ドジャー・スタジアム
さぁ、いよいよ入場だ。眼下には芝生の緑がまぶしいグランドがある。まずは席を確認してっと。お〜ここだここだ。いい席じゃないか。子供も満足か。何を隠そう、彼の帽子は中日ドラゴンズ。ドジャースと同じDマークだから良しとするか。星野前監督もドジャースとの交流でそっくりのユニフォーム、ロゴマークを使ってることだし。
席の確認が済んだら、腹ごしらえだ。朝から何も食べてないことだし。で、ドジャース・ドッグというホットドッグを買う。子供はフライドポテトも追加。ところがである。彼はホットドッグにケチャップを付けようとした時、ものの見事に一個残らずフライドポテトを地面にぶちまけたのである。日本人の我々はすかさずこれを拾ってごみ箱に捨ててた(アメリカ人はそのまま散らかしっぱなし)のだが、そこへ警備員が寄ってきた。こりゃ怒られるのかと思いきや、「どこでそのポテトを買ったんだ?」って聞いてくる。よ〜く耳を済ましてヒアリングすると、買った店へ行って、「こぼしちゃったから新しいのをくれ」と言えばくれるらしい。
さすがに日本人の私としては抵抗があったが、子供の手前勇気を振り絞る。先ほど買った店へ行き、お姉さんに「こぼしちゃったから新しいのをくれ」と行ってみる。と、「OK!」あっさり新しいフライドポテトをくれた。さらに、「気をつけてね。」「いい時間を!」(日本語だと変ね。英語だとHave a good time!)とのおまけ付き。あ〜ありがたやありがたや。その結果彼はおいしそうにポテトをほお張るのであった。PM1:10。さぁ、いよいよドジャース対ロッキーズのプレーボール。ゲーム内容については野球音痴の私にはさっぱりわからんが、8回で6:4とドジャースリード。このままゲーム終了である。
ここでyogiさんのコメントを紹介する。
「ゲームはエースのケビン・ブラウンが投打の大活躍でドジャースが快勝した。ドジャースタジアムの外壁にはカムバックした野茂と新加入の石井の両投手の大きな写真が目立つ位置に掲げてあって、それを見て私は単純に喜んだ。なぜかとてもうれしかった。アメリカの懐は広いと感じた。」
う〜む、ファンとはこういう感激があるんだぁ。PM4:10ゲーム終了。さっさと球場を後にする予定だったが、子供が石井のTシャツを買うと言い出す。ゲーム終了後は混むからゲーム中に買っとけとあれ程言ったのにこの始末である。案の定、ショップは混雑している。ここで彼には社会勉強。お金を渡して次の三つの言葉を教えて、自分で買いに行かせる。
「石井、Tシャツ、ミディアムサイズ」
しっかりと彼はこの言葉を口にしていた。で、買ったミディアムサイズはやたらと大きいことを知る。まっ、これも勉強ね。Tシャツも無事に手に入れ、駐車場へと向かう。これまた球場から出た所が我々の車から真反対。それにやたらとでかい駐車場。こりゃもぉ列記としたウォーキングである。ゲーム終了後30分もしないってのに、駐車場内はガラガラ。アメリカ人は帰るのがやたらと早い。ゲーム終了まで居ない。7回ぐらいまでだろうか。また来るのもやたらと遅い。ゲーム開始時にはほとんど人が居ない。2回とか3回でようやく人がいっぱいになる。
そういや球場内にはどこにも灰皿がなかった。あ〜、本当に禁煙地獄である。車のところへ来てようやく火をつける。と言っても車内は禁煙だから、車外なのだが。携帯灰皿を3個も持参していたので成せる技である。