《能郷白山》  Motaのホームページ
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能郷白山


能郷白山マップ能郷白山(のうごうはくさん): 1,617m

◆所在地:岐阜県本巣市・揖斐川町、福井県大野市
◆山行日:2015年10月19日(月)
◆メンバー:仁べえさん夫妻 & Mota

〔登山コース〕
温見峠―(30分)→入口から500m標識―(50分)→1492ピーク(休憩5分)―(5分) →入口から1200m標識―(20分)→山頂まで400m標識―(10分)→能郷白山山頂(休憩5分)―(5分) →白山権現社(休憩50分)―(5分)→能郷白山山頂―(15分)→山頂まで400m標識―(15分)→ 入口から1200m標識―(5分)→1492ピーク(休憩5分)―(20分)→写真撮影(休憩5分)―(15分) →入口から500m標識―(15分)→温見峠登山口

〔所要時間〕
4時間40分(歩行時間=3時間30分、休憩=1時間10分)


 能郷白山はぜひ登りたいと思っていました。加賀の白山を開いた泰澄法師が山頂から西に格好の山を 望み、そこに分身を祠りたいと開いたそうで山頂に白山権現本社を、能郷に里宮を建てたといいます。
この山はそれほど遠いところではないのにこれまで行きそびれていました。 それは能郷谷ルートが登山口に通じる林道が崩壊し従来より片道1時間くらい余計に歩かなければなら なくなっていたからです。 そこで最短距離の温見峠からのルートで登ることにし仁べえさん夫妻と3人で行くことにしました。
岐阜県側から温見峠に通じる国道157号線は酷道ともいわれています。
いったいどんな道だろうと思いながら出かけたのですが道幅は狭く工事用のミキサー車なども 走るので、すれ違いに気を使う道でした。運転してくれた仁べえさんは神経を使いながらの走行だったと思います。
走る距離も20kmほどありますがしっかりした舗装がされた道路だったのが救いです。

能郷白山を望む

根尾能郷の里から国道157号線を行きます。
温見峠に近づくころ前方に能郷白山とおぼしき山頂部が望めました。

温見峠登山口

岐阜と福井の県境である温見峠にはわれわれが一番乗りでした。
しかし、すぐに車2台とバイク1台が到着しました。 ここには駐車場がないので路肩に車を止めることになります。
黄色い案内板の手前の登山口から登ります。

〔温見峠登山口 発=7:55〕
ブナ林の中の登山道

紅葉したブナ林の中の登山道を行きます。
青空に紅葉・黄葉が映える気持ちのいい道でした。

クマおどしの鐘

登山口から20分ほど登ったところにクマおどしの鐘がありました。
どうかクマに出会わないようにと鐘を鳴らします。3人分で『カーン、カーン、カーン』。

急登

よく踏まれた歩きやすい登山道でしたが次第に急坂に変わり、何ヵ所かロープが設置してありました。
ロープよりも手ごろなところにある木の根などをつかんで登る方が楽なようです。

『入口から500m標識』

『入口から500m標識』が現れました。
出発して30分、だいぶ登ったのになあと感じていたのですが山頂まではまだ1900mあります。

〔入口から500m標識=8:25〕
振り返って見る眺望

登山口から約50分、展望が開けてきました。
振り返ると白山や荒島岳の姿がありました。白山は先日初冠雪がありましたがその後の好天で 雪は消えてしまったようです。

1492mピーク

やがて登山道は刈り払われて歩きやすい笹の道に変わりました。
勾配も次第に緩くなる中を歩いて行くと1492mピークに出ます。ここで初めて休憩をとることにしました。

〔1492mピーク=9:15~9:20〕
『入口から1200m標識』

休憩してから緩やかになった道を行くと、すぐに『入口から1200m標識』がありました。
『山頂まで1200m』とも書いてありますので、ここが中間点ということになります。

〔入口から1200m標識=9:25〕
山頂方面が見えてくる

歩を進めると山頂方面が見えてきました。
ただし、見えているのは前衛のピークだと思われます。

ニセ『山頂まで400m標識』

山頂まで1200m標識から10分歩いたところに『山頂まで400m標識』が現れました。
しかし、これは間違った標識だと思います。たった10分で800m進んだとは思えません。 事実、このあと正しいと思われる『山頂まで400m標識』が出てきたのです。

〔ニセ『山頂まで400m標識』=9:35〕
曲がった幹が横たわる道

雪の重みで幹の下部が曲がってしまったのでしょうか。
横たわった木をまたいで通る こんなところもありました。
でも、気持ちのいい道が続きます。

見えたぞ能郷白山

青空のもと、ハイキング気分で歩いて行くと前方が開けたところに出ます。
ようやく能郷白山の山頂部の全貌が明らかになりました。

金糞岳と蕎麦粒山を望む

能郷白山山頂部の右奥にとがった山が見えます。蕎麦粒山(そむぎやま 1,297m)です。
とがった蕎麦の実にあやかってつけられたとか。
そしてその左奥には岐阜と滋賀の県境にある金糞岳(かなくそだけ 1,317m)が見えました。

正しい『山頂まで400m標識』

先ほど見た『山頂まで400m標識』は絶対におかしいと話しながら登ってくると またもや『山頂まで400m標識』がありました。
『山頂まで1200m』標識から20分歩いてきていますので、こちらが正しい『山頂まで400m標識』 に間違いないでしょう。

〔山頂まで400m標識=9:45〕
登ってきた道を振り返る

山頂への登りから歩いてきた道を振り返りました。
きれいな笹原の向こうに白山や荒島岳が見えます。
今日はいいお天気ですが少しかすみがかかってきているのが残念です。

能郷白山山頂(1,617m)

出発して2時間ちょうどで能郷白山山頂に到着。
先頭の仁べえさんの奥さんは決して早歩きではありませんが一定の速さで歩かれ、結局コースタイムどおり で山頂に到着しました。 まずは登頂記念の写真を撮影。
この山頂には1等三角点が設置されていますが、背丈以上に伸びた笹に囲まれているため ほとんど眺望がききません。

〔能郷白山山頂=9:55~10:00〕
白山権現社へ

山頂は眺望がないのでそのすぐ南にある白山権現社へ向かいます。

白山権現社

ここが泰澄法師が開山したという白山権現社の本社。
写真は能郷白山の山頂方向を見たところですが、西側を除いて眺望が広がっていました。

〔白山権現社 着=10:05〕
前山

白山権現社のすぐ東にあるのが前山です。
能郷谷登山口からのルートはこの前山を越えて登ってくることになります。

能郷谷と白谷

前山のすぐ右を見たところです。
写真中央部の谷間が能郷谷で右側の谷が白谷です。
能郷谷登山口からのルートは前山まで続いている長い尾根を登る道です。

南側の眺望

南側に広がる眺望もきれいです。
中央奥に伊吹山(1,377m)、その右に磯倉、五蛇池山、金糞岳、蕎麦粒山が並んでいます。
少し風があったものの暑いくらいの日だまりで早めの昼食をとり下山にかかりました。

〔白山権現社 発=10:55〕
再び能郷白山山頂

帰りは往路を戻ります。
白山権現社から数百メートルしか離れていない能郷白山山頂まで戻ってきました。

〔能郷白山山頂=11:00〕
北側の眺望

計画した時間よりもだいぶ早かったのでゆっくり下ります。
山頂を下りはじめると前方が開けます。正面に姥ヶ岳(うばがたけ 1,454m)、その奥左に 銀杏峯(げなんぽ 1,441m)と部子山(へこさん 1,464m)が見えました。

〔山頂まで400m標識=11:15〕
〔入口から1200m標識=11:30〕
〔1492mピーク=11:35~11:40〕
紅葉

下って来るにしたがって紅葉がきれいでした。
ナナカマドの紅葉時期は過ぎ赤い実だけをつけています。 紅葉・紅葉しているのはカエデが多いようです。
紅葉が色鮮やかさを増す太陽が当たるのを待って写真に収めました。

〔途中休憩=12:00~12:025〕
激下り

紅葉の写真をとりながら下ってくると激下りにさしかかります。
そういえば今朝急坂を登ったことを思いだしました。

〔入口から500m=12:20〕
温見峠登山口へ戻る

温見峠登山口まで戻ってきました。
山頂からの所用時間は休憩も入れて1時間35分でした。
戻ってみると駐車している車が11台に増えていました。
能郷白山は人気の山です。

〔温見峠登山口 着=12:35〕

仁べえさん夫妻に一緒させてもらって日本の200山の一つである能郷白山に登ってくることができました。
20kmにわたる狭くて曲がりくねった国道157号線を運転してくれた仁べえさんに感謝しなければ なりません。
時期的にもいいタイミングだったと思います。 温見峠から上の標高1400mくらいまでの紅葉が最盛期で、 ブナの黄葉と赤や黄色に色づいたカエデが主役でした。
風も比較的弱く青空に恵まれた1日でした。ただ、穏やかすぎて遠くの山が霞んでしまっていたのが 残念ではありますが、それまで要求するのは欲のかきすぎかもしれません。
帰りに根尾能郷の里にある白山権現の里宮に立ち寄りました。能舞台があり、今なお伝統を引き継ぎ 毎年4月13日の祭礼に古代猿楽が奉紊されるのだそうです。




     

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