鎮 護 堂

台東区浅草2−3  浅 草 寺

 「おたぬきさま」で親しまれている鎮護堂は、浅草寺境内に住み着いた狸の乱行を鎮めるため、伝法院正面脇に同院の鎮守として、「狸社」を祀ったことにはじまるという。 明治5年のことで、時の浅草寺貫首唯我韶舜(ゆいがしょうしゅん)大僧正の発願による。 その後福徳を願う信者の参詣が多いので広く一般にも開放されたと伝えられる。

 明治16年、この地に移し堂宇を建て、名を「鎮護堂」と改めた。 現在の堂宇は大正2年に再建されたものである。 毎年3月17・18日に行われる祭礼では「鎮護大使者御祭典」の幟りが奉納され、神楽ばやしが流れる中で「地口行灯(ぢぐちあんどん)」が並ぶ。 防火、盗難除、商売繁盛の守護神として知られている。

 また、境内には、昭和38年建立の幇間塚(ほうかんづか)がある。 表面には幇間(たいこもち)の由来とその下に、久保田万太郎の「またの名のたぬきづか 春ふかきかな」の句、裏面に幇間一同の名を刻む。幇間のことを「たぬき」と呼んだことから、この地に建てられた。

昭和6310

浅 草 観 光 連 盟
会  

 
戻る