平成17年9月定例議会報告

平成17年9月定例議会は、9月1日から28日までの28日間の日程で開催された。
 議案は、空き缶等散乱防止条例・建築基準法改正の手数料条例の一部改正をはじめ平成16年度の一般会計・特別会計決算報告など30議案が審議され、一部反対があったものの原案通り可決した。

 陳情・請願は、「市町村独自の私学助成の拡充を求める陳情」と「御幸本町区画整理事業計画廃止に関する陳情」が提出されたが、共に不採択となった。
 会派として「市町村独自の私学助成の拡充」の陳情は、提案者の主旨を理解し趣旨採択。「御幸本町区画整理事業計画廃止」の陳情は、計画の廃止を求めるということで、これまで報告では住民との合意は得られているものと判断していたので、その相違に驚きを感じたが、国に補助金要求をしている事業に対しての廃止請求であり、また、まちづくり協議会で22回も話し合いがされてきたことを考えると陳情を受け入れることは難しいことから不採択とする。
 尚、議員提案として「私学助成の増額と拡充に関する意見書」を県・国に提出することを可決した。

【今議会のポイント】
 平成16年度の一般会計・特別会計決算の審議。
 決算審議は、決算特別委員会を組織して行い、議案質疑では慣例で決算特別委員会委員の質問できない。しかし、委員以外の20名の議員は、議案質疑においてしか決算内容の質問なり確認ができない中、衆議院総選挙中と議会が重なりそれぞれが慌しい中での議案質疑ではあったが、質問者は私と他1名(共産党)の2名のみであったのは非常に残念でならない。(議会の活性化から考えさせられた実態であった)

【主な議案と内容】
1.安城市空き缶等散乱防止条例の一部改正(施行:H17.11.1〜)
 ー環境首都を目指す市としてより一層の環境の美化を図るために
       ポイ捨て(空き缶、空き瓶、紙くず、吸い殻など)
                                  及びふん害(飼い犬のふん)の防止を図るためー

【改正の主な内容】
1.「空き缶等散乱防止に関する条例」を「ポイ捨て及びふん害防止に関
  する条例」に改正

2.ふん害を防止するための新設規定内容等
(1)飼い主の責務を規程
    飼い主は、飼い犬等が公共の場所又は他人が所有し、占有し、若しくは管理するところに
   おいてふんをした時は、これを直ぐに回収し、適正に処理をするとともに、実施するふん
   外の防止関する施策の協力をしなければならない。

(2)「空き缶等散乱防止推進員」を「ポイ捨て等(ポイ捨て及びふん害)防止推進委員」に変更
(3)ポイ捨て等防止推進区域の指定等の係る規程
   ポイ捨て及びふん害の防止による環境美化を図るため、特に必要があると認める区域をポ
   イ捨て等防止推進区
域として指定し、当該区域において環境美化の推進のための施策を重
   点的に実施

 》議案に関して本会議で質問・・・・・・・「議会での発言HP」参照して下さい。

2.安城市手数料条例の一部改正(公布日〜)
 ー建築基準法及び租税特別措置法の改正に伴うものー
 建築基準法に伴ない、工事を行う場合の全体計画の認定申請手数料や全体計画の変更に係る認定申請手数料を新設・・・・・・・申請1件に付き手数料 27,000円


3.市道路線の廃止、認定
 −第2東名高速道路の側道整備事業に伴うものー
 廃止:4路線(1,685.20m)  認定:7路線(2,144,00m)

 廃止及び認定後の市道  3,672路線 1,232,710.28m

4.平成16年度安城市一般会計歳入歳出決算
  平成16年度安城市特別会計歳入歳出決算
  平成16年度安城市水道事業特別会計決算

   は、「平成16年度一般会計・特別会計・企業会計決算概要報告HP」参照して下さい。

   》議案に関して本会議で質問・・・・・・・「議会での発言HP」参照して下さい。

5.補正予算内容
(1)補正総額

区  分 予算当初額 補正前額 今回補正額 合  計
一 般 会 計     515億 515億4622万円   5億 462万円 520億 508万円
特 別 会 計 339億3500万円 339億4165万円   2億7000万円 342億1165万円
水道事業会計  40億6900万円  40億6900万円  40億6900万円
合   計 895億 400万円 896億5687万円   7億7462万円 903億3148万円


(2)一般会計の主な事業内容
@産業文化公園施設整備基金積立:6,000万円
   歳出削減で生じた委託料。補助金の市返還金を今後の施設整備の財源とするために基金に積立
   平成16年度 委託料:△48,391千円  補助金:△21,366千円  
   平成16年度末基金残高 2億3,362万円

Aチャレンジ融資利子補給事業:25万円
   市内で創業を希望し、または創業間もない事業主の創業融資を創設
   融資利子の内、市と会議所が1%ずつ助成
   融資限度額 500万円、5年以内、無担保  500万円×1%×半年(1/2)×10件

B道路新設改良事業:2億 300万円
   道路新設改良工事等に伴い、土地開発基金及び土地開発公社に対する先行取得した工事用地取得
   【取得道路】 県道小垣江安城線取付道路、市道桜井木戸線、市道塔元大橋線、
            市道桜井赤松線、市道新切線

C県営油ヶ淵公園の道路基本設計委託料:700万円
  県営油ヶ淵公園の事業認可を本年度に取得することになり、外周道路(市道天白大久戸橋)との境界確定が必要となったため。

D柿田公園線南進道路の鉄道交差部設計委託料:3,200万円
   柿田公園線南進道路(市道新明東栄線)と名鉄本線の設計について名鉄との協議が成立し、その設計委託料

  安城市の南北の交通渋滞緩和をするには、国道1号線と名鉄本線をどのような方法で横断するかにあるが、北部地域交通問題討委員会を設置して取り組んできて、この程北部区画整理事業の集結に併せて、市道新明東栄線を北から来た時に、名鉄本線をアンダーパスで横断できる道路整備をすることが提案され実現することになった。

   》北部地域の道路整備計画は
                「北部地域交通渋滞緩和対策の取り組み状況HP」参照して下さい。


E債務負担
 ◆北部地域の渋滞緩和の整備のための用地取得 

   期間:平成17年〜19年度  限度額:2億6700万円  地権者:5名

 ◆名鉄西尾線碧海桜井付近鉄道高架のための工事費
   期間:平成17年〜20年度  限度額:71億円

   》詳細は「碧海桜井駅付近鉄道高架事業についてのHP」参照して下さい。




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