「図書館の神様」 瀬尾まいこ著 マガジンハウス発行

この本を紹介する為にわざわざ新しいコーナーを作ってしまった。どうしたツネタ?児童書はどうなったんだ?いやこの本のタイトルが「図書館の神様」ですよ、借りるよ!会いたいよ私も神様に!
図書館それはこの世で一番好きな場所だ、そこに神様がいるんですか?会わせてください!
 しかしこの本に図書館の神様は現れない、読んでいくうちに読者を神様の近くに誘導してくれるのだ。
 大人の本は直ぐに女と男の関係が書かれてしまう。うーんそこがいいのか悪いのか、取り合えず恋愛関係は書かないで欲しいのだが、ここには、かなりあっさりした男女関係が書かれているのだ。そこが救いかもねえ。そして主人公が「清」と言う名前・・・・亡くなった犬からつけられたのだ。ここでいくら「図書館の神様」というナイスなタイトルでも名前が「菜々子」とか「美穂」などありきたりの名前だったら読まなかったかもしれない。よかった「清」で。
 清はずっとバレーボールに打ち込んできた。学校では足りずにママさんバレーにも参加するほどバレーが好きなのである。しかしある事を切欠にバレーを辞めて高校の講師となって実家を離れて田舎暮らしをはじめます。そこで初めて清は文学の世界と触れ合う事になる、自分の意思とは関係なくである。そうさ、文学はある日突然好きになれないぞ清!
 
※表紙掲載許可はマガジンハウスさんより得ています