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 監理の重要性 家づくりのポイント2
 法律に適合した建物になっていますか?  【法的監理】
  建築基準法など、建物を建てることに関する様々な法律には、建物自身の性能を確保するための法律と、周りの環境との調和を目的とする法律があります。
  建物はこれらを遵守して設計されていますが、建物が図面と異なって施工されてしまうと法律違反となり違法建築となってしまいます。
 違法建築には、適法な建物が出来た証明である行政庁などからの「検査済証」が発行されません。また、違反部分の是正や重大な違法行為がある場合には取り壊しを命じられることがあります。
 このようなことが生じないように工事の内容をチェックをします。また、建築主の希望、あるいは、工事上の都合で変更する場合にも、変更した内容が 法律違反にならないかのチェックもします。
 必要な性能を備えた建物になっていますか?  【技術監理】
  建物の耐震性・耐久性、また居住性などは、高度な専門知識と熟練した技術に支えられています。コンクリートの品質管理や部材の接合方法の善し悪しなど、専門家として、適切に工事がされているかチェックしていきます。
 これらをおろそかにすると、いわゆる「欠陥住宅」に代表されるような被害に遭うことになります。
 コンクリート部分にひびが入ったり、雨漏りがしたり、場合によっては、地震の時に建物が倒壊するような被害はほとんどが、この技術監理をおろそかにしたことが原因になっています。
 建築主や設計者の意図したデザインになっていますか?  【デザイン監理】
 細部まで書かれた設計図によっても、デザイン的にすべて表現されているわけではありません。
 建築デザインを完成するためには、工事の進行に合わせて、建築主の方と打ち合わせをしながら、外壁の色や壁紙の材質など、微妙な質感・形態などを決めていきます。また、それらとマッチする設備機器などもあわせて決めていきます。
 建築主も建物が出来ていくと、設計時と考えが変わることもあり、その対応も重要な仕事です。この場合の工事費の増減の検討を含め、適切に工事が変更されるように建築会社と調整を図ります。
 デザイン監理を適切に行うことで、同じ建築工事費でありながら出来映えにかなりの差が出てしまいますので、とても重要な業務です。