【第85番・五剣山・八栗寺(高野山真言宗)】 香川県木田郡牟礼町


 八栗寺・仁王門・正面本堂
 そそり立つ五剣山と屋島とは、壇ノ浦を挟んで向かい合うようにある。
ケ−ブルカ−駅の左手脇から急坂の遍路道をあえぎながら登れば仁王に出る。売店が軒を連ねている。

寺に入ると左手に納経所と聖天堂があり、正面が本堂である。
本堂前を右手に行くと当山中興の木食行者以空上人像がある。
その奥に多宝塔・大師堂・本坊、そしてケ−ブルカ−駅と続く。

左手の坂道の方へ歩くと,天狗が棲むといわれる中将坊大権現堂があり、さらに奥の院の行場五剣山への登山道となっている。
 
 五剣の名は、この地で弘法大師が修行していたとき、5本の矢が飛んできたという話から出た。また大師が埋めた八個の焼き栗が芽を出し成長したというので、八栗寺と号したという。

鐘楼の鐘は、「わたつみの 底ゆく魚のひれにさえ ひびけこの鐘 のりのみために」と刻まれ、この鐘を見に来る人も多い。歌人であり書家である会津八一・作歌・揮毫の歌銘梵鐘である。

聖天堂
には、歓喜天が祀られていて、信仰者も多く、通称”お聖天さん”と呼ばれて、寺の境内には大根や酒が奉納されている。
お聖天さんは「大聖歓喜自在天」としてインドの神から仏教に入れられた仏で、父は大自在天韋駄天は兄弟分になる。
”象頭人身”の夫婦双身で抱き合った形像が多く、十一面観音の化身ともされている。
聖天堂・本尊・歓喜天・延宝5年(1677)に、木食以空上人が東福門院(後水尾天皇妃)から賜ったものである。


仁王門を入り、正面本堂・左 聖天堂。
本坊と並ぶ


 本 堂・本尊・聖観音 

 聖天堂・本尊・歓喜天を安置

 地蔵堂と多宝塔(大日如来坐像安置)

更に奥の参道を行くと大師堂がある。復路は仁王門に
 戻らず大師堂前を下る。