《三方岩岳・野谷荘司山》  Motaのホームページ
 Orange life


三方岩岳・野谷荘司山


三方岩岳マップ 三方岩岳
 (さんぽういわだけ):1,736m
 野谷荘司山
 (のだにそうじやま):1,797m

◆所在地:岐阜県白川村、
        石川県白山市
◆山行日:2017年10月8日(日)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
三方岩駐車場―(45分)→三方岩展望台(休憩10分)―(10分)→三方岩岳山頂(休憩5分)―(60分)→ 鶴平新道分岐―(20分)→野谷荘司山山頂(休憩45分)―(15分)→ 鶴平新道分岐(休憩5分)―(70分)→三方岩岳山頂(休憩5分)―(10分)→三方岩展望台(休憩15分) ―(30分)→三方岩駐車場

〔所要時間〕
    総時間=5時間45分
   歩  行=4時間20分
   休  憩=1時間25分
   
〔距離と歩数〕
    7km(15,000歩)

〔山のしんどさレベル〕
    ★★☆☆☆




 三方岩岳、野谷荘司山とは変わったなまえの山です。調べてみると、三方岩岳は山頂部に飛騨岩、越中岩、 加賀岩という3つの岩があることに由来があるようです。 一方、野谷荘司山ですが、新・分県登山ガイドによると野谷集落の源頭の山を意味し、荘司は純白の意味 だそうです。
以前登ったことがある山友だちの仁べえさんによると、比較的簡単に登れて眺望がいい山だといいます。 ネットではちょうど今ごろが紅葉もきれいだと聞いたので行ってみることにしました。
白山白川郷ホワイトロードの岐阜県側・馬狩料金所付近から登る人もいますが、遠くから行くので 短時間で登ってこられるホワイトロードの三方岩駐車場から両山をピストンする計画としました。

 〔三方岩駐車場  NAVIマップコード 549 040 236 *81〕  



三方岩駐車場から見た雲海

車を走らせていくと雲が広がってきました。 晴れの天気を選んできたはずなのに、と思ってホワイトロードを上がり三方岩駐車場までくると 青空が出てきたのです。下には雲海です。
山の上は晴れていたのですね。テンションが一気にアップしました。

写真中央に横たわるのは、人形山から三ヶ辻山の山並みです。

三方岩登山口

登山口は駐車場から道路を挟んで反対側にありました。
登山ポストが設置されていましたが、私は昨日岐阜県に電子申請してきました。
そして入り口に敷いてあるマットで靴底の土をこすり落として登山道にとりつきます。 外来椊物の持ち込みを防止するためだそうです。


〔駐車場登山口 発=8:05〕
三方岩駐車場を見下ろす

登って行くと下に駐車場が見えてきました。
この時間はまだ余裕がありますが、今日は日曜日なので、早々に込み合うのではないでしょうか。
そして周りの山は全山紅葉中です。

越中岩を見上げる

昨夜までの雨のためか、ぬかるんだ道を登って行きます。
左上に突き出した大岩が見えてきました。三つの岩のうちの越中岩で、この岩の上が 展望台になっていると思われます。

白山が見えた!

稜線まで登ってくると白山の姿が目に飛び込んできました。 朝日を受けた白山は何とすがすがしいことでしょう。


j 三方岩展望台

出発して45分、三方岩展望台まで登ってきました。
すでに10人くらいの人たちがいて思い思いに写真を撮っています。
三方岩展望台を三方岩岳の山頂とも称するようです。
いまはもう風化してほとんど読めませんが、《三方岩岳》 と彫られた標柱が 立っていました。

〔三方岩展望台 着=8:50〕
紅葉と白山

登ってきた方向を振り返ると、紅葉した三方岩岳の山肌の向こうに堂々とした白山が そびえていました。

三方岩岳と野谷荘司山

白山から左手、南の方向を見ると三方岩岳と野谷荘司山が見えます。
写真の左端が1,736mの最高地点がある三方岩岳の本当の山頂です。そして、中央奥に見える 丸い頭が野谷荘司山です。

雲海に浮かぶ北アルプスの山並み

三方岩岳展望台は360度開けています。
北東から東にかけて北アルプスの山並みが雲海の上に連なっていました。 左端の剣岳から立山三山、さらに槍ヶ岳と穂高連峰、乗鞍岳まで一気通貫の眺めです。
飛騨側は雲海で埋め尽くされているので、白川郷なども曇り空なんでしょうね。

三方岩岳山頂へ

さて、展望台で眺望を楽しんだので三方岩岳の本当の山頂へ向かいます。
展望台からいったん下って登り返すようです。

〔三方岩岳展望台 発=9:00〕
三方岩岳山頂・最高点

急坂を登ってきました。
この山頂部は巨大な飛騨岩の岩頭部にあたり比較的平坦です。
三角点も山標も見当たりませんが、 GPSアプリのYAMAPで確認するとこのあたりが最高点 1,736mの三方岩岳山頂だと思われます。

〔三方岩岳山頂・最高点 着=9:10〕
三方岩岳山頂から見た白山

三方岩岳山頂から見た白山です。
紅葉とのコントラストが秋山本番を思わせます。
それでは野谷荘司山へ向かいましょう。

〔三方岩岳山頂 発=9:15〕
三方岩岳を振り返る

野谷荘司山へは三方岩岳から下ったあと、南へ続く稜線の道を行きます。
下りきったところから振り返ると紅葉をまとった三方岩岳の飛騨岩がそびえていました。

巨大な飛騨岩

三方岩岳の飛騨岩をズームアップしてみました。 実に存在感のある巨岩ですね。


人形山と三ヶ辻山

野谷荘司山への稜線の道は 左側がザレて切れ落ちているところもありました。それもあって東側の景色が開けています。
雲海の向こうに見える山は、左端がカラモン峰(1,679m)でその右のなだらかな高みが 人形山(1,726m)。
中央の一番高い山が三ヶ辻山(1,764m)だと思います。

サラサドウダンと白山

三方岩展望台から野谷荘司山へ向かう人は極端に少なくなります。
赤と黄色の紅葉、そして眺望を楽しみながら行くとカメラを持ったおじさんに出会いました。
山の紅葉をねらってきたそうで、サラサドウダンの真っ赤な紅葉を通してみる白山がいいので ぜひ写真を撮っていけというのです。
命令にしたがって撮ってみましたが、見せてくれたオジサンが撮った写真の方がずっときれいでした。

右手・西側奥に見る野谷荘司山

やが右手・西側奥に野谷荘司山が見えてきました。
ここから直登ではなく、左の方から巻いていく必要があるので、まだ少し距離があるようです。

南東方向が開ける

馬狩荘司山ともいわれる1,704mの小ピークを越えると南東側の景色が開けました。
以前、山友の仁べえさんとミズバショウが咲くころに行った籾糠山や猿ヶ馬場山。 遠くには北アルプス、乗鞍岳・御岳山も見えていました。

Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error.

鶴平新道分岐から南側の眺望

鶴平新道分岐までやってきました。前の写真の赤頭山から尾根を登ってくるとここで合流します。 南側に見える山は、左が三方崩山、右が奥三方岳だと思われます。
右の野谷荘司山側の山腹は崩壊してザレた状態になっていました。

〔鶴平新道分岐=10:15〕
野谷荘司山を見る

鶴平新道分岐から野谷荘司山はあとひと登りでしょう。
ナナカマドやサラサドウダン、オオカメノキの紅葉・黄葉の中を登って行くと野谷荘司山が 見えてきました。山頂の南側が大きく崩れた山のようです。

野谷荘司山山頂に到着

ようやく野谷荘司山山頂に着きました。
三方岩岳から1時間20分、コースタイムを大幅にオーバーしたようです。
写真を撮ったり、紅葉や眺望を楽しみながら歩いてきたこともありますが、 ずいぶん時間がかかってしまいました。
山頂には10人くらいの人が休憩していました。
後方に白山が見えます。

〔野谷荘司山山頂 着=10:35〕
野谷荘司山山頂

野谷荘司山の山頂は山頂というより登山道の一部といった感じです。
山頂広場はなく、道端に二等三角点とこの山標らしきものがあるだけです。

野谷荘司山南側の眺望

時間的に少し早いですがここで昼食にしました。この秋初めてのカップラーメンです。
のんびり昼食をとっていると雲海が取れてきました。そして展望が開けたのです。
眼下に鳩ヶ谷ダム湖、右奥遠くに御母衣湖も見えます。
さて、眺望も含めて満腹したので戻ることにします。

〔野谷荘司山山頂 発=11:20〕
紅葉の稜線を下る

紅葉の稜線を下ります。
尾根の先端を少し下ったところが鶴平新道分岐です。
その分岐で登ってきた4人のグループと出会いました。
今日は紅葉が最高だねえ、展望もいいねえと皆さん異口同音です。

〔鶴平新道分岐=11:35~11:40〕
紅葉の向こうに三方岩岳

鶴平新道分岐から3分ほど下っていくと三方岩岳が見えてきました。
山腹は一面の紅葉。左上が三方岩岳の飛騨岩です。
飛騨岩の右奥の三角頭が笈ヶ岳(1,841m)で、その右の丸い頭が大笠山(1,822m)ですね。
真っ赤な紅葉

登山道のいたるところが紅葉で埋め尽くされています。
枯れ木が紅葉を引き立てていました。

剣岳をズームアップ

この時間になると、飛騨側の雲海もすっかり取れて白川郷なども見下ろすことができました。
遠くには最初から最後まで見えていた北アルプス。剣岳をズームアップしてみました。
このあと、三方岩岳の飛騨岩を正面に見ながら稜線を戻ります。

三方岩岳山頂付近から見た三方岩展望台

最後の急坂を登って三方岩岳山頂・最高地点まで戻ってきました。
木の間から北の方に三方岩展望台が見えました。人がたくさんいるようですね。
背後の山は、笈ヶ岳と大笠山(右)です。

〔三方岩岳山頂=12:50~12:55〕
三方岩展望台

そして三方岩展望台まで帰ってきました。
今朝に増して大勢の人たちでいっぱいです。ここまでは子どもも含めてハイカーたちが スニーカーで登ってくるのですね。
ここで温かいコーヒーを入れて最後の休憩としました。
景色を眺めながらのんびりしていると 白山にガスがわき瞬く間にその姿が見えなくなってしまいました。
さあ、帰るとしましょう。

〔三方岩展望台=13:05~13:20〕
三方岩駐車場登山口

登山口まで戻ってくると駐車場は満車でした。
駐車しようとする車も次々入ってくるようです。私の車も早く出してあげた方が いいでしょうね。

〔三方岩駐車場登山口 着=13:50〕
 景色を楽しみ、紅葉を愛で、立ち止まって写真をいっぱい撮りながら三方岩岳と 野谷荘司山を往復してきました。
コースタイム無視でゆっくり、のんびりの山歩きでしたが、それだけいい日だったということです。
なかなか紅葉の盛りを見極めるのは難しいものですが、今回は思いが通じたようです。
山で出会った人たち皆さん笑顔いっぱい。紅葉がいいねえ、雲海も景色もいいねえと口をそろえて話し かけてきます。
全般に今年の紅葉は遅いと聞きましたが、やはり北の方の山はもう見ごろだということでしょう。
三方岩岳と野谷荘司山は、思い切って遠いところまで出かけて行ったかいがあったというものです。
いい山を教えてくれた山友の仁べえさんにも感謝ですね。


     

Orange life    
Home 近況報告 山行記リスト 旅だよりリスト 読 書