2022年(令和4年度)海幡組仏教講習会

日 時  令和4527日(金)・528日(土)

会 所  永照寺(岡崎市中村)

講 師  本願寺派司教 佐々木義英師      議 題  歎異抄のこころ                                 

     全文 第1条から第18条まで構成されていますが、今回は第1条から第10条まで解説

序    ひそかに愚案を回らして  (書くにあたっての唯円房の動機)  わたしなりにつたない思いをめぐらして親鸞聖
     人がいたころと今と比べると
この頃は聖人から直接お聞きした 真実の信心とは異なることが説かれていて嘆かわしい
     ことです。
嘆かわしいから歎異抄という
1条  弥陀の誓願不思議に
     念仏を称えようという思いが起こるとき、阿弥陀如来はその光の中に摂め取って決して捨てないという利益

2条  おのおのの十余箇国の
3条  善人なほもつて往生をとぐ
     非常に有名なフレーズで、善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありま
     せん。なぜなら、自力で修めた善によって往生しようとする人は、一筋に本願のはたらきを信じる心が欠け
     ているから、阿弥陀仏の本願にかなっていないのです。「悪人正機」を説いたのは浄土宗の法然上人が最初
     であり、これを歎異抄にあらわした唯円房がこれを有名にした。

4条  慈悲に聖道・浄土のかはりめあり     慈悲について、聖道門と浄土門とでは違いがあります。
5条  親鸞は父母の孝養のためとて
     親鸞は亡き父母の追善供養のために念仏したことはかつて1度もありません。  自力にとらわれた心を捨てて
    速やかに浄土に往生して悟りを開いたならば自由自在で不可思議なはたらきにより何よりもまず縁のある人々を救う

6条  専修念仏のともがらの
7条  念仏者は無碍の一道なり

8条  念仏は行者のために
9条  念仏申し候へども
10条 念仏には無義をもって義とす。不可称不可説不可思議のゆゑにと仰せ候ひき。



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