《おおだ山》  Motaのホームページ
 Orange life

おおだ山 新峯山 新嶽山



おおだ山マップ おおだ山(おおだやま):262m
 
新峯山(しんみねさん):256m
 
新嶽山(しんたけさん):287m


◆所在地:愛知県岡崎市樫山町・夏山町
◆山行日:2016年 3月12日(土)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
鬼沢八幡宮駐車場―(15分)→林道出合―(5分)→稜線出合(休憩5分)―(5分)→おおだ山(休憩20分) ―(5分)→おおだ山・新峯山分岐(稜線分岐)―(10分)→新峯山―(10分)→中間のピーク ―(15分)→新嶽山手前のピーク(休憩5分)―(5分)→新嶽山(休憩10分) ー(20分)→新嶽大神(休憩5分)―(15分)→鬼沢八幡宮



〔所要時間〕
2時間30分(歩行時間=1時間45分、休憩=45分)


 ネットを見ていたら近場に、おおだ山、新峯山、新嶽山という山があることを知りました。
かつて愛知の130山は全部登りましたが県内すべての山を踏破したということにはなりません。
決してすべての山を登ろうとは思いませんし無理なことですが、低山でもいい山が あれば登ってみたいと思っています。そんな中で周回できるこの3山を見つけたということです。
2006年、岡崎市と額田町が合併しました。それにより乙川水系の人と森がひとつになり、 この豊かな水源の森を守り、未来へつなげていくキーステーションとして 『水とみどりの森の駅』  という事業をはじめたそうです。その中の一つが 『おおだの森』 だそうです。
おおだの森、おおだ山は、『仰ぎ見る』 を地元言葉で 『おおたえる』 というのが由来だそうです。
快晴で暖かな日となった午後に出かけてみることにしました。
鬼沢八幡宮・駐車場

国道1号線の本宿駅近くから国道473号線に入り北進。岡崎東ICを過ぎて3kmほど行ったところにある  《おおだの森》 への案内板にしたがって左折するとすぐに鬼沢八幡宮に着きます。

鬼沢八幡宮

鬼沢八幡宮本殿前の駐車場に5・6台止められます。
手軽なハイキングですが、一応山の身支度をして出発します。

〔鬼沢八幡宮・駐車場 発=13:35〕
おおだの森の看板

山頂までは1580mですが、くねくね登る林道コースと 直登に近い山道コースがあると聞いていました。

登山口

小屋の右が直登コースの登山道入口です。
小屋の前をそのまま左へ行くのが林道コースでいい道のようですが、距離が短いという山道コースを 登ることにしました。

登山道からの眺望

山道も整備されたいい道でした。
登って行くと、ところどころで眺望が広がります。

林道出合・登山道取り付き

15分ほど登ったところで林道に出会いました。 林道に出て10mほど右へ行ったところに登山道への取り付きがありました。
ここから再び山道を登って行きます。

〔林道出合=13:50〕
稜線出合

出発して20分で稜線出合いまで登ってきました。
やはりずっと林道を歩いてくるより早いと思います。
ここを右へ行くと新峯山、左へ行くとおおだ山です。

〔稜線出合 着=13:55〕
おおだ山への道

稜線出合からおおだ山への道はこんな感じの道です。
景色が見えたので写真を撮ろうとしたらカメラの電池切れです。 休憩を兼ねて電池交換をしました。

〔稜線出合 発=14:00〕
おおだ山山頂風景

おおだ山山頂はすぐでした。
広い山頂で、避難小屋と展望台が建っていました。
なかなか立派な木造の展望台です。

〔おおだ山 着=14:05〕
おおだ山、おおだの森山頂(262m)

南側がよく開けた山頂です。
三等三角点はありますが、おおだ山というのは正式吊称ではないかもしれませんね。
山標には、《おおだの森》 と記されていました。



展望台からの眺望

せっかく展望台があるので上ってみました。
南東方向の眺望です。遠くに本宮山、手前の正面に見える山は、鳥川(とっかわ)の京ヶ峯だと思います。


本宮山のズームアップ

豊川の本宮山をズームアップしてみました。
通信用の鉄塔が林立しているので本宮山(789m)に間違いありません。

南側の眺望

南側の眺望です。
中央に新しく開通した高速道路が走っているのが見えます。


北側の眺望

西側は林があって見えませんが北側は見えます。
中央部がこれから行く新峯山です。

早咲きの桜

あとから登ってこられた地元の人の話では4月9日が桜祭りで豚汁などがふるまわれるとのことです。
この山の桜はヤマザクラだそうです。
早咲きの桜を見て次の新峯山へ向かいます。

〔おおだ山 発=14:25〕
岩場現る

おおだ山から先ほど登ってきた稜線出合、すなわちおおだ山・新峯山分岐まで戻ります。 そのまま稜線を北へ進みますが、いったん下って登り返します。
岩場が現れました。

〔稜線出合(おおだ山・新峯山分岐)=14:30〕
岩場の石碑

岩場のところに石碑がありました。
これを見ると上の方に 《新峯山》 と浮彫があります。
そして、岩面に 《大峯先達 発起者》 と彫られていました。
とすると大峯信仰の修験者が寄付してこの石碑を設置したようです。想像するに ここ新峯山というのはこの地方の大峯信仰の山ということではないでしょうか。

ロープのある岩場

この岩場には緑色のロープが設置されていました。
ここはまっすぐ上に登って行くのではなく、ロープを利用して少し登り、左へトラバースする ことになります。
ロープを使わなくても行けます。

新峰山山頂(256m)

岩場をこなし少し登ったところが新峯山の山頂でした。
石仏がありましたが山標はありません。
山頂の東側は展望があります。

〔新峰山山頂=14:40〕
おおだ山を振り返る

新峯山から南側を振り返ると樹間におおだ山の展望台が見えました。
この写真はズームアップしてあるので実際は小さく見えているだけです。

石仏の道

おおだ山から新峯山、新嶽山へは石仏がたくさんある稜線の道を行きます。
登山道は踏み跡もしっかりしていますが数十メートルごとに設置された石仏が 道案内してくれているようでした。

新嶽山手前のピーク

途中のピークにも3体並べられた石仏がありました。
そしてさらに稜線を進んだ次のピーク、すなわち新嶽山手前のピークに登ってきました。 このピークにも石仏が2体並んで祀られていました。
実はここで道を間違えそうになりました。石仏の奥の方へ進んでしまったのですが、正しくは 登ってきた道と直角に右(東)の方へ行くのです。

〔新嶽山手前のピーク=15:05~15:10〕
石仏の多い登山道

新嶽山への道にはさらに石仏がたくさん設置されていました。
20m間隔くらいに設置されているのです。

新嶽山山頂(286m)

今日最後の山、新嶽山山頂まで登ってきました。
この山頂には3体の石像と剱が祀られていました。
四等三角点も設置されていますが眺望はありませんので記念の写真を撮って下山にかかります。

〔新嶽山山頂=15:15~15:25〕
覚明霊神の石像

新嶽山山頂からふもとの新嶽大神という神社の間にもたくさんの石像・石仏が祀られていました。
その中でも立派な石像がこの覚明霊神です。
覚明霊神は1719年、春日井の生まれだといい、御嶽山を開いた方だそうです。
それで疑問が解けたように思いました。すなわちこの地における御嶽信仰の目的で 新嶽山が開かれ、これほど多くの石仏が祀られたということではないでしょうか。

崖下の新嶽大神を見下ろす

急坂を下ってくると崖の上に出ました。
新嶽大神の神社境内を見下ろすところです。

新嶽大神

下ってきた崖下には新嶽大神の社殿があり、《新嶽大神》 の幟がたくさん はためいていました。
さて、このあとは国道473号線を歩いて出発した鬼沢八幡宮まで戻ります。

〔新嶽大神=15:45~15:50〕
鬼沢八幡宮

味気ない国道歩きでしたが車の交通量が多くはなかったので助かりました。
おおだ山一帯は森の再生と地域の人々の健康作りの場として整備されているようです。
おおだ山の山頂往復だけでは物足りないかもしれませんが、新峯山、新嶽山を周回して 歩行時間は1時間45分。健康づくりにはいいでしょう。

〔鬼沢八幡宮 着=16:05〕

 あまりにいいお天気だったので昼食後に出かけたくなり、行ってきたのがおおだ山、 新峯山、新嶽山の周回でした。
地元の人たちに親しまれている山のようで、たくさんの人が毎日登っているのではないでしょうか。 午後だったにもかかわらず、この日も4人の方がおおだ山へ登ってきていました。
戦時中、このおおだ山の山頂には敵機の来襲を見張っていた監視哨が設けられていて、 兵役前の若者が交代で見張りにあたっていたそうです。
一方、おおだ山、新峯山、新嶽山の3山にかけて石像・石仏が無数といっていいほど 祀られています。
推測するに、新峯山は大峯山信仰、新嶽山は御嶽山信仰の人たちがこの地方の信仰の場として 祀った山ではないでしょうか。そうした歴史のある信仰の山を巡ってくることができて よかったと思います。




     

Orange life    
Home 近況報告 山行記リスト 旅だよりリスト 読 書