クロニクル 千古の闇 6
「決戦のとき」
ミシェル・ペイヴァー/著 さくま ゆみこ/訳 酒井 駒子/画
評論社/発行

いよいよ決戦の時がきました。もっとも恐ろしい魂食らいイオストラとの決戦であります。
毎回思うが、トラクはレンに気を使いそっと一人でイオストラに挑む旅にでますが、案の定後を追うレン、そうならなくちゃ物語は面白くないけどさ、イオストラの目的はトラクのみであり、レンもウルフも邪魔な存在、その存在を使いトラクを追い詰めていくのだが、そのためにウルフの家族が狙われてしまう。

イオストラが操る犬や巨大なミミズクに襲わるトラクたち、きっとトラク一人では太刀打ちできそうもなかった壮大な力の魂食らいに、レンとウルフと新たに加わったダークが駆けつけてくれるのです。

長い旅でありましたが、ほんとうは第一作目からまだ3年ほどしか経っていない事になっています。物語が5年という歳月をかけて完成しているのですが、この物語を5年で書き上げてきちんと終わらせる事にシリーズ物の原点を見たような気がしますが。
もやもやっとした気持ちを読者に持たせない。いろんな人に見習って欲しいようなきがするのだが(まあ、いいか)

※表紙掲載許可は評論社さまより得ています。

2010年7月7日

「決戦のとき」は2010年ガーディアン賞受賞しました。

決戦のとき』がガーディアン賞を受賞

決戦のとき』がガーディアン賞を受賞