西尾市茶業組合 EXPO
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概要
  茶摘み

 一番茶の摘葉期には、上町の茶園に「毎年約800人の茶摘み女(中には男)が他町村から来る。
西野町を中心として半径約一里半(6キロメートル)以内の聚落から早朝茶園に集まる」(『西尾茶の経済地理学的研究』)。
これは昭和5、6年頃のことと推測される。
また、昭和15、6年頃には「延べ3000余りの人員」(『愛知県特殊産業の由来』)が茶摘みに集まったといわれる。
茶摘み労賃は、当時の農家にとってはかなり率の高い臨時収入であり、自転車による通勤圏内で比較的遠隔地からの摘み女も多かった。
「茶摘み女というと若い乙女を連想し易いが事実は寧ろ姥桜か梅干婆さんの方が多い。
これは娘は製織工場に工女として出稼ぎして居ることにも関係するが、覆下園などで白昼でも人目に付かぬ所では時々風紀紊乱の虞があるので茶園主の方でも余り歓迎しない。
茶摘みはさして技術を必要とするものではなく速い遅いの相違こそあっても誰でも摘めるので12、3歳の小娘から70歳位までの婆さんや男の廃物が来る」(『西尾茶の経済地理学的研究』)と、その労働者の実態をおもしろく表現している。
事実製茶場に働く若い男性と摘み女とのロマンスもちらほらあったとという。
成木茶園の一番茶の摘み取りは、一般に10アール当たり延べ50人を要するといわれる。
一番茶の期間には、手摘み製茶場で15〜20日間、機械製茶場では20〜25日間摘み女を入れた。
その違いは、機械製茶の場合「初め小規模で為し、後に茶葉が大きくなってから大規模に多量を摘んで安く製茶するため」(同上)という。
二番茶は機械摘み(刈り取り)をするため摘葉期の摘み女は一番茶のそれの約1割の人員で、期間も1週間前後であった。

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