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【薪ストーブのある暮らしを始めませんか。】

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数十年前、農家や山間部では薪ストーブがある暮らしが当たり前の時代でした。また、たとえ薪ストーブが無くとも薪を使った暮らしがそこにありました。
 薪で風呂を 沸かし、竃での煮炊き物など薪に頼っていました。しかしそれらの生活はやがて電気やガスといったエネルギーに取って代わり、 便利な方向へ変わっていきまた。

 そして現在、多くの人達が再び薪ストーブに関心を寄せ、薪ストーブを生活の道具として暮らしの中に取り入れるようになりました。それは何故なんでしょうか。

 その答えは、のんびりとした暮らしへの憧れもあるでしょう。

 炎を見ていると心が安らぐ事もあるでしょう。暖房をしながら鍋で煮炊きもできるでしょう。さらには、その燃料となる薪をご自分の手で用意できることも魅力の一つと考えられます。

 これから薪ストーブを設置しようとお考えの方に、まず初めに知っていただきたい事をこれから書いてみたいと思います。

【薪の確保】

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まず「薪ストーブを運転する」にあたり、薪の確保がもっとも大切です。それも良く乾燥した薪の準備が必要です。   
 そのためには薪ストーブを設置する頃からさかのぼり最低1年前には薪を割って積み上げる事が必要です。
薪をしっかり乾燥させるために1年以上の時間を費やしてください。

 生乾きの薪を燃やそうとしても、煙が上がるばかりで温度も上がりません。それに煙突の内部を煤やタールで詰まらせる原因にもなります。
 薪の備蓄量は薪ストーブの機種や、運転する時間にもよりますが、多いに越したことはありません。

 薪の入手には、知人や親戚や友人にも声をかけておくのも効果があるかもしれません。それとあなたの住む町にある造園屋さんに声をかけておくのもイイかもしれません。私はこの方法で多くの薪をゲットしております。
 山間部では間伐によって出る材木もあると聞きます。山の育成に必要な間伐です。こちらにも足を運んでみるのも良いでしょう。

 入手した木は、先ず薪ストーブに薪を投入しやすい長さにタマ切りします。ローディングドアから入らないような大きい薪では困りますから。
 薪割りのタイミングですが、丸太をタマ切りにしたら、すぐに割ることをオススメします。乾燥したタマ切りは、斧を跳ね返すぐらい堅くなるモノもあります。また粘り強い樹木は、クサビを使ってじわじわと割っていく方法もあります。

 話は横道にそれますが、薪割りっていう作業は結構ハマルところがありますよ。ストレスの発散にもなりますし家族で薪づくりをすれば、その冬を迎える楽しみも家族で共有できます。薪を運んだり薪を積み上げたりする家庭内労働って充実した汗を流してくれて健康上たいへんヨロシイし、体力保持のためにも良いのであります。ただし刃物を扱うので、事故にはくれぐれも注意してください。

 薪棚や薪小屋を用意することもお忘れなく。入手した薪から積み上げ、その入手日時も薪にメモしておくのも後から役に立ちます。

 薪の乾燥ですが、日陰よりも太陽の光があたる場所が良く乾きます。でも日陰であっても風通しが良ければ乾燥はしてくれます。
 また水分量の多い薪は、すぐに積み上げずに、しばらく山積みしておき、せめて表面の水分を乾燥させてから薪棚に積むことをおすすめします。

【薪の種類】

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樹木は針葉樹と広葉樹に分けられますが、薪の発熱量は針葉樹のほうがわずかに高く、樹木の中心部(心材)より周辺部(辺材)の方がやや温度が高いようです。
 贅沢を言えばキリがありませんが、ブナ ナラ ケヤキと言った広葉樹の薪の御三家などは、その燃え方もゆったりとしており、快適な薪ストーブライフが営めます。しかしその手の樹木の入手は困難ですので、手に入る樹木は断らずに頂いておきましょう。時には大工さんから国産檜の端材をいただきますが、着火用に細く割っておくと焚きつけの時に重宝しますよ。

【薪づくりの道具】

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やはりここで必要なモノと言えば、チェーンソーと斧です。プロの造園屋さんや林業を営む人達にお聞きすると、日本国産のブランドを愛用されているようです。なんといってもメンテナンスに時間がかからないと言うことに軍配があがるようです。まぁ、時間にユトリのある薪ストーブユーザーさんなら、修理に出してもじっくり待てばよいのですから、外国製も良いのかもしれません。私は国産を14年ほど使用していますが、いまだに故障知らずです。
 斧の選択は、樹木の特性に応じて使い分ける事が肝心のようですね。これも種類が多いので、それらの斧を持っている人に意見を求めるのも良いですね。


【燃焼について】 

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燃えるということは、酸化作用です。それに必要なモノと いえば「燃料」と「空気」と「熱」なのです。 この3つの内、一つでも欠けたら燃焼は起きません。
 それとこの3要素の 組み合わせも大変重要なのです。火室には隅々までまんべんなく空気を送る構造が必要です。それが上手くできてないと不完全燃焼となります。

 そこで私の作る薪ストーブにおいて、燃焼に関して心がけている事を書いてみたいと思います。
 薪の燃焼の中で、最初に燃焼している事を1次燃焼と呼びます。
 この1次燃焼の熱分解から発生した可燃性ガスを、更に積極的に燃焼させるためには2次燃焼空気や3次燃焼空気を送ってやる事が大切です。
 しかも予熱された空気のほうが効果的です。たとえ暖房の効いた室内空気であっても火室に必要な温度と比べたら低温なので、燃焼空気取り入れ口から吹き出し口までの加熱回路を備える事で空気は高温になり、良く燃える薪ストーブとなるのです。
 この燃焼方式の最大のメリットは、燃料の持つエネルギーを最大限に引き出す事と共に、煙突からの排気をクリーンなものにしてくれる事、またこの燃焼方式ですとメンテナンスのコストは低く抑えられます。

 ストーブ選びでもう一つ大切な要素があります。それは燃焼速度をコントロールできるストーブこそが、優秀なる薪ストーブなのです。単なる燃焼させる道具ではなく、コントロールできる道具であるからこそ、あえて「ストーブの運転」という表現を私はします。

 必要最低限の空気を火室にまんべんなく送り込み、ゆったりとした炎を鑑賞できれば、あなたは薪ストーブの達人と呼ばれるようになるでしょう。
 でもそれは正しい薪ストーブだから出来るのです。

【薪ストーブの設置について】

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 私は、お客さまから薪ストーブのご注文を受けたら必ず現地を視察する事にしております。薪ストーブを設置した家のまわりの環境も燃焼に大きく関わってきますので、設置前には必ず下見を行います。
 そして私の作る薪ストーブは、その家に合ったサイズですとか、その家に合った使い勝手を重視して設計を行い、制作を進めております。

 その家に合った薪ストーブデザインも大切ですよね。せっかくの薪ストーブなのですから、自分の好みや使い方で選んだり考えたりするのも楽しいものです。

 薪ストーブにとって煙突の設置もたいへん重要な事です。薪ストーブの性能もこの煙突の設置方法によって左右されると言っても過言ではありません。

 時に設置 に不向きな場所もあります。冬の季節の風向きも考慮した煙突の位置を決定することも大切だと考えております。

 それと新築の場合でしたら、設計士さんやお大工さんとも綿密な打ち合わせを行うことも大切です。その家にとって最適な薪ストーブの設置位置が決定されます。

 できれば設置位置はその家屋の中央がヨロシイのです。それと温めた空気を家中に循環させるような工夫も可能だと考えております。

 薪ストーブからせっかく発生した熱を、ムダにする手はありません。
有効に使ってこそ地球に優しい薪ストーブユーザーさんではないでしょうか。

【炉台について】

炉台は重い薪ストーブを支える重要な台となるので、基礎の工事の時から設計される事をオススメします。
 それが無理なら床の構造を補強すれば大丈夫でしょう。
 それと炉台と床に段差を付けない事も、これからは大切だと思うのです。ストーブに薪を入れるときに、段差につまずいたりなんてゾッとしますよね。
 見た目の格好良さより、安全を優先しましょう。

【換気について】

 最近は気密性の高い住宅が増えています。薪ストーブへの燃焼空気の導入をキッチリ考えておかないと後悔しますよ。そのような家屋でしたら、薪ストーブのための燃焼空気を炉台の下から取り入れたらどうでしょう。
 その空気を薪ストーブの空気取り入れ口に接続するか、その近くまで引き込む事で、部屋の空気圧を保つ事が可能になります。また、薪ストーブのある部屋に換気扇があったりするとこれまた、排気に影響するので計画段階でご相談下さい。
 薪ストーブ自体が換気システムを行ってくれますからあえて換気扇など必要はありません。

【煙突について】

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 煙突の価格ってけっこう価格がお高いイメージがありますよね。薪ストーブ専用というモノにこだわらなければ意外と安く購入できます。
 時には工業用の排気耐熱ダクト(ステンレス製)を使用しても問題はありません。
ただし、屋根や壁の 貫通部と屋外煙突だけは断熱2重煙突の使用を行ってください。火災予防という点から見ても、断熱煙突は有効ですから。

【薪ストーブの楽しみ】

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 薪ストーブも設置され、乾燥した薪もしっかり確保できたら、いよいよ初めての火入れです。そして、薪ストーブを導入したら、どんな楽しみが待っているのかをご紹介しましょうか。

 存在感のある鉄製ストーブは、穏やかに暖まり、蓄熱性もよく、夜、薪を入れるのをストップしても一晩中部屋が暖かいのです。

 熱源となる本体のテーブルトップは調理場となるので、簡単な所で言いますと、サツマイモをアルミホイルで包んでテーブルトップに置くだけで、焼き芋が2時間ぐらいで出来上がり。テーブルトップには温度分布の違いがあるので、薪が燃焼している真上なら、高温での調理が行えますし、シチュウなどの煮込み料理をしたい時は、端っこのほうに鍋を乗せてじっくりと煮込む事ができます。

 またオーブン付きの薪ストーブでしたら、200度まで温度を上げて高温で焼くピッツァも夢ではありません。薪ストーブの楽しみ方は、まだまだあるはずです。

 そんな薪ストーブライフをご自身で見つけてみたらどうでしょう。結構。冬の到来が待ち遠しくなったりしますよ。


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