平成183月議会 質問質疑内容 星野雅春
議長のお許しをいただきましたので早速質問に入ります。今回は、平成18年度予算のうち境川流域下水道関連環境
備事業と多自然型護岸工事についての2点と、命名権、健康施策について質問します。
まず1点目の境川流域下水道関連環境整備事業です。この内容は中市流作新田に水辺緑地を整備するために水路周辺の土地を購入するために、2億5千万余の莫大な資金が投入されるというものです。この中市流作新田ついてですが、まず傍聴者やテレビをご覧になっている人たちのために位置関係を確認しますと、刈谷から東浦のショッピングセンターイーオンへ行くとき逢妻川にかかる平成大橋をわたります。目的地である流作新田はこの平成大橋を渡る手前を左に入り直進すると、建設用資材のプラントが目に入ります。この袂にある水路を指します。流作新田は私がまだ幼少の頃、釣り好きの友人や大人たちの会話にしばしば出てきた懐かしい響きを持つ名称で、絶好のつりポイントであったところであると記憶しています。
今回提案されているこの事業は、大変唐突であると感じています。不明を恥じながらも改めてこの事業の決定の経過とその目的、事業の必要性についてお答えください。
次に多自然型護岸工事についてお伺いをします。河川の護岸工事は、これまでコンクリートで護岸を覆う工事として行われてきました。これらの工事の手法が川の浄化や生き物の生態に大きな影響を与えてきました。こうした反省から、できるだけ自然に近い材料や工法で工事したり、葦や干潟の水質を浄化する機能を守ることや動植物の保護などに力点が置かれるようになってきたのはご承知のとおりであります。準用河川を管理する刈谷市にあって護岸工事をできるだけ自然に近い工法で工事をしようとするのは当然の流れであります。しかしながらこれまでのコンクリート護岸も永年の月日の積み重ねによって、コンクリ表面のアルカリ性も中和され、比較的自然に近いものになっていたはずであります。これらの護岸工事が進められることは、雨水対策などの治水が最大の目的ですし、このこと自体に反対するものではありません。とはいえ新たな工事によって多自然型護岸として人為的に自然が作られる不自然さを感じているのであります。そこで改めてお伺いしますがそもそも多自然型護岸とはどのような護岸か?またその効果はどのようなものかをお答えください。
次に命名権についてお伺いします。
刈谷市は平成16年度より総額50億円の事業費を投入し新たな体育館を建設中で、いよいよ18年度中には完成を見ることになります。刈谷市のスポーツ振興に大きな役割を果たす施設となるよう期待されているものであります。しかしながらこうした巨大施設運営に付きまとう莫大な維持管理費は自治体にとっては非常に悩ましい問題でもあります。昨日も質問が出ていましたが、いかに維持管理費を節減するかという課題を克服するために知恵を絞るのは当然のことでありますし、今議会に提案されている新しい体育館への指定管理者の導入は、そのことによって経費節減やサービスの向上が図られるとするなら、もはや当たり前のものであります。これらの施策に加え全国にはこうした巨大施設の運営や建設費の一部をまかなうために民間施設、公営施設を問わず、施設そのものの名称を売買する動きが見られるようになって来ました。全日本や国際大会に出場できるチームがあることや、これらの大会開催を保障する立派な体育施設が完成する刈谷市でも、企業支援の元、命名権事業は成り立つのではないかと素人ながら考えます。そこで新たの体育館の名称を考えるに当たり、命名権は検討の対象にならなかったのか、また他の自治体の命名権売買についてどのように認識しているのかをお聞きします。
次に健康施策についてお聞きします。
健康診断の目的は、健康状態を評価することで健康の維持や疾病の予防をすると同時に、病気などの早期発見に伴う早期治療による医療費の抑制を図ることにあります。
老人保健法に基づいて40歳以上の人で会社や事業所で健診を受ける機会のない人に基本検診を受けられるようになっていますが、その対象人数と受診率、さらに結果から見えてくるものは何かお答えください。
 次に、小中学校内において実施される健診や検尿などの結果と傾向についてもお答えください。これで1回目を終わります。