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櫛形山


櫛形山マップ 櫛形山 (くしがたやま):2,054m  

◆所在地:山梨県富士川町、南アルプス市
◆山行日:2018年 6月22日(金)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
池の茶屋駐車場登山口―(20分)→展望地(休憩10分)―(15分)→櫛形山三角点―(15分)→櫛形山山頂・最高点(休憩10分) ―(10分)→バラボタン平(休憩5分)―(15分)→裸山下 ―(10分+写真撮影休憩5分)→裸山(休憩35分)―(20分)→アヤメ平(休憩10分)―(35分)→裸山のコル ―(10分)→もみじ沢(休憩5分)―(25分)→1900m地点・休憩地―(20分)→北岳展望デッキ(休憩25分) ―(20分)→池の茶屋駐車場

〔所要時間〕
   総時間=5時間20分
   歩 行=3時間35分
   休 憩=1時間45分

〔距離と山のしんどさレベル〕
   8.5km(16,000歩)  ★☆☆☆☆




 櫛形山といえば何といってもアヤメ。アヤメの咲く季節に行きたいと思っていましたが、 1日限定の梅雨の晴れ間を利用して出かけることにしました。
高速道路の深夜割引を利用する意味もあって早朝3時に家を出発しました。
新清水ICを降りて国道52号線を北上、 富士川町役場から県道413号を走り、平林という集落から丸山林道(右写真)に入ります。 『丸山林道へ』という立て看板があり、車がある道へ左折して 丸山林道、池の茶屋林道を約12km、終点まで行きます。

 〔池の茶屋駐車場  NAVIマップコード:893 598 716〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください  

池の茶屋登山口駐車場

休憩舎、トイレのある広い駐車場で、7時40分に到着。富士川町役場から約45分でした。
このとき先客の車は1台だけでしたが、休日には林道まで車が並ぶようです。

登山口

櫛形山への登山口は休憩舎の横にありました。
獣除けの金網の扉を開閉して登山道に入ります。

〔池の茶屋登山口 発=7:50〕
シロバナヘビイチゴ

登山道を緩く登って行くとシロバナヘビイチゴがたくさん咲いていました。
アヤメ平で出会った自然観察員の方に聞いたところ、シロバナヘビイチゴは櫛形山一帯に多く、 花の期間も長いとのことでした。

尾根に出ると富士山

10分ほどで尾根に出ると右手に富士山が出迎えてくれました。
ここからは、やや急な坂をジグザグに登って行きます。

展望地からの白峰三山

急坂を10分くらい登ると展望地に出ました。
西側が開けていて南アルプスの展望地になっています。左から農鳥岳(3,051m)、間ノ岳(3,190m)、 北岳(3,193m)ですね。

〔展望地 着=8:10〕

展望地からアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳

前の写真の北岳の右に見えるのがアサヨ峰(2,799m)と甲斐駒ヶ岳(2,966m)です。

聖岳、赤石岳、悪沢岳

こちらは少し離れて左側ですが、南西方向に聖岳(3,013m)、赤石岳(3,120m)、 悪沢岳(3,141m)も見えていました。
10分ばかり写真を撮りながら休憩したので櫛形山へ向かいます。

〔展望地 発=8:20〕
原生林の道


展望地からは緩やかな道、稜線歩きの道になります。
まわりには古木・大木もある原生林なのでしょう感じのいい道です。

櫛形山三角点

歩いていくと三角点(2,052m)のあるピークに出ました。
ここで出会った男性の話では、以前はここに櫛形山の山標があったそうです。しかし、 500mくらい北へ行ったところにある2,054mの最高点・奥仙重(おくせんじゅう)に 山頂を示す山標が移されたとのことでした。

〔櫛形山三角点=8:35〕
櫛形山山頂(2,054m)

三角点峰から15分ほどで櫛形山山頂・最高点までやってきました。
ここも原生林の中で、広い稜線の一部なのでピークという感じはしません。

〔櫛形山山頂 着=8:50〕
山頂から見る富士山

富士山が見えるようにということでしょうか、山頂の南東側だけ開けていました。
富士山が雲海に浮かんでいます。
このあとはバラボタン平へ向かいます。

〔櫛形山山頂 発=9:00〕
原生林の道

櫛形山山頂からは原生林の中を緩く下っていきます。
落ち着きのあるしっとりとした感じの林の道で、苔むした切り株も見かけます。

バラボタン平

バラもボタンも見かけませんが、バラボタン平までやってきました。
樹木のない原っぱみたいなところにはマルバダケブキが群生しています。 花が咲くころは黄色に染まるのでしょう。
ここは分岐になっていて、右へ行くと伊那ヶ湖・氷室神社で、これから行く裸山へは 左への道をとります。

〔バラボタン平=9:10~9:15〕
裸山下

途中で出会った人から裸山付近にはアヤメがよく咲いていますよ、と聞きました。
そのアヤメが咲いているという裸山の下までやってきました。
ここから裸山山頂を周回する道がつけられており、アヤメが見られる時計回りで行くことにします。

〔裸山下=9:30〕
保護柵に囲まれたアヤメの群落

かつては大群落だったそうですが、シカの食害から守るため、今では保護柵の中でアヤメが咲いていました。
柵の中とはいえ花の美しさは変わりません。清楚な青紫が輝いて見えました。

〔お花見・写真撮影休憩=9:35~9:40〕

裸山山頂から白峰三山を望む

アヤメやミヤマキンポウゲの花を愛でながら裸山山頂(2,003m)まで登ってきました。
小さなベンチがある小広場で白峰三山を間近に見ることができます。

〔裸山山頂 着=9:45〕
富士山と櫛形山

反対側には頭だけ出した富士山と歩いてきた櫛形山(右のピーク)からの稜線が見えます。
少し早いですが昼食にしました。 あとから登ってきたご夫婦と、ここは日本の3高山に囲まれた贅沢な場所だねー。それに Mt. HADAKA(マウント・はだか)って標識に書いてある、といって楽しいひと時を過ごしました。
さあ、アヤメ平へ向かいましょう。

〔裸山山頂 発=10:20〕
森林浴の道

裸山山頂下まで戻り、アヤメ平に向かいます。
実に気持ちのいい道でした。シダが足元に生い茂るカラマツ林の中はこれ以上ない森林浴の道です。

アヤメ平

裸山から歩くこと20分、アヤメ平まできました。ここには避難小屋もあります。
このあたり一帯は設置された木道を歩くことになります。

〔アヤメ平 着=10:40〕
アヤメ平を散策

ミヤマキンポウゲやグンナイフウロなどは咲いていますがアヤメの花は見かけません。
ちょうど自然観察員の方2人がいたので聞いてみました。 アヤメ平のアヤメは裸山より咲くのが遅いのだそうです。花芽はたくさんあるので7月には 一面に咲くでしょうとのことでした。

木道沿いに咲く花

〔左〕ミヤマキンポウゲ
〔右〕グンナイフウロ

さて、戻ることにします。

〔アヤメ平 発
 =10:50〕

裸山のコル

アヤメ平から池の茶屋へ戻る道は裸山の西の山腹をトラバースするように設けられています。
さして見どころはなく、約35分歩いて裸山のコルまできました。
ここから10分ほど左へ登ると、冬の白峰展望台があるそうですが行きません。

〔裸山のコル=11:25〕
もみじ沢

ただ歩くのみですが、もみじ沢まで下ってきました。
ベンチがあったので小休憩。もみじ沢の標識はここから数十メートル先に立っていました。

〔もみじ沢=11:35~11:40〕
もみじ沢からの登り返し

アヤメ平からだらだらと下ってきてしまったんですね。
もみじ沢からは次の休憩所まで約100mの登り返しが待っていました。

北岳展望デッキ

休憩所まで約100mの登り返しに25分を費やし、その後北岳展望デッキまでやってきました。
まさに展望デッキですが、到着したときは北岳は雲の中でした。

〔休憩所=12:05〕
〔北岳展望デッキ 着=12:25〕
展望デッキからの眺め

最後の休憩ということで、熱いコーヒーを入れて飲んでいると雲がとれてきました。
シャッターチャンスは逃せませんね。
このあとまた北岳は雲に隠れてしまいました。

千頭星山と八ヶ岳

上の写真の右に千頭星山(2,139m)と八ヶ岳(右)が見えました。 木の間からなのでちょっときゅうくつな写真です。

北岳

さて、そろそろ帰ることにしましょう。
ここは北岳展望デッキなので、最後に北岳をでっかく。

〔北岳展望デッキ 発=12:50〕
池の茶屋登山口駐車場

北岳展望デッキまで車イスでも登ってこられるというスロープの道なので軽快に歩けます。
途中にある悪沢岳・赤石岳・聖岳の展望地で最後の眺望を楽しみ、登山口まで戻ってきました。 車が11台に増えていました。

〔池の茶屋登山口駐車場 着=13:10〕
 梅雨の晴れ間の1日は貴重でした。櫛形山を周回することができてよかったと思います。
期待してきたアヤメの花も見ることができましたし、南アルプスや富士山の眺望もありました。 白峰三山が間近に見える山なのですね。
櫛形山の花はこれからが本番のようです。アヤメ平のアヤメは7月に入ってからがよさそうですし、 自然観察員さんによれば、これからいろいろな花が次々と咲くそうです。
梅雨明けはまだ先でしょうけど、いい天気の日を選んで行く価値は十分ある山だと思います。
なお、北岳展望デッキまで車いすで行けると書きましたが、一部崩れた石が歩道にかかっているところがあるので 介助者が必要だと思われます。




     

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