オ-ディオ専科
Audio Professor Inc

12E1 PP-STEREOPOWER AMP KIT
AP-919Bの製作

 前回SV91Bを製作して最後にしようと思いましたが、製作後一年がたちまた、製作の虫がうずうずしてきました。前回、年もとってきたのでこれを最後にしようとしてやや高価なアンプにしてみました。SV-91BかSV(2007)にしようか迷ったのですが、なにせ、SV2(2007)の重量がカタログによると34Kgと非常に重く私の体力では太刀打ちできないと、考え昨年はSV-91Bに決定しました。サンバレーにはこのアンプ以上では重量級のものしかないので、メーカーを変えてみました。真空管300Bは二台作りましたので違う真空管のキットAP-919Bにはしました。オーディオ専科さんに四月に注文したところ出力トランスが五月の終わりでなくては入らないということなので予約をしました。この場合送料を無料にするとのことでした。これはもちろん全部手配線で作り上げるという満足感を十分に得られます。しかも、内部配線用のコードが別売りで、しかも、ビニール被覆が普通のワイアストリッパーでは被覆が剝けないとのことです。専用のワイアストリッパーも購入することにしました。急いで作るのではなくゆっくりと時間をかけて、何度も点検をして作る事にしました。前日配線したところはまずチェックしてから、という風にチェックから作業を始めました。

いつものように、送られた状態から説明します。
キットは写真のように2箱で送られてきました。結構重たいです。
梱包をあけたところです。輸送の緩衝材として新聞紙などが詰めてありました。全部出したところ、普通のゴミ袋一杯になりました。
左がボンネット、出力トランス、右がシャーシ、と段ボール箱が入っていました。
段ボールの中はこんな風に入っていました。一番上がワイアストリッパーで、ワイアー真空管などです。
マニュアルです。このA4のものとA3の実態配線図3枚が入っていました。実態配線図は二部づつありましたいつもコピーをして使用する私には大変うれしく思いました。でも、やはりコピーは作りました。
シャーシです。
パワートランスです。6.6Kgあります。
チョークトランスです。1.7kgあります。
出力トランスです。5kgあります。
MT-9Pソケットです。半田付けする穴が円形ではなく縦方向に長く、2つの穴をあわせたようで、大きく半田付けの時、ワイヤー、CR類をまとめて取り付けるとき、やりやすかった。
OMRON PL08ソケットです。接続する穴が二段に分かれていて、下の穴をワイヤー、上をCR類を半田付けします。非常に楽です。
ソケット取り付け板です。放熱用の穴が開いています。
ラグ板です。しっかりしていて、丈夫です。穴が大きくワイヤーやCR類を複数半田付けするのに助かりました。
スピーカー端子です。バナナプラグでスピーカーを接続するとバナナチップの入り込みが中途半端です。
入力端子です。
太さの違う四種類の内部配線用ワイヤーです。
シールド線・ガラスチューブ・スミチューブ・メッキ線などです。
高圧ケーブルとガラスチューブです。
プレートキャップです。
ヒータートランスです。
チョークトランスです。
ブロックコンデンサーです。
小物入れに分別して入れました。
アースポイントとボリュウム地点の塗装をはがします。位置を間違えてしまいました。反対側でした。
ボリウムを取り付けます。この穴の周りの塗料をはがしておきます。自分では十分はがしたつもりでしたが、ノイズが発生しました。
パワースイッチとネオンランプを取り付けます。
入力端子・スピーカー端子・フューズを取り付けます。緑のテープはシャーシの養生のため荷造り用テープを使用しました。
真空管ソケットを取り付けます。そのときラグ板も同じビスを使い取り付けます。ブロックコンデンサーを取り付けます。荷造り用テープですべてのシャーシの角に当たる部分を養生します。
荷造り用テープですべてのトランスの上部を養生します。特にトランスは内部配線をするとき、作業台に当たるため十分の注意が必要です。
チョークトランスとヒーター用トランスを取り付けます。
パワートランス・出力トランス・チョークトランスを取り付けます。せいの低い順にチョークトランスから取り付けます。、取り付けるトランスのねじを上に向けておいて、シャーシを上からおろす方法で取り付けます。この方法でないとパワートランスは重くて大変です。
出力トランス・チョークトランス部分です。チョークトランスの銘板APM-135と接触するので取り付けないと書いてありましたがチョークトランスを先に取り付けることで、取り付けられました。
パワートランス(青・赤・黄のコードが出ている部分)・ヒータートランス・チョークトランス部分です。
スイッチ部分の配線です。
パワートランス周りの配線です。黒を忘れそうです。
真空管12E1,6BR7のヒーターの配線です。配線は太さの指定だけがあり、色については指定はありませんでした。
ヒーター線とアース選の配線です。実態配線図3枚のうち部品の取り付けとこのヒーター線、アース線までの配線が1枚目の実態配線図です。
出力トランスとスピーカー端子との配線です。
黒がマイナス続けて4Ω、8Ω、16Ωの端子です。
出力トランス周りの最終配線です。
信号入力のシールド線を配線します。
配線部分がこれで終わりました。実態配線図を2部コピーしておいて、配線と実態図を見比べ、赤ペンで印をつけ、チェックを2回行いました。間違いないことを確認したら、配線がぶらぶらしていて抵抗やコンデンサーを取り付けるのに邪魔になるのでここでケーブル対で結束をしました。
ワイヤーを結束した状態です。もう少しきれいに配線できるといいのですが。ごらんのようにAPM-135チョークトランスの真空管の間はかなりたくさんのワイヤーが通り、混雑状態です。
150uFコンデンサー
0.1uFフィルムコンデンサ
0.1uFフィルムコンデンサ
1000uFデンカイコンデンサー
1000uFデンカイコンデンサー
5W,500Ω抵抗
1W、178Ω抵抗
1W抵抗
1/2W抵抗
整流回路の配線、ダイオード4個で行います。
電源周りのCRの取り付け。コンデンサC100uF、350Vを取り付ける前に電源コードを半田付けしておきます。後では接触してできません。
赤いピンが4本あります。真ん中2本はコンデンサー、抵抗が接続していますが両端の2本は何のためについているのか、電圧測定に使うだけなのか。
6BR7真空管周りの配線です。なるべく絶縁チューブを取り付けました。この写真の真ん中部分のコンデンサーや、抵抗には自宅にありました、熱収縮チューブを使用しました。
右チャンネルの配線です。
左チャンネル周りの配線です。
出力トランス周りの配線です。
CR取り付け完了。3枚目の実態配線図も2枚コピーしておいて、コンデンサーの+-のチェック、CR類のチェックを行いました。
12E1のプレートキャップ用の高圧ケーブルを半田付けします。図の白く太いケーブルです。高圧ケー部に白いガラスチューブかぶせ。シャーシ上からシャーシ内部へと通しました。
真空管12E1です。
真空管6BR7/CV4006/CV2135です。
指定された電圧を測定しているところ。用心のためビニール手袋をはめて行いました。一発でばっちり指定された電圧でした。
蓑虫クリップを使用して電圧を測定中。黒のクリップが1点アースポイント。
ヘルピンクハンドがシャーシの中では安定が悪く外からではせいが高すぎて使えません。それで板に両面テープで貼り付けて使いました。
完成写真です・ボンネットをとったところ・
ボンネットを取り付けたところ
電源を入れたところ。
製作するについて
 マニュアルはサンバレーのマニュアルと比べるとわかりにくい。実態配線図が部品の取り付けとと、アース、ヒーター線と同じになっているのを分け他方がわかりやすい。部品取り付けようのねじの種類が少ないのはいいのだが、どこで使用するのか図に書いていてほしい。何台もアンプを作ったのだが配線の太さが違うのは今回が初めてであってびっくりした。設計はそれでいいのだが実態配線図は線の太さで書いてあり、提示もしてあるのだが、やはりわかりにくい。カラーで書いていただけるとありがたてのだが、
 使用されている部品はいいものが使われているのは私のような素人でもわかります。ラグ板などはしっかりしたもので、半田付けする穴などは大きく配線等を一カ所に5個半田付けする場合などに楽であった。真空管ソケットも、1つの端子に2個穴が開いていたり、大きな穴が開いていたりして、半田付けは楽に行えた。
 マニュアルには、2個のボリウム、ソケットのアース端子周りの塗料を-ドライバを使ってはぎ落とすように書いてあります。しっかりやっておかないと、ノイス゛に悩まされると書いてありました。私は、しっかりやったつもりでしたが、多少気になる程度に「ブツブツ」とノイズが右チャンネル出てしまいました。後日ボリウム周りの塗料をもう一度かき取り、右側配線の半田付け部分に半田の盛り上げをしました。どちらが利いたのかはわかりませんが、ノイズはなくなり快調になっています。音質はクリアで力強い音色です。
マニュアルにカラー写真とかカラーの実態図があると非常によいのではと思いました。
 2・3ヶ月後また、ノイズが左側から発生しました。特にボンネットを触るとノイズが発生します。12Eのプレートキャップ配線用の高圧線を指定の22㎝にとり、シャーシ内を最短距離で結ぶと斜視の外では線が長いのでたわみそれがボンネットに接触しているだろうと思い、シャーシ内に余裕を持って配線し、外部でのたわみをなくし、左側の半田付けを行い、半田を盛る状態にしましたら、完全にノイズはなくなりました。快調です。何台かアンプを作ってきましたが今回のように半田付けに悩まされたのは初めてです。半田付けは奥が深いです。