「恥ずかしい読書」 
永江 朗(ながえ あきら)/著 ポプラ社発行

読書に恥ずかしいも恥ずかしくもないだろう?でもこのタイトルでなかったら読まなかったであろう。なんせエッセイだ。
作者の永江さんの普段の読書通をとくと読ませて頂いた。面白かった。まだまだ私なんか永江さんの足元にも及ばないと思い知らされました。
 趣味は読書という人がいるが、趣味は音楽鑑賞とか映画鑑賞と比べると敗北感があるそうだ、何故って華やかではないから・・・音楽鑑賞で服を着飾って行く人がいても読書ごときで服は着替えないうーん私も勿論趣味は「読書」と書くが、その時どんな本を読んでいるかまで書かないと一般の
「趣味は読書」とかく人々とまじっしまう。それは嫌だなーしかし図書館に行く為に着替えたりしない。せいぜいエプロンを脱ぐぐらいだ。ふっ
 永江さんは読書が仕事となっているので自分の読みたい本を常に後回しだ。嫌だなーこれも私も何でこのサイトに管理人のメルアドを乗せないかと言うと一番の理由は本を勧められることだ。本は自分で選びたい人に勧められると「読まねば、感想を書かねば」と焦ってしまう。すいません・・・・
 とにかくこの本を読んで恥ずかしくなるのは自分だった。読書はやはり恥ずかしくない。例え官能小説でもそこには物語があるのだろう。頭の中で色々想像しながら読書をするのはボケない道への第一歩だ。しかし本当に官能小説を読んでたらやっぱりカバーをつけて薄暗いところでこっそり読むだろう。目に悪いと言われても。

※表紙掲載許可はポプラ社さんより得ています。

2005年1月10日

追加記事)もの凄くタイムリーだが、この本によく出てきた文芸評論家の斉藤美奈子さんの紹介が新聞掲載されたので抜粋してみました。
斉藤美奈子(さいとう みなこ)1956年新潟市生まれ。成城大学卒業後、児童書などの編集を経て評論活動を開始した。
多様な分野で男性偏重の視点を鋭く指摘、批評眼に定評がある。「文章読本さん江」で第1回小林秀夫賞受賞。著書に「文学的商品論」「紅一点論」などあり。
2005年1月9日発行中日新聞より抜粋。