安城市　

全面リフォーム、増築工事

庭を掘り下げ、車３～４台の駐車場スペースを確保。掘り下げた後、土砂崩れ防止に土留めブロックを積みました。

既設建物

既設地盤

駐車スペース

内装解体がスタートしました。内装壁、天井を先行で解体していきます。
　　　

内装解体

内装解体

荒壁も間取りの変わる必要の無い部分だけ落としていきます。たたいてバラバラにしてしまうと後が大変なので、崩さないように持てる範囲で切り抜き運び、土場の重機でつぶし竹と土を分けて処分していきます。

内装解体

内装解体

壁、天井とすべてを壊してから最後に床を解体します。床は最後にしないと木くず、荒壁等運ぶのに大変なことになってしまうからです。
この当時は風呂、トイレにタイルが使用されていました。この解体が一番大変です。処分の関係もありできるだけタイルと、コンクリガラを分けてハツリ工事し、ハツリ工事が終わった後、ユニットバスをを施行するため床面に埋まっている土を５０㎝ほどスコップで掘り出さないといけないためです。　　

床解体

風呂、トイレ解体

２階も３部屋にトイレがありましたが１階と同じように解体しました。
既設建物の東側は増築するため出っ張っている玄関部分を先に重機で解体しました。
　　　

２階解体

玄関解体

玄関解体後、解体工事と同時進行で基礎工事もスタートです。
　　　

基礎工事

基礎工事

１３㍉異形鉄筋を２００㍉ピッチで組み、コンクリートを流し込んでベタ基礎ができあがりました。

鉄筋

基礎

屋根の形状が切り妻屋根から、片流れ屋根に変わるため瓦を降ろし、屋根土を降ろしました。屋根木下地は雨養生のため当分残しておきます。

既設屋根瓦

屋根土降ろし

土降ろし後

屋根瓦、土を降ろし軽くなったのである程度家を持ち上げました。一番下がっていた部分で約３㎝ほど持ち上げてあります。

　　　

建物持ち上げ工事

建物持ち上げ工事

持ち上げた部分はモルタルを詰め込み、土台が基礎ボルトにかかるように座堀し、締め付けてあります。

　　　

モルタル詰め込み

ボルト締め

既設側基礎を作っていきます。下がりにくくするため布基礎に鉄筋を打ち込み鉄のメッシュをひきこみました。

　　　

鉄筋

メッシュ

基礎立ち上がり、防湿コンクリートを打ち込みました。

　　　

基礎

コンクリート打ち込み

落ち屋根部分も２階が乗ります。屋根は雨養生で残したいため丸太で組まれている小屋組を下から解体していきました。丸太を落とし、小屋組を解体。屋根がぶらぶらの状態で水平を出し２階梁を現場あわせで刻み組み込んでいきました。

小屋組解体

２階梁

２階梁が組み上がった時に、既設側基礎が完成。新しい間仕切りに土台をひき、柱を立て、筋交いを組み込みました。さらに屋根を壊さずに２階梁の上に約３０㍉の厚さの合板を打ちました。これで既設建物平屋部分の２階床下地の完成です。

２階梁

柱、耐震補強

２階床合板

増築部分の工事も同時進行で始まりました。新しくできた増築部分基礎に、全面基礎パッキンをひき土台を施工しました。土台には腐り、シロアリに強い１２㎝角桧芯付き材を使用しました。
　　　

基礎パッキン

土台

増築部分の建前です。約２０坪ほどの増築となります。
　　　

建前

建前

順調に組み上がり３時には屋根まで組み上げることができました。この屋根が既設建物全体につながっていいく予定です。
　　

建前

建前

玄関吹き抜け部分の組み付け、前桁の起こし、増築部分と、既設建物２階部分のつなぎ工事です。
　　　

屋根組み付け

屋根組み付け

既設落屋根は残したまま、柱部分だけに穴を開け柱を起こし小屋組を組み付け。その後既設建物大屋根を解体し既設建物の束穴をそのまま利用し、屋根を作っていきました。
　　

屋根

屋根

束は、台風の時に長さをすべて出しておき、現場にほぞ取りを持っていき作っておいたため、既設部分屋根はレッカーと大工４人で屋根を１日で作ることができました。屋根垂木には桧材、野地板は構造用合板で仕上げました。
　　

小屋組

屋根

一体的にとても大きな家となる全貌がようやく見えてきました。大きな片流れの大屋根に玄関吹き抜け部分が少し前に出ています。屋根にルーフィングをひき雨養生も一段落つきました。
　　

屋根

ルーフィング

大屋根ができてから落屋根を解体。秋雨前線に台風にとても役に立ってくれました。解体後は広い大広間になりました。

既設落屋根

解体

解体後

屋根工事は御施主さんが屋根関係の仕事をされているため御施主施行となります。２寸５分勾配で特殊平板瓦を施行。瓦に穴の開いた特に特殊な瓦はソーラーパネル設置のための瓦だそうです。
　　　

屋根下地

緩勾配特殊平板瓦

外壁のサッシ、トタンをめくりながら耐震、防火の補強面材を張っていきました。図面上既設部分にあるはずの柱が無かったり、通りが出なかったりとかなり苦労はしましたが、補強面材工事もほぼ終了しました。
　　　

耐震面材

耐震面材

所々に屋根がパラペットになっておりＦＲＰ防水工事を施工しました。
　

玄関吹き抜け部屋根

ＦＲＰ防水下地

屋根ＦＲＰ防水工事後。
　

ＦＲＰ防水工事

ＦＲＰ防水工事

一部化粧屋根を作るため刻み工事をしました。構造、柱に使用したのは長年作業場で自然乾燥させておいた杉材。寸法を取っておき作業場で加工。現場ではちょっと調整し組み上げられるようにしておきました。屋根垂木も桧の化粧材を使用しました。

刻み

構造材組み付け

とても立派な化粧庇ができあがりました。軒板も杉材を使用。この屋根にも特殊瓦を施工します。
　

庇組み付け

庇屋根

土台、柱には腐り、シロアリに強い桧材を使用していますが、防虫材アリゾールを塗布しました。
まだこれから取り込みのベランダを制作していきます。

防虫、防腐処理

取り込みベランダ

ベランダ部分は雨水が流れるように勾配を取り下地を制作。垂木の上に構造用合板が打ち付けてあります。

取り込みベランダ

取り込みベランダ

合板の上に耐火板のラックス１２㍉を打ち、パラペットと同じようにＦＲＰ防水を施行しました。

取り込みベランダ

ＦＲＰ防水

すべての柱、筋交いに補強金物を申請図面通りに施行しました。
　

補強金物

補強金物

既設２階部分の根太組の床を剛床に作り替えます。古い床をまず解体しレーザーレベルで高さを出し梁が低い部分はほぼ水平になるように下地材を電気カンナで削り高さを合わせていきます。高い部分はそのまま梁を削り高さを合わせます。
　

剛床

剛床

高さを合わせた下地に２８㍉構造用合板を直張りしました。火打ちと比べて、２階の床面材強度はかなり上がると思います。

剛床

剛床

２階の床組が終了しくず等落ちなくなったので１階の根太組工事を開始。床下周りの材料は腐り、シロアリに強い桧材を使用。束石を並べ、土台を掘り、大引きを組み垂木が打ってあります。すべての束は持ち上がらないように土間からボルトで引っ張ってあります。
　

床組

床組

リビング部分のみをスキップフロアーにするため約３５㎝ほど下げて床組をしました。床組終了後垂木と同じ高さ、６㎝の高性能グラスウール断熱材をはめ込んであります。

スキップフロアー

床下断熱材

床下断熱材をはめ込んだ後に１２㍉構造用合板を打っていきました。
　

床組

床組

外壁に通湿防水シートをはりサッシの取り付けをしました。サッシは半樹脂サッシLOW-Eペアガラスを使用。LOW-Eは紫外線カット、樹脂は結露防止にかなり効果があります。
　

サッシ

サッシ

家の中周りの断熱は吹きつけ断熱を選択しました。天井１６０㍉、壁８５㍉の厚さで吹き付けてあります。

吹きつけ断熱工事

吹きつけ断熱工事

屋根断熱は垂木下場で通湿防水シートを張り、熱気と湿気がこもらないようにしっかりと通気層をもうけて断熱材が吹き付けてあります。この屋根も高い部分で屋根面に穴を開け瓦の下の部分から熱気、湿気が逃げられるように屋根工事がされています。

屋根裏通湿防水シート

吹きつけ断熱

玄関正面に化粧筋交いを組み込みました。
　

化粧筋交い

化粧筋交い

外壁下地に桧の胴縁を打ちました。まもなく外壁工事に入ります。

外壁下地

外壁下地

既設の通し柱を立っている状態で木取りました。非常に難しい仕事ですが、古い柱も一カンナかけてやれば見違えるほどきれいになります。

通し柱木取り

２階子供部屋にロフトを作ります。それに伴い屋根勾配に沿って勾配天井を組みました。

ロフト勾配天井

ロフト勾配天井

天井下地を組み、クロス下地の石膏ボードを天井にはりました。

天井

天井

床工事です。２８㍉構造用合板の上に防震、防音のために9．5㍉の石膏ボードを貼り、ウォルナット色のフロアーを仕上げに施行しました。増築部分、既設部分のつなぎ部分で多少の段差、フリクがありましたが床面２８㍉合板を電気カンナで削りあわせて高さ調整し、かなり修正できたとおもいます。

２Ｆ床

２Ｆ床

窓枠は既製品ではなく無垢がいい。ということでしたので栂の窓枠材を使用しました。家が大きく窓もたくさんあるため大量の窓枠材を作業場で加工。手押しでまっすぐにし、プレーナーで厚みを決め、超仕上げでカンナをかけて仕上げてあります。

窓枠

窓枠

既設の階段を壊し新しい階段を組みました。古い階段を壊してみるとひどく柱が曲がっていたり、ずれていたりと通りが出ないため、通りの悪い柱をまっすぐになるまで電気カンナで削り通りを出してから階段を組み込みました。

階段

階段

１ＦＬＤＫの天井です。非常に広い天井にシラタ部分だけの杉の板を施工しました。広さがあるためとても豪華に見えます。

杉板貼り天井

杉板貼り天井

軒裏天井です。屋根裏通気工法を採用しているため外壁先行、軒天後貼りになります。

軒裏天井

ＬＤＫ隣の縁側にいろりを設置します。それに伴い框を組み納めました。

外壁下地

外壁下地

外壁にＫスパン風ガルバニウム鋼板を施行。昔のトタンとは別物でかなり耐久性能が向上しており、長年のメンテナンスフリー性があります。

ガルバニウム鋼板

ガルバニウム鋼板

タモの集成板（フリー板）を使用しカウンターを制作しました。Ｌ型カウンターは一体的に組み込んで取り付けをします。

カウンター

カウンター

２階の下地です。部屋の入口枠を組み付け、石膏ボード下地を打ちました。入口枠、壁下地はリフォームのため多少の転びがありましたが、レーザーレベルで垂直を起こし新築並みに下地を作成しています。

入口枠

壁下地

下地に石膏ボードを貼り、廻り子・巾木を施行、ようやく２階がほぼ終了してきました。

石膏ボード

御施主の希望もあり窓枠の結露を考え建材を使用せず無垢材の栂を使用しました。内装入口枠の色に合わせて木目を少しだけ残し塗装屋さんに着色、クリアを塗ってもらいました。

塗装

塗装

１階の床に無垢ナラ材を使用しました。本物本来の木目、質感があります。

１Ｆ床

１Ｆ床

スキップフロアー部分の階段に無垢タモの1.2ﾒｰﾄﾙ＋４ﾒｰﾄﾙの１枚板を使用しました。原盤を加工しペーパーサンダーで仕上げ、一体的にＬ型に組み付けてから取り付けてあります。とてもきれいな無垢板です。

原盤

Ｌ型組み付け

取り付け

タモの無垢材で家具を製作しました。まだ完成ではありませんがこれから裏板を打ち、建具を取り付けます。本物の家具を作るときはビスで組まず、ダボとボンドのみで制作します。やはり総無垢の家具は手間とお金がかかります。

タモ正板

組み立て

取り付け

縁側の西側、丸窓の前に無双窓を取り付けました。スライドさせることにより明かりを採ったり、遮ったりすることができる窓です。

無双窓

無双窓

無双窓前の杉カウンターに手洗い鉢を３分の２ほど埋め込んで設置。水栓金具選びの自由度も増し見た目もすっきりしています。右の写真は和室になります。リビングと和室は床から天井まで４枚戸のパーテーションで間仕切ることができ、解放したいときは４枚とも壁の中に収納することができます。和室は現代和室風にすっきりと作ります。

手洗い鉢

和室

縁側に桧の腰板を施行。杉カウンターの下には既設で使用されていたランマ障子を再利用しました。

桧腰板

縁側

玄関部分は吹き抜けになっていて、リビングに光が落ちるようになっています。２階寝室から玄関を取り囲むように回廊ができており桧の格子の手すりを設置します。

桧手すり

吹き抜け

ブロックで間仕切り、下地を造り御影石をはりました。

玄関階段

玄関階段

足場が外され外観が見られるようになりました。屋根の上には広大なソーラーパネル。ベランダ手すりに玄関横の格子等のエクステリア工事も終了してきました。

外観

外観

縁側にいろり、換気扇を取り付けました。換気扇がまともに見えないように一段天井を彫り込み御施主さんが持っていた古竹を目隠しに使用しました。

いろり

竹格子換気扇

杉カウンターに、焼き物の陶器を乗せ小さな水屋を制作しました。その正面には丸窓が付いており無双窓で明かりの取り込み調整ができるようになっています。壁面には腰板を打ち、既設障子ランマをカウンター下の建具に使用しました。水屋の反対側は作りつけの収納になります。建具は杉１枚板をはめ込み制作しました。

水屋、無双窓

縁側

取り付け収納

スキップフロアー部分に作りつけ家具を製作。タモ材で制作し赤茶色に塗装しました。

作りつけ家具

作りつけ家具

玄関正面化粧筋交いにアクリルパネルをはめ込みました。デザイン性も良く、エアコンも効率よく効かすことができます。この筋交いの両側に天井までいっぱいの引き戸が付きます。

化粧筋交い

ダイニング・リビング

まだ畳みが入っていませんが和室になります。最近は若者向き現代風に和室をアレンジしています。
昔ながらの和室・現代和室は要望により造作いたします。間仕切りはまだ付いていませんが天井いっぱいまでの４枚引き込みのアルミアクリルパーテーションになります。
洋風外観ながら化粧庇も制作しました。

和室

化粧庇

寝室等洋間です。ダウンライトですっきりと照明をつけクロスで仕上げてあります。
右の写真はロフト付きの子供部屋です。ロフトで寝る位の広さは十分あります。

洋間

子供部屋

スキップフロアーになっているリビングです。階段部分にタモ１枚板を使用しました。ソファー等置く位置を計算し至る部分を制作してあります。リビング奥は間接照明の付いたテレビスペースでこれからテレビボード、吊り戸が取り付けになります。

スキップフロアータモ１枚板

リビング

リクシルの流し、カップボードの付いたアイランドキッチンになります。

キッチン

キッチン・ダイニング

いろいろな場所にカウンター等造りつけさせていただきました。２階寝室の隠れ収納、右の写真は桧のフリー板で作った下駄箱になります。
新築のようですが、この現場は大半がリフォームの現場です。

カウンター・収納

下駄箱

造作時に天井に吊りレールを埋め込んでおき、化粧筋交いの両側に天井つり込みの縦格子建具を取り付けました。
やはり天井いっぱいのデザイン建具は格好良くできあがります。

天井つり込み建具

和室とリビングの間仕切りに４本引き込みの建具を取り付けました。吊りレールを天井に埋め込んだ特殊な仕事です。

和室間仕切り建具

２階寝室からの入ることのできる吹き抜け玄関上回廊です。桧の縦格子を組み手すりとして取り付けました。

吹き抜け桧格子

２階洋間です。白系、ダーク系のクロスでメリハリのついた洋間に仕上がっています。

２Ｆ洋間

エクステリア工事です。ベランダ手すり、玄関横の格子、階段アプローチにも格子を建てポスト、インターホン等を取り付けます。

エクステリア

いろいろな事情からできなかった２期工事の開始です。ブロック基礎を制作し土台を据え、必要な場所に柱を立てていきます。

ブロック基礎

土台

柱

母屋の高さに合わせ床組をしていきます。

根太組

床下断熱、捨て貼り

サッシの取り付けをしました。

サッシ

無垢窓枠の加工。栂のラフ材を木材加工機で巾、厚みを加工。超仕上げ（自動でカンナをかける機械）で仕上げました。

木材加工

窓枠を組み、塗装で仕上げます。無垢材なので丈夫で長持ちし、個性が出しやすいです。やはり手間がかかる分既製品に比べ割高にはなりますが価値はあると思います。

窓枠

塗装

２個目の階段の取り付けです。いろいろな事情によりいったん天井も貼り、２階の床もはってからの解体、組み込みなので相当手間がかかっています。無事何事もなく組み込むことができました。

階段

キッチンです。スペースが狭いため少しでも物が置けるようにテレビスペースを出窓式に作ったりといろいろ工夫をしています。

テレビスペース

キッチン

下駄箱を置くスペースがないため勝手口の靴収納、玄関にニッチ式の下駄箱と工夫して製作しています。

下駄箱棚

ちょうどいい物がなかったので桧材でロフト階段を制作。ダボを打ち込み下がらないようにしビスで抑えて組んであります。

ロフト階段

結構上がりやすく階段ができました。作る予定ではなかった場所に側石でロフトを制作しましたが結構広く作ることができました。

ロフト

裏の勝手口は結構高さがありアプローチが難しかったですが車１台スペースも含めうまく納まりました。
これで３世帯住宅の３世帯目住居部分がほぼ完成です。

勝手口

駐車場