(4)カダヤシのお話     雑学的豆知識    TOP


  カダヤシのオス


  カダヤシのメス


 近頃、池や川、農業用水にすんでいるメダカが減ってきたのを知っていますか?
 私の住む、ここ、安城市でもメダカが少なくなっています。 というか、ほとんど見かけなくなってきています。そのかわりに、メダカによく似たカダヤシが増えています。
 もともとカダヤシは日本にいた魚ではありません。 アメリカのミシシッピー川にすんでいる魚です。 雑食性で蚊の幼虫のボウフラをよく食べるため、蚊の駆除のために連れてこられた魚です。 蚊を絶やすことから日本では「カダヤシ」という名前がつけられたそうです。
 アメリカでは『モスキート キル』といわれています。蚊を殺す魚という意味でしょう。
 何故こんな名前が付いたのでしょうか?
 話は1904年に工事が始まったパナマ運河の建設現場からです。 当時の建設現場では蚊に刺されて病気になる『マラリア』が流行って、 労働者が足りなくなったり、居なくなったりで工事が出来なくなる事が、たびたび起こりました。 工事が進まずに困り果てた人たちは考えました。何とか蚊を減らすことは出来ないかと。 ここに救世主が現れました。 それがカダヤシだったというわけです。
 アメリカから連れて来られた彼等は工事現場一帯の川や池、水溜りにまで放されます。 すると、餌になる物はボウフラしかない訳です。それで仕方なくボウフラを片っ端から食べちゃった訳です。 まあ、食べるエサが他になかったからですが・・・・。 このおかげでマラリアに掛かってしまう人がずい分減ったそうです。 その結果、パナマ運河は10年後に無事開通しました。 ボーフラ退治にはカダヤシだぁ!ということになって、世界中から引っ張りだこになりました。 つまり、「Mosquito Killer」モスキートキラーとして、たくさんの国に迎え入れられます。 日本にも1916年に移入され、1970年頃から日本全国へ分布を広げているそうです。 しかし、カダヤシは同じような所に住んでいるメダカや他の魚の卵や子供も食べるため、メダカが少なくなってきているということです。
 メダカは卵を産みますが、カダヤシは赤ちゃんを産みます。 日本の魚たちのように水草等は要りません。 なので繁殖力も物凄く、あっという間に増えていきます。 安城の周辺では、10年前(2000年頃)ならメダカのほうが多かったですが、今ではカダヤシがほとんどです。 世界の侵略的外来種ワースト100、日本の侵略的外来種ワースト100 に選定されてしまうほどに今では世界中で問題になっています。
 (2011/12/17)