《北岳・間ノ岳》  Motaのホームページ
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北岳・間ノ岳


北岳マップ北  岳(きただけ): 3,193m
  間ノ岳(あいのだけ): 3,190m

◆所在地:山梨県南アルプス市
◆山行日:2015年 9月28日(月)~9月30日(水)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
1日目
広河原登山口―(10分)→広河原山荘―(20分)→二俣・白根御池分岐―(65分) →第1ベンチ下(休憩5分)―(50分)→沢・鳳凰三山眺望地(休憩5分)―(10分)→白根御池小屋(泊)
2日目
白根御池小屋―(30分)→大樺沢二俣(休憩10分)―(60分)→右俣コース中間平坦地(休憩10分)―(40分)→ 草すべり分岐―(20分)→小太郎尾根分岐―(35分)→北岳肩の小屋(休憩5分)―(20分)→両俣小屋分岐分岐 ―(20分)→北岳山頂(休憩20分)―(15分)→池山吊尾根分岐―(35分)→北岳山荘(休憩20分) ―(40分)→中白根山頂(休憩5分)―(60分)→間ノ岳山頂(休憩25分) ―(50分)→中白根山頂―(25分)→北岳山荘(泊)
3日目
北岳山荘―(45分)→北岳分岐―(25分)→八本歯のコル(休憩5分)―(70分)→大樺沢二俣(休憩20分) ―(60分)→沢出合(休憩10分)
―(25分)→白根御池分岐―(15分)→広河原山荘―(5分)→広河原
登山口


〔所要時間〕
 1日目 2時間45分(歩行時間=2時間35分、休憩=10分)
 2日目 9時間05分(歩行時間=7時間30分、休憩=1時間35分)
 3日目 4時間40分(歩行時間=4時間05分、休憩=35分)


日本で第2位と第3位の高峰である南アルプスの北岳と間ノ岳には、ぜひ登ってみたいと思っていました。
ガイドブックやネットで調べてみると、早朝に広河原を発って北岳まで登りその日は北岳肩ノ小屋か 北岳山荘に1泊。翌日、間ノ岳をピストンして広河原に下山しいる人が多いようです。
私もそうしようかなあと思ってはいたのですが、なかなかハードな行程になるので決めかねていたのです。 そこで再考した結果、早朝出発するため広河原で前夜泊をしなければいけないのなら、初日に白根御池小屋まで 登って1泊すればいいという計画に思い至ったのです。 そうすれば後の行程が楽になりますし、ガスがわかない午前中の早い時間に北岳山頂に立てることも いいことで、一石二鳥の計画ということです。
そのほかの条件としては山小屋が込み合わず、晴天が3日続く日程を見極めて行くことにしました。
その条件に適合したのがシルバーウィークの喧騒が明けた次週の平日でした。 天気予報を信じて出かけました。




1日目
芦安バス停駐車場

バス停に近い駐車場から順番にうまるそうですが、行った日はバス停と乗合いタクシーが 出発する第2駐車場を利用することができました。
バスの時間にはまだ時間があったのですが、商売熱心なタクシーに勧誘されて予定より早く 広河原へ向かうことになりました。料金は1200円です。

〔芦安駐車場 発=9:40〕
広河原インフォメーションセンター

到着した広河原インフォメーションセンターはひっそりとしていました。 ネット情報を見るといつも登山者たちで込み合っているのがうそのようです。
まあ、到着したのがわれわれ7人だけでしたから当然ではあります。その中の一人、千葉のNさんも 白根御池小屋泊りだということで一緒に行くことにしました。

〔広河原 着=10:25〕
車止めゲート

今朝は早飯だったのでインフォメーションセンター内でおにぎりを一つ食べて出発しました。
この車止めのあるゲートが出発地点です。

〔広河原 発=10:50〕
吊り橋をわたる

ゲートから200mほど行くと吊り橋があります。
わたる吊り橋の正面にめざす北岳が見えていました。
ちょっと雲がかかったピークが北岳です。
遠いなあ! 歩行時間の長さを思わせます。

広河原山荘

案内表示にしたがって行くと広河原山荘に出ました。
ここからは道を左にとり山道に入って行きます。

〔広河原山荘=11:00〕
二俣・白根御池分岐

広河原山荘から20分ほどで分岐に出ました。
左への道は大樺沢二俣へのコースで、右への道はわれわれが行く白根御池へのコースです。

〔二俣・白根御池分岐=11:20〕
観音岳を望む

白根御池へ登って行くこのコースはずっと森の中の道でした。 単調な登りが続き急登もあるというあまり面白みのないコースです。
その中で時折背後に見える鳳凰三山の観音岳の姿を見るのが唯一の楽しみみたいなものでした。
途中で鳳凰三山が見えるところで2回小休憩をとり登って行きます。

〔第1ベンチ下=12:25~12:30〕
〔沢・鳳凰三山眺望地=13:20~13:25〕
白根御池小屋

単調な登山道でしたが、千葉のNさんとおしゃべりしながらなので退屈もせず登ってくることができました。
出発して2時間45分でしたからほぼコースタイムだったと思います。
今夜は山小屋とは思えないこのきれいな白根御池小屋でお世話になります。

〔白根御池小屋 着=13:35〕
白根御池と鳳凰三山

到着時間が早かったので散策したり写真を撮って過ごしたのちにチェックイン。 千葉のNさんと同室になりました。
同室の人たちと山の話をする中で、明日私が登るルートを変更することにしました。 草滑りを直登するつもりでしたが二俣経由で右俣コースをとる方が楽で景色もいいということが わかったからです。情報交換は大事です。



2日目
白根御池小屋を出発

スタッフはみんな感じが良く、旅館のようにきれいな白根御池小屋でした。
今日は間ノ岳まで行く予定なので明るくなると同時に出発しました。
そのため朝食をお弁当に変えてもらいました。

〔白根御池小屋 発=5:30〕
大樺沢二俣

白根御池から大樺沢二俣まで30分、トラバース道を歩きます。
二俣から見上げる北岳バットレスがいいと聞いていました。 しかし、まだ日が当たらずいい景観が得られなかったので小休憩して 右俣コースを登り小太郎尾根をめざします。

〔大樺沢二俣=6:00~6:10〕
紅葉をまとうバットレスの岩稜

右俣ルートは決して楽ではありませんが歩きやすい登山道でした。
日が昇り青空が広がって鮮やかさが増す紅葉の中を登ります。 開けたところに出て左手を見上げると紅葉をまとう北岳バットレスの岩稜 がありました。

一面の紅葉と見上げる北岳

小太郎尾根とのほぼ中間地点でしょう、紅葉で埋め尽くされた平坦地まで登ってきました。
山頂から下ってこられたご夫婦もここで休憩をとり、『至福の時を過ごさせてもらっています』  といっていました。

〔右俣ルート中間平坦地=7:10~7:20〕
小太郎山分岐

その後も紅葉の中を歩き、草すべり・白根御池への道を右に分けて小太郎山分岐まで登ってきました。
尾根に出ると一気に眺望が開けます。
たどる稜線の先には、めざす北岳の山頂が見えます。

〔小太郎山分岐=8:20〕
どっしりとした仙丈ヶ岳

強い風が吹き付けてくる北西方向にはどっしりとした仙丈ヶ岳の姿がありました。
その右奥遠くに北アルプスがあるはずですがぼんやりとしか見えないのが残念なところです。

北岳肩ノ小屋と甲斐駒ヶ岳

小太郎山分岐から25分歩いて北岳肩ノ小屋に着きました。 小屋前のベンチで小休憩しいよいよ北岳への登りにかかります。
小屋を出て振り返ると小太郎山の向こうに甲斐駒ヶ岳がよく見えます。
甲斐駒の左には鋸岳、右手奥に見えるのは八ヶ岳です。

〔北岳肩ノ小屋=8:55~9:00〕
両俣小屋分岐

急斜面の道を登りきったところが両俣小屋分岐でした。
写真奥の一番高いところが北岳山頂。あと一息です。

〔両俣小屋分岐=9:20〕
誰もいない北岳山頂

日本で2番目に高い地面、待望の北岳山頂に立つことができました。
しかし、ここには登頂の喜びを分かち合える登山者が一人もいませんでした。
登頂記念の写真を撮ってもらうこともできませんが、よい方に考えれば、『北岳は俺のものだー!』

〔北岳山頂 着=9:40〕
富士山

北岳でもかなわないヤツがいました。ガスがわきあがる中に富士山が見えます。

稜線の先に見る間ノ岳

南側には北岳山頂から続く稜線の先に間ノ岳がしっかり見えていました。
間ノ岳にはこのあと向かいますが、うーん、遠いなあ。

北岳登頂記念写真

山頂に到着して約10分、女性が一人登ってきました。
お願いして北岳登頂記念の写真をようやく撮ってもらうことができました。
このあと間ノ岳まで行くので北岳山荘に向けて下ります。

〔北岳山頂 発=10:00〕
北岳山荘へ

北岳からは鎖も設置された岩場の道、ザレて滑りやすい急斜面の道を下ります。 慎重に下れば問題ありません。
吊尾根分岐、八本歯分岐を経て50分で北岳山荘まで下りてきました。

〔吊尾根分岐=10:15〕
〔八本歯分岐=10:35〕
〔北岳山荘 着=10:50〕
北岳を振り返る

北岳山荘で宿泊の手続きをし、ザックをデポさせてもらい、必要なものだけ持って間ノ岳へ行きます。
中白峰山への登路から振り返ると円錐形の北岳が見えていました。

〔北岳山荘 発=11:10〕
中白峰山山頂(3,055m)

だんだん重くなる足にまだ先が長いことを言い聞かせながら中白峰山山頂まで登ってきました。
山頂から振り返る北岳や甲斐駒ヶ岳、北東に位置する仙丈ヶ岳などがあいかわらずきれいに見えます。

〔中白峰山山頂=11:50~11:55〕
近づく間ノ岳山頂

北岳から間ノ岳の間はTVの映像で見て稜線慢歩の道だと思っていました。
しかし、実際は小さなアップダウンがたくさんあり、北西の強風が吹き付ける道のため プロムナード歩きではありませんでした。
それでもがんばって歩き、ようやく間ノ岳山頂部がはっきりと視認できるところまでやってきました。

間ノ岳山頂(3,190m)

途中出出会った中白峰山まで下ってきた女性は、『間ノ岳遠かったですよー』 といっていました。
山荘から間ノ岳まで登ってきて1時間45分でしたが、私にも遠かったなあというのが実感です。

〔間ノ岳山頂 着=12:55〕
間ノ岳から望む仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳

間ノ岳山頂も360度の眺望地です。
北側を見ると、左から仙丈ヶ岳、鋸岳、甲斐駒ヶ岳、北岳が1つの額縁にはめ込まれたように見えました。

南に見る農鳥岳

塩見岳などには雲がかかってしまいましたが、南側には農鳥岳がよく見えます。
北岳から間ノ岳、農鳥岳へと縦走する人も多いようですが私は北岳山荘へ戻ります。

〔間ノ岳 発=13:20〕
〔中白峰山=14:10〕
〔北岳山荘 着=14:35〕


3日目
ご来光と富士山

白根御池小屋もそうでしたが、この夜の宿泊者数は定員の30~40%だったと思います。 おかげでゆったりとした一夜を過ごさせてもらいました。
目覚めると今日も上天気。山荘の部屋で富士山を眺めているとその左手からみごとなご来光!

朝日を浴びる間ノ岳

今日は広河原まで下山するだけなので気楽です。
朝5時から朝食をとり、6時に北岳山荘をあとにしました。
朝日を浴びて赤みを帯びた間ノ岳が青空に映えます。

〔北岳山荘 発=6:00〕
前方に見る北岳

前方にはこちらもまた朝日で赤みを帯びた北岳が端正な姿を見せます。
ただ、今朝の冷え込みは強く、氷が張り冷たい強風が吹いていたのです。 レインウェアを重ね着し、頭をフードで覆って稜線下のトラバース道を行きます。

トラバースの梯子道

稜線分岐を過ぎしばらく行くと北岳の山腹をトラバースする道に入ります。
険しい岩の山腹を行くので梯子の道が続いていました。

〔稜線分岐=6:25〕
北岳山頂・八本歯のコル分岐

トラバース道をさらに進むと北岳山頂・八本歯のコル分岐に着きます。 北岳山頂方面へカメラを構える人もいました。
東側の鳳凰三山の向こうには奥秩父の山々が見えます。
ここからは大きな岩がごろごろした斜面を八本歯のコルに向けて下ります。

〔北岳山頂・八本歯のコル分岐=6:45〕
八本歯のコル

右手に間ノ岳を見ながら岩場や大きな梯子を下り八本歯のコルまで下りてきました。 間ノ岳はここで見紊めです。
さすがの強風もここまで来ると当たらなくなります。小休憩してレインウェアを脱ぎました。

〔八本歯のコル=7:10~7:15〕
北岳バットレス

八本歯のコルからは大樺沢を下ります。
左手の巨大な北岳バットレスが至近距離に迫ってくる様は圧巻です。

連続する急で長い梯子

下りはじめると20以上もあるという長い垂直の丸太製梯子が連続します。
昨夜同室になった人に聞いたらこの道を登るのは大変だったそうです。今回は下りなので楽ですが 踏み外さないよ慎重に下りました。

大樺沢二俣

垂直梯子を下りきるとあとは大樺沢に沿ってつけられた登山道を下ります。これが意外と長い道のりでした。
大樺沢二俣まで下ってきて驚きました。一昨日白根御池小屋まで一緒だった千葉のNさんがいるではありませんか。 何という奇遇でしょうか全く別行動の2人がこの広い山の中で再会したのです。
広河原まで一緒に下ることにしました。

〔大樺沢二俣=8:25~8:45〕
大樺沢と北岳を振り返りつつ

北岳の雄姿を振り返りつつ大樺沢コースを下ります。
途中、北岳山頂部が望める沢の出合で一度休憩したのち沢沿いの道を下りました。

〔沢出合=9:45~9:55〕
広河原車止めゲート

千葉のNさんと二人だったので楽しく語らいながら歩いてきました。おかげで二俣からは休憩も含めて2時間か からずに広河原まで戻ってくることができました。
Nさんは百めい山をすでに60座近く登っておられすそうです。私より8歳も若いのでこれからも 全国のいい山へ出かけられることでしょう。

〔白根御池分岐=10:20〕
〔広河原山荘=10:35〕
〔広河原車止めゲート=10:40〕

天候に恵まれ日本第2位と第3位の高峰、北岳と間ノ岳に登ってくることができました。
白根御池小屋と北岳山荘に2泊するという今回のコース設定はとてもよかったと思います。
私のような高齢者にも余裕のある行程でしたし、朝の早い時間に山頂に立って澄んだ景色を堪能できた というのもよかったと思います。
楽だとまでは言いませんが登りは右俣コースをとり、帰りは八本歯のコルから大樺沢を下るという コース選択が一番妥当なコース取りではないでしょうか。近道とはいえ八本歯のコルへの直登は 年寄りにはきついと思います。
花の季節は過ぎていましたが、シルバーウィークの喧騒を避けて9月下旬に行ったのは正解だったと思います。 入山者が少なく山小屋は余裕、まっ盛りの紅葉も楽しめました。 3日間の晴れを保証してくれた天気予報に感謝の秋の山旅でした。



     

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