「大草原のバラ」
ローラの娘ローズ・ワイルダー・レイン物語
ウィリアム・アンダーソン/著 谷口由美子/構成・訳・文
東洋書林/発行


大草原シリーズのローラ・インガルス・ワイルダーの一人娘ローズの伝記です。彼女は手紙を書くのが好きだったそうで、色々な文通相手との手紙も一緒に紹介されています。ローズという名前はタイトルにあるように大草原に咲く野ばらからローラが娘につけた名前ですが、実際のローズは大草原に咲くバラのイメージではないのだと、この本を読んで確信した。
ローズの事が書かれている本がたくさんありますが、ローズはローラのように農作業を好んでいなかったために都会へ出たという説と、やはり田舎が好きだったのです。という説があります。自分で育てた作物で自給自足の生活をしてたけど、それらを人に任せて旅に出たりしています。
 ローズは野に咲くばらではなく、アメリカに咲き誇った美しい大輪のバラであると思います。本人はきっと大輪のバラという表現は好きではないでしょうけど、アメリカ人の心の中に咲いた花なんだろう。

2006年9月24日

※表紙掲載許可は東洋書林さんより得ています。