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奥三界岳

奥三界岳マップ
奥三界岳 (おくさんがいだけ):1,811m

◆所在地:岐阜県中津川市、
     長野県大桑村、南木曽町      
◆山行日:2019年10月 5日(土)
◆メンバー:よっちゃんさん、やっささん、
      馬籠のKさん、中津川のOさん、
      & Mota

〔登山コース〕
林道ゲート―(10分)→忘鱗の滝―(15分)→銅穴の滝―(5分)→登山道入口―(5分)→吊り橋―(20分) →途中休憩(休憩5分)―(30分)→林道出合(休憩5分)―(35分)→奥くらがり渓谷本谷橋―(10分) →登山道入口(昇竜の滝・休憩5分)―(25分)→営林小屋・登山口(休憩5分)―(20分)→途中休憩(休憩5分) ―(10分)→涸れ沢出合―(10分)―途中休憩(休憩15分)―(5分)→山頂へ1.5km標識―(45分) →鏡池―(5分)→奥三界岳山頂(休憩40分)―(40分)→山頂へ1.5km標識(休憩5分)―(35分)→ 営林小屋・登山口(休憩5分)―(20分)―林道登山道入口―(5分)→奥奥くらがり渓谷本谷橋―(30分) →林道出合(休憩5分)―(35分)→吊り橋―(5分)―林道登山道入口―(15分) →忘鱗の滝―(5分)→林道ゲート

〔所要時間〕
総時間=8時間55分
歩 行=7時間20分
休 憩=1時間35分

〔距離と山のしんどさレベル〕
  17km(30,000歩) 累積標高差=1,500m
  ★★★★☆ 


  もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。


 美濃の阿寺山地にある奥三界岳は近くの三界山の奥にあることからそう呼ばれるように なったようです。
距離が長い、林道歩きが長い、急登もあるという山なので行くのをためらっていました。それでも 『日本三百山全山人力踏破』で田中陽希さんが登たようすをTVで見て行ってみようかなと思うように なりました。そこで、山友さんたちも計画に引きずりこもうとたくらみ、よっちゃんさん、 やっささん、それに馬籠のKさんと中津川のOさんに声をかけて5人で行くことになったというわけです。
当日は『道の駅きりら坂下』で待ち合わせし、夕森公園奥の林道ゲート手前駐車場まで行きました。

 〔林道ゲート手前駐車地 NAVIマップコード:178 826 059〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください

林道ゲート前の駐車場

林道ゲートの手前に10台くらい駐車できます。
身支度をして出発。ここから川上(かわうえ)林道を歩きます。

〔林道ゲート前駐車場 発=7:30〕
銅穴(どうこう)の滝

歩き始めて10分、忘鱗の滝があり、さらに15分行くと銅穴の滝というのがありました。

なまえの由来ですが、むかし弘法がこの滝で修行した際、滝が銅色に輝き滝の裏へと横穴があいて いったといわれたことから銅穴の滝となづけられたそうです。

〔銅穴の滝=7:55〕
登山道入口

川上(かわうえ)林道を歩くこと30分、1.2kmくらいあったでしょうか。 ここから山道に入ります。

〔川上林道登山道入口=8:00〕
吊り橋を渡る

山道に入って少し下ってくると沢に出ます。吊り橋がかかっていました。
途中で橋の板がナナメになっているところもあったので、安全のため一人ずつ渡りました。

〔吊り橋=8:05〕
急登

吊り橋を渡ると急登が始まります。
上の林道に出るまで標高差約350mの急登です。
ハードワークで暑くなったので途中で小休憩をとって登ります。

〔途中休憩=8:25~8:30〕
林道出合

やれやれ、やっとのことで林道まで登ってきました。
休憩休憩!!

〔林道出合=9:00~9:05〕
夕森山を見ながら

さて、2つ目の林道歩きは2kmあまりあるようです。
工事用車両が通るいい道なので年寄りにとっては歩きやすくて助かります。 右手に夕森山(1,521m)を見ながら行きます。

昇竜の滝遠望

前方遠くに昇竜の滝が小さく見えてきました。
あそこまで行かなければなりません。それにしてもうんざりするほど長い林道歩きだなあ。

奥くらがり渓谷本谷橋

本谷橋まで来ました。このあたりを奥くらがり渓谷というそうで、橋の上からもきれいな渓谷が見えます。

〔奥くらがり渓谷本谷橋=9:40〕
登山道入口

林道を歩くこと45分、ここが登山道入口です。
その前に、すぐ先にある昇竜の滝を見物にいこう。

〔登山道入口 着=9:50〕
昇竜の滝

これが昇竜の滝です。
手前に橋脚だけ残っていますが、橋自体はなくなってしまったようです。

〔昇竜の滝・登山道入口 発=9:55〕
林道、登山道わきに咲く花

陽当たりがいいのでしょう、林道わきや登山道沿いに花がたくさん咲いていました。
特にイタドリの花が満開でした。生薬として使われ、止血作用があったり、傷の傷みを取って くれる効果があることからイタドリのなまえがついたともいわれるそうです。
この日は生物の先生だった中津川のOさんから花のなまえも含めていろいろ教えて もらえるのがいいですねえ。


軌道・作業道跡を行く

登山道入口から入っていくと、草ぼうぼうの道でした。ただ、下は舗装されているのです。
もともとここには軌道が走る作業道だったそうです。
ただし、崩壊してガレ場になったところもありました。

営林小屋のある奥三界岳登山口

今は使われていないような営林小屋がありました。
ここが作業道の終点で奥三界岳の登山口です。
ここからが本日2つ目の急登でした。

〔営林小屋・奥三界岳登山口=10:20~10:25〕
奥三界岳方面を見る

およそ100mの急登をこなすと展望の良い稜線に出ます。
奥三界岳方面を見ます。 写真中央奥の山が奥三界岳ではないかと思いますが、とにかく奥の奥にある山なので ・・・・。

恵那山の眺望

こちらは南の方角の眺望。
紛れもなく恵那山(2,191m)ですね。

中欧アルプス中南部の山々

少し行くと中央アルプスが見えてきます。ただし、見えるのは中アの中南部の山々です。


南アルプスの山々

前の写真の右手奥には南アルプスも見えてきます。

笹原の山

それにササでおおわれた近くの山もきれいでした。
夕森山方面の景色です。
涸れ沢

左の山腹を巻いて進み、水場を過ぎると涸れ沢に出ました。
涸れ沢と聞きましたが、昨日未明の大雨のせいでしょう、水が勢いよく流れ落ちていました。
大岩がごろごろする沢を登っていきます。本日3つ目の急登です。見た目よりも歩きやすいですけどね。

〔涸れ沢出合=11:00〕
〔涸れ沢途中休憩=11:10~11:25〕
山頂へ1.5km標識

岩ゴロの涸れ沢と細くなった沢筋を登りきると《奥三界岳 1.5km、50分》の標識がありました。

〔山頂へ1.5km標識=11:30〕
広がる展望

ここまで来ると一層展望が広がり、いい眺めです。
左から中央にかけて中央アルプス。その右奥に南アルプス。右端が恵那山ですね。


鏡池

展望を楽しんだあと林の中に入り、ややぬかるんだ道をたどります。
疲れもあるのでしょう、山頂はまだかまだかという思いで歩いてきました。 そして山頂近くにあると聞いていた鏡池です。高いところですが水が湧いているのだとか。

〔鏡池=12:15〕
奥三界岳山頂到着

遠かったですねえ。出発して4時間50分かかってようやく山頂に着きました。 田中陽希さんは3時間で登ったそうですけどねえ。まあ爺さんパーティだからそんなものでしょう。

〔奥三界岳山頂 着=12:20〕
展望台で記念写真を

展望台で記念写真を!!
壊れかけているように見えますが5人乗っても大丈夫でした。

展望1 御嶽山

北方向に御嶽山が見えます。
残念ながら頭に少し雲がかかっちゃいましたね。

展望2 阿寺山地の山々

こちらは御嶽山の左、北西方向の山で、阿寺山地の小秀山(1,982m)などですね。
遠くがもっと晴れていればこの後ろに白山も見えるはずです。
そして、南側には恵那山が見えました。
さて、山頂で昼食をとり下山にかかります。

〔奥三界岳 発=13:00〕
本谷橋から見た奥くらがり渓谷

帰りは楽とはいえ歩く距離は変わりません。ときどき休憩をとりながら下ります。
写真は上の林道の本谷橋から見た奥くらがり渓谷です。

〔山頂へ1.5km標識=13:40~13:45〕
〔営林小屋・登山口=14:20~14:25〕
〔奥くらがり渓谷・本谷橋=14:50〕
忘鱗の滝

長ーく感じる林道を歩き忘鱗の滝まで来ました。ウロコのように見える滝ですね。
ここまでくれば出発した林道ゲートはすぐです。

〔林道・登山道出合=15:20~15:25〕
〔吊り橋=16:00〕
〔川上林道・登山道入口=16:05〕
〔忘鱗の滝=16:2 0〕
林道ゲート・駐車場

山頂を出発して3時間25分、ようやく林道ゲートまで戻ってきました。 長丁場に疲れたけど爺さんみんな元気に帰ってくることができました。 お疲れさーん!

 奥三界岳は思った以上に長い林道歩きや急登にはまいりましたが、眺望あり、滝、吊り橋、巨木、 岩ゴロの涸れ沢歩き・池など変化に富んだコースでよかったと思います。
それにしても奥三界岳という山のなまえは伊達ではありませんでした。行けども行けども姿を現さない 山の奥のさらに奥の山でした。爺さんパーティなので遅くて時間がかかるのは承知の上ですが、歩行距離17.5km、 累積標高差1,550mはきつかったですねぇ。先日登った北アの薬師岳と同じくらい疲れました。 それにしても山友さんたち皆さん元気。一番年寄りの私に歩調を合わせて一緒に登ってくれました。 毒舌をはく中で思いやりのある行動に感謝したいと思います。 またの機会に一緒に登ることを約束して別れました。


     

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