富士山登山記 Climbing Mt. Fuji. 平成14年 2002.7.27-29

 家族4人(妻、長女(高一)、次男(小4)、自分ナか、この夏は富士山登頂を目指しました。以下、その記録です。


7/27 日赤富士山荘を宿に河口湖と山中湖周辺で遊ぶ。ガラス細工、わき水の忍野八海で山女・岩魚・鮎を食す、山中湖で水上自転車、ジンギスカン、乗馬体験、テニスを楽しんだ。一日富士山の裾野で、各方向から富士山を見ながら「明日はあそこへ登るんだという決意を高める」

7/28 朝6時半出発、朝霧高原を通り富士山の西をぐるっと回り無料となった富士山スカイラインから富士宮口、新五合目登り口へ。日曜日朝9時には車一杯。下山した人を見つけて早めに車をどけてもらい何とか駐車。土日は登山者が多いので駐車場も山小屋も一杯。

09:40AMいざ登山開始 新6合目、もうこの辺から坂となりつらい。すぐ上の山小屋が見えるがなかなか到達できない。富士宮登山道は登りと下りが同じ道のため混み合う。上り優先。はじめは10分登って休憩。あまり長く休むと次の足が出ない。新7合目、5合目で買った杖に焼き印を押していく。各200円。元祖7合目、ここまでは昼間だと短パン・Tシャツでも上れるが砂、岩有り長ズボンの方が怪我はしにくい。暑い。8合目、だんだん急になる。頂上の鳥居が見えてくる。9合目、9合目五勺、やっと念願の頂上。頂上へ持っていった生ぬるい缶ビールで乾杯。頂上の富士山本宮浅間大社は5時に閉まり朱の焼き印もその時間まで。気象庁の観測ドームは昨年壊され無い。ちょうど天気良く噴火口の底まで見えた。夕方で寒い。おはち周りは体力と時間が無く止めた。早々に9号五勺まで下山。

高山病 標高3200メートルを越えると辛い。低酸素、気圧が低く、腸がパンの袋のように膨れてはり吐き気、また頭痛が頭を悩ませる。吐いている人は多い。山小屋で、娘が吐く。ビニール小袋用意。頭痛薬と携帯酸素は必要。集中力、判断力も鈍る。8合目の診療所のお客さんもほとんどは高山病。酸素を与えて落ち着いたら下山を勧めるとのこと。

あいさつ 下山の人は余裕があり 「頑張って」より「お気をつけて」

山小屋 頂上のはきつい。予約必要、入室は午後3時まで。それ以下の小屋でも午後6時には閉める。朝は12時頃よりご来光を拝む登山者がごそごそ動き始める。なかなか午後6時頃から眠れない。とにかく横になる。仮眠。高山病の頭痛。夜はカレーと朝の弁当付きだと7000円、素泊まり5000円。お茶付きのカップラーメン500円。一人幅60cm程度の雑魚寝。いびきと携帯の呼び出し音、ビニール袋を整理する音、いろんな時間に出発する足音など、なんでも気になって熟睡は無理。睡眠薬と耳栓が必需品か。暗いうちはトイレに行くのにヘッドライト要。

軍手など手袋 ロープをつたって登る。下りはもっと必要。転ばずに早い。滑り降りた感じ。

下りは余裕があれば、ゴミを拾いながらが良い。登りはとても余裕がないが、下りはゴミを拾っている方を見かけました。うちもそのまねをして、意外に人のゴミは重い。どうして捨てるんだ!

頂上で転倒して関節脱臼疑いの人を助け 8合目に浜松医大の2内の診療所(無料Lり。今週担当の榎本先生が頂上まで助けに行き下山途中に会った。む>有り。今週担当の榎本先生が頂上まで助けに行き下山途中に会った。9号五勺の山小屋でいろいろ整復してみたがうまくはまらず、骨折の可能性もあると判断。翌日ブルで降ろすこととした。ブルドーザーが9合目まで行けるが警察の要請がないと80万円とか。

着る物 短パン・Tシャツの上にビニールヤッケの上下、深夜早朝は寒いのでフリースの上。夜中に登山する方は重装備。昼間のみなら軽装で可能。

日程 我々の登山時間は、結局一日目、午前9時半新五合目から出発して、午後4時半に頂上、7時間とかなりゆっくり。頂上の店も郵便局も閉まり、その日は9合目五勺まで降りて宿泊。翌日、雲の中でご来光は拝めず、午前4時45分に山小屋を出て8時15分、下山はガスがかかっていたが3時間半でした。他の方に聞くと、朝6時から登り初めて1時頃山頂に着き、それから下山して夕方には着くという日帰りコースの方も多くいました。

食料 飲み物Evian500*4本、お茶350*2、お菓子、おにぎり、寿司、スティックパン

ウエットティシュ 水の貴重な山の上では手も洗えず必需品、頭が痛いときに冷やすのにも効果的。

携帯電話 8合目以上だとJ-phoneは圏外だった。ドコモも繋がったりダメだったり。アマ無線機を持っていったが250mwハンディでは、刈谷レピータとも八事レピータとも繋がらず。

登山コース 実は自分が小学生の時、親父に連れられて河口湖口から登った。登山・下山道が別々。とにかく寒かった思いで。今回は、調べると富士宮口の方が駐車場が大きいのと、頂上までの距離が短いとの文献(るるぶ富士山)より判断した。


ということで、7/29 午前9時には新五合目の駐車場の車に無事戻って来ました。その後、富士サファリーパークとか、温泉とか意見がありましたが、早くうちへ帰ってお風呂、昼寝ということになり高速をすっ飛んで帰ってきました。とにかく日本一の富士山を制覇した満足感は心地良い。しかし、なかなか二度三度と登ろうというマニアにはなれないなぁ。

2002/7/29 午後4時 佐藤公治