バッテリーチェックの機能はセルモータが動き出す瞬間のバッテリー電圧を
表示して元気度をチェックします。
DM-001の電源電圧の最低電圧値を保持し、液晶表示します。
ACC OFF→ACC ON→イグニッション ON→エンジンスタート という流れ
で電圧値降下を読むことでバッテリーの健康状態を知ろうという考えです。
分解能(最小表示間隔)は0.02ボルトです。
表示可能最低値=6.5ボルト、 最大値=20.5ボルトです。
誤差は最大±0.2ボルト以内です。 (12Vでの実力値)
「 その1 Key Off 」
「 その2 Key On 」
次にキーをオン(ACC ON)とイグニッションオンにした時の表示が上の画像です。
カーナビやオーディオなどの電装品に電源が入るので電圧降下を起こしている
と思われます。 DM−001は最低電圧を捕まえた時点で表示を更新します。
車両や装備によって、電圧変動の振る舞いは異なると思います。
肝心のバッテリーチェックは次のステップです。
上の画像は車両にオシロスコープを持ち込んで、液晶表示が正しいかを確認
したときのものです。
「 その3 エンジンスタート 」
次にキーをエンジンスタートにした時の表示が上の画像です。
セルモーターに電源が入るので、瞬間的に大きく電圧降下を起こしている
と思われます。 DM−001は最低電圧を捕まえた時点で表示を更新します。
このエンジンスタート時の電圧を知ることでバッテリーの健康状態や交換時期を
ある程度判断が出来ると考えます。
この瞬間的な最低電圧は市販のデジタルメータでは測定不可能です。
DM−001のA/D変換は毎秒約65回サンプル/秒をしているので、
応答速度は充分です。
車が動きだすと、車速パルスを検出して自動的にバッテリーチェックは終了します。
今回の波形測定の参考データ: (上の画像は全てBMWのものです)
車両名 BMW325i、バッテリー BOSCH 4年使用。
民間整備工場のチェッカーで(負荷電圧10.61V、 回復電圧12.21V)良好判定でした。
波形測定器 デジタルオシロスコープ リーダー電子 3100A
追加試験 車両 ホンダ オデッセイ、バッテリー アルデコ1年使用。
DM−001の最低電圧値 7.8ボルトでした。
デジタルオシロ:
リーダー電子
A3100(100MHz)