《雲取山,七ッ石山》  Motaのホームページ
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雲取山・七ッ石山


雲取山マップ 雲取山(くもとりやま):2,017m
  七ッ石山(ななついしやま):1,757m

◆所在地:東京都奥多摩町、山梨県丹波山村、
     埼玉県秩父市
◆山行日:2016年 5月21日(土)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕

丹波山村営駐車場―(5分)→登山口―(70分)→水場―(20分)→堂所(休憩10分)―(40分)→ 七ッ石山分岐(休憩10分)―(35分)→ブナ坂―(25分)―ヘリポート―(5分)→奥多摩小屋(休憩5分) ―(35分)→小雲取山―(20分)→雲取山(休憩35分)―(15分)→ 小雲取山―(20分)→奥多摩小屋(休憩5分)―(25分)→ブナ坂―(15分)→七ッ石山(休憩10分) ―(20分)→七ッ石小屋―(5分)→巻き道分岐―(30分)→堂所(休憩10分)―(50分)→ 登山口―(5分)→丹波山村営駐車場


〔所要時間〕  8時間45分
           歩行=7時間20分
          休憩=1時間25分


5月も下旬、暑い日が多くなってきたので今年初めての遠征登山に出かけることにしました。
今回のターゲットは東京都の最高峰・雲取山とし、行きがけの駄賃に三ッ峠山にも登ってくる 計画を立てました。
前日に三ッ峠山へ登り、その足で雲取山の登山口から比較的近いところにある道の駅こすげまで 行きます。ここで車中泊し小袖乗越の丹波山村営駐車場からピストンすることにしました。
車中泊に道の駅こすげを選んだのは、以前利用したという山友の仁べえさんからのお勧めによります。
奥多摩源流温泉小菅の湯がありますし、国道から少し入ったところにあるので静かな夜を過ごせる というのが何よりでした。
前日午後4時ころに着いたので、七つの浴槽がある小菅の湯にゆったりと浸かり、夜7時には床に 着きました。
登山当日の朝は3時半に出発して4時に丹波山村営駐車場へ到着、まだ夜が明ける前に出発しました。

小袖乗越・丹波山村営駐車場

この日は奥多摩湖畔の所畑というところから細い道を登り丹波山村営駐車場まで行きました。
以前より整備されて広くなった駐車場ですが、朝4時だというのに7割くらいは車で埋まっていました。 土曜日の好天ということもあったからでしょう。

〔丹波山村営駐車場 発=4:20〕
登山口

丹波山村営駐車場から2・300mくらい行ったところに登山口があります。
何とこの登山口の林道路側帯にもすでに3台車が止められていました。

〔登山口 発=4:25〕
堂所(どうどころ)

雲取山は緩勾配の登山道を延々と登る山だと聞いていましたがまさにその通りでした。
路傍の小祠にお参りし、水場を過ぎ、暑くなったので上着を脱ぎ、最初の休憩場所に予定していた 堂所にようやく着きました。

〔水場=5:35〕
〔堂所=5:55~6:05〕
七ッ石山・巻き道分岐

堂所の次のポイントは七ッ石山・巻き道の分岐。ここで朝食休憩します。
往復20kmある長丁場の山なので、体力消耗が少ない巻き道を選択することにしました。

〔七ッ石山・巻き道分岐=6:45~6:55〕
ブナ坂

ところどころにトウゴクミツバツツジが咲く新緑の巻き道を歩き、 分岐から30分あまりでブナ坂に着きました。
ブナ坂ですがカラマツの新緑がきれいなところです。

〔ブナ坂=7:30〕
石尾根縦走路

石尾根縦走路というそうですが、ブナ坂からは防火帯として伐り開かれた広い道を行きます。
気持ちのいいハイキングコースといった感じです。
ただ、山頂到着までに20人くらいの人に追い越されたでしょうか。 年を感じさせられます。

やっと出会えました 《ダンスの木》

そしてダンスの木と呼ばれる木にやっと出会えました。
腰をくねらせてみごとに踊っている木です。

〔ダンスの木=7:40〕
ヘリポート

五十人平というところにヘリポートがありました。
このヘリポートは直径20cmくらいの丸太杭を打ち込んで、丸にHの字を書いているのです。

〔ヘリポート=7:55〕
奥多摩小屋

ヘリポートから少し下ったところに奥多摩小屋がありました。
ちょっと年季の入った小屋で、素泊まり4,000円だそうです。トイレもありました。

〔奥多摩小屋=8:00~8:05〕
ヨモギの頭へ

奥多摩小屋を出るとすぐにヨモギの頭への登りにかかります。
手前に分岐があって、右への道は巻き道ですがヨモギの頭に向けて直登することにしました。


ヨモギの頭(1,813m)

登りついたヨモギの頭は、どうということもないピークでした。
帰りは巻き道を利用したいと思います。

小雲取山へ

ヨモギの頭からいったん下り、小雲取山への登りにかかります。
全般に緩やかな雲取山登山道にあっては、このあたりが一番勾配があるところかもしれません。

小雲取山(1,937m)

小雲取山の山頂は、登山道の東側の小高い所にあります。
背の低いササを分けて登って行くと手製の小さな山標が木の幹にしばりつけてありました。
こんな小さな標識でも、あー、ここが山頂だ! とわかっていいですね。

〔小雲取山=8:40〕
山頂避難小屋を望む

小雲取山を過ぎると雲取山山頂の避難小屋が見えてきます。
ここまで長い道のりだったなあという思いですが、山頂を目視でき、先が見えたぞーと 気持ちが軽くなります。

飛龍山の眺望

山頂の左手には飛龍山(2,077m)がよく見えます。
この日はハイキング日和のいいお天気です。しかしながら、空が霞んでいるためこの左後ろにある 大菩薩嶺をはじめ、遠くの山が見えないのが残念なところです。

雲取山山頂へ

いよいよ雲取山への最後の登りです。
避難小屋があり、左奥に山梨県側の雲取山山頂があります。

雲取山山頂避難小屋

駐車場を出発して4時間40分かかってようやく山頂到着です。
立派な避難小屋でした。

〔雲取山山頂 着=9:00〕
山梨県側の雲取山山頂

雲取山は東京都と、埼玉県、山梨県にまたがる山です。
そのため各都県の山標が設置されていました。
ここは山梨県の山標です。

東京都・埼玉県側の雲取山山頂

避難小屋から北へ100mほどのところに東京都・埼玉県側の雲取山山頂がありました。
そこそこ広い山頂部で、ここには通常の1等三角点のほか、1等原三角点というのが設置されていました。 原三角点というのは、明治10年(1880年)に現在の1等三角点が設置される前に埋設された 測量の歴史上貴重なものだそうです。

東京都の雲取山山頂(2,017m)

東京都で最も高い山である雲取山の山頂です。
朝早く登ってきたこともあって、この時山頂には5・6人しかいませんでした。
その中の一人、吉永小百合さんと同い年だという九州から来られた男性とお互いの登頂記念写真を 撮りあいました。
この男性は、遠いところからきたので、今回は関東周辺の14座に登る予定だといっていました。


埼玉県の雲取山山頂

東京都の山標から10mほど離れたところに埼玉県の雲取山山頂の標識が立てられていました。
東京都の方には標高表示がありません。一方、埼玉県の方には、標高2,017.1mとしっかり書かれています。

登ってきた道を振り返る

避難小屋のある山梨県側の山頂まで戻ってきました。
遠くの山は霞んでいて眺望はいま一つでしたがそろそろ帰らなければなりません。
この写真の通り、登ってきた道を戻ることにします。

〔雲取山山頂 発=9:35〕
奥多摩小屋

帰りは快調に下ります。
奥多摩小屋で小休息し、トイレを借りて再び下ります。

〔小雲取山=9:50〕
〔奥多摩小屋=10:10~10:15〕
七ッ石山を望む

やがて前方に七ッ石山がはっきりと見えてきます。
行きには七ッ山はパスしてきたので帰りに登っていかなければならないのです。

七ッ石山山頂(1757m)

ブナ坂まで下り、そこから急坂を七ッ石山まで登ってきました。
急坂ですが距離が短いので行きにこの山頂まで登るよりずっと楽だったと思います。
標識の奥に見える山は高丸山(1,733m)です。

〔七ッ石山 着=10:55〕
七ッ石山から振り返る雲取山

七ッ石山から振り返ると雲取山がしっかり見えていました。
ここまで下って来て、まだ道半ばですから頑張って下りましょう。

〔七ッ石山 発=11:05〕
七ッ石小屋

下って行く途中に七ッ石小屋がありました。
雲取山はハイキングにはいい山ですが、とにかく人が多いのです。 下って行くとひっきりなしに登山者に出会うため待ち合わせして道を譲らなければなりません。
こんにちはの挨拶もうんざりするくらいです。

〔七ッ石小屋=11:25〕
小袖乗越・丹波山村営駐車場

誰もが一度は登るとまでいわれる雲取山。この日は500人以上登ったのではないでしょうか。
3人、5人、20人、30人といったグループと、途切れることがないほどにすれ違います。
駐車場に戻ってみると溢れるばかりの車の数でした。

〔堂所=12:00~12:10〕
〔丹波山村営駐車場 着=13:05〕

最初から最後まで緩い勾配の登山道ながら長い行程の雲取山でした。
小袖乗越から雲取山往復20kmを約36,000歩、休憩時間すべて入れて8時間45分でした。
雲は取れたが霞は取れずで、天気はよかったものの富士山や大菩薩嶺など遠くの山を眺めることが できなかったのが残念です。
土曜日ということもありますが、それにしても人気の山。これほど大勢の人が押し寄せる山だとは 知りませんでした。下ってくるときどれほどの数の登山者とすれ違ったことでしょう。 この日雲取山へ登った人は500人以上いたのではないでしょうか。 私が山頂に着いたのは比較的早い時間で5・6人しかいませんでした。しかし、その後登りつく人の 数を想像するに山頂はごった返していたのではないでしょうか。
下りでのすれ違い・待機ロスの時間はばかになりません。その時間待ちがなければ10%は 時間短縮できたように思います。早く帰って来てどうするの、ということもありますけどね。




     

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