声で言葉を話すことが、まだできない子供と手を使って話す育児方法です。
泣くという行為は、赤ちゃんの気持ちの訴えです。しかし、お母さんもこの赤ちゃんの訴えが分からないと、
イライラが積もってきます。こんな時、赤ちゃんが要求をサインで伝えてくれれば助かります。
赤ちゃんとサインを使えば、早い時期から親密なコミュニケーションができます。
米国では親だけでなく、ベビーシッター、託児所の人までが一緒に同じサインを学んで、使っている人が多く、
いろいろな本が出版されています。日本では幼児に英語を教えている人たちが、アメリカの本から、
アメリカのサインを英語の指導に使い始めた例が多いようです。
現在、日本でもテレビなどで紹介され、多くのお母さん方が興味を持つようになってきています。
ボディランゲージによる意思の伝達表現には、その人達の住んでいる地域の文化や生活、
習慣などが大きく関係しています。例えば、ジェスチャーで「食べる」という動作を表す場合、
日本人なら箸を使う動作を行うでしょうが、箸を使わない欧米人には理解できないでしょう。
実際、日本の手話においても標準語にあたるものが普及してきているとはいえ、以前は
地域ごとで同じ意味でも異なる手話が存在していました。
では、赤ちゃんに使っているサインの現状はどうでしょう?
残念ながら先に述べたようにアメリカからのサインが多く使用されています。
そこで、よちよち手話には、日本の手話を取り入れました。しかし、日本の手話の手の形には、
赤ちゃんには難しいものもあり、赤ちゃんでもできるグーとパーで表せる方法を考えました。