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栗沢山


栗沢山マップ 栗沢山 (くりさわやま):2,714m  

◆所在地:山梨県南アルプス市、北杜市
◆山行日:2018年 8月 1日(水)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
北沢峠―(10分)→北沢長衛小屋・登山口―(35分)→途中休憩①(休憩5分)―(55分)→途中休憩②(休憩5分) ―(15分)→甲斐駒ヶ展望地―(10分)→ハイマツ帯出合―(20分)→栗沢山山頂(休憩10分) ―(15分)→アサヨ峰稜線引返し点―(20分)→栗沢山山頂(休憩60分)―(20分)→途中休憩(休憩10分) ―(50分)→登山口・北沢長衛小屋―(15分)→北沢峠

〔所要時間〕
   総時間=5時間55分
   歩 行=4時間35分
   休 憩=1時間20分

〔距離と山のしんどさレベル〕
   5km(13,000歩)  ★★★☆☆




 栗沢山は、宇多田ヒカルが出演する『南アルプスの天然水』のCMロケ地としてよく知られるようになりました。 その先にあるアサヨ峰(2,799m)とあわせて登ろうと計画しました。
前日に戸台口仙流荘の駐車場で車中泊とします。 広くて静かな駐車場は協力金200円をポストに入れて利用させてもらいます。バス停の横にある水洗トイレは きれいで、シャワートイレも設置されていてうれしいですね。
これまで仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に行っているので今回ここを利用するのは3回目です。 以前と変わっていたのは、バスの切符が自動販売機になっていたことです。先にお金を入れないと 作動しませんのでご注意を。 始発のバスで北沢峠まで行くことにします。夏場の平日は朝6時05分発が始発です。

 〔戸台口仙流荘駐車場  NAVIマップコード:171 056 799 *16〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください  

仙流荘バス停

5時前にバス停をのぞいたらもう利用者が並んでいました。 そこですぐに私も並びました。
ベンチに番号が振ってあり私は12番でした。
バスは定刻少し前に出発。この朝は合計4台出たそうです。

〔仙流荘バス停 発=6:02〕
北沢峠

バスは仙流荘から標高差で約1300m上って北沢峠に到着しました。
大半の登山者は甲斐駒ヶ岳か仙丈ヶ岳、あるいは縦走にでかけるようです。 ごく少数者の一人として栗沢山へ向けて出発します。

〔北沢峠 着=6:47〕
〔北沢峠 発=6:55〕
テン場

北沢峠から長衛小屋の方に向かいます。
仙水峠への案内標識にしたがい、南アルプス林道から左折し緩く下っていくと 右手にテン場が見えてきます。今日もにぎわっていますね。

長衛小屋

北沢峠から10分、長衛小屋までやってきました。 トイレも水もあります。

栗沢山登山口

栗沢山への登山口は、長衛小屋の前のこの橋をわたったところにありました。 左へ行くと仙水峠ですが栗沢山へは直進します。栗沢山への案内標識は字が薄くかすれていました。

〔長永小屋・栗沢山登山口=7:05〕
歩きにくい登山道

木の根っこが張り出したり、段差が大きかったりと、のっけから歩きにくい登山道でした。

続く急登

この登山道はなかなかハードでした。極端な急登ではないものの、山頂まで標高差700m強を 直線的に一気に登っていくのです。
途中で2回休憩しました。最初の休憩の時、静岡の男性が元気に追い越して行きました。この方とは あとで再会します。

〔途中休憩①=7:40~7:45〕
〔途中休憩②=8:40~8:45〕
甲斐駒展望地

ずっと林の中を登ってくるので直射日光は当たらず暑くはありません。
そのかわり眺望もほとんどありませんでしたがようやく開けたところに出ました。 本来なら甲斐駒ヶ岳がきれいでしょうけど、すでにガスで覆われていますねえ。

〔甲斐駒展望地=9:00〕
ハイマツ帯に出ると北岳が


標高2600mを越えてハイマツ岩稜帯に出ると展望が開けてきます。
おゝ、正面に見えるのは北岳さんと間ノ岳さんではないですか。

北岳から仙丈ヶ岳へのパノラマ

残念ながら仙丈ヶ岳には雲がかかっていますが、一応北岳から右の 仙丈ヶ岳までのパノラマです。


ようやく山頂が見えた

ハイマツ岩稜帯を登ります。
しばらく岩場を登って行くとようやく山頂が見えてきました。

栗沢山山頂(2,714m)

やっと山頂にたどり着きました。
山頂到着はほぼ計画した時間どりでした。しかし、北沢峠を予定より早く出たので、 長衛小屋から山頂までのコースタイム2時間に対して2時間15分と15分もオーバーして しまったことになります。
年はとりたくないですねえ。想定したより長い急登が堪えました。

〔栗沢山山頂 着=9:30〕
アサヨ峰

山頂から南東に稜線が続きます。その先にそびえるのがアサヨ峰ですね。

アサヨ峰を望む

さて、それではアサヨ峰へ行きますか。
しかし、ガスがどんどん上がってきています。これを見るとテンションが下がります。

〔栗沢山山頂 発=9:40〕
ガスが湧き上がる稜線

15分くらい歩いてきたでしょうか。アサヨ峰へ続く稜線の東側から先ほどより激しくガスが沸き上がってきます。
登山道もはっきりしない岩ゴロの道。疲れているしなあ。もう、やめ!やめ! やーめた!
『爺様トレッキング』なんていうのは適当なものです。踏破意欲も失せたのでアサヨ峰はあきらめて戻ることにしました。

〔引返し点=9:55〕
姿を見せた甲斐駒ヶ岳

積み重なった岩の上を歩いて栗沢山の手前まで戻ってくるとき、ひょっこり甲斐駒ヶ岳が姿を現しました。 一瞬のことでした。

戻ってきた栗沢山から見る甲斐駒ヶ岳

栗沢山山頂まで戻ってきたら男性が一人いました。 聞くと地元伊那市の方だそうで、仙水峠から登ってきてアサヨ峰まで行くつもりだったがガスっているのでやめるとのこと。 私と一緒だ。ということで山の話をしながらまったりとした時間を過ごすことになりました。
そのあいだに時々ガスがとれて周りの山が見えるのです。

〔栗沢山 着=10:15〕
仙丈ヶ岳の眺望

アルプス9000尺 栗沢山の天辺は、下界で続く猛暑の中、涼しい別天地です。
栗沢山は甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の間に位置しています。両方の山を見るのに好都合な山ですが、 今日は仙丈の方が雲がとれやすいようですね。


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宇多田ヒカルが腰かけて歌っていた岩

写真中央左へ飛び出した岩が、サントリー南アルプスの天然水のCMで宇多田ヒカルが腰かけて 歌っていた岩のようです。
私が座ったら『頭ヒカル』ですかね。

登ってきた道を戻る

かれこれ1時間ほど山頂でくつろいでいましたが、そこへアサヨ峰まで行ってきた静岡の方が帰ってきました。 アサヨ峰のようすを聞いてみたところ、ガスで眺望はダメだったとのことでした。
私は無理していかなくてよかったかな。
さて、下山することにしましょう。

〔栗沢山 発=11:15〕
登山口に戻る

当初計画していた仙水峠経由はやめました。下山中の甲斐駒ヶ岳の眺望は期待できませんし、 以前仙水峠は行ったことがありますしね。
急坂を下ってくるので疲れましたが、途中で一度休憩し、コースタイム90分に対して75分で登山口まで戻ってきました。

〔途中休憩=11:35~11:45〕
〔登山口・長衛小屋=12:35〕
北沢峠 着

長衛小屋からは登り坂なので行きよりも時間がかかります。
15分かかって北沢峠まで戻ってきました。

〔北沢峠 着=12:50〕
バス待合室

各方面から下山してきた人がバス待合室からあふれるほどいました。
私は予定より早く下山してきた結果、1本早い便のバスに乗ることができてラッキーでした。

〔北沢峠 発=13:10〕
仙流荘バス停に戻る

おかげさまで、予定より早い時間に仙流荘まで戻ってくることができました。

〔仙流荘バス停 着=13:55〕
駐車場

駐車場は今朝出発したときとほとんど状況は変わらずすいたままでした。 平日でしたからね。
それにしてもむちゃくちゃ暑いですね。

 今日はガスが多く眺望はスカッとしたものではありませんでした。これも結果論ですがもう1日2日 あとだったらもっと展望がよかったかもしれません。 まあ、それは欲というものでしょう。
それよりも、700mの急坂直登は侮ってはいけませんでした。年齢のこともありますし、ここ2週間以上 山へ行っていなかったので事前に足慣らしして来なければいけなかったと思います。
まあ、いいわけになりますが、アサヨ峰まで行っても眺望はなかったようなので、良しとしましょう。 アルプス9000尺の栗沢山で時間を気づかうことなくのんびり涼しく過ごすことができてよかったのではないでしょうか。 下山してきて下界の暑いこと暑いこと、栗沢山はまさに別天地だったんですね。




     

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