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今回はソルトで使おうと、PACIFIC BAY TRADITION ll 9フィート 8番 のブランクを使ったフライロッドの組立!
グリップはフルウェルタイプにエクステンショングリップ付き。
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『ブランクのバックボーンを見つけ出す』
ロッドには、ブランク製造にあたり、シートをマンドレルに
巻き付けて成型するため、シートが重なり合った肉厚な部分
が存在します。
それを見付け出すため、ブランクをテーブルなど平らな面で
片方を持ち上げて寝かせ、写真のように手を立てて押し付け
るようにコロコロ転がすと、自然にクルンと止まる位置(曲
がり易い位置)があります。 |
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『マーキング』
それを予めブランクにマスキングテープを巻いておいて、曲
がり易い位置の上面にサインペンでマーキングを入れる。
このマーキングを入れた面にガイドを載せることになるので
すが、これには人それぞれ持論があるようで、この反対側、
真裏にガイドを載せることもあるようです。
いずれにしても曲がり易い面にガイドを取り付けることによ
り、方向性の良い素直なロッドに仕上がります。
また敢えてロッドの反発力を活かすため、90度ずらした横
の面にガイドを取り付けることもあるようで、この場合は気
になる程じゃないにしろ、左右にブレが出やすくなる。 |
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『トップガイドの取付』
先ずはトップガイドの取り付け。 接着剤が硬化するまでに
先程のマーキングの通し線上にトップガイドが取り付けられ
ているか確認、調整。
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『グリップ及びリールシートの取り付け』
バット側ブランクにもマーキングした面からズレないように
リールシートとコルクグリップを接着。
私の場合、後の作業をし易くするためグリップとリールシー
トにもマーキングしておきました。まぁ単に確認用というこ
とで…
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バット側、ガイドを巻き止める前に忘れずにワイディング
チェックを取り付けておきましょう! よく忘れるんです
…って、私だけか?(笑) |
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『ガイドの巻き止め』
巻き止める前にガイドの足の先端上部をスレッドが乗りや
すくするためにヤスリ掛けを行う。
その後、予め割り出しておいたガイド位置にマスキングテー
プでガイドの足を仮止めする。
黒い艶消しのブランク。 何色で巻こうかな?
ここがセンスの良し悪しの分かれ目となるのですが、私は
無難にグリーンのシルクで巻いてみました♪ まぁグリー
ンと言ってもコートすると幾分黒っぽくなり、ガイドの足
が透けて見えるシースルー仕上げとなります。何しろ私は
「透けて見える」のがエロチックで好きですから!(笑) |
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グリーンのシルクで単色巻きです。
ゴールドでティッピングを入れようか?とも思いましたが
くどい感じになってしまうので、フックキーパーの所とフ
ェルールの所だけに入れました。
*画像にマウスを当てるとピンボケですが、コーティング
後の状態の画像になります。 |
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『エクステンションバットの取り付け』
エクステンションバットがブランク貫通型じゃない場合、
ホントはエクステンションの長さ分だけブランクをカット
すると、仕舞った時にティップセクションとパットセクシ
ョンの長さが揃ってヨロシイのですが…
私の場合、ブランクをカットするのが忍びないので(笑)そ
のまま仕上げてしまいました。 |
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エクステンションは接着剤で完全固定。 |
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コーティングする前の状態。 |
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2液性のエポキシコートでの仕上げ。
鮮やかなグリーンのシルクスレッドが、落ち着いた深みの
あるダークグリーンになりました! |
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