ステレオ写真 とパノラマ写真 の勧め
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カトレヤ「アルマ・キー」(Blc. Alma Kee FCC/CST)です。 左右同じ写真ではありません。
ステレオ写真が立体的に見えない場合はこちらを参考にして下さい


撮影方法
フィルムで撮影する場合は、パノラマ撮影はスリットカメラで撮影する方法。 ステレオ撮影は2台のカメラか、1台のカメラのレンズ前にプリズムやミラー のアダプタを付けて撮影する方法が一般的ですが、 ここでは1台のデジカメで撮影する方法を紹介します。

パノラマ写真  カメラの位置を固定して撮影方向を右(又は左)に振りながら撮影して、 (パソコンの)ソフトウエアで張り合わせて1枚の横長写真にします。 いくら素早く撮っても時間差が有りますので、静止しているものしか撮れません。 貼り合わせるために少しオーバーラップして撮影する必要が有ります。 デジカメの説明書にはパノラマ撮影は詳しく書かれていますのでこれ以上のことは省略します。 (^_^;ゞ手抜きです)

Panorama
360度パノラマ写真(IXY400で撮影、PhotoStitchで合成)  庄内川と新川中橋(名古屋市北区)

ステレオ写真  左右に(適当な)距離を取って同じ被写体を2枚の写真に撮影します。 (音をステレオ録音するのと似ています。音の場合にヘッドホンで左チャンネルは左耳で、 右チャンネルは右耳で聞く様に) 鑑賞する時左右の目で別々にそれぞれの側の写真を見ると頭の中で合成され立体に見えます。 適当な立体感を出すためには、2枚の写真を撮る時のカメラを左右に離す距離を調整する必要が有ります。

遠近感とは  1枚の写真でも同じですが、遠景だけでは立体感はあまり出ません。
1枚の写真の中に遠景、中景、近景に被写体があり全てにピントが合っている時は、 それぞれの大きさの違いで遠近感が感じられる様です。 又、目的の被写体以外のピントをぼかせば、それでも遠近感は感じられます。
ステレオ写真の場合は(全てにピントが合っていて大きさも同じとして) 左右の写真の被写体の位置が全く同じ場合写真までの距離相応に見え、(位置がずれているものの内) 中央に寄っているもの(下図の大きな赤い点)はは近くに見え、左右にずれているもの(緑部分)は遠景に見えます。

遠近感のサンプル(下のサンプルは一部を拡大していますクリックすると全体が見えます)

上の例は、以前(Windows3.1の時)、壁紙を加工した絵ですが、 立体感を出すために部分的に左右にずらせています。 「3.1」の文字や、背景の赤〜紫の四角を基準として赤青緑黄色の玉は手前に浮いて見え、ジグザグ模様はやや浮いて見えます。 背景の緑系の四角は(移動方向が逆なので)向こう側に引っ込んで見えます。 これらはペイントブラシ(今のMSペイント)で部分的に移動させただけです。 移動量が階段的(1ドット単位)なので見え方も階段的になってしまいました。

ステレオ撮影の注意点
1.基本は目の間隔  標準レンズ(ライカサイズでf=50mm)の場合、 左右に離す距離は、基本は目の間隔です(私の場合約65mm位)。 広角の場合の間隔は、(被写体に近寄る場合が多いので)やや短くても立体感が出ます。 逆に望遠の場合はやや長くしても、あまり不自然になり難い様です。

2.遠景は平行移動 近景はやや内側向き  遠景(風景等)の撮影ではカメラを横に平行移動させて撮ります。 近景(花等)の撮影では単に平行移動させると左右の撮影範囲のずれが大きくなり過ぎますので、 やや内側向きに角度を付けて撮影します。(下の図を参照)

3.水平に移動する  2枚の写真の水平(平行度)が狂っていると修正が大変です。撮影する時に水平を保つ様にします。 どうしてもずれてしまった場合は一方を基準にして画像回転して修正します。 (フォトショップなど0.1度刻み位で指定できるソフトが必要になってしまいます) 見る時にも左右の写真の水平線と左右の目を結ぶ線が平行でないと立体に見えません。 多少のことは訓練で見える様になりますが、目(視覚)が疲れます。

4.その他  当然ですが2枚の写真の撮影条件はなるべく同じにします。 今のカメラはほとんど自動ですので、ピント調節や露出に気を使うことは有りませんが、 出来るだけシャッターを半押しにしてそれらを固定した状態で2枚を撮影します。 最初は、カメラを左右に移動させる距離や角度をいろいろ変えて何枚も撮影して、 良い組合せを選ぶ方法が良いと思います。デジカメだとフィルムコストを気にせず、 何枚も撮ることが出来ます。

【2005/08/15追加】 ステレオフォトメーカー  こんなソフトを見つけました。使って見ましたがそれなりです。 やはり撮影時に注意して撮る事が重要で、後処理が簡単になります。  最近のデジカメは(画素数が多く)高画質なので、そのまま表示すると当然パソコン画面に収まりません。
ホームページに貼り付ける場合はファイル容量も大きく、いくらブロードバンド時代とはいえ 不要なデータを送れば時間が掛かるだけです。そこで適当なサイズに縮小します。上記のステレオフォトメーカーはこの縮小機能も備えています。
印刷する場合は、元画像を縮小せずに最終段階の印刷ソフトで必要なサイズになる様に指定します。 その方が高画質のプリントが得られます。

ステレオ撮影とパノラマ撮影の説明図


ステレオ撮影(遠景)

ステレオ撮影(近景)

パノラマ撮影

鑑賞方法の注意点
1.並行法が自然  交差法(寄り目で左右反対の写真を見る)というのもある様ですが私には出来ません。 並行法が見易いと思います。 写真の大きさと、写真と目の距離で適当な間隔が有りますが両目の間隔(以下)が見易いです。

Lc.AlohaCaseLc.AlohaCase
適当な間隔の写真(12”XGAの場合約65mm位)


写真の間隔が近過ぎる場合(片方の目で両方の写真が見えてしまうため見難いです)

2.写真と目は水平に  2枚の写真を結ぶ直線と両目を結ぶ直線が平行になる様にします。頭を左右に傾けて調整します。 メガネのフレームを曲げてしまうと光軸が狂って見難くなりますが、それと同じです。

3.左目は左、右目は右の写真だけ  を見る様にします。 慣れないうちは左右の写真の間に葉書などを立てて視野を制限すると見易くなります。  ステレオビューワがそういう構造になっています。



このページの最後に
ここで紹介しているステレオ写真は上記の方法で撮影していますので遠近感がかなり誇張されているものがあります。 被写体が平面的な場合は当然立体感はあまり出ません。見て頂く前に言い訳をしてしまいましたが、 ステレオ写真の素晴らしさを少しでも知って頂き、自分でも撮って見よう と思って頂ければ幸いです。




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