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§○§ ものがたりで読む!「故事成語」 §○§
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☆みなさん初めましてこんにちは、発行者のみのりーです。
このメルマガは成語の元となったエピソードをわかりやすく、
アレンジしてご紹介します。
今日ご紹介するお話から生まれた言葉は、おなじみのこれ。
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【蛇足】
余分なものをつけ加えること、無駄なもの
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蛇に足があったら、蛇じゃない
昔、先祖の廟を祭っている者がいた。
ある時、祭祀用に使った酒を門人に分け与えた。
酒は小さなつぼに一本分しかない。
門人たちは顔を見合わせて言った。
「これっぽっちの酒を、みんなで分けて飲んでも、飲んだ気がしねえな。
もっともひとりで飲むには充分だが。」
すると、誰かが、みんなで蛇の絵を描いて、
一番早く描けた者が飲むことにしようと言い出した。
「よし、その案のった!」
というわけで、みんなで横一列に並ぶと、
いちにのさんで地面に蛇の絵を描き始めた。
真っ先に蛇の絵を描き終わったのは八っあん(という名前にしておこう)。
八つあん酒を引き寄せながら言った。
「へっへん、オレは足まで描けるぞ。」
左手に酒つぼを持ったまま、
八っあんは右手でちょんちょんと蛇に足を描き足した。
すると、二番目に描き上げた熊さん(という名前にしておこう)が、
横からひょいと酒つぼを取り上げた。
「おいおい、蛇に足なんかあるもんかい、これは蛇じゃない、だからオレが一番だ」
そう言うとぐいっと酒を飲み干してしまった。
八っあんはぽかんと見ていただけで、彼の口には一滴の酒も入らなかった。
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♪みのりーのコメント〜ひまだったら読んでね♪
◎この蛇足のエピソードは教科書にも載っている有名な話なので、
きっとご存知の方が多いと思います。
出典は『戦国策・斉策』で、
陳軫という縦横家の説客が楚の宰相職にあった昭陽という人物に対して、
斉攻撃を思いとどまらせるために語った話です。
つまり、エピソードの中で語られたエピソードです。
この話に限らず、古代中国のお話の中には、
知識人が、為政者や権力者に対して、
論理的に、説得を試みるというパターンがよく見られます。
その際よく用いられるのが、
たとえ話や、どこかであったというほんとのような作り話です。
理屈好きというのは大昔からの中国人の伝統でしょうか。
中国の方とビジネスで取引をされている方もいらっしゃるかと思います。
時にものすごい屁理屈がでてきてぶっ倒れた経験はありませんか。
日本人とは思考パターン(というよりコミニケーションパターンか)
が根本から違うんですよね。
つまり最初に本音部分にあたる都合(例えば資金が回せないだの、
根回しに時間がかかるだのといったこと)があって、
それにあとから理屈をくっつけてるのです。
あとからくっついた理屈部分に眼を奪われてあきれたり、怒ったりしても無駄です。
変な理屈が出てきたときは、あわてず目をつむって、
その理屈をひとまず‘棚の上’にあげちゃいましょう。
そして、静かに相手の本音部分の都合に思いを馳せます。
そして、あとはその本音を聞き出して、切り崩すことに全力を挙げます。
そのために有効なのは論理的に「こうしたほうが得だ」と納得できる理由。
また、面子を重んじる国民性なので、後付けでもいいから、
それが義にかなった行為であるという‘理屈’を付け加えます。
その際どこかであったほんとのような作り話を引き合いに出して、
説得するとうまくいくかもしれませんよ。
あ、でもうまくいかなくても責任はとりません。(笑)
中国市場で奮闘中のみなさん、説得の成功例があったらぜひ教えてください。
最後まで読んでくださってありがとうございます。<(_ _)>
ではまた。
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■ものがたりで読む!「故事成語」
■発行者:桂川実(みのり)
■参考:『中国故事成語事典/三省堂』『中国成語大辞典/上海辞書出版社』他
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