セキスイハイムの感想

特徴

セキスイハイムは鉄骨ユニット(プレハブ方式)。他メーカと大きく違うことは、ズバリ メンテナンスコスト&耐久性!

まず、メンテナンスコストの詳細だが、

壁:タイル
モルタルやサイディングのように10〜20年で再塗装ということはなく、40年で目地の交換のみでほぼノーメンテ
同じユニット工法のトヨタと違うことは、 トヨタ:現地施工 ⇔ セキスイハイム:工場施工
やはり工場施工の方が品質は高いと思います。
また、ハイムはパッキンの役目をするゴム目地があるのに対し、トヨタはなし
ゴム目地がないと地震時の鉄骨の弾性変形を吸収しきれず、
タイルのはがれ、割れが発生すると思うのですが・・・
トヨタのカタログには「震度6での欠損はなし」とありますが、
現在の最大震度は震度7。トヨタのタイルは耐えられるのだろうか?
ハイムは震度7でパッキンのはがれ
のみらしい・・・
パッキンはそのままはめ込めば、また元通り。


屋根:ステンレス
ステンレス屋根は耐久性100年
材質はSUS445。
車のマフラー等にもステンレスは使われてるが、こちらの材質はSUS304。
SUS445SUS304よりも耐久性があるらしい。 恐るべし
また、そのフラット屋根が太陽光パネルを載せるのにぴったり。
ハイムの購入者に太陽光パネルを載せる人が多いのは、このためだろう。
ただ、ステンレス屋根は熱くないのだろうか?
夏にハイムの展示場へ行ったことがないので、不明だが、コンクリ瓦よりは不利なのではないだろうか?
この、壁と屋根のメンテナンスコストの削減より、他社よりメンテナンスコストが安い
らしい

耐久性
鉄骨:ZAM
ZAMは耐久年数140年以上
他メーカはカチオン電着塗装で60年以上だから、その耐用年数は倍以上?
まぁ、オーバースペックな気もしますが・・・、確かに素材はいいです

そして、地震への対策ですが、
ハイムの耐震実験は実験時の入力加速度が大きい!
力は下記の式で表されます。
F=M × a
F:建物にかかる力
M:建物の重さ
a:入力加速度
つまり、同じ重さの建物なら、入力加速度が大きいほど、大きな力を建物に与えているのです

ちなみに阪神淡路大震災の観測された最大加速度は818gal! (南北方向)
だいたいどのメーカもこの加速度を超えた実験は行っています。
ただし、ここにからくりが・・・

2004年の新潟中越地震の最大加速度は1675gal! (東西方向)
三成分合成では1722gal! 
阪神淡路大震災のなんと倍!
(地震の加速度は気象庁のこの
ページを参照)

阪神淡路大震災の地震が小さかったわけではありません。
なぜこのようなことが起こっているのかというと、震災後、地震計が多く設置され、
新潟の地震時には、震央からの位置がとても近かい位置で観測できたから。
観測地点は阪神が震央から16km、新潟が2km
阪神淡路大震災も2kmの位置で計測できていたら、もっと大きな加速度になっていたかもしれません。
また、地盤も新潟の方が揺れやすかった と考えられます。

これらのことより、やはり、新潟中越地震の測定データで実験を行うことが望ましいと思われます。
で、セキスイハイムの実験時の入力データは2112gal!
これなら震度7の地震に耐えられると思います。

次に基礎
ハイムは標準でベタ基礎、そして、養生をして、温度管理を行っている。
これは他メーカにないいいところ。



と、これまではいいところばかりを書いてきましたが、これからは、劣っているところ
  まず、ユニット工法からくる、自由度のなさ
これはサイズが決まった箱を並べていく工法のため、避けられない事実。
広い土地なら問題ないのですが、狭い土地だと、制約が多いかもしれません。
また、デザイン性も好みがあるところですが、あまり女性受けしないように思います。

以上、まとめますと、見た目より耐震性、耐久性が大事って人にはいいかも

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