Avidemux:動画編集・変換ツール
Avidemuxで変換したMPEG-4及びFlashビデオは、Web配信用動画として利用可能か
(2007.12.04作成, 09.03.23更新)
Avidemuxは、複数のコーデックを使用して、多様な動画形式の入出力に対応したフリーの
  ビデオ編集・変換ツール。Windows以外にもマルチプラットフォーム(Linux,Ubuntu,MacOSX)
  で開発されている。
 AVI, MPEG, VOB, DIVX, FLV, MP4, OGMやWMVフレーム単位カット・結合や
  
スの解除、解像度のリサイズ、色調補正などの編集をして、DVD, VCDの他にMPEG2, AVI,
  MP4, OGM, MKV,FLV1やPSPなどの形式に変換る事可能

 但し、素材としてSVQ3_QDM2.mov, MKV, RM, NSVの利用は不可で、WMV, MOV, FLV4への
  変換機能は持っていない。
 一方、AVI, MPEG2, VOBとFLV1ファイルの場合は、カットと結合だけの編集なら無劣化で出力
  
が可
だが、MP4ファイルは劣化での出力は難しく、OGMファイルの場合は
制限が
  ある  →「Avidemuxの対応ビデオファイル形式」を参照。
 以下、筆者が汎用しているAVI, MPEG2, MP4, OGMとFLVを中心に、変換方法の概要とその
  問題点について検討するとともに、
MPEG-4Flash VideoがWeb配信用途に利用可能か
  Windows Vistaで検証してみた。

 Avidemuxのインストール
 Avidemuxの入手先は、こちらから。今回は、Milestone BuildsAvidemux 2.4 preview3.1
  (r3688)
を使用。
 インストールは「Full」で行う。標準で実行すると日本語ファイルなどが導入されない。
 ユーザーインターフェースにQt4もインストールされるが、日本語化されているGTK+ を使用すれ
  ばよい。
 今回は、Avidemux 2.4 preview3.1GTK+ を使用した
 <注意>インストールされた初期状態では無声となってしまうので、「編集」メニューの「設定」:
  
  「音声」タブで、音声出力を "なし"→ "Win32"に変更しておく。
 Avidemux 2.4 preview3.1GTK+入力可能な対応フォーマット形式(本家の記載)
対応フォーマット
   AVI, OpenDML, MPEG1/2(VOB, DVD含む), NuppelVideo, Images(BMP,JPG,PNG), OGM,
   QuickTime,MP4,3GPP
対応ビデオコーデック
   DV, FFV1,H.263,H.264,HuffYUV, MPEG-1,MPEG-2,DIVX, DX50, XVID, FMP4, M4S2,
   MJPEG,MSMPEG-4v.2,Raw RGB,SVQ3,VP3,WMV2
対応オーディオコーデック
   AAC,AC3,AMR narrow band,PCM WAV,MP3,MP2,Ogg Vorbis,PCM WAV,WMA
  手持ちの素材を用いて検討した結果は  →「Avidemuxの対応ビデオファイル形式を参照

追記(2009.03.23)
  Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)を用いて久しぶりに検討したところ、
   (1)仕様上に大きな変更はなかったが(映像コーデックY800、フィルタの雑多に...追加など)。
   (2)MP4(MPEG-4 AVC /H.264)ファイルの無劣化カット編集が可能となっていた。
     但し、SANYO製Xacti DMX-HD1000のFull-HDモードで撮影したMP4は変換のみ可能。
   (3)Full HDのMPEG2-TS動画の一部(Blu-ray Video由来のm2ts、地デジ邦画番組をPT1で
     録画したts)ファイルの利用が制限付きだが可能となっていた。
   そこで、その他の修正結果も含めて下記に ”*Avidemux 2.4.4...”の形式で追記した。
*Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)
 AvidemuxMPEG-4 AVC/H.264への対応
→ ここを参照
  
*Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)を用いて、
 MPEG2-TS動画を素材として検討した結果は
こちらを参照

 Avidemux
 二ヶ国語番組
PT1録画したTS動画への対応
→ ここを参照

 
 Avidemux 2.4 preview3.1GTK+による動画編集の概略
AvidemuxGTK+をクリックして起動するとメイン画面が表示される。
ファイルの読み込みは、「ファイル」メニューの「開く」 又は「Openアイコン」から行う。
  フォルダの階層表示が通常と異なっている。フォルダ単位で操作するには便利だが、名前
   を書き換えたり、コピーしたり出来ない事は不便だ。
 「ファイル」メニューの「追加」で、初めのファイルの最後に次のファイルを結合する事が可能。
 カット編集
  読み込んだファイルからカットしたい部分の始まりを「A」アイコンで、終わりを「B」アイコン
   でクリックして範囲を指定する。ポイントをフレーム単位、キーフレーム単位で移動させ
    る事が可能。
  そして、「編集」メニューの「削除」を選択して指定範囲をカットする。

 Avidemux 2.4 GTK+の出力ファイル形式の設定
コンテナ形式、映像コーデック、
 音声コーデックを選択して、
 変換設定を行う。
「自動」メニューで変換目的の
 形式:VCD, SVCD, DVD, PSP,
 PSP(H.264),FLV,IPOD(mpeg4)
 を選択すると、
 「Auto Wizard」画面が表示さ
 れ、自動で適切な変換設定
 をしてくれる。
コンテナ形式
映像コーデック
音声コーデック

映像変換の詳細設定:
 「構成」ボタンをクリックして、
 「Configuration」を表示すれ
 ば、ビットレートやインターレ
 ースなどをカスタムに設定
 変更が出来る。
 下図は、映像コーデックに
  DVD(mp..)を使用した場合
  のConfigurationを示す。
  アスペクト比を自由に設定
  出来ない!

 映像フィルタの適応
本ソフトは、各種の映像フィルタの使用が可能となっている。
 例:変換フィルタの「MPlayer resize」(リサイズ)と「Resample fps」(フレームレートの変更)
 
  例:色フィルタの「MPalyer eq2」(色調補正)
 

 音声コーデックの設定
図は、音声コーデックMP2(lavc)の
  Configuration
  及び音声フィルタ(共通)を示す。
  ビットレートやサンプルレートの設定変
  更を行う事が出来る。

 各形式への変換方法とその留意点
 素材は、MPEG2(MPEG2_MP2.mpg)への変換以外は TMPGEncPlus2.5で出力した
  MPEG2ファイル(MPEG2_MP2.mpg)を用いた。
 I) AVI(XviD_MP3.avi)への変換
  汎用されている圧縮形式として
    映像コーデックに、MPEG-4 ASP(Xvid4)/MPEG-4 AVC(x264)/MPEG-4 ASP(lavc)、
     又はHuffyuv(lavc)/FF Huffyuv(lavc)を使用して変換する。
    音声コーデックにはMP3(LAME)/WAV PCMを使用する。念のためLAME Configuration
    
で "Disable reservoir"にチェックを入れておく(Flash Videoへの変換を参照)。
     WAV LPCMを使用すると、無声ファイルなって上手く再生させる方法を見出せない。
 II) MPEG2(MPEG2_MP2.mpg)への変換
   TMPGEncPlus2.5で出力したAVI ファイル(XviD_MP3.avi)を素材として、基本的には以下
   の設定で実行し、不都合あれば:素材がH.264_AAC.mp4の場合は、映像コーデックを
   DVD(lavc)に変更
する。
    映像コーデックにDVD(mpeg2enc)を、音声コーデックはMP2(lavc)又はMP2(TwoLAME)を、
    コンテナ形式にMPEG-PSを使用して、音声フィルタでリサンプル 48000Hzに指定して、
    適当なビットレートを設定する。

   <理由>
     映像コーデックにMPEG-2 requantを使用すると、素材はmpeg2ファイルでなければな
      らないと警告されて変換出来ない
     今回の用途は蓄積メディアなので、コンテナ形式に放送用のMPEG-TSは使用しない。
      実際 MPEG-TSを使用して
       映像コーデックにDVD(mpeg2enc)を用いると、Windows Media Playerで再生出来な
        いファイルとなってしまう。
       映像コーデックにDVD(lavc)を用いると、コーデックチェッカーのMMname2, GSpotと
         AVIcodecで解析出来ないファイルとなってしまう。
     映像コーデックにDVD(lavc)を使用すると、素材によってはシーク操作が上手く出来な
       い
ファイルに変換される場合がある。
     音声コーデックは、MP2(lavc)と MP2(TwoLAME)のいずれを使用しても結果は同じだが、
       サンプルレートが48000Hzでないと変換出来ない
 III) MPEG-4(H.264_AAC.mp4)への変換
   映像コーデックにMPEG-4 AVC(x264)を、音声コーデックにAAC(FAAC)を、コンテナ形式
     にMP4を使用して、適当なビットレートを設定して変換する。
 IV) Ogg Media(XviD_Vorbis.ogm)への変換
   映像コーデックにMPEG-4 ASP(Xvid4)を、音声コーデックにVorbisを、コンテナ形式にOGM
     を使用して、適当なビットレートを設定して変換する。
 V) Flash Video(Sorenson_MP3.flv)への変換
   映像コーデックにFLV1(lavc)を、音声コーデック
   にMP3(LAME)を、コンテナ形式にFLVを使用し
   て、LAME Configurationで "Disable reservoir"
   にチェックを入れ、音声フィルタでサンプルレー
   トを44100Hzにして、適当なビットレートを設定
   する。
   
サンプルレートが48000Hzのままだと変換出来
    ないので、44100,22050又は11025Hzで出力。

    Disable reservoirが未チェックだと、FLV Player
    で上手くシーク・再生出来ない。
   設定が完了したら、「Save」
   ボタンをクリックする。「保存
   するファイルの選択」が表示
   されるので、ファイル名.拡張
   子と保存先フォルダを指定し
   て「保存」すると、変換が開
   始される。
     右図は、GyaOから取得してDRM
     解除した映画番組ASFファイルを、
     「自動」メニューのDVDで設定して
       映像はDVD(lavc)
       音声はMP2(TwoLAME)
       コンテナ形式はMPEG-PS
     変換した場合の進捗を示す。
 
 
 Avidemux 2.4 preview3.1GTK+で検討した結果
使い方は直感的で簡単だが、MPEG2とFLVへの変換は音声のサンプルレートの制限に注意
  する。又、MPEG2への変換は映像/音声コーデックとコンテナ形式との組み合わせに試行
  錯誤が必要だった。 又、以下の如く出力したファイルには問題点も多かった。
1)AVI(XviD_MP3.avi)への変換:
  映像コーデック:MPEG-4 ASP(Xvid4)/MPEG-4 AVC(x264)/MPEG-4 ASP(lavc)及び
   Huffyuv(lavc)/FF Huffyuv(lavc)のFourCCは、各々
   XviD/H.264/DivX5及びHFYU/FFVH? に相当する形式のファイルへ変換される。
  音声コーデックにWAV LPCMを使用すると、無声ファイルとなっしまう。このLPCMコーデ
   ックは、IEEE FLOATと解析されMacOSXでも再生出来ない。

  筆者は劣化の少ない中間ファイルとして、Huffyuv 2.1.1コーデックとOS内蔵のPCMコーデ
   ックを用いて変換したHuffyu_PCM.avi
ファイルを使用している。
   このファイルのWindows Media Playerでの再生では、音声再生は一般にはコーデック
     が不要か、ffdshowのLPCMないし各種ADPCMで間に合う。一方、
  本ソフトで作成したHuffyuv(lavc)_WAV PCM.avi ファイル、Umcompressed サポー
    ト形式又は16ビット整数を選択)を有にする必要があった。又、VLC Media Player
    では無声となり、WinampやGOM Playerでは再生出来ない奇異なファイルだった。

  *Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)で作成したHuffyuv(lavc)_WAV PCM.avi フ
    イル
は、上記不具合は解消していた
\(^o^)/
 
2)MPEG2(MPEG2_MP2.mpg)への変換:
  H.264_AAC.mp4素材には映像コーデックにDVD(lavc)を、H.264_AAC.mp4以外の素材には
   DVD(mpeg2enc)を選択する。音声サンプルレートは48000Hzでないと変換出来ない。
  元素材がVistaサイズ(640x272)の場合に変換されたファイルは、映像フィルタでリサイズし
   ても、多くのプレヤー正規のアスペクト比で再生出来ない(4:3近くで再生される)!
     Windows Media Player, DV, Mediaunite, Media Player Classic, QuickTime, Winamp,
     VLC Media Player, MPlayer GUI 
   初期設定のままで正規のアスペクト比で再生可能なプレイヤーは、Simple Media Player,
     RealPlayerとGOM Playerに限られる。
   この不具合を変換時に補正する設定方法を見出せなかった。
  *Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)で作成したDVD(lavc)_MP2(lavc).mpg フ
    イル
でも、上記不都合は解消出来ていなかった
(>_<、)
3)MPEG-4(H.264_AAC.mp4)への変換:
  出力したファイルは何故かQuickTimeで映像の再生来ず Web配信用動画とて利
   出来ない。又、
DVD MovieWriter 5 for Sanyoの素材として利用出来ない!
   しかし、GOM Player, VLC Media PlayerやMPlayer GUIでは再生可能で、Media Player
    Classic及びWindows Media Player
のDirectShow対応のプレイヤMatroska
    SplitterH.264デコーダ+AACフィルター存在下では再生可能。

   この不具合を可能にする設定方法を見出せなかった。
  *Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)で作成したH.264_AAC.mp4フイルは、
   
QuickTime7.6で再生可能となっていた \(^o^)/しかしながら、Web配信は・・・
Avidemux 2.4.4 GTK+で変換したMP4の配信テスト
 (501Kbps,1分)
残念ながら、疑似ストリーム配信は不可。ダウンロード完了後でないと再生しない!
4)OGM(XviD_Vorbis.ogm)への変換:
  出力したファイルは問題はなく再生出来るが、コーデックチェッカー MMname2では「最後
   のパケットのheader_type_flagがeosでない」と赤エラーとなり、真空波動研では「モジュ
   ール 'sinku.dll'のアドレス...に対する読み込み違反...」と警告されて解析出来ない。
  *Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)で作成したXviD_Vorbis.ogmフイルは、
   
問題なく解析可能となっていた \(^o^)/
5)Flash Video(Sorenson_MP3.flv)への変換:
  FLVTool2で修正(ここを参照)しないと、FLV Playerでビットレートを表示出来ないが、Web
   配信目的なら修正しない。
  *Avidemux 2.4.4 GTK+(ffdshow2787)で作成したSorenson_MP3.flvフイルでも
   同じ結果だった
(>_<、)
  なお本ソフトは、映像にOn2VP6を用いるFLV4ファイルへの変換機能を持っていない。
Avidemuxで変換したFlash Videoの配信テスト
 (545Kbps,1分)
修正なし
修正有り
こちらから
映像ビットレート436Kbps+音声ビットレート64Kbpsに設定したところ、各々481Kbps
及び64Kbpsで変換され、やや設定値をオーバーして出力された。但し、画質は・・・

Web Serverから疑似ストリーム配信が可能。そのままでもシーク操作は可能だ。
FLVTool2で修正したところ、何んと!ストリーミングが出来なくなってしまった^-^;

 <参考>K-Lite Video Conversion Pack  ここから入手
K-Lite Video Conversion Packは、動画の形式変換やDVD化の為のフリーツール集。
Avidemux,DVD Styler
 ,ImgBurnの三点セット
 から構成されている。
Avidemuxは、上記。
DVD Stylerは、複数
 のMPEGファイルを登録
 して、好きな画像を背景
 にしたメニュー付きDVD
 ビデオを構築出来る
 (→ここを 参照)。
ImgBurnは、DVD
 Styler
で作成した ISO
 ファイルをDVDメディア
 にライティング出来る。
今回、K-Lite Video Conversion Pack 1.10を使用して、素材としてGyaOから別記した
 手順(GetASFStreamで GyaO番組を保存 と Windows MediaのDRMをDecryptItで解除)で
 取得しDRM解除した映画番組ASFファイルを用いて、DVD化する方法を検証してみた。
 マシン環境は、Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2、GeForce
   6600GT(VRAM 128MB)で、OSはWindows Vista上で試行した。
   DVDドライブは、LG電子Super Multi Drive(GSA-4163B)を使用した。
 Avidemuxの設定は、「自動」メニューのDVDを使用した。
   映像コーデックはDVD(lavc),2パスエンコード、音声コーデックはMP2(TwoLAME)、コンテナ
   形式はMPEG-PS
 DVD StylerではDVDメニューを作成せず、設定を NTSC 720x480, AC3(元素材に依存す
   るので無駄だった)とした。 
結果
 1)映像の解像度720x480、ビットレートは8,000Kbps、フレームレート30fps。
   音声はMP2圧縮で、サンプルレート48KHz、ビットレート160Kbps。
 2)1時間39分のGyaO番組を、DVD化が終了する迄に必要な時間は、
   AvidemuxでDVDへ変換 1時間12分
   DVD StylerでDVDビデオの構築(ISOファイルの作成) 09分
   ImBurnのライティング 13分
   合計 1時間34分と短時間に完了した。フリーのDVDオーサリングソフトの中でも、変換の
    速いWindows DVD メーカーに優る速さだった。
   従って、DVDメニューの構成が気に入らなくとも、DVD化する目的だけで使用しても良い。

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