリュームがありますがテンポも良くスムーズに読み進めることができました。

 

不等辺三角形(内田康夫)・・・推理小説  2010.5.15読了*  

幽霊箪笥がテーマになっています。名古屋が舞台の一つになっていたため身近に感じました。作品名一文字増シリーズ(?)です。ちなみに今までのシリーズ作品は「鐘」「箱庭」「蜃気楼」「不知火海」「中央構造帯」でした。

 

蒼林堂古書店へようこそ(乾くるみ)・・・推理小説  2010.5.22読了*  

連作、日常の謎、最終話で集約、これだけでもツボなのに章の間でテーマに沿った作品紹介があってはもうやられたという感じです。最終のコラムの最後の一行が効いてます。

 

七つの海を照らす星(七河迦南)・・・推理小説  2010.5.25読了*  

児童養護施設「七海学園」を舞台に繰り広げられる「学園七不思議」。一話一話が最後に集約されるのはとても気持ちが良かったです。各話はそんなこともあり?というところはあるものの視点が暖かくホッとする感じです。

 

明日の空(貫井徳郎)・・・推理小説  2010.5.29読了*  

帰国子女の主人公が体験する不思議な出来事。ちょっと切ないミステリーです。

 

キング&クイーン(柳広司)・・・推理小説  2010.6.2読了*  

ある事情でSPを辞めた女性が世界的天才チェスプレーヤーを警護する羽目になります。スピード感や無理のない展開は心地良いのですがあと一つ何かが欲しい感じ。途中から最後の展開が多少読めたところがその原因かもしれません。キングとクイーン、それぞれが誰を指しているのかを考えながら読むとなんとなくわかりました。

 

夜行観覧車(湊かなえ)・・・推理小説  2010.6.5読了*  

母が父を殺害し取り残された兄弟が、また近所の家族もどん底から家族の絆を取り戻す・・・と簡単に言うとそんなストーリですがこの作者のことですから後味すっきりとまでは行きません。いつもながらサクサク読めました。

 

万能鑑定士Qの事件簿1(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.6.9読了*  

あらゆるものを鑑定できるほどの博識な鑑定士凜田莉子。「力士シール」なるものの謎が提示されますが第1巻では解明されず。さらに超インフレになってしまう謎まで追加されて2巻目を読むしかない状況です。この巻では凜田莉子の生い立ちが語られます。昔は超劣等生だった主人公はいかにして万能鑑定士になったのか、またなぜQなのか、そこが語られますがそれもなかなか面白かったです。

 

カンナ 鎌倉の血陣(高田崇史)・・・推理小説  2010.6.12読了*  

今回もかなり一気読みでした。シリーズが進んでくるに従い危険度も増し甲斐の能力も覚醒しつつあります。甲斐の婚約者聡美もキャラがはっきりして来て一層ワクワクです。今回はQEDとの若干のラップもありサービスが行き届いています。

 

この国。(石持浅海)・・・推理小説  2010.6.15読了*  

仮想日本のなかで繰り広げられる一党独裁から引き起こされる色々な事件の連作集です。個々の事件では色々な謎が出て来て、宿命の対決的な話もあって楽しめます。一風変わった石持ワールドってところでしょうか。

 

Q.E.D. 第36巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2010.6.19読了* 

今回は構成が非常に凝っている感じ。登場人物のキャラが立っているので楽しめます。

薔薇を拒む(近藤史恵)・・・推理小説  2010.6.23読了

どうもこの作品はゴシックミステリというジャンルのようです。展開は怪しげで謎もいろいろありますが少し浅めの感じ。最後の展開もひょっとしたらそう来るかもと思っていたため想定内でした。

 

飛ぶ男、堕ちる女―広告クリエイター連続殺人(白峰良介)・・・推理小説  2010.6.25読了

もう10年近く前の作品ですがそんなに古さを感じさせません。ある程度読める展開もありますが全体的にはテンポも良くサクサクと読み進めることができます。

キョウカンカク(天祢涼)・・・推理小説  2010.6.26読了

ある意味超能力の「キョウカンカク」を駆使して探偵をする主人公がシリアルキラーと対決します。タイトルが共感覚と書かずにカタカナであるところが最大のどんでん返しです。

ふたりの距離の概算(米澤穂信)・・・推理小説  2010.6.30読了* 

古典部シリーズです。今回は古典部に仮入部した新入生が千反田との会話後、急に退部することになった。何が原因なのか?マラソン大会でホータローが解きほぐします。

11人のトラップミス(蒼井上鷹)・・・推理小説  2010.7.4読了 

サッカーを中心に据えたミステリです。短編・ショートショートで構成されています。個々の物語は割と面白いのですが物語の関連はそれほど強くないところが少し物足りない。そこがつながっているとうれしいのですが。

プラチナデータ(東野圭吾)・・・推理小説  2010.7.6読了* 

最強のDNA犯罪解析システムに絡んだ物語です。全ての犯人特定を行えるシステムが指名したのは主人公。逃避を続ける主人公にも隠された秘密がありそれが物語にうまくつながっています。

万能鑑定士Qの事件簿2(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.7.10読了*  

超インフレの犯人を追って東京から沖縄へ。最後に「力士シール」につながり超インフレの犯人が判明します。最後は少し切ない終わり方でした。

 

貴族探偵(麻耶雄嵩)・・・推理小説  2010.7.11読了  

根っからの貴族が色々な事件に遭遇して謎解きします。とは言っても実際に謎と解くのは貴族の使用人たち。いずれも一級品の探偵です。面白いのですが何かその設定にストレスを感じるのは自分だけでしょうか。

 

長弓戯画 うさ・かめ事件簿(滝田務雄)・・・推理小説  2010.7.15読了  

お姉キャラの少女漫画家鹿野山宇佐輝が和弓を使った殺人事件の謎に挑みます。相方はカメこと小亀ミドリ。ちょっとキャラが痛いところがありますがギリギリ共用範囲です。

 

闇ツキチルドレン(天祢涼)・・・推理小説  2010.7.23読了  

「キョウカンカク」シリーズ第二弾です。今回は元警察OBとの戦いが描かれます。物語自体は意外性もあり楽しめますが登場人物の性格はちょっと納得できない部分もあり。

 

ブレイズメス(海堂尊)・・・推理小説  2010.7.25読了  

ブラックペアンの続編です。モナコから召還した天才外科医が繰り広げる破天荒な仕掛けに振り回される世良。物語的には未完状態なので続編が気になります。

 

八月の魔法使い(石持浅海)・・・推理小説  2010.7.30読了*  

また新たな分野での謎解明です。今回は役員会議室と総務部で同時発生する謎の文書に関する事件解明です。殺人事件ではなくその一本でここまでうまく物語を練り上げる力量にビックリ。

 

アルバトロスは羽ばたかない(七河迦南)・・・推理小説  2010.8.1読了*  

また児童養護施設「七海学園」を舞台に繰り広げられる謎の数々。それらが最後につながります。最後の展開は予想外だったのでちょっとビックリ。

 

スリープ(乾くるみ)・・・推理小説  2010.8.8読了*  

あることから人体冷凍された主人公が30年後、目覚めます。30年前の仲間とのつながりから色々なことが明確になってきますが最後の真相はインパクト大です。そう来るとは予想していなかった・・・。この作品の作風は石持さんに通じるところがあります。

 

ひまわり探偵局(浜岡稔)・・・推理小説  2010.8.9読了  

ぽっちゃりタイプの洞察力抜群だけど一風変わった探偵と傷ついた過去を癒された探偵助手が繰り広げるハートフルな物語。少し読みづらい感はありますが面白い。

 

六とん4 一枚のとんかつ(蘇部健一)・・・推理小説  2010.8.10読了  

相変わらずのバカミス路線ですがここまで来るとその技の冴えに拍手です。この作品集の中では「一枚のとんかつ」がお気に入りです。あなどれない・・・。

 

丘の上の赤い屋根(青井夏海)・・・推理小説  2010.8.12読了*  

地元のラジオ局で色々な出来事が起こります。推理の要素はあまり高くないですがハートフルな作品です。多少、人物の輪郭がぼやけているような気がするのと事件の決着がもう一ひねりあっても良い気がします。

 

七人の敵がいる(加納朋子)・・・推理小説  2010.8.16読了*  

ワーキングマザーが出会うPTA・学童父母会・地域子供会などの遭遇。そこから派生するいわゆる敵。主人公の行動に「おいおい」となりつつ途中にホロリとさせられる場面もあり、スカッとする場面もあり楽しいです。最後の展開はとてもスッキリさせてくれました。

 

万能鑑定士Qの事件簿3(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.8.17読了*  

今回は音を利用した詐欺が発生。ひとつひとつを凜田莉子が解きほぐして行きます。人物像もかなりハッキリしてきて良い感じです。

 

万能鑑定士Qの事件簿4(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.8.21読了*  

今回は「催眠」のカウンセラー嵯峨敏也が登場します。つぎつぎ燃やされる映画ポスター、その謎に挑みます。暗号も登場して新鮮でした。

 

探偵Xからの挑戦状!(辻真先)・・・推理小説  2010.8.21読了*  

辻真先、白峰良介、黒崎緑、霞流一、芦辺拓、井上夢人、折原一、山口雅也から読者への挑戦状です。問題編・解答編に別れており推理が楽しめます。それぞれに特徴があり面白いですね。

 

刑事 雪平夏見 殺してもいい命(秦建日子)・・・推理小説  2010.8.22読了*  

雪平シリーズ第三作です。さすがに3作目でイマイチなんだろうなぁと思い購入を控えていました。しかしながら読むべき本も一段落ついたため購入してみました。読んでみるとなかなか面白かったです。意外性も申し分なくテレビドラマを観ているような展開でした。

 

チルドレン(伊坂幸太郎)・・・推理小説  2010.8.28読了*  

短編が集まって長編になっているパターンです。色々な日常の謎が意外性をもって解かれます。とても面白くオススメです。

 

万能鑑定士Qの事件簿5(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.8.31読了*  

今回は凜田莉子はフランスに飛びます。異物混入不可能なフォアグラを食べて被害が出ます。どんな手段で混入させたのか、誰が犯人なのか、テンポも良く楽しめました。

 

銀杏坂(松尾由美)・・・推理小説  2010.9.4読了*  

刑事が出会う超常現象、それは現実か幻か・・・という横糸とひとつひとつの事件の推理の縦糸が交わる最後が印象的な作品です。

 

見えない復讐(石持浅海)・・・推理小説  2010.9.5読了*  

復讐の資金を得るために起業する。そこでの出来事を中心に描いていますが今までに同じ視点のものがなく新鮮です。いつも新たなスタンスで作品を作るパワーが凄いです。

 

空想オルガン(初野晴)・・・推理小説  2010.9.6読了*  

「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」に続く第3弾です。今回は色々なすてきな謎が炸裂します。キャラもハッキリ描かれており読みやすい。最後のシーンは想定外ですが良い感じ。さらっとした暖かな読後感が良いです。

 

賢者はベンチで思索する(近藤史恵)・・・推理小説  2010.9.11読了*  

ファミレスにいつも来る老人とファミレスでバイトするフリーターとが日常の謎を解きます。ワンコも交えた個々の物語の展開はなかなか面白く最後に明かされる大きな真相は続編を読みたくさせてくれます。

 

星降る楽園でおやすみ(青井夏海)・・・推理小説  2010.9.11読了*  

無認可保育室で起こる誘拐事件。色々な事情を持った親が色々な思惑で色々な行動を取ります。ちょっと人間の嫌な面を表に出した表現になじめないかもしれませんが読後感はそんなにも悪くはありません。

 

ふたつめの月(近藤史恵)・・・推理小説  2010.9.12読了*  

「賢者はベンチで思索する」に続く第2作です。すでにコメントしたように続編を読むことになりました。これも面白い。主人公が傷つきながらもそれを乗り越えて進む姿は不器用だけど共感できます。暖かな読後感は今回も健在です。

 

死亡フラグが立ちました(七尾与史)・・・推理小説  2010.9.20読了*  

バカミスかと思うとひどい目に遭います。ちょっと無理っぽいところもありますがかなり本格です。一気読みができる作品です。

 

往復書簡(湊かなえ)・・・推理小説  2010.9.25読了*  

手紙でやりとりする中で明らかになる3つの過去の真相。閉じた空間の中でのやりとりがうまく緊張を作り出していると思います。あいかわらずちょっとモヤモヤした中で意外性のある答えを今回も用意してくれました。

 

アリアドネの弾丸(海堂尊)・・・推理小説  2010.9.30読了  

今回はエーアイセンターが舞台。田口-白鳥コンビに今回はガンガントンネル魔人島津が加わってスリリングな展開です。最後の犯人を追い詰める白鳥の論理的説明がとても迫力があり手に汗握ります。

 

天才探偵Sen 5 亡霊プリンスの秘密(大崎梢)・・・推理小説  2010.10.2読了  

ひさしぶりに読みました。今回は「おまじない」がテーマ。千くんが苦手な恋愛に関する謎に挑みます。

 

安楽椅子探偵アーチー(松尾由美)・・・推理小説  2010.10.6読了*  

ホントの安楽椅子探偵が登場。なんと人ではなく「椅子」アーチーが推理します。日常の謎を解き明かしますが最後の物語ではアーチー自身の過去の持ち主の謎が解かれます。

 

鬼神伝 龍の巻(高田崇史)・・・推理小説  2010.10.9読了*  

天童純が高校生になり帰ってきます。今回は鎌倉幕府の時代にタイムスリップ。またもや大スペクタクルを繰り広げます。戦いの場面はいつものことながら引き込まれます。

 

月と蟹(道尾秀介)・・・推理小説  2010.10.11読了  

推理小説とは言えないかもしれません。主人公の心の動き自体がミステリかも・・・と思わせるようなちょっと不思議な作品です。

 

背表紙は歌う(大崎梢)・・・推理小説  2010.10.16読了  

主人公が書店巡りの中で色々な謎に遭遇しますが以前より謎解き側に回って成長を感じます。ラストの一編では成風堂の話題も出てきて楽しめました。

 

ステップファザー・ステップ(宮部みゆき)・・・推理小説  2010.10.22読了*  

何の因果かひょんなことから双子の父親役を引き受けることになった泥棒家業の男。日常の謎を色々解き明かしますがその中で展開される双子とのやりとりが泣かせます。

 

セカンド・ラブ(乾くるみ)・・・推理小説  2010.10.23読了*  

イニシエーション・ラブのインパクトまでは正直行かないかもしれませんが導入部と完結部があとであぁ・・・と思わせる構成です。そうか、だからセカンド・ラブなんだよね・・・と納得させられました。

 

白銀ジャック(東野圭吾)・・・推理小説  2010.10.30読了*  

ゲレンデのお客全てを人質とした身代金要求。今までとちょっと違った展開にどんどん読み進めました。最後の真相にも意外性があり楽しめます。

万能鑑定士Qの事件簿6(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.11.14読了*  

今回は万能贋作士との戦い。知力の戦いが面白い。このエリアでのバトルはなかなか読み応えがあります。

 

こめぐら(倉知淳)・・・推理小説  2010.11.19読了  

色々なテイストが楽しめる短編集です。あまりに個々の作品で方向性が違うので同じ作者じゃないみたいとも思ってしまいます。

なぎなた(倉知淳)・・・推理小説  2010.11.20読了  

「こめぐら」の姉妹編です。個人的にはこちらのテイストのほうが好きかも知れません。こちらも色々なパターンがあり楽しめます。

オランダ水牛の謎(松尾由美)・・・推理小説  2010.11.25読了*  

ホントの安楽椅子探偵第二弾です。今回は以前の持ち主鈴木さんも登場して謎解きに絡みます。今回は小学生の主人公が割と活動的です。

 

折れた竜骨(米澤穂信)・・・推理小説  2010.12.4読了*  

舞台ははるか中世です。そこらあたりの時代設定の場合、とにかく名前が覚えられないので大丈夫かな?と思いましたが心配なし。魔法と剣と戦いがミステリとうまくマッチしていました。

 

謎解きはディナーのあとで(東川篤哉)・・・推理小説  2010.12.5読了  

お嬢様の刑事と慇懃無礼な執事が事件の謎解きをします。軽妙な掛け合いが面白いですがしっかり本格ものなので楽しめます。

 

隻眼の少女(麻耶雄嵩)・・・推理小説  2010.12.11読了  

謎を解く隻眼の少女が出会った最初の事件、結果的に犯人に翻弄され18年後に過去の事件を再現するような殺人が起こります。動機・犯人とも意外性がある物語の展開も二転三転で面白いのですが登場人物の性格に釈然としないところもありました。なぜ18年後に再現された事件が起こるのか、また必要だったのか、終盤部でようやく作者の意図がわかりました。

 

記録の中の殺人(石崎幸二)・・・推理小説  2010.12.14読了  

サラリーマン&女子高生シリーズ最新作です。最近、DNAがらみの作品が多いような気がしますがこの作品もうまく構成してあり面白かったです。着眼も意外性があって楽しめます。

 

風のなかの櫻香(内田康夫)・・・推理小説  2010.12.17読了*  

今回は尼寺と出生の秘密を持つ少女が巻き込まれる誘拐事件がテーマです。展開が早く面白かったです。

 

鏡の迷宮、白い蝶(谷原秋桜子)・・・推理小説  2010.12.25読了*

今回も短編集。水島のじいちゃんの並外れた推理力を目の当たりにします。修矢の推理力も最後でその片鱗を見せ始めます。長編につながる感じが良いですね。今回の短編は物語の終わりで出てくるキーワードが次の物語の冒頭で出てくるという遊び心も入っています。

 

モルフェウスの領域(海堂尊)・・・推理小説  2010.12.30読了

人工冬眠したアツシの物語。それに寄り添う涼子の無償の愛が際立つ作品です。ステルスシンイチロウや西野のキャラがぴったりはまっていて読み応えがあります。じっくり堪能させてもらいました。

 

万能鑑定士Qの事件簿7(松岡圭祐)・・・推理小説  2010.12.30読了*

逆錬金術の謎とGPS付き金庫消失がメインです。盲点を突いたトリックがなかなか心地よかったです。

 

人生相談始めました(蒼井上鷹)・・・推理小説  2011.1.3読了

最初はかなり違和感ありありの表現でしたが各話が微妙に入り組み合い最後は余韻のある終わり方。でも各話でひっかかりもありスッキリ読ませてはもらえませんでした。個々のひねりは効いていますが好みは分かれそう。賛否両論出そうな作品でした。

 

バツリスト(蒼井上鷹)・・・推理小説  2011.1.5読了

この人の長編を読むのは初めてかも知れません。短編に慣れているせいかどうも違和感があります。

 

燔祭(はんさい)の丘(篠田真由美)・・・推理小説  2011.1.15読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズ完結作品。最終話だけあってボリュームもあって読むのに割りと時間を要しました。中盤以降は展開も早く面白かったです。ラストシーンは少し温かくなるような感じで良かった。

 

放課後探偵団(相沢 沙呼, 市井 豊, 鵜林 伸也, 梓崎 優, 似鳥 鶏)・・・推理小説  2011.1.21読了*  

アンソロジーです。期待の新鋭作家5名が書き下ろした作品集です。どれもが学校関係をテーマにしたミステリですがいろいろな味付けで楽しめました。今後、個々で新刊が出版されるとのことなので楽しみです。

 

ちあき電脳探偵社(北森鴻)・・・推理小説  2011.1.22読了*  

2010年に亡くなった北森さんが昔「小学三年生」に書き下ろしたジュブナイル小説です。児童書だけあってサラサラと読めます。複雑な謎ではないですが登場人物と謎のバランスが良くなかなか良いです。

 

あの頃の誰か(東野圭吾)・・・推理小説  2011.1.28読了*  

未収録短編を集めた作品集です。「秘密」の原型の作品やショートショートっぽいものとか色々楽しめます。

4ページミステリー(蒼井上鷹)・・・推理小説  2011.2.3読了*  

1話が4ページのショートミステリーがたくさん収録されています。話によってはオチが良くわからないものもありますが全体的におもしろいです。一番ありがたいのは時間がないときでも読める点ですね。

 

叫びと祈り(梓崎優)・・・推理小説  2011.2.6読了  

世界で経験したいろいろな謎。それが最後に収束する様は気持ち良いです。謎も意外な視点を突いておりちょっと新鮮でした。

 

探偵Xからの挑戦状!season2(辻真先)・・・推理小説  2011.2.13読了*  

今回は、辻真先、近藤史恵、井上夢人、我孫子武丸から読者への挑戦状です。今回も問題編・解答編に別れており推理を楽しませてもらいました。season3も開始とのことでこちらも楽しみです。

 

Q.E.D. 第37巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2011.2.19読了* 

「アニマ」はちょっと苦くて切ない話でした。

Q.E.D. 第38巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2011.2.19読了* 

今回は「和算」の話がとても興味深かったです。

ロスト・シンボル(ダン・ブラウン)・・・推理小説  2011.3.5読了

今回はフリーメイソンを中心とした話ですがテンポが非常に良く謎についても意外性があり特に中盤からの怒濤の流れには圧倒されます。さすがという感じ。将来公開予定の映画も楽しみです。

カンナ 天満の葬列(高田崇史)・・・推理小説  2011.3.11読了*  

今回は菅原道真にまつわる謎でした。なぜ怨霊とされたのかに新解釈が入ります。いつも期待を裏切らない出来で楽しめます。

 

万能鑑定士Qの事件簿8(松岡圭祐)・・・推理小説  2011.3.19読了*

郷里の水不足解消に絡む詐欺事件の解決に奔走します。台湾が舞台ですが両国の表示の違いなどをうまく使ってとても面白かったです。

 

放課後はミステリーとともに(東川篤哉)・・・推理小説  2011.3.26読了

まるでどこかのエアコンのような名前を持つ霧ヶ峰涼。学園で起きる謎を解くべく奔走します。連作推理ですが個々でも十分楽しめます。しかしある事情から頭から読むことが必須です。

 

麒麟の翼(東野圭吾)・・・推理小説  2011.4.3読了*  

なぜ被害者は日本橋の「麒麟」のもとで亡くなったのか?交通事故で亡くなった容疑者との関係は?日本橋をつぶさに歩く中、真相解明が麒麟の翼を発端に動き出します。加賀&松宮のコンビが今回もハートフルです。

インディアン・サマー騒動記(沢村浩輔)・・・推理小説  2011.4.8読了*  

連作短編集です。前半の短編はミステリですが後半になるとやや幻想感が漂ってきます。なかなか楽しめました。

カササギたちの四季(道尾秀介)・・・推理小説  2011.4.9読了  

リサイクルショップで繰り広げられるハートウォーミングな4つの物語。悲しませないために「真実をつくりかえる」物語。人物の描写がやや中途半端な感じがしますが物語自体はうまくできていると思います。オススメですね。

かがみのもり(大崎梢)・・・推理小説  2011.4.16読了  

対象年齢が低めの設定の本(ふりがなが一部あるので)かなと思いながら読み始めましたが面白く読めました。冒険的要素もありいつものパターンから外れていましたが良い意味で裏切られた感じです。新たな魅力をいただきました。

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵(歌野晶午)・・・推理小説  2011.4.25読了* 

ひとみを成長して14歳になりました。ゆるーい感じがして、そのくせしっかり本格しているところに惹かれます。終わり方が未完という感じで次作を期待しています。

花の鎖(湊かなえ)・・・推理小説  2011.4.29読了* 

今までと作風が違うところに世間では賛否両論があるようですが自分的には面白く読めました。毒が無くて物足りないとの意見も多いようですが登場人物をめぐる「K」が最後に収束する進行が好みであることもありスムーズに読み進めることができました。

ナニワ・モンスター(海堂尊)・・・推理小説  2011.5.1読了 

何か海堂ワールド、どんどん巨大化してきたようです。今回は厚労省・検察を巻き込み陰謀が語られます。彦根と斑鳩の頭脳戦が緊張を呼ぶ展開で面白いです。

思い出をなくした男(鏑木蓮)・・・推理小説  2011.5.13読了*  

思い出に関わるものを探す「思い出探偵」第二弾です。物語は4つで短編と言うより中編という感じです。個々の物語はあいかわらずハートフル。第一作より人物の性格がはっきりしてきているような気がします。

殺意は必ず三度ある(東川篤哉)・・・推理小説  2011.5.18読了  

学ばない探偵たちの学園に続くユーモア学園ミステリ第二弾。先回よりは現実的なので違和感は少ないと思います。とは言えしっかりミスリードされました。侮れません。

 

万能鑑定士Qの事件簿9(松岡圭祐)・・・推理小説  2011.5.23読了*  

今回はモナリザの真贋に挑みます。過去の好敵手の彼女も少しだけ登場し盛り上げてくれます。万能鑑定士Qにとっては最大のピンチが訪れますがさてどのようにクリアするか読んでみてください。

 

ブック・ジャングル(石持浅海)・・・推理小説  2011.6.5読了*  

無人の図書館で繰り広げられる殺人ヘリとの戦い。見えない敵に対する攻防に緊迫感が漂います。この路線の作品はやはり面白いです。

 

真夏の方程式(東野圭吾)・・・推理小説  2011.6.11読了*  

湯川と少年が同じ宿に泊まりそこで起きる事故。そこでの真実にガリレオが気づき最後に取った優しさ。今回は物理学は控えめでふれあいがメインになっています。

 

三つの名を持つ犬(近藤史恵)・・・推理小説  2011.6.16読了  

自分を癒しで救ってくれた犬エルをなくした主人公が思わず取ってしまった行動が玉突きで色々な出来事につながります。どんどん転落する中、最後に主人公を救ったのは・・・。

 

天才探偵Sen 迷宮水族館(大崎梢)・・・推理小説  2011.6.18読了  

天才探偵Senシリーズ第六弾です。今回は社会見学で来た水族館で半魚人騒ぎに巻き込まれます。

 

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活(奥泉光)・・・推理小説  2011.6.29読了  

最近、暑くて本を読む意欲が減退気味。うーん、軽いなぁ(苦笑)。ちゃんと推理はしてますがこれも軽い。ヘビーな作品の合間に読むのが良いと思います

 

メルカトルかく語りき(麻耶雄嵩)・・・推理小説  2011.7.5読了  

この作品はどうよ?って感じですね。決着の付け方がそんなのありかって感じが強くて共感しづらいです

 

キミは知らない(大崎梢)・・・推理小説  2011.7.7読了  

小さな時に父親を亡くした主人公の女子高生が消えた臨時教師を捜す中で父親の死の謎を明らかにして行きます。その中で出生のなぞから巻き込まれていく自分自身。登場人物のキャラが魅力的でどんどん引き込まれます。面白いです。

 

カンナ 出雲の顕在(高田崇史)・・・推理小説  2011.7.12読了*  

今回は素戔嗚尊にまつわる謎です。出雲大社との繋がりは何か?今回は最後に悲劇が起こります。

 

ビブリア古書堂の事件手帖(三上延)・・・推理小説  2011.7.18読了*  

古本に関する事件に入院中の古書店店長が挑み解きほぐします。ひょんなことからそこの店員となった就活中の主人公もからみ淡い恋心を横軸に物語が進行し面白いです。オススメですね。

 

悪党たちは千里を走る(貫井徳郎)・・・推理小説  2011.7.22読了  

詐欺師として生計を立てている面々が腰が引けていた狂言誘拐に手を染めようとした矢先、本当の誘拐犯人にならざるを得なくなります。誘拐された子どもとの連携が楽しく読後もさわやかな物語でした。いつも重厚な作風の作者にこういった作品も書けると言うことが新たな発見でした。

 

密室晩餐会(二階堂黎人 編)・・・推理小説  2011.7.28読了  

密室にこだわったアンソロジーです。大山誠一郎「少年と少女の密室」、天祢涼「楢山鍵店、最後の鍵」、小島正樹「密室からの逃亡者」、安萬純一「峡谷の檻」、麻生荘太郎「寒い朝だった 失踪した少女の謎」、加賀美雅之「ジェフ・マールの追想」と色々な密室が楽しめます。

 

キモメン探偵、謎を解く(鯨統一郎)・・・推理小説  2011.7.29読了  

ライトノベル的です。私設ファンクラブの面々が容疑をかけられたアイドルを救うために活躍するというストーリーですが肝心なところは本格しています。しかしながら指摘した容疑者は100%的中させる刑事の扱いはどうなったのでしょう?なんてところが残っていたりします。

 

鎮火報(日明恩)・・・推理小説  2011.8.5読了  

消防士ものです。消防士の篤い戦いや事件の推理要素もありかなりの分量も比較的気にせずに読めます。主人公の揺れる思いが良く出ていてスッキリ感情移入できるとともに熱い言葉に思わず涙腺が刺激されます。

 

人面屋敷の惨劇(石持浅海)・・・推理小説  2011.8.7読了*  

新たなスタンスでの物語です。子どもが行方不明になった家族で構成された家族会の面々はその犯人と思われる人面屋敷を急襲、そこで起こる殺人事件。しかしこの作者、一筋縄ではやはりいきません。今度はそう来たかという感じ。

 

埋み火(日明恩)・・・推理小説  2011.8.12読了  

消防士もの第二弾です。今回は家族がテーマ。前回とは全く違う展開ですが面白かったです。

 

ドS刑事(七尾与史)・・・推理小説  2011.8.13読了  

キャラが非常に濃いドSキャラの女性刑事が事件をかるーく推理します。とは言えしっかり本格してます。

 

それでも、警官は微笑う(日明恩)・・・推理小説  2011.8.17読了  

無骨な刑事が活躍するハードボイルドものです。分量が多く読み応えがあります。消防士ものとリンクしているところもあり良い感じ。

 

そして、警官は奔る(日明恩)・・・推理小説  2011.8.20読了  

警官シリーズ第二弾です。分量はさらに厚くなりました。前作にも出ていた潮崎と連携しながら解決に動いていきます。読んだなぁという気がする作品です。

 

黄泉から来た女(内田康夫)・・・推理小説  2011.8.25読了*  

即身仏ゆかりの町と天橋立をつなぐ謎が今回のモチーフです。今までとやや趣を変えた作品となっていますが読みやすく面白かったです。

 

万能鑑定士Qの事件簿10(松岡圭祐)・・・推理小説  2011.8.25読了*  

今回は莉子が一人前の万能鑑定士になりつつある時代のエピソードです。

 

万能鑑定士Qの事件簿11(松岡圭祐)・・・推理小説  2011.8.28読了*  

今回の舞台は京都。あらゆる願いが叶うお寺が持つ秘密とは?今回もだましのテクニックが炸裂します。

 

魔女の死んだ家(篠田真由美)・・・推理小説  2011.9.1読了*  

建築探偵桜井京介のシリーズの番外編です。資産家の美女の殺害はいったい誰が?シリーズ後の後日談のような位置づけになっており直接繋がりはないですがもともとが少年少女向けとは思えない出来となっています。あとがきでかつての登場人物の今が明かされちょっとうれしくなりました。

 

ホームズのいない町(蒼井上鷹)・・・推理小説  2011.9.3読了*  

短編集です。やはりこの作者は短編が良く合います。各話が全体としてつながるパターンですが繋がり方にやや不自然さも感じました。しかしながら全体としては満足です。

 

みんなのふこう(若竹七海)・・・推理小説  2011.9.6読了*  

葉崎シリーズです。今回は葉崎FMラジオで紹介される「ふこう」ネタにまつわる話。ひとつの「ふこう」が色々な事件に波及して大変なことになっていきます。

 

緑ヶ丘小学校大運動会(森谷明子)・・・推理小説  2011.9.9読了  

小学校の運動会の裏でうごめく犯罪を父子家庭の親子が解きほぐします。小学生同志の友情、ほのかな恋のほほえましさとPTAグループの犯罪が対称的で最後に明らかになる真相はちょっとモヤッとします。

 

マスカレード・ホテル(東野圭吾)・・・推理小説  2011.9.11読了*  

連続殺人を防ぐためホテルの従業員となり潜入捜査をする刑事。ホテルの内幕やホテルマンのポリシーなどが興味深く色々な出来事が伏線になっていて面白いです。怒濤の終盤は特に手に汗握ります。

 

愛娘にさよならを 刑事雪平夏見(秦建日子)・・・推理小説  2011.9.12読了*  

今回の事件は意外性もあり今までの中で最も良い出来だと思います。しかしながら物語の流れから行ってこのシリーズもこれで完結と思われます(表記は何もありませんが)。これで完結した方が収まりが良く余韻もあるので個人的には完結にして欲しいと思いました。

 

密室殺人ゲーム・マニアックス(歌野晶午)・・・推理小説  2011.9.15読了*  

このシリーズも3作目で事件もマンネリ化してきたかと思いつつ読み進めていくと・・・やってくれました。色々な伏線があったことが最後にわかります。確かにマニアックスです。

 

新本格もどき(霧舎巧)・・・推理小説  2011.9.23読了*  

新本格の各作品を「もどき」、パロディ仕立てにしてありますが結構本格です。個々の元作品はわからなくても雰囲気は何となくわかって楽しめます。形としては1話完結の連作集になっており最後に謎が集約される好きなパターンです。

 

新・新本格もどき(霧舎巧)・・・推理小説  2011.9.30読了*  

新本格もどきの続編です。先回記憶を取り戻したかわりに探偵をしていた記憶をなくした主人公がその間の記憶を蘇らせようとする女性看護師に「もどかれます」。今回は1話完結の色は薄れ長編のイメージです。

 

よろずのことに気をつけよ(川瀬七緒)・・・推理小説  2011.10.2読了*  

江戸川乱歩賞受賞作です。呪術を中核に置いており独特の雰囲気があります。登場人物も個性的、進行もメリハリがあって楽しめます。

 

ツナグ(辻村深月)・・・推理小説  2011.10.8読了*  

この作者の本は久しぶり。たった一人と一度だけ死者と再会させることができる使者「ツナグ」。4つの再会の中で明らかになる真実。その中で「ツナグ」自身も自分を見つめ直すという物語。連作形式の不思議な物語は作者の得意分野でしょうが良い作品に仕上がっていると思います。

 

Q.E.D. 第39巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2011.10.20読了* 

大家さんは誰に殺害されたのか、今回はあまり数学的な話はありません。

 

Q.E.D. 第40巻(加藤元浩)・・・推理コミックス  2011.10.20読了* 

マガジンイーノが廃刊になったせいか書き下ろしがコミックスに収録されていました。

 

QED 伊勢の曙光(あけぼの)(高田崇史)・・・推理小説  2011.10.22読了* 

いよいよ最終話です。長く続いていた好きなシリーズだったのでちょっと残念。今回は伊勢神宮が舞台です。謎解明にも力が入っており現代の事件もなかなか臨場感がありました。最後を飾るにふさわしいと思います。

境遇(湊かなえ)・・・推理小説  2011.10.30読了* 

無二の絆で結びついていた同じような境遇の2人が、ある不審な人物を見かけたときからある変化が起こって行きます。後半の真実へ向かう件はテンポもどんでん返しもあり目を離すことができません。

彼女が追ってくる(石持浅海)・・・推理小説  2011.11.1読了* 

碓氷優佳シリーズ三部作(?)の第三作です。今回も倒叙です。今回の何重にも張り巡らされた仕掛けには感心しかりでした。

万能鑑定士Qの事件簿12(松岡圭祐)・・・推理小説  2011.11.4読了*  

今作で事件簿は完結です。今回も意外な展開が待っています。次作からは「推理劇」、楽しみです。

 

水の柩(道尾秀介)・・・推理小説  2011.11.9読了  

心に闇を持った登場人物がダムを大きな柩として個々の重しを捨て去ります。そこまでの葛藤の重さと再生のすがすがしさが印象的な作品でした。

 

邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV(北森鴻・浅野里沙子)・・・推理小説  2011.11.20読了* 

民俗学の助教授である蓮丈那智が民俗と事件を紐解く長編です。今回は北森鴻氏の遺稿を浅野氏が引き継ぎ完成させた作品です。ボリュームもかなりあり読み応えは十分です。今までの北森作品のキャラが出ておりオールスター的な部分もあり楽しめます。

 

謎解きはディナーのあとで2(東川篤哉)・・・推理小説  2011.11.27読了 

1の雰囲気を活かしつつお嬢様と執事の掛け合い+風祭警部の底抜けさが楽しいです。何かほっとする雰囲気がありますね。

 

黄昏に佇む君は(篠田真由美)・・・推理小説  2011.12.1読了* 

神代宗教授の生い立ちが明らかになる建築探偵のスピンオフストーリです。しかし、もう立派に(?)独立した話になっています。またちょっと大河ドラマ化もしてきたような。面白かったです。

 

ロートケプシェン、こっちにおいで (相沢沙呼)・・・推理小説  2011.12.3読了* 

午前零時のサンドリヨンの続編です。先回と同様、短編の連作集ですが全体を通す部分で今回はやられました。その展開は読めなかった。

 

千葉千波の怪奇日記 化けて出る (高田崇史)・・・推理小説  2011.12.4読了* 

この作品もQEDに続いて完結編です。晴れて大学生になった「ぴいくん」のパズルを交えたお話。これで完結とはちょっと寂しいです。

 

第四の男 (石崎幸二)・・・推理小説  2011.12.9読了* 

いつもの石崎&女子高生シリーズです。今回は石崎が最大にピンチに陥ります。今回は現在の誘拐事件と過去の殺人事件に挑みます。

 

ビブリア古書堂の事件手帖2(三上延)・・・推理小説  2011.12.10読了*  

古本に関する事件に再度古書店店長が挑み解きほぐします。再びそこの店員となった主人公も良い感じで物語に絡みより面白くなっています。

 

嫉妬事件(乾くるみ)・・・推理小説  2011.12.23読了*  

うーん、こ う来たかと言う感じですね。「こ」と「う」の間に空白があるのはこの本を読めばわかります。

 

消失グラデーション(長沢樹)・・・推理小説  2011.12.30読了  

ラストがすごいです。こういったどんでん返しがとても快感。ひさしぶりに緻密に計算された罠にかかりました。

 

極北ラプソディ(海堂尊)・・・推理小説  2012.1.2読了  

極北の地で繰り広げられるドクターヘリの活躍と世良院長の戦い。花房師長と世良先生の過去からの関係に決着が付きます。

 

ジェノサイド(高野和明)・・・推理小説  2012.1.15読了  

かなりの分量の小説ですがそのプロット・重厚感に圧倒されます。臨場感・科学設定などどれを取ってもよく考えられており作り込んだと言う表現がぴったり来るぐらいです。

 

万能鑑定士Qの推理劇1(松岡圭祐)・・・推理小説  2012.1.22読了*  

新シリーズが始まりました。雰囲気は余り変わっていません。このシリーズに並行して「特等添乗員αの難事件」シリーズも始まるようです。そこでの主人公浅倉絢奈が少しだけ登場して莉子を助けます。

 

ウィンター・ホリデー(坂木司)・・・推理小説  2012.1.29読了*  

ワーキング・ホリデーに続く第二弾です。親子の絆がより深くなる逸話がたくさん。母親も出てきて良い味出しています。やはりハートフルなこのシリーズ、好きです。

 

プリティが多すぎる(大崎梢)・・・推理小説  2012.2.5読了  

推理小説とは言えないかもしれません。次に何が起こるかというところの部分はある意味同じ感覚がありますが。ローティーン雑誌に異動になった主人公が色々な人と触れ合う度に本質に気づいていくというストーリです。作者の暖かさが伝わる作品です。