地デジ録画DVDをrelCPRMでリッピング
地デジ放送を録画したDVD-VRのCPRMをGUIインターフェースで簡単解除
但し、取得したファイルはSDに近いDVDサイズで不満
(2008.03.14作成, 08.08.15更新)
録画した地上デジタルテレビ放送をDVD-VRモードでDVD-RAMにムーブした後、PC上で
そのCPRMを解除する事が可能なコマンド不要のツールには、relCPRM, 生八つ橋, Auto
UnCPRM, CPRM DecrypterやVR2FREEがある。これらのCPRM解除・コピーツールは、暗
号キーの解析ソフトと暗号キーの無効化ソフトとを組み合わせて利用する構成となってい
る が、入手が困難となってしまったツールもある。
今回は、これらの中でスタンダードとされている relCPRMの使い勝手について Windows
Vista環境で検証してみた。
使用した機器は、家電レコーダー:ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDIGA,DMR-
BW800)及びPC用のBD&HD DVDコンポドライブ(I-O DATA製の内蔵型BRD-SH6B:ドライ
ブはLG電子のGGW-H20N)である。
マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、DDR2 PC2 6400 2GBx2、GeForce
 8600GT(VRAM 512MB)
<用語説明>CPRM、AACS、AVCREC

 前準備
1)使用するドライブがCPRM対応かの確認
  今回は、手持ちのスーパーマルチドライブ付属及びXacti 付属のNero7 Express Essentials同梱
  のNero InfoTool 4を用いた。
 *DVDInfoPro Freeを入手して、"CPRM Authentication"を確認する手もある。
2)ムーブしたDVDのファイナライズ
  今回は、手持ちのBD&HD DVDコンポドライブ付属のDVD MovieWriter 5 BDを使用した。
  *ファイナライズ後のDVD-RAMディスクはPanasonicのDIGAでは自動解除されて追記可能だ。
 *DVD-RWディスク(VRフォーマット)なら、UtilDVDRWを入手してファイナライズする手もある。
   UtilDVDRWは、リッピング後にDVD-VR形式でDVD-RWに書き戻す場合に重宝する。
3)Windows XP環境ではUDF2.5に未対応な為、Roxio UDFリーダーなどを導入する必要がある。

 relCPRM関連ツールの入手とインストール
地デジ用のリッピングツールは、DVDリッピングソフトと比べて入手が難しく、下記の入手先も何時
かは消失してしまう可能性が高い。
1)relCPRM:CPRM解除フロントエンド
  入手先:ここ から relCPRM_006640.rarを入手。
   解凍すると、
   右図 7個の
   ファイルから
   構成されて
   いる。
2)VC++ランタイム:relCPRMの動作に必要
  入手先:ここ からMicrosoft Visual C++ 2005 Redistributable Package(vcredist_x86_sp1.zip)
       を入手して、vcredist_x86.exeをダブルクリックしてインストール。
       vc8test.exeで導入出来たかを確認する。
        「ファイル名を指定して実行」で、cdmを入力してコマンドプロンプトを起動。
        デスクトップにある vc8test.exeを右クリックのコピッペで指定して「Enter」すると、
        "Hello VC8 World!!”が表示されればOKだ。
       *Windows Vistaでは、vc8test.exeをドラッグ&ドロップすることが出来ない
3-1)cprmgetkey:コンテンツキー解除、暗号キーの解析
   cprmgetkeyの入手先:ここ から cprm2free_cprmgetkey.rarを入手。
     解凍すると、
      cprm2free5種類
      cprmgetkey7種類
     今回は、
      cprmgetkey041.rar
      を使用した。
   *ドライブによっては対応するバージョンが違うと云う。
3-2)Bz:バイナリエディタで、cprmgetkey Ver.0.41の使用時限(2007年7月迄)を解除
   Bzの入手先:ここ から Bz ver 1.62(Bz162.zip)を入手。
      解凍後を起動して、cprmgetkey.exeをBzウインドウ内にドラッグしてバイナリを表示する。
      編集禁止モードを解除後、009030行8桁のKERNEL32→LERNEL32に書き換えて保存。
  ⇒使用期限を解除したcprmgetkey.exe をrelCPRMフォルダ内のcprmgetkey.exe と置き換える。
3-3)lernel32:KERNEL32.DLLのダミー
   lernel32.dllの入手先:ここ から lernel32.rarを入手。
  ⇒解凍して得られた lernel32.dllを relCPRMフォルダに追加する。
3-4)c2dec:relCPRMで使えるデコーダ、暗号キーの復号化
    c2dec.exeの入手先:ここ から c2dec.zipを入手出来るが、 relCPRM_006640に同梱されて
    いるものでも今回は問題なかった。
  結局、
   右図 2個のファ
   イルをアレンジ
   した。


   なお、同梱され
   ている
   cprm2free.exe
   は relCPRMの
   デコーダとして
   使えないとの事
   だ。
*cprmgetkey041.rarには Trojan horse Small.SG(トロイの木馬)が組み込まれているが、筆者が
  好んで利用しているフリーのアンチウイルスソフトAVGでのみ検出されるようだ。
  常駐シールドを無効にすれば使用可能だが、有効のままだとBzへの読み込みすら出来ない

 relCPRMの設定と実行
1)relCPRMの配置
  relCPRM_00664を適当にリネーム(relCPRM)してドライブ直下に配置 (今回は、Cドライブ)。
2)メディアのセット
  光学ドライブ(BD&HD DVDコンポドライブ)に、メディア(地デジをDVD-VRモードでムーブした
  DVD-RAM)を挿入。
3)relCPRMの設定
   relCPRM.exeをダブルクリックして起動する。
  リッピングするVROファイル(DVD_RTAVフォルダ内のVR_MOVIE.VRO)を選択。
  保存先のフォルダ(今回は、E:\relDVD)を指定。
  パラメータの設定
   -R:RDI PackのCGMS/APSTB/EPNを削除(映像プロテクトの除去)。通常はON。
   -C:AudioストリームのCCIを削除(音声プロテクトをの除去)。選択するとノイズが入る場合
      があるので、通常はOFF。
   -W:アスペクト比を16:9に設定。通常はON。外すと4:3になる。
     注意: IFOファイル情報は16:9でも、VROファイルでは4:3の場合もあると云う。
   -SIDチェック(デバッグ出力):VR記録で使用されているストリームIDをチェックする為の項目。
     通常はOFF。
   IFOファイルコピー:VROの管理情報ファイル。CPRM解除後にDVD-Video化したいなら、ON
     に設定。
   Encrypted Title Key削除:Encrypted Title KeyはIFOファイル中の暗号・復号化キーをメディ
     アIDで暗号化したもの。ソフトによってはこれがあるとコピー禁止とみなす場合があると云
     うので、CPRM解除後にDVD-Video化したいならON。
   タイトル名のディレクトリ作成:かってのバージョンで使用されていたが、現行ではOFF。
4) relCPRMの設定を「設定保存」して、「START」ボタンをクリックすると、
  暗号キー解析後に リッピングが開始される。
  完了すると終了ダイアログが表示され、保存先に"VR_MOVIE.VRO"ファイルが出力される。
  2時間番組なら約7〜10分で終了する。

 CPRM解除後ファイルの再利用
1)UtilDVDRW 1.4
  今回は、リッピング後にDVD-VR形式のままDVD-RWに書き戻す用途で使用した。
  先ずDVD-VRのファイル構成にする。
   「DVD_RTAV」フォルダを作成して、
   その中にリッピングした
   VR_MOVIE.VROとVR_MANGR.IFO
   ファイルを配置する。
   UtilDVDRW.exeを起動
    (1)「参照」 ボタンをクリックして、書き戻すDVD_RTAVフォルダを指定する。
    (2)ドライブに空のDVD-RWディスクを挿入し、「チェックDisc」ボタンを押して認識させる。
      ・・・”記録されていないDiscです”等と表示される。
    (3) Windows Vistaの「ディスク消去」で空にしたディスクの場合は、何故か書き込みに
      失敗する
ので、「低速消去」を実行する。 30分位掛かる。
    (4)「ファイナライズする」をチェックして「VR書込み」を実行する。
   (5)フォーマット中→VROファイル読込み中→ファイナライズ中→ファイナライズ正常終了
  *なお、DVD-VRの基本ファイル構成は、3種類のファイルから成る。
    VR_MOVIE.VROが動画
    ファイル本体で、それ以
    外は管理情報とそのバ
     ックアップファイル。
  DVDプレイヤーの中でも、VRタイトルの表示が可能なものは有用だ ⇒
拡大表示へ
2)リッピング前・後の動画ファイルの解析
   VR_MOVIE.VROファイル:リッピング前のファイル
   VR_MOVIE.mpgファイル:リッピング後のファイルmpgにリネーム
   いずれも映像:MPEG2, 720x480, 29.970fps, 9571Kbps
        音声:Dolby Digital AC-3, 2ch, 48Khz, 256Kbps
   アスペクト比は、リッピング前 4:3、リッピング後16:9
3)リッピング後のVR_MOVIE.VROは、拡張子をmpgにリネームすれば各種用途に再利用可能だ。
  但し、解像度720x480のアスペクト比16:9という不揃いな画像サイズとなっており、
     WMPとMPCでは問題なく再生出来るが、GOMPlayerではフリーズし易く、VLCでは横長
     の映像となってしまう。SMPlayerではシーク操作が出来ないという不完全なファイルだ!
  従って、編集して個別のファイルに変換する場合はアスペクト比16:9に解像度(例えば 720x
     408)を一致させて処理した方が良い。
4) VOB Tool 0.06
  地デジを保存した場合のDVD-VRは、複数のタイトルを一個のVROファイルにまとめられてし
  まう。
  VROのタイトルを分割する用途にvro2splitが使用出来ると云うが入手が困難なので、この
  VOB用のツールを用いても可能だ。
  先ず、VR_MOVIE.VROの拡張子を vobにリネームしておく。
1ファイルの読込み
2VOBを解析  
3解析進捗    
4解析結果
5タイトルを抽出

 結果
1)DVD-VRモードでムーブしたDVD-RAMを、relCPRMを使った今回の方法で簡単にコピー
 ガードフリーにする事が可能だった。
 しかし、 地上デジタル放送のフルハイビジョンサイズ(1440x1080)をSDに近いDVDサイズ
 (720×480)に落としたものをフリーに出来ても、有難味は少ない。
2)残念ながら筆者の環境では、実験A、Bのようにフルハイビジョンサイズで録画したメディア
 からリッピングする事は出来なかったが・・・→追記訂正(2008.08.15)

<実験A>地デジを録画したBDAVのリッピング
素材:地上デジタル放送を、ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDMR-BW800)で
    DR(ダイレクトレコーディング)モード、又はHG(ハイビジョン長時間録画の高画質)モード
    で録画した番組をBD-REにムーブした後のBDAV(DVD規格のDVD-VRに相当
方法:以下のセットでリッピンを試みた。
    IsoBuster2.3.0.1、BackupBDAV039b+Java Runtime Environmentv6 Update4+
    PowerDVD7.3Ultra又はWinDVD8 for I-O DATA 、cciconv
結果:BackupBDAの "Hammering drive..."の段階で、BD対応プレイヤーを起動したが、以下
    の如く 残念ながらリッピング出来なかった。
    PowerDVD7.3を起動して再生したが、何の応答もなくProcessin Key..を取得する事は
      出来なかった。
    WinDVD8を起動したのだがハングアップして動作を停止してしまい、 Processin Key..
      の取得に失敗した故のメッセージ(下図)が表示された。
  何んと!AACSの「MKB_RW.inf」を バイナリエディタ Bzで見ると 12桁目の数字が「04」とな
   っており、AACSはバージョン4のようだ!
  ブルーレイレコーダーDMR-BW800のAACSが、AACS V4に進化した為なのだろうか?
   GGW-H20N(BD&HD DVDコンポ)ドライブが進化した(FirmwareをXJ01→XJ02にアップ
   デートした、AACS V4に感染した)為なのだろうか?

追記訂正(2008.08.15)
 遂に、地デジ放送を録画したAACS V4保護付きコンテンツのリッピングが可能となった。
<実験A>地デジを録画したBD-RE(BDAV)のリッピング
<実験B>地デジをAVCRECしたDVDのリッピング
 それに伴い、実験 A・B を地デジをハイビジョン画質でリッピングに独立させました。

注意
このページでは、CPRM解除プログラムの有効性を検証することを目的に記述しました。
「DRMなどのアクセスコントロールを解除する行為」に対する具体的な法規定は現在ありませんが、技術
的保護手段の回避(「不正競争防止法違反」)に該当する可能性もあり、営業上の利益侵害で損害賠償
の対象となる場合もありますので、私的な利用以外は厳禁です。
ここに記述されている内容を利用することで発生したいかなる問題に対しても筆者は責任を負いません。
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