その8

時刻は11時半を回った。俺の終電は11時48分。
すさまじい宴会も、ついに終わりの時を迎えた。
しかし、名残惜しい我々は、ギリギリまで歌い騒ぎ続けた。
故に、撤収はとてもあわただしいものになった。

「はい、上着来て〜、出るよ〜!!!」
「おぱんつ集めて集めて〜」
お持ち帰りへーすけ氏がしっかりおぱんつ回収。
受付に戻りあわただしく精算する。時刻はすでに11時40分。

「ぱぎさん、時間ないよ〜」
「ごめんね、先行くね〜」
同じ電車に乗るぷーどる嬢と俺はみんなとの別れの挨拶もそこそこに駅に向かう。
でも、この時間で電車が無いのはみな同じ。バラバラながらみんな急いで動いたのであった。

駅に着く。切符を買う。結局みんな似たような時間に移動したが三々五々別々のホームへ移る。
時刻は11時45分。間に合った。
ホームで、ぷーどる嬢の携帯が鳴る。
「あれ?たく丸さん?どこ?」
見ると隣のホームにたく丸氏とあむ嬢が降りてきた。
「え?人身事故?赤羽?電車遅れてるの?」

どうやら事故でダイヤが乱れているらしい。上野から先の電車にちゃんと接続できるのか?俺。
ま、焦ってもしょうがないので電車を待つ。
隣のたく丸氏とあむ嬢が乗る電車(俺とぷーどる嬢の電車とは逆方向)が入ってきた。すぐ後に俺の乗る電車も来る。問題は乗ってからである。

乗ってみると、さすがに最終だけあって、そんなに混んでいなかった。これもさすがに最終だけあって、俺とぷーどる嬢が座った席の反対側では酔っぱらったおっさんが寝ていた。

つらつらとぷーどる嬢と話す。電車は全く問題無く走った。赤羽にはあっという間に着き、俺はそこで乗り換えのぷーどる嬢と別れたのだった。

俺自身の電車はその後も問題なく、ホテルのある神田に問題なく着いた。が、後で聞いてみると終電の心配をしていた俺は問題なかったのに、みみき嬢、RM氏はタクシーのお世話になったらしい。へーすけ氏ももう少しで帰宅難民になるところだったようだ。やはり、玉連の宴会、恐るべし…

翌朝、俺は新宿のマンガ喫茶からネットに入った。すでに掲示板では宴会の参加者お礼のカキコが氾濫していた。その中で、ぷーどる嬢が焦りまくっていた。

どうやら、勢いでデジカメの写真をアップしようとしているうちに、前半の写真ファイルを消してしまったらしい。俺が後に確認すると、俺がおぱんつをかぶっていた前半の証拠写真は全て見事に消去されていた。俺のおぱんつ姿は参加者の心の中にだけ留まった事になる。つまり、俺のおぱんつ姿はまぼろしとなったのだ。俺は思わず笑った。最後に、ぱんつ大魔王の呪いは通じたのだった。

(Fin)

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