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那須岳

那須岳マップ
那須岳 (なすだけ):1,915m  

◆所在地:栃木県那須町・那須塩原市
     福島県西郷村・下郷町
◆山行日:2019年 5月25日(土)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
峠の茶屋駐車場―(5分)→登山口―(50分)→峰の茶屋避難小屋(休憩5分)―(25分)→お釜口 ―(10分)→茶臼岳(休憩10分)―(10分)→お釜口―(25分)→峰の茶屋避難小屋―(35分)→朝日の肩 ―(10分)→朝日岳(休憩10分)―(5分)→朝日の肩(休憩5分)―(10分)→熊見曽根(休憩5分) ―(5分)→1900m峰―(10分)→清水平(休憩5分)―(10分)→赤表山分岐―(10分)→北温泉分岐 ―(15分)→三本槍岳(休憩40分)―(10分)→北温泉分岐―(10分)→赤表山分岐―(10分)→清水平(休憩5分) ―(15分)→1900m峰―(5分)→熊見曽根―(10分)→朝日の肩―(25分)→峰の茶屋避難小屋(休憩15分) ―(25分)→峠の茶屋駐車場

〔所要時間〕
総時間=7時間25分
歩 行=5時間45分
休 憩=1時間40分

〔距離と山のしんどさレベル〕
  12km(22,000歩) ★★★☆☆ 

もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。


  今年初の遠征、4連登の3山目は那須岳です。 昨夜は道の駅那須高原友愛の森で車中泊。静かな広い駐車場でシャワートイレもあるので 車中泊に好適な道の駅でした。
ご存知の通り那須岳は茶臼岳・朝日岳・三本槍岳など那須連山の総称です。 せっかくなので峰の茶屋駐車場を起点に3山をピストン縦走することにします。 道の駅から15km、那須温泉街を抜け40分ほどで駐車場に到着。早朝4時35分、 日の出とともに登山口を出発しました。

 〔峠の茶屋駐車場 NAVIマップコード:548 777 073 *37〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください

峠の茶屋駐車場

早朝なので駐車場は余裕でした。
トイレ(奥に見える緑の屋根の建物)をすませ、日の出とともに出発します。
背後の朝日岳にも日が当たり始めています。

〔峠の茶屋駐車場 発=4:35〕
登山口

駐車場から5分ほどで登山口でした。
この手前に那須岳登山指導所の小屋があり、登山ポストがあります。
私は事前にネットで登山届提出済です。

〔登山口=4:40〕
朝日に赤く染まる朝日岳

緩やかで歩きやすい登山道です。
ゆっくりペースで登ってくると右手に朝日岳が見えてきました。 朝日を受けて岩肌が赤く染まっています。

峰の茶屋避難小屋が見えてくる

登山ポストのところで出会った埼玉の男性と一緒に話をしながら登ってきました。 前方に峰の茶屋避難小屋が見えてきました。

埼玉のオジサンは何度も那須岳にきているそうで、途中まで案内してもらうことができました。
峰の茶屋避難小屋

途中で何人かに追い抜かれました。
われわれのペースはゆっくりでしたが、駐車場から55分で峰の茶屋避難小屋まで登ってきたことになります。

〔峰の茶屋避難小屋 着=5:30〕
那須連山の主峰・茶臼岳

峰の茶屋避難小屋で小休憩。
さて、最初の山・茶臼岳へ向けて出発します。
茶臼岳は今も噴煙を上げて活動している火山の岩山ですね。

〔峰の茶屋避難小屋 発=5:35〕
岩の道を登る

茶臼岳は白っぽい岩が多い岩山です。
岩ガレの登山道ですが歩きにくくはありません。岩に目印も描かれているので安心です。

お釜口

登っていくとお釜口という標識がありました。
ここから山頂を経由して旧噴火口のお釜を一周して戻ってこられるようです。
では、矢印にしたがって山頂へ行きましょう。

〔お釜口=6:00〕
山頂の鳥居と祠

途中でロープウェイ山頂駅への分岐を左に分け山頂まで登ってきました。
大きな岩が積み重なったところに鳥居と石の祠がありました。

〔茶臼岳山頂 着=6:10〕
茶臼岳山頂(1,915m)

祠の近くに立派な山標が立っていました。
空はすっきり晴れていますが、私にはなじみがないので西側の山々の山座同定はできません。
寒くはないですが強風が吹きつけるので山頂を後にします。

〔茶臼岳山頂 発=6:20〕
無間地獄

時計回りにお釜を周回します。
山頂でもそうですが硫黄の匂いがただよっています。 埼玉のオジサンに教えられて岩の崖下を覗き込むと白い噴煙が上がっていました。
無間地獄というそうで、沼原登山口からのコースはそのすぐそばを通って登るのだそうです。

旧火口のお釜

底の浅いすり鉢になった旧噴火口のお釜です。 直径は200mほどでしょうか。
茶臼岳の山頂は中央奥の高いところですね。

峰の茶屋避難小屋から朝日岳へ

峰の茶屋避難小屋まで戻ってきました。 次は朝日岳へ向かいます。
前方中央の三角の山は剣ヶ峰(1,799m)で、その右奥の山が朝日岳です。

〔峰の茶屋避難小屋=6:55〕
大岩の道を登る

剣ヶ峰を登らなければいけないと思ったらトラバース道でした。
その先は赤茶けた岩場の道に変わります。山腹をへつり、鎖のある急な岩場もありますが 足場がしっかりとれるので特に危険はありません。

朝日の肩

朝日岳の肩まで岩場を登ってきました。
とんがった山が朝日岳です。

お世話になった埼玉のオジサンとはここでお別れ。
ありがとうございました。
この日のお目当てはツツジだそうです。

〔朝日の肩=7:30〕
朝日岳山頂(1,896m)

朝日岳の肩からは10分ほどでした。
本日2峰目の朝日岳山頂です。
遠くに白く見える山は会津駒ヶ岳かな。

〔朝日岳山頂 着=7:40〕
朝日岳山頂から見た茶臼岳

この山頂には小さな石の鳥居(写真右端)があります。
写真は先ほど行ってきた茶臼岳ですが、朝日岳も360度展望が広がっています。

これからたどる行程

朝日岳山頂からこれから三本槍岳まで行くルートが見わたせます。
写真では1900m峰と三本槍岳が峰続きに見えますが、実際は清水平に下ってから登り返します。
朝日岳 →朝日の肩 →熊見曽根 →1900m峰 →清水平→三本槍岳

〔朝日岳山頂 発=7:50〕

熊見曽根と1900m峰

朝日岳から朝日の肩まで下って小休憩。
続いて熊見曽根(左)に登り、1900m峰(右)を越えます。

〔朝日の肩=7:55~8:00〕
〔熊見曽根=8:10~8:15〕
〔1900m峰=7:55~8:20〕
見下ろす清水平

1900m峰からの下りで清水平を見下ろします。 高層湿原のようですね。
清水平

清水平には木道が敷かれていました。
この写真は清水平の休憩ベンチから振り返って撮ったものです。 中央の三角頭が朝日岳、右のなだらかな山が1900m峰です。

〔清水平 着=8:30〕
清水平の風景

清水平はベンチもあって休憩するのにいいところです。 こんな景色を見ながら一休み。

〔清水平 発=8:35〕
平原を行く

清水平の湿原を過ぎるとハイマツが茂る平原の道になります。
同じ那須連峰ですが、茶臼岳や朝日岳付近の荒々しい岩稜帯とは様子が一変するんですね。

赤表山分岐

気持ちのいい平原の道を行くと三叉路に出ます。赤表山(右)方面への分岐です。
三本槍岳へは直進。


〔赤表山分岐=8:45〕
前方に三本槍岳

やがて前方に三本槍岳。山腹を登っていく登山者が点々と見えます。
この先で北温泉分岐を右に分け私も登坂にかかります。

〔北温泉分岐=8:55〕
三本槍岳山頂(1,917m)

そして三本槍岳山頂まで登ってきました。
那須連峰の最高峰で展望も開けた山頂です。
山頂には15人ほどの先客がいました。思い思いに展望を楽しみ休憩しています。

〔三本槍岳山頂 着=9:10〕
三本槍岳山頂にて

居合わせた千葉の男性に写真を撮ってもらいました。 二人で山頂にある方位盤を見ながら山座同定をしたのですがなかなか難しいですね。

北方向になりますが、遠くの白い山は飯豊山。
右手前の三角形の山は旭岳。


西側の眺望

中央の山は那須連山の中の流石山、大倉山、三倉山。左奥に燧ヶ岳と会津駒ケ岳。
会津駒ケ岳

会津駒ヶ岳のズームアップです。

北~北北東側の眺望

北から北北東側の眺望です。
左の山は旭岳。奥の中央やや左に磐梯山。その右下のもやっているところに猪苗代湖が あるはずです。

磐梯山

富士山型の磐梯山のズームアップ。右奥は吾妻山でしょうね。
ズームしても猪苗代湖はもやの中。
飯豊山

旭岳のすぐ左奥遠くにあるのが、まだ雪をかぶった飯豊山。

振り返る朝日岳・茶臼山など

三本槍岳からの眺望に満足したのでそろそろ帰ることにしましょう。
振り返ると往路に越えてきた山並が見えています。うーん、なかなか遠いなあ。

〔三本槍岳山頂 発=9:50〕
熊見曽根から見た朝日岳と茶臼岳

往路を順調に歩いて熊見曽根付近まで戻ってきました。
前方に朝日岳(左)と茶臼岳が見えます。

〔清水平=10:20~10:25〕
〔1900m峰=10:40〕
〔熊見曽根=10:45〕
下山路から見る朝日岳

朝日の肩から岩場を下り、峰の茶屋跡避難小屋で最後の休憩をして下山します。
下山路からは存在感のある朝日岳が見えます。

〔朝日の肩=10:55〕
〔峰の茶屋跡避難小屋=11:20~11:35〕
峠の茶屋駐車場に戻る

まずまずのロングコースでしたが無事に下山してきました。
戻ってきたのはちょうど12時、駐車場は満車、道路にまであふれていました。

〔峠の茶屋駐車場 着=12:00〕
 那須岳は人気の山。土曜日の好天だったこともあり、ロープウェイで登ってきたハイカーも含めて 大勢の人たちでにぎわっていました。 それを予想していたこともあり早朝から登り始めたので比較的スムーズの三本槍岳まで行ってくることが できたと思います。それでも下山時にはたくさんの人たちとすれ違い待ちがありましたけどね。
今なお火山活動を続ける茶臼岳、10万年前に噴火したという朝日岳、それに噴火が30万年前だったという 三本槍岳ということで雰囲気がだいぶ違いがありますね。 古い火山の三本槍岳は緑が茂り穏やかな山になっていました。 それだからこそ変化にとんだ縦走が楽しめるということでしょう。 花の時期には少し早過ぎたようですが、岩山歩き、高層湿原・平原歩きがあり眺望も素晴らしい 那須岳だったと思います。 この山も私の『いい山100選』に加えましょう。


     

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