(2)カキ殻粉末     雑学的豆知識    TOP

 あるHPでカキ殻粉末水という記事を発見した。 たいへん興味がわいてきて、エビ伝説を作っているのにもかかわらず、 無謀にも挑戦しようとした安城のめだかであった。
 当たって砕けろと言うことわざがあるように、 虎穴にいらずんば虎児を得ずと言うことわざもあるあるように、 (ちょっと意味が違うかもしんない!) やってみなけりゃ分からない!!という事で、始めてみました。 こんな始め方なんで期待しないように!本当にくれぐれも期待なんかしないように、ねっ!



 さて、まず初めにカキ殻粉末と言う物を手に入れなければ話にならない。 そこで 『メダカ大好き相談室・メダカの掲示板』 と言うサイトに(2004/8/4)何処で手に入れることが出来るのかメールで聞いてみました。 3日後、待望のお返事が・・・。なんと全国何処でもJAで手に入ると言う事でした。 でも、今日は土曜日、JAは開いていない・・・・。
 8/9近くのJAに行って来ました。 大きな倉庫に山のような農業資材がぎっしり積まれていました。 初めて来た私では、何が何処にあるのか分からない。 そこで、誰かいないか周りを見渡してみたところ、事務所らしきところを発見! そこに入っていくと、5人くらいの人が忙しそうに仕事をしていました。
『すいませ〜ん』と恐る恐る声をかけると女性の人が返事をしてくれたので、
『あの〜、カキ殻粉末ってありますか?』と聞いてみたところ、
『カキ殻粉末?』
『え〜っと、アルカリ性土壌改良剤なんですけど』
『土壌改良剤、セルカという商品名のものがありますけど。 貝のことをシェルって言いますよね!で、セルカって名前なんだそうです。』
『・・・?』
『これはカキ殻で出来た石灰ですね!』
『それって、いくらするの?』まずお値段。
『税込みで20キロ700円です。』
ということで買って来ました、カキ殻粉末。
   
 自由研究お役立ちサイトを目指している めだかの王国です。 早速、袋から出してみました。
  こんな感じのものです。
  水を入れてみました。   5時間後です。

 ここで重大な問題に気がつきました。PHを調べる道具が無い!! リトマス試験紙はあったけど、これでは全て(22個)の水槽を調べることは出来ない! (何故今頃気がつく!気がつくのが遅いぞ〜〜!!)
 よし!ここは思い切ってPHチェッカーなる物を買ってしまおう! でも、何処に売っているんだろう?きっと熱帯魚店なら売っているだろう! ちょっと待て、近くに熱帯魚専門店なんて無いぞ!! 仕方が無い、ネットで調べよう。
 まずyahooで『愛知県 熱帯魚店』検索! たくさん出てきました。この中からうちから近いところって探してみたら、 岡崎に3件ありました。 で地図で調べてみると葵熱帯魚店248店てのが一番分かりやすそうだったので、 マピオンで地図を印刷し行ってきました。
 さて、何処にあるのかな〜?と店内をうろうろしていたらいろんな商品が目に入ってきました。 しか〜し!PHを調べる道具が無い!! そこで店員さんに聞いてみようとレジのところに行ってみると、ありました。 ガラスケースの中に!で、まずはお値段、
『げ!一番安いもので5000円、お高いものでは10000円を超えているではないか!』
 これは心の叫びです。 ビンボー人の私には お魚飼育はするなぁ〜 と言う天の声が聞こえたような気がしました。 ここで気を取り直して、店員さんに使い勝手を質問してみたところ、
『どれもそんなに変わらない、精度が違うくらいでしょう』
 と、親切に教えてくれたので、
『じゃあ、一番安いのください』プライドなんてありません。
 5000円でおつりが少々、買ってまいりました。
  こんなんです。

 早速取扱説明書を読み、補正をして水道水を測ってみました。
  7.3です。見えるかな〜?
 さて水槽を測ってみよう!あっれぇ〜?8.4? こっちは9.8もあるぞ〜!!何でこんなにアルカリ性になっているんだ? 分からない、なぜ? 普通は酸性に振るんじゃないのか〜〜!!
 では、なぜ めだかの王国 ではアルカリ性になっているのだろうか? その理由は緑藻や植物性プランクトンの繁殖量と関係があります。
 ちょっと話がそれました。
 ここからが本番です。
  カキ殻粉末の使い方
 まずコップ(250ml)に小さじすりきり1杯を入れます。 これに水を8分目になるまで入れます。 元の記事では汲み置きの水を使用するように書いてありましたが、 効果はほとんど変わらないので、水道の水をそのまま入れてもらってもかまいません。
 このまま、3日間置いておくと水が澄んできます。 このコップの水のPHを測ってみると、水道水では7.3だった物が 8.2〜8.8位になっていると思います。 この水の上澄みを水槽に入れるとPHの数値が上がります。 アルカリ性に変化したわけです。 この作業を水槽のPHが7.5になるまで続けます。 すると病気が発生しにくくなるそうです。
 でも、アルカリ性になっただけで病気になりにくくなるのなら、 赤玉土や緑藻などでも十分ではないのか? と思ってしまいますが、どうやら事はそう簡単ではないようです。 どうも、カキ殻に秘密があるようです。
 ネットで調べたところ、秋田県総合食研、 日本食品分析センター、日本微生物研究所が1999年に殺菌、 抗菌効果があることを証明しています。 もっとも秋田県総合食研は、水酸化カルシウムを含む物なら効果はあると言っていますが・・・。 試験方法が分からないので、同じ効果が期待できるかどうかは分かりません。 でも人間の食中毒を起す菌に対して効果があるのなら、 めだかだけでなく熱帯魚飼育にも効果が期待できると思います。
 本当にそんな効果があるの〜?と言う意見もあると思います。 使ったことは無いんでしょ?と言われればその通りです。
 だから、これから試してみようと言う訳です。 めだかの王国の場合、屋外飼育のみなので、当然今回も屋外になります。
 とりあえず、80リットルのプラ船2個を使用して実験中です。 片方は、いつものようにきれいに洗ったものに200匹のめだかを入れて、 布袋草を2個浮かべています。 もう片方は同じ条件で、カキ殻粉末を50グラムお茶パックに入れて直接入れています。 さて、結果は?
 2週間後をお楽しみに!! (2004/8/10)



 さて、遅くなりましたが結果です。
 どうなったかって言うと、はっきりいって全く差が無かったことをまず報告します。 理由ははっきりいって分かりません。 PHは両方ともに3日後に7.3から8.5になり、その後全く変化が見られませんでした。 過密状態での飼育にもかかわらず病気の発生も無く、水が緑化していくのも同じでした。
 ただし、屋外飼育であり、太陽に十分当たっていることを考えると、当然の結果とも言えます。 今度は室内で実験してみようと思っています。 いつとは言えませんが、水槽が準備出来次第やりたいと思っています。
 (2004/10/17)