《金糞岳・白倉山》  Motaのホームページ
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金糞岳・白倉岳


金糞岳マップ 金糞岳(かなくそだけ):1,317m
  白倉岳(しらくらだけ):1,271m

◆所在地:岐阜県揖斐川町、
       滋賀県長浜市
◆山行日:2016年 4月30日(土)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕

連状登山口―(35分)→小朝の頭―(15分)→大朝の頭―(5分)→鳥越峠分岐― (20分)→《山頂まで35分》標識―(25分)→金糞岳(休憩20分)―(15分)→ 白倉峠―(20分)→白倉岳(休憩30分)―(20分)→白倉峠―(15分)→ 金糞岳(休憩5分)―(20分)→《山頂まで35分》標識―(10分)→鳥越峠分岐―(5分)→大朝の頭 ―(15分)→小朝の頭(休憩5分)―(20分)→連状登山口


〔所要時間〕  5時間00分
           歩行=4時間00分
          休憩=1時間00分


今回登ることにした金糞岳は伊吹山に次いで滋賀県で2番目に高い山だそうです。 そのためもあってか、己高山や能郷白山、横山岳、蓬莱山、天王山など周辺の山に登った時によく見えて いた山です。
金糞岳とは変わったなまえの山です。調べてみると、 東俣谷に古い鉱山跡があり、周辺には製鉄遺跡があることから、鉱石を溶精する際に生じる鉄の カス、すなわち金屎(かなくそ)が、山のなまえの由来であるとする説があるそうです。 また、1824年(文政7年)の『古絵図』には「カナスソガ嶽《と記載されているともいいます。
当初は大垣市から北上し、揖斐川町で国道303号線を西進して岐阜県側から鳥越林道に入るつもりでした。 ところがカーナビで目的地をセットすると、関ヶ原から滋賀県側の高山キャンプ場まで行き鳥越林道に 入るルートを示しました。比較すると20kmくらい距離が短かったのでこのルートで行くことにしました。
鳥越峠からも金糞岳に行けますが、歩く距離があまりに短くなるので、この日はもう少し下の連状登山口 から登ることにしました。ここには8台くらい止められる駐車場があります。
連状登山口

幹線林道というだけあって、鳥越林道は舗装された走りやすい林道でした。
登山口の駐車場には2台の先客の車が止まっていました。 林道をはさんで反対側にある登山口から出発します。

〔連状登山口 発=8:10〕
樹間から望む白倉岳と金糞岳

歩きやすい道を登って行くと左前方の樹間に山影が見えてきます。
左側台形の山の左端が白倉岳、中央右の高く見える山が金糞岳です。

小朝の頭

クマが出るという話も聞いていたのでクマよけの鈴を鳴らしながら歩きます。
出発して35分、小朝の頭というところに着きました。
前方にめざす金糞岳が見えます。

〔小朝の頭=8:45〕
大朝の頭

若葉が芽吹く新緑の道を気持ちよく歩き大朝の頭までやってきました。
樹木に囲まれていて眺望はありません。

〔大朝の頭=8:45〕
鳥居峠分岐

大朝の頭から北へ下ったところで鳥居峠分岐に出ます。
鳥居峠、正確にいうと鳥居峠の少し北の方に駐車場があり、そこから登ってきた道がここで合流します。

〔鳥居峠分岐=9:05〕
《頂上まで35分》 標識

ブナの木が多い道を行くと、《頂上まで35分》 という標識がありました。
YAMAPの地図で確認するとそんなにはかからないように思われるのですが・・・。

〔《頂上まで35分》 標識=9:25〕
登山道からの眺望(1)

金糞岳への登山道を行くと北東から南東側が開けたところに出ました。
まずは北東方向です。間近に尖がった形の蕎麦粒山(そむぎやま・1,297m)が目につきます。
そのすぐ右側の山はたぶん五蛇池山(1,148m)。右奥は能郷白山(1,617m)で、 中央奥にやや霞んで白く見えるのが白山(2,702m)と別山(2,399m)です。

〔登山道展望所=9:35〕

登山道からの眺望(2)

東側の方の山腹に見えるゲレンデは奥伊吹スキー場で、その左奥に貝月山(1,234m)、右に ブンゲン(1,260m)があります。
そして、南南東になりますが伊吹山(1,377m)を望むことができました。


春の登山道を彩る花

登山道沿いには花がたくさん咲いていました。
明るい黄色が目立つキジムシロ、大朝の頭の北面に群生するイワウチワ。 最もたくさん見かけたのはカタクリで、金糞岳への登り、そしてそのあと白倉岳への稜線にも たくさん咲いていました。


金糞岳山頂(1,317m)

花を楽しみながら金糞岳山頂まで登ってきました。
途中の案内看板に、《頂上まで35分》 と書いてありましたが、実際は25分で登ってきました。
眺望は北側が中心です。蕎麦粒山などはよく見えますが、白山は霞んでしまっています。

〔金糞岳山頂 着=9:50〕
高い位置に設置された山標

赤く目立つ山標が木の高い所に取り付けてありました。
多分積雪期に登ってくる人にとってはちょうどいい位置ということでしょうね。

白倉岳まで行って戻ってきたという人に会いました。
この先の稜線歩きが一番いいですよという言葉を聞いて 私も勇んで出発しました。

〔金糞岳山頂 発=10:10〕
白倉岳

金糞岳から緩く下って行くと白倉岳が見えてきました。
白倉岳は山頂稜線が長い台形の山です。
左端のちょっと手前が山頂で、右端を東峰というようです。

琵琶湖眺望

金糞岳から白倉岳の鞍部に向けて下って行くと前方に琵琶湖が一望できます。
竹生島、湖西の蓬莱山などがかろうじて見えますが全体にもやっているのが残念です。 春うららの季節なのでしかたがないことでしょう。

白倉峠

白倉峠まで下ってきました。
以前はこの峠まで登ってくるルートもあったようです。しかし、登山道が谷々で切れて迷いやすいので 利用しないようにという注意書きの看板が設置されていました。

〔白倉峠=11:35〕
タムシバと伊吹山

白倉峠から白倉岳にかけてはタムシバがたくさんあり、今が満開のようです。
伊吹山をバックに咲くタムシバの花がきれいでした。



岩場というほどではありませんが、白倉岳東峰に向けて急坂を登ります。
ロープが設置されているところもありました。

咲き始めたシャクナゲ

シャクナゲが咲き始めていました。ピンク色の花が鮮やかです。
足元にはカタクリの花が途切れることなく咲く登山道でした。

白倉岳(1,271m)から金糞岳を望む

カタクリ、イワナシ、タムシバ、シャクナゲと花を愛で、景色を楽しみながら白倉岳山頂までやってきました。
白倉岳山頂はブッシュに囲まれていますが東側は開けていて金糞岳が大きく見えています。

〔白倉岳山頂 着=10:45〕
白倉岳山頂風景

明るい広場のような山頂。 あとから到着した2組の方たちと話をしながらの昼食タイムとしました。

いつまでもまったりと休憩していたいところですが引き返すことにします。

〔白倉岳山頂 発=11:15〕
金糞岳への稜線の道

白倉岳から金糞岳への稜線は景色もよくプロムナード気分で歩けます。
左のピークが東峰で右奥が金糞岳です。

稜線北側の景色

稜線の道からは北側の眺望も楽しめます。
左の山は横山岳(1,132m)なので、その右奥は三周ヶ岳方面の山だと思われますが明確な山座同定 はできませんでした。

戻ってきた金糞岳山頂

今日はゴールデンウィーク前半の休日なので金糞岳もにぎやかです。
戻ってきた山頂では10人くらいの人たちが思い思いに休憩していました。

〔金糞岳=11:50~11:55〕
伊吹山を見ながら下る

この日はずっと伊吹山(中央奥)がよく見えていました。
その伊吹山を見ながら下ります。中央少し右手前のピークが大朝の頭です。

〔大朝の頭=12:30〕
〔小朝の頭=12:45~12:50〕
連状登山口駐車場

金糞岳山頂から1時間15分で連状登山口まで戻ってきました。
下ってくる途中でも数組の登山者に出会いましたので、都合20数人金糞岳に登ったのではないでしょうか。

〔連状登山口 着=13:10〕

いい登山日和の日に金糞岳と白倉岳へ行ってくることができました。
ゴールデンウィークでいいお天気だったので、普段は静かな山もたくさんの人たちでにぎわいました。
この山はクマが出るそうなので皆が登る休日に行った方がいいのではないでしょうか。 山頂で出会った男性2人連れは、ふもとの高山キャンプ場から登るつもりできたそうです。ところが、係の人に 数日前もこのあたりでクマを見かけたので、上の方まで車で行った方がいいといわれ連状口から 登ることにしたそうです。
クマのこともありますが、キャンプ場からだと長距離登山になるので、私は当初から楽をして連状口から 登るつもりでした。 連状口から白倉岳まで往復すると8kmを越えます。軽めではありますが、それでも一般的な山歩きとして 十分楽しめるコースだと思います。
金糞岳、白倉岳は、花あり、景色ありで思っていた以上にいい山だったと喜んでいます。




     

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