【第65番・由霊山・三角寺(高野山真言宗)】 愛媛県川之江市三角寺

 伊予最後の札所は、三角山の中腹H=350mの静かな山寺。
天平年間(729-49)に行基が開基したもので、弥勒菩薩の浄土を模してつくられたという。

光仁6年(815)ここを訪れた弘法大師は、十一面観音を刻み、さらに護摩壇を築いて21日間の降伏護摩秘法を修せられた後、ここを65番札所と定めた。

石柱脇の73段の石段は急勾配で一段ずつが非常に高いので、上に見える仁王門になかなか登りつけない。鐘楼を兼ねた巨大な仁王門がある。ここでは、罪障消滅と幸運を祈って鐘を突く。

門を入ると正面に本坊・宿坊が見え、更に奥へ入ると重層で雄大な本堂がある。境内には大師の護摩秘法のときの遺跡である”三角の池”が今も残っている。
本堂の本尊は、十一面観音で、頂の仏面は失われている、脇侍として不動明王・毘沙門天を安置している。

大師の築いた護摩壇は、この池の形そのままの三角形だったといわれ”三角寺”の名前もそこの由来する。
この寺には、俳人一茶も訪れ、”これでこそ 登りかいある 山桜”と詠んでいる。


 73段の石段を上がると仁王門がある


 鐘楼も兼ねた仁王門

 境内参道・奥の屋根は左 本堂・右 大師堂

本 堂・本尊・十一面観音・脇侍 不動明王 毘沙門天 

 大師堂・左 弘法大師像

仁王門にて”罪障消滅”の鐘を突く