《国見岳・大禿山・御座峰》  Motaのホームページ
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国見岳・大禿山・御座峰


国見岳・大禿山・御座峰マップ国見岳(くにみだけ):1,126m
  大禿山(おおはげやま):1,083m
  御座峰(ござみね):1,070m

◆所在地:岐阜県揖斐川町、滋賀県米原市
◆山行日:2015年 5月28日(木)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
国見岳スキー場駐車場―(15分)→鉈ヶ岩屋コース登山口―(25分)→鉈ヶ岩屋(休憩5分)―(10分) →稜線出合―(25分)→KDDIアンナ跡―(5分)→国務岳(休憩10分)―(30分) →大禿岳(休憩10分)―(30分)→御座峰(休憩25分)―(5分)→展望地(休憩5分)―(5分) →御座峰―(30分)→大禿山(休憩10分)―(35分)→国見岳(休憩15分)―(5分)→ KDDIアンナ跡―(20分)→稜線分岐(休憩5分)―(5分)→ 鉈ヶ岩屋―(15分)→鉈ヶ岩屋登山口―(10分)→国見岳スキー場駐車場

   詳細ルート地図はこちら 〔ヤマレコ・国見岳 大禿山 御座峰岳〕

〔所要時間〕
5時間55分(歩行時間=5時間45分、休憩=1時間25分)


伊吹山の北側に連なる静馬ヶ原、御座峰、大禿山、国見岳、という山があります。この伊吹北尾根 といわれる山々は伊吹山と同様にいろいろな花が咲くところだと聞いていいました。
ネットで山情報を見ると例年5月に登山者が多いことが分かります。やはり春の花を求めて 登る人がたくさんいるということでしょう。
花の写真を撮るとなるとピーカンの天気よりも曇り空の方がよさそうです。直射日光が当たっていると せっかくの花の色が飛んでしまうからです。 ということで曇りベースで降水確率が低い日を選んで出かけることにしました。
国見岳スキー場を起点に国見岳に登り、大禿山、御座峰をピストンする計画を立てました。 一般的には国見峠まで車で上がり尾根上を縦走するようですが現在岐阜県側の国見林道が崩壊して 通行止めになっているのです。やむをえずスキー場から歩いて登ることにしたわけです。

駐車・出発地点

国見岳スキー場の入口を過ぎて国見林道を少し行くと通行止めのゲートがあります。
ここが国見峠へ1.5kmのところだそうで、この手前に駐車場があります。
駐車場で身支度をして出発しました。

〔国見岳スキー場駐車場 発=7:35〕
鉈ヶ岩屋(なたがいわや)コース登山口

舗装された国見林道を15分弱登って行くと左側に鉈ヶ岩屋コースの登山口 がありました。
ルート図が描かれた案内標識があるのですぐわかります。

〔鉈ヶ岩屋コース登山口=7:50〕
急登が続く

案内図にも書かれていましたがこのコースは稜線に出るまでずっと急登を強いられます。
それだけに高度は稼げますし、鉈ヶ岩屋まで30分で登れると案内図に書いてありました。

鉈ヶ岩屋入口

まだかまだかと思いながら登って行くと鉈ヶ岩屋入口の案内板がありました。
ここを左に入ります。

鉈ヶ岩屋

20・30m入ったところが鉈ヶ岩屋でした。 巨大な貝が口を広げたような岩屋です。


〔鉈ヶ岩屋 着=8:15〕
鉈ヶ岩屋の祠

岩屋の中には祠が祀られていました。
後に東本願寺第12代法主となる教如上人が、関ヶ原合戦の直前関東からの帰路で石田三成配下に 襲撃され一時この岩屋に隠れ住んだと伝えられているそうです。

鉈ヶ岩屋前の眺望

鉈ヶ岩屋の東側は開けています。
やや霞んでいますが右端のとんがった山が槍ヶ先(966m)でしょう。

〔鉈ヶ岩屋 発=8:20〕
稜線出合

鉈ヶ岩屋から再び急登すること10分でようやく稜線出合まで登ってきました。
右の方へは国見峠に行く道で、国見岳へはここを左に登って行きます。

〔稜線出合=8:30〕
ロープのある岩場

伊吹北尾根の稜線は歩きやすい道が続いています。
その中で唯一国見岳へ登って行くこのあたりだけが岩場でロープも設置されていました。

KDDIアンテナ跡

道端の花を見ながら登って行くと勾配が緩み広場に出ました。
ここは以前アンテナ鉄塔が建っていたというKDDIの管理地だそうです。

〔KDDIアンテナ跡=8:55〕
国見岳山頂(1,126m)

アンテナ跡から5分、国見岳の山頂までやってきました。
東側が開けていますが天気予報通りの曇り空となりぼんやりとした眺望しか得られません。

〔国見岳山頂 着=9:00〕
国見岳から大禿山と御座峰を望む

南側を見るとこれから行く大禿山と御座峰がありました。
右手の奥にぼんやりとしているところが伊吹山です。

〔国見岳山頂 発=9:10〕
大禿山山頂(1,083m)

花の写真を撮りながら歩き、国見岳から30分で大禿山の山頂に着きました。
いい眺望は得られませんが小休憩とします。

〔大禿山山頂 着=9:40〕
大禿岳から御座峰方面を望む

大禿山から南側に見えるなだらかな山がこれから行く御座峰です。
伊吹山は右奥の山ですが、あいかわらずぼんやりとしていました。

〔大禿山山頂 発=9:50〕
御座峰への稜線の道

大禿山から少し下るとあとは御座峰まで気持ちよく歩ける稜線の道でした。
日当たりのいいこのあたりの登山道沿いにはたくさんの花が咲いています。

伊吹北尾根に咲く花(1)

国見岳から御座峰までの稜線にはたくさんの花が咲いていました。
上段=タニウツギ、ウツギ、イブキハタザオ
下段=ウマノアシガタ、コンロンソウ、ミヤマハコベ

伊吹北尾根に咲く花(2)

上段=ヒメレンゲ、ヒメフウロ、イチリンソウ
下段=クルマムグラ、ラショウモンカズラ、サワフタギ   もし花のなまえが間違っていましたらお許しください。

ここにあげた以外にもいく種類もの花が咲いていました。また、私が見落としている 花もあると思います。

オオカメノキ

山肌に白い花を付けた木が点々と見えます。
よく見るとオオカメノキの花のようでした。

御座峰山頂(1,070m)

御座峰まで登ってくると私と同年輩の方が休憩していました。 さざれ石公園の方から登ってこられたそうです。
その方の話では、先週きたとき花がたくさん咲いていたので、カメラを持って今日再び 登ってきたのだそうです。
しかし、花の種類が1週間前からずいぶん減ってしまったとのことです。
今年は花の時期が少し早いようです。

〔御座峰山頂=10:20~10:45〕
展望地から見た伊吹山方面

御座峰の山頂は眺望がないので300mほど南へ行ってみることにしました。
その展望地からは東から南側がよく見えます。しかしながら肝心の伊吹山は雲の中でした。

〔展望地=10:50~10:55〕
〔御座峰山頂=11:00〕
大禿山と国見岳

展望地から御座峰山頂に戻り、帰路につきます。
前方に見える大禿山と国見岳を越えて戻ることになります。

大禿岳山頂から見る国見岳

帰り道でも稜線の道に咲く花を見ながら歩きます。
写真を撮りながら歩き御座峰から大禿山まで30分でした。

〔大禿山=11:30~11:40〕
トチノキの花

大禿山を下りかけて前方を見ると穂先のようなものが大きな木の葉の上に飛び出していました。
初めて見ましたが、どうやらトチノキの花のようです。

手前(南)の小ピークから見た国見岳

急坂を登ってきましたがここは手前の小ピークで国見岳山頂はもう少し先です。
イブキハタザオなどが咲き乱れる向こうに国見岳が見えました。

〔国見岳=12:15~12:30〕
〔稜線分岐=12:55~13:00〕
〔鉈ヶ岩屋=13:05〕
登山口に戻る

稜線分岐から鉈ヶ岩屋を経て登山口まで滑りやすい急坂を下ってきました。
先週、鈴鹿・竜ヶ岳の下りで転倒したばかりなので特に慎重に下りました。

〔登山口=13:20〕
駐車場に戻る

登山口から10分、舗装された国見林道を歩いて駐車場まで戻ってきました。
駐車しているのは私の車だけなので、今日、国見岳へ登った人はほかになかったようです。

〔駐車場 着=13:30〕

伊吹北尾根の花を楽しんできました。
小さな花が多いものの15~20種類の花に出会うことができました。 御座峰山頂で出会った方に聞いたように1週間早かったらもっと数多くの花が咲いていた かもしれません。しかし、欲をいったらきりがないというものでしょう。
あえて曇りの日を選んで行ったので花の写真を撮るのにはよかったと思います。 太陽が照りつけているとせっかくの花の色が飛んでしまうため日陰を作って撮らなければなりません。 その点苦労はなかったわけですが写真の腕は変わらないので満足いく写真が撮れなかったのは いたしかたないことです。
また、花の写真撮影には曇りでよかったとはいえ眺望の方は満足がいきませんでした。
おしなべての判断としては、やはりいいお天気で眺望がいい山行に軍配を上げたいなあというのが 私の実感です。



     

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