めだかと水田 V
 ここでは、農家の人たちの自然との調和を目指した取り組みを紹介したいと思います。

 冬期湛水水田(とうきたんすいすいでん)



 上の写真を見てください。最近の田んぼでは、このような光景は見る事ができませんね。 それは、農薬(のうやく)と化学肥料(かがくひりょう)を使っているので、 エサとなるものが無いからだそうです。
 じゃあこの写真は?
 不思議に思うのも無理もありません。
 この田んぼ、実は農薬(のうやく)と化学肥料(かがくひりょう)は使っていないそうです。
 冬季たん水水田という言葉を聞いた事はありませんか? 最近取り組まれるようになった稲作です。 親しみにくい名前なので 『ふゆみず田んぼ』 とも呼ばれています。 まさに一年中水がある水田です。といっても稲刈りの時は水は落としますが・・・。
 始まりは1990年ごろで、 不耕起栽培 (自然耕栽培と呼んでいる人もいます)から始まり、 1996年ごろより冬に水を入れる事で、野鳥のえさが豊富になる、 雑草が生えにくくなる、ので水を入れるようになったようです。 このことが稲作の作業の効率化(こうりつか)、農薬を使わない、化学肥料を使わない、 まさに理想の水田なのではないか?と思われるようになってきています。
 ただし、収穫量(しゅうかくりょう)は30パーセントほど少なくなるそうです。


 
 この写真に写っているのはアカガエルの卵と、オタマジャクシです。 すごいですね!生き物が沢山いて!!
 ただ水をいれるだけではなく、魚道も付けて、 めだかやドジョウ等が自由に出入りできるようにしている農家もあります。
 この下の写真を見てください。


 この黒いホースのようなものが魚道です。 この中を、ドジョウやメダカ等が上っていくのです。

 魚道がないと、この写真のように、ドジョウ達は田んぼに登ることができません。 それで、このような魚道を付けているのです。

  
 この写真のようなツバメ等の野鳥が飛び交う田んぼが、 少しずつではありますが復活しているようです。 こういった取り組みが、国や自治体といった公共団体主導ではなく、 農家の人たちが 自主的にすすめている 事がすばらしいと思います。


    冬期湛水水田リンクです。詳しくはこちらまで!!

     ふゆみず田んぼ

     稲と雑草と白鳥と人間と


 このページで使用している写真は 『稲と雑草と白鳥と人間と』 の高奥さんが提供してくれたものです。

 安城のめだかのあつかましいお願いに、快く写真を送ってくれました。 この場を借りてお礼申し上げます。
 現在はまだ愛知県では行われていないので、取材に行っていません。 2006年中には一度行きたいと思っています。
 その時には『ふゆ水田んぼツアー』として紹介したいと思います。 たぶん一人で行く事になるとは思いますが・・・。

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